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ほんとうの憲法: 戦後日本憲法学批判 (ちくま新書 1267)

感想・レビュー
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まり☆こうじ
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日本国憲法はもともと米国が草案を作ったので、英米系の憲法観念から読むべきなのに、無理やり大陸法体系の観点で解釈するからケッタイな解釈が生まれるという主張で、確かに視点の斬新さはある。東大系の憲法学者に喧嘩を売る姿勢は愉快だから、読みでがある。国際法や国際協調の視点から解釈すべきというのは、そのとおりだと思う。今後の「日本のたかち」を考えるための、材料にはなると思う。だた、文意の流れ、構成がギクシャクするところはあり、気にはなる。
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Cana.t.kazu
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 閥による立場の違いがあるにしても,こういう考え方視点があるというインスピレーションが生まれました。 総裁選もあり,首相の改憲発言もある中でしっかりと考え,見据えていきたいと感じました。
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佐々木基
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電子版で読了。文章がわかりにくい。脚注が多い。それを差し引いても、知らなかったことを知れた意味は大きいと思った。
くらちゃん

市民による四日市憲法を基にして、日本人も民主的な憲法を作った時期もあった。

08/01 14:47
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Megumi
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9条は不戦条約や国連憲章を確認したものという議論は目からうろこだった。9条が至上命題になっていることとか、8月革命説の技巧性?など、盲目的に憲法学を学んできた者としてはなるほどと思うことがたくさんあった。国際法の理解がもっと必要なんだと思う。 ただ、あまりにも東大法学部の憲法学教授を感情的に批判しすぎていないか…?と思って、素直に読み進められなかった。
0255文字
takao
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確かに武力については時代的な国際情勢を踏まえた憲法を、ということで納得。
0255文字
佐々木 一博
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筆者の関心は憲法の内容というより立ち位置ということか。これまで知らなかった視点でおもしろかった。学界の勢力分布の批判的解説もまあいいが、繰り返されると何の本や!と言いたくなってしまう。自分的には、まず、憲法の基本的解説を読む必要を感じた。
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depo
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積読本。国際政治学者の日本国憲法論。憲法学者は日本も国家なので自衛権を有するという。しかし第9条により行使できないという。例えば、言論の自由はあるが行使できないとすれば、言論の自由はあるのか無いのか。
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ころこ
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戦前は国際規範を逸脱して侵略戦争を行い、戦後は国際法を無視して憲法解釈を行ってきたというのが本書の議論だ。その原因は、フランス革命で生まれ、その後にドイツ国法学となった国民主権論にある。これと人民と政府の間に結ばれる信託関係を強調する英米法という2種類の解釈が登場する。これが本書の難しさであり、読者の混乱を引き起こす。浩瀚「立憲主義とは国民が権力者の権力を制限すること」といわれているのを「抵抗の憲法学」と批判する。問題は、近代的で民主的とは正反対の中世神学のように憲法学者の「知の独占」になっていることだ。
0255文字
佐々陽太朗(K.Tsubota)
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ネタバレ憲法9条は、世界でも例外的に希有な規定であって、世界に誇る価値を持などというのは勝手な夢想である。制定当時の情勢と起草のいきさつに鑑みて、日本が国際標準の規範を遵守することを宣言していると素直に読める。憲法9条の理念が世界に先んじているなどという物語に酔い、国際政治の現実から眼をそむけ続ける日本の憲法学は欺瞞である。そうした欺瞞に満ちた”法律家共同体のコンセンサス”なるものが日本の外交安全保障の議論を混乱させ、集団的安全保障を否定することで、日本国民の安全を危うくしている。と、まあ、そういうことかな。
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Ohe Hiroyuki
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国際法学者の著者が、東京大学法学部の憲法学者(美濃部達吉、宮沢俊義ら)の日本国憲法の解釈に異を唱えた一冊。なぜそのような差異が生じるのか学説継受の観点から説明がされており、理解しながら読み進めることができる▼起草した人々にとっての憲法や国際連合憲章などを参照して解釈せよという主張は、確かに一理ある。▼ただ、日本国憲法をどのように解釈し、運用するのか、日本人の手に委ねられているではないかと思う。▼また本書を読むと、1955年頃から国際法学者と憲法学者との間で論戦があったようであり、その再燃という感もする。
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R
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ネタバレ国際政治学者で、平和構築が専門の篠田英朗氏の力作である。国際政治学におけるリアリズムの立場から、虚心坦懐に日本国憲法や我が国の安全保障法制、議論を眺めてみると、何らかの違和感を抱く人が殆どではないだろうか。私自身は20代半ばだが、高校生の頃から漠然とした違和感を抱いてきた。そして、学部生の頃から政軍関係などを本格的に研究し始めると、日本国憲法制定から55年体制に至る再軍備の過程で、必然的に自衛隊や防衛政策一般が憲法解釈論や法律中心主義に埋没し、(1/7)
R

