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米原万里:真夜中の太陽は輝き続ける (KAWADE夢ムック 文藝別冊)

感想・レビュー
32

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冬薔薇
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長らくの積ん読本。ガセネッタとシモネッタの対談が面白い、ご本人はエ勝手リーナ。全ての著作は読んでないが圧倒的な印象で強く心に残る。
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こばまり
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没後11年の2017年に特別編纂されたムック。身近だった人の思い出話と著作解説。韓国で支持されているとは知らなかった。何故か我がことのように嬉しい。再読熱高まる。一つ前に読んだ本で紹介されていた多言語習得者ロンブ・カトーの著作を氏が翻訳していたとは。
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kliq
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存命だったら現在の世相をどう評するか気になる。ウクライナ侵攻を肯定する佐藤優はボロクソ言われているだろう。つくづく早逝が惜しまれる。
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sigel
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以前、米原さんの本は面白くよく読んでましたが、これをきっかけに再読しようかな。早く亡くなられたのが残念です。
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●●
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ネタバレ2017年の本。お茶目で、毒舌女王様。美しきシモネッタ。プラハで育ったの、超羨ましい。p-53:「亀山さんの靴、いつも汚れているから」。が〜ん…。p-87:『火に油を注ぐ通訳』。p-96:アゼルバイジャン、アルメニア、コニャック、涙…。p-121:共産党の査問。p-126: 男の子版キボンヌ。
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TANIZAKI
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『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』読後のモヤモヤ感。今の国際情勢に対する的確な言葉が見つからなかった。そうだった「不気味な存在」だ。心を不安にかき乱す破局の予感が本書には散りばめられている。過去の物となったかに見えながら、現在に新たに息を吹き返そうとしている、以前とは異なる「不気味な存在」。本書の特徴は、政治というシリアスと主人公達の言葉の明るさに矛盾が在り、逆にそこが魅力なのだ。もう一つ魅力がある。想像を絶する恐怖や苦境にありながら、なお途切れることのない生命力の表し方。
TANIZAKI

(続く)西側で広く分析されている情報と異なるロシア経由の情報。複眼的な視点から真実のもうひとつ側面を探り当てる。『真夜中の太陽は輝き続ける』では、国際社会に於ける不気味な存在となってしまったロシアの姿を醸し出す。