歪んだ公権的解釈を一層固定化することに他ならないからである。また防衛省など他の組織の名称がないのに憲法に自衛隊の名称のみが存在することも、法的にも政治的にも回避したほうが良い状態であるのは明らかであろう。その上で、篠田氏が加憲案として提示する「前2項の規定は、本条の目的にそった軍隊を含む組織の活動を禁止しない。」(245頁)との文言は筆者の挙げた問題点を巧く避けており、理想的である。加えて、政治による軍の統制(シビリアン・コントロール)についての条項も盛り込むべきではないか。(7/7)

09/12 22:05
R

仔細な点は法律で定めればよいが、法的にも政治的にもシビリアン・コントロールの重要性・必要性の根拠規範を憲法におき、対内的にも対外的にも宣言しておくことは意義があると確信している。最後に。本書はかなり語り口が難解で、学術書チックなので、理解するための補助線として篠田氏の著作「憲法学の病」(新潮新書)を先に読んでおくと理解が深まるであろう。(8/8)※想定が甘く、7では収まりませんでした( ; ; )

09/12 22:06
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みき
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日本憲法学の通説たる東大憲法学をほどよく痛烈に批判した本。言っていることは分かる、一部通説がロマン主義なのも分かる。一般社会と乖離した解釈が行われているのも分かる。しかし既存の日本国憲法を無効として考えた場合に無効のうちに行われた各種の行為は有効たりえるのか、有効にするための理論は何なのか、無効とした場合どうなるのかということを明示できないかぎり著者の主張は通説はたりえないと思う。ただ9条とかの考え方は通説より優れていると思う。やはり憲法学はアツい。
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huruta
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左側の人達は「反権力」が大好物だよね。自分達が嫌いなその「権力」を持っていることを忘れている姿が滑稽。
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setera
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『憲法学の病』の方が論旨がこなれて明快さで勝る。
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のれん
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憲法とは法律の上位存在ではなく、国の存在理由とその目的、その実現のために国を規定する制度を指す。  日本国憲法にそれを照らすと、国際法に準ずるようアメリカの意図が透ける「現実」が浮かぶ。  安保も反対するし自衛隊にも反対する憲法学者に対して、じゃあどうすればええねんと思うことは多かった。現実や国体よりもまずイデオロギーを念頭に置くところに大衆による民主化をしなかった日本らしさがある。  ただ本著は東大憲法学者への批判が具体名で列挙されている。注釈付きの新書なのに著者からの溢れる感情が知識よりも先に伝わる
ばたやん@かみがた

読まれましたね(^.^)。一言だけコメントしておくと、主流派の憲法学者の欺瞞ぶりが9条において甚だしい為、そこが中心になるのはやむを得ないと思います。本来、憲法全体を世界の潮流等大きな視点から分析すへきは憲法学者の仕事だと思いますけど、ご覧になった様にこの国の学界は東大法学部に牛耳られてますからね。何れにせよ、篠田先生の最近の活動は学界での孤立、軋轢を恐れない勇気ある本来の意味においての学者としとの振る舞いだと思います。

01/29 08:12
のれん

コメントありがとうございます。 僕個人の感想として9条だけでなく背景の現実含めた憲法全体をもっと考えるべきという考えがあったため、そう感じたというだけです。 学会は根拠さえあれば、統一見解だけでなく自由闊達な意見が認められるべきで、そういう意味で現在の憲法学に本著は一石を投じています。熱量のある著者だと感じました。

01/29 14:09
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Makoto Miyamura
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著者の「憲法学の病」を読んで気になったのでこちらも読みました。 憲法の、特に第九条、についてはいろいろな議論がありますが一方の主張だけでなく色々確認した上で自分に合うものを選ぶことが必要だと思います。
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はんな
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国際政治学者から見た日本国憲法。東大法学部への怨嗟がすごい。(笑)
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politics
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今現在も続く憲法の議論に一石を投じた書。とにかく日本の憲法学者への痛烈な批判は見ものである。私自身もほんの少し前にあった安保論争での憲法学者の姿に疑問を感じていたが、この本を読むなるほどなと思うところがあった。憲法について疑問等がある場合にはまず参照すべき一冊ではないかと私は思う。
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Mai
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一体何を言ってるのか…と思うようなトンデモ解釈が次々と展開される。法学者や法曹であれば誰でも容易に批判できそうだが、著者は「そもそも、その法学者と法曹を育てている解釈こそが間違いである」と主張しているので、たとえ批判したところで「あなたは間違った教育を受けているからそう思うのですよ」ということになり、議論ができない。国際法や国連の考えは、戦後70年以上日本で日本人が解釈してきたことよりも重いと考えるのだろうか。また、条文にない解釈をすることは、著者の大好きな国際法である条約法条約の大原則にも反するのでは。
Mai

7-8年前に国連関係の講演会かなにかで見かけた際には、ここまでエキセントリックではなかったように思う。この数年、法学者(特に東大憲法学者)や法曹(特に弁護士)をやたらと攻撃しており、精神的に大丈夫ではない感じがする。国際法専攻者としては、法学部の中での国際法の扱いがとても低いことは十分知っているが、そもそも著者は政治学者。憲法や法律を体系的に理解して話しているのか疑問である。いい歳した大人のルサンチマンを見たくない。改憲はアリだと思うが、それを決めるのは現在の国民であり、1946年の国連の考えではない。

09/23 01:46
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Koning
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日本の憲法学の歩となぜこんなスットコドッコイなことになってる?というのを大陸法の解釈で英米法を読む愚と紹介した新書。実際前文と9条を素直に読むとPKOにはもっと行ってなきゃならんってなるし、と思っちゃったりする人は一読するといいんじゃないかな
ばたやん@かみがた

Wikipediaによると高校の軽音でオザケンと一緒だったとか。

07/28 23:19
Koning

それ言い出すと某盗んだバイクの人なんか学年同じなもんでどうやったらあれに感動できるんですか?(汗。というのが出てきたりする罠があります(でもオザケンとかこの人とか認めちゃうのは学年が地味に離れてるってのもあるんだろなぁ(何

07/28 23:21
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お抹茶
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東大法学部を中心とする憲法学者の一方的な見方を批判する。立憲主義とは法の支配の貫徹。憲法9条よりも前文の国際協調主義の方が日本国憲法の考え方を特徴づけている。国際協調主義をよりよく遵守するための手段が憲法9条であり,国際社会を変革する主導的理念の実現という理解は空想。統治権を持つ国家に対して主権を持つ国民が抵抗するというのが国際法に即すなら,憲法9条1項は国連憲章2条4項の裏書きで,自衛隊の武力行使が国連憲章51条に該当する自衛権の発動か安保理決議の裏付けを持つ要請に従っているなら,9条違反にはならない。
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乱読家 護る会支持!
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憲法学者とは、フェアに思想的な偏りが無く、憲法を公正に研究している人達と信じていた。 しかし、実際の憲法学者は、あたかも憲法9条が国際法をも超越した存在であるかのようなロマン主義を流布し、自衛隊や日米安保を否定し、安全保障問題を語ってはいけない裏事情であるかのように扱ってきた。 実際、憲法が平易な日本語で書かれていたら、政治家が国会で決めればいいだけのはずで、学者はいらない。しかし敗戦後のGHQの押し付け憲法に正当性と合理性を持たす為に憲法学者が必要になった。 というようなことが書いてあるに違いない。
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sk
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日本憲法学を批判し、アメリカとの関係や英米法の観点から憲法を読み直す。説得的で刺激的だ。
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くらぴい
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戦前の現人神信仰の世論の中でインテリは天皇機関説を奉じ、戦後は象徴天皇制の下で憲法で規定されている外形の変化に、東大の法学教官達は則適応しています。保守派による批判は弱いものでしたが、現在改正派と現状派は均衡しています。
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オランジーナ@
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憲法学者が嫌いで、改憲派なようです。
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Hihumi00
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概念理解を目的に読んだが、とても、ためになり、その点においては、腑に落ちた。 何が同じで、何が違って、どういう相互関係なのかを、しっかり整理されてたのではないだろうか。 概念や、法の解釈の仕方が、整理して書かれていた印象。 その点を中心に書かれている部分は、とても面白かった。 一方、歴史的背景や、代表的な人物についても、記述されており、 その点について、興味が示せなかったので、流し読みをしてしまった。 法律について、学んでいない、高卒の私には、割り切って読んで、最後まで行けただけで、良しとしたい。
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KAN
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ネタバレ有事法制~集団的自衛権」の行使をめぐる自衛隊法の法律改正でクローズアップされた憲法9条、日本国憲法自体の成立にかかわる、戦前で言えば「国体」のあり方。国民と政府を対立物として、国民の主権を「神聖にして、絶対視」する「憲法学者」という「専門家」たち。前文と9条に対する読み方の多様さを「専門家」という「権威」で認めない時点で(動機は戦争を二度としないということであっても)民主主義が偏向してしまうという矛盾にぶつかる。著者の主張がすべてではないかもしれないが、大切な視点です。
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樋口佳之
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集団安全保障と集団的自衛権はまるで重ならないと理解していたのだけど。集団的自衛権は国連憲章から削除されるべしと考えている。自分の中では違憲合憲以前の判断。著者が発動された事例に触れてないのはいただけない気持ち。憲法論については歴史的文脈で語っているのだから。
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さとちゃん
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読み始めたものの、法解釈の知識不足ゆえに途中でついて行けなくなり、読み終わるまで半年近く持ち歩いてしまった。とりあえず、憲法と国連憲章を読み直し、憲法の基本書を再読し、積ん読になっている「キヨミズ准教授の法学入門」や「法窓夜話」を読んでから再挑戦したい。いまの私では、著者の主張を受け入れられるものか否か、判断できない。来年の憲法記念日までくらいには、再読を終えたいな。
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象
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メモ//戦後の憲法はドイツ法学ではなく、英米法の考え方から読み解くべき。顕教と密教の二重構造は戦前から変わっていない。 戦後、主権が天皇から国民に移り、密教には日米安保が加えられた。戦後天皇制は日米安保と対となっている。
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南北
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アメリカが1週間で作った日本国憲法には英米法の考え方が根底にあることは当然なのですが、東大法学部の憲法学者たちはドイツ法学やフランス法学をもとに日本国憲法を解釈してきたため。「立憲主義とは権力を制限することだ」という解釈を行ってきました。この解釈に基づいて司法試験や公務員試験などが行われているため、国民の間にもこうした考えが定着してきました。国民主権や絶対平和主義が強調されてきたのもこのためですが、その裏では「安保体制」が支えてきたのも事実です。憲法について考えるきっかけにはなると思います。
南北

ただし本書にはいろいろと問題があります。例えば「憲法典に書いてあることが憲法学の事項である」というのは誤りです。フランス憲法典はフランス人権宣言とあわせて解釈する必要がありますし、大日本帝国憲法に内閣に関する事項がないのは内閣令が先行していたためで、憲法典だけで憲法を理解することは誤りです。また日露戦争当時のアメリカが大国であったかのような記述もありますが、当時は中堅国といったところです。日露戦争の仲介をロシアから一蹴されたことからもわかるはずです。

04/08 17:54
南北

さらに戦前に「軍部」が台頭していたかのような記述にも問題があります。陸海軍が対立していたことはよく知られているはずですし、陸海軍の内部でもさまざまな対立があったことからもわかるように「軍部」として統一した行動が取れていたとは思えません。関連領域の基礎知識が不足しているのではと疑わせる点があったのは残念です。

04/08 17:56
0255文字
MIRACLE
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自称経済評論家、実際は安倍(必死に)応援団の上念司がラジオで言及していた本。興味をひかれたので、取り寄せてみた。読んで、ガッカリ。類は友を呼ぶとは、このことか。日本で暮らす私たちには、憲法の伝統がない。したがって、現憲法の議論には当然、憲法の歴史的、思想的な背景への理解が必要になる。ところが、本書は、何と憲法の条文を「素直に」読むという感想文的な手法なのだ。そして、憲法前文に国際協調の精神を発見(!)し、通説を批判する。だが、誤った方法からは、誤った結論しか出てこない。相手にするだけ、時間の無駄である。
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おときち
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少し前の読了のため、覚えていることを。 高い視座から、国際/国内の両観点から、制定の経緯を十分に踏まえ、より現実的な憲法の解釈を試みた著作。 知識が足りなかったため、暗記物としての色合いが強くなってしまい、十分な理解が出来ていないため、再読対象。
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プラス3
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集団的自衛権は違憲ではない。では何故、安全保障論議で、憲法学者たちがこぞって集団的自衛権は違憲だと騒ぐのか・・・なんだかタカ派の国際政治学者みたいだな、と思いきや、読んでみるとこのテーマの本にしては珍しいくらいイデオロギーを感じさせない内容。①まず条文を素直に読み解く。②次に憲法が成立した当時の歴史、社会情勢、成立過程などを踏まえた解釈。③そして過去および現状と照らし合わせたときの矛盾点や不備、改正の必要性を検証すると・・・9条は憲法前文と同様に、憲法典の目的を宣言する役割を担っている。
プラス3

その目的は「正義と秩序を基調とする国際平和」であり、9条における禁止条項はそれを達成するための手段と解釈するべきである。9条1項は国連憲章2条4項が元であり、そこでは個別的・集団的自衛権および集団安全保障は例外とされている。自衛隊はこの例外に該当し2項の「陸海空軍その他の戦力」には当たらない。また交戦権なる概念は国際法上存在しない。結論すると『現代国際法に則って活動する限り、自衛隊および集団的自衛権は憲法9条に反しない』。改正については、自衛隊が9条でいう戦力に該当しないことを明記するだけで十分である。

02/28 13:36
プラス3

・・・なんだかうまく丸め込まれた気分で「えっ、そんなんでいいの?」と感じるが、9条を礼賛して日米安全保障条約による核の抑止力を認めない学者とかよりは信用できるかな。

02/28 13:39
0255文字
SK
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13*パラパラと読む。東大の憲法学者が嫌いらしい。最近、国際政治学者や別の分野の学者が、憲法学者を批判するのがトレンドなのかね。「立憲主義は、国民主権の名のもと、政府を制限するもの」という誰も言っていない定義を持ち出し、それを攻撃する。いわゆる藁人形戦法なのかもしれない。
0255文字
hata2
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現実主義を貫いているので、腑に落ちる部分が多い。
0255文字
すずめ
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憲法の問題は、ともすれば改憲か護憲かの問題になってしまう。本書はそもそも現在の憲法解釈理論が正しいのか疑問を投げかける。素直に本書を読めば、ロマン主義的擁護論とは違った意味で、改憲は不要であるように思う。ただし、この解釈が憲法学を席巻することはないだろう。著者が改憲に向けて提言するなど、徹底して現実主義を貫いているのは好感が持てる。
0255文字
fourthwindow
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つまらない
0255文字
ネコ虎
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著者は国際法や国連を重視するが、左翼が患うのとは別の意味のWGIP患者のようだ。日本を侵略国家と留保なく捉え、「外国人が介在して国内憲法が作られるのは国際社会では普通の出来事だ」と押付け憲法論を一蹴する。護憲派の抵抗の憲法学を批判していく説には見るべきものがあるが、如何せん専門的過ぎて、もう少し柔らかく説いてくれると有り難かった。抵抗の憲法学は、統治権を持つ国家に対し、主権を持つ国民が抵抗する物語だと。しかし憲法にはそもそも統治権は存在しないし、自衛権もない。国際法上に自衛権があるのでそれで合法性が確保↓
ネコ虎

されていると。へぇー、だ。国民主権論については株主主権論に通じている。株主主権論を否定するには岩井克人氏の二階建て法人論の論理を援用すると分かりやすく解ける気がするのだが。

11/14 22:37
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ほんとうの憲法: 戦後日本憲法学批判 (ちくま新書 1267)評価76感想・レビュー72