04/04 06:13
0255文字
TANIZAKI
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【こんなことが起きているのか】山本美香との対談の中で、イラクで起きている現実を米国人に問うた時の言葉。知らない、知られないという事は、本当に恐ろしいと山本は指摘。世論が誤解をする戦争の在り方と言うのは、メディアの伝え方に偏りがある。米原はNHKのイラク戦争の米国寄りの姿勢を批判。TVには期待しない。新聞より雑誌、単行本への信頼度が高いとする。米原は、どうしても断片的な情報で全体像を創ってしまうと述べる。思い出したことがある。米原とは当時政治スタンスが異なっていた。今も変わらない。でも、魅力的な作家である。
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やまやま
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巻末の略年譜から、20代までの激動と30代からの才能の具体的開花を改めて眺める。父の米原昶氏に連れられ9歳でプラハに行ったことで人生の方向が一つ定まったとは思えるが、ロシア語に留まらず、「真面目な」知的好奇心の強かったことは伺えた。同業者の沼野充義さんのエッセイは、自身編集のアンソロジーが好意的に受けなかったことの理由を語っているが、米原さんの指向の一つをよく捉えている。これも、大学院で一緒に学んだ縁もあって書けるレクイエムにも感じ、ただただ羨ましい。「真夜中の太陽」の由来は巻末に説明があります。
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ず〜
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まわりの男性たちから見た米原万里像が新鮮だった。若い頃に沼野先生と交わした約束、気になる…!
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ふう
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(自2020.7.26)読売新聞掲載の『真昼の星空』を興味深く読んでいた。彼女の著書はほとんど読んだが、思えばもう亡くなられてからだった。テレビに出ていたことも知らなかったので、生前の彼女をほぼ知らない。惜しいことをしたと思うが、政治的発言は苦手(万里さんに怒られそう)なので見ていたらそれほど好きにならなかったかも。発掘エッセイの効果的な叱り方が面白かった。生きていたら書かれたであろう小説がもっと読みたかったな。
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おさむ
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逝去されて14年になるのに、今なおファンが多い米原万里さん。毒舌ながら、物事の本質を突く慧眼と日本人には珍しいユーモアセンスの持ち主。そして「本に対して機嫌がいい人」発掘エッセイや対談もさることながら、友人や知人が彼女を偲んで語ったり、書いたりしている文章全てが愛情に溢れている。大学院で同窓だった河野通和さんや、通訳仲間のガセネッタとシモネッタ、プラハの小学生時代を共に過ごした小森陽一さんらのことばがあたたかい。彼女のような健全な批判・批評精神をもつ知識人が最近は減ってしまったのがなにより悲しい。
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ミカ
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ネタバレパラパラと拾い読みするつもりが一気読み。韓国での広がりのエピソードはワクワクしながら楽しく読めた。はずせない所だけれど、病気のクダリは辛いなぁ。”ボブ・サップが好き”で、“やっぱり、まりちゃんのイメージは私にとっては踊る女です(大沼さんのエッセイより)”と言わしめる米原万里。わたしは彼女の小説がもっと読みたかった。
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4fdo4
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ご本人が亡くなられた後に出版された対談やエッセイをまとめたムック。 ものすごく魅力の詰まった方だったのだと、改めて思う。 長い物に巻かれない、自分の考えを強く持っていた素敵な人の発する言葉には魅力が詰まっている。
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やや
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様々な語りの中から米原さんの姿が浮かび上がった。 普通の日本人とは異なる環境で育たれた彼女の言葉は、亡くなってから10年余り経つというのにとても新鮮で、核心をついている。 日本に居ればどうしても同じような考えや情報しか得られないので、米原さんの言葉を読むと、綺麗な空気を深呼吸している感覚を覚える。 巻末のブックガイドには、読んだことの無い作品がまだまだあった。 早速本屋へ行って探してみようと心に決めた。
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たぬきち
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米原さんを偲ぶ会での会話があればこんな内容ではなかろうかと思う。翻訳者ではなく作家としての米原万里しか知らない知らない人も増えているところ。そして業界人でもまだ話していなかった万里さんとのエピソードがあるので楽しめる。彼女の個別の才能、そして今は知ることが出来ない歴史の隙間に存在したソビエトを若い世代に伝えた功績は大きい。
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ふかわ
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巻末の「米原万里ブックガイド」が役に立った。全部読みたい。
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗

あぁ、やっぱり米原先生は綺麗ですねぇ・・・

02/14 05:07
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ソバージュ
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米原万里さん初読みの「嘘つきアーニャ~」ですっかりハマり、2冊め「不実な美女~」を読中だったが、後に届いたこちらを貪ってしまった。米原さんの素顔、エピソードを知れて嬉しい。ますますファンになった。著作全て読むだろう。
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ナギスケ@トワイライト・ウォリアーズ狂
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★★★★☆ 私が米原さんのエッセイに嵌ったのも、彼女が亡くなってからのこと。だから動いて話す米原さんの姿を思い浮かべることができないのが寂しいです。凄く賢くて辛辣で面白くて、でもきっと寂しがりやで繊細な人。もっと早く出会いたかった。そしてもっと長く生きてほしかったです。副題の「真夜中の~」の意味が、編集後記に書かれています。ホロっとします。まだ半分ほど未読の著書があるので、今後楽しみに読ませて頂きます。妹さんの姉論や、各著名人の米原論がとても面白かったです。近くで米原さんに困らされた人々が少し羨ましい。
Fe

ナギスケ@Tの人様 井上ユリ『姉・米原万里 思い出は食欲と共に』文藝春秋 2016.5  https://bookmeter.com/books/10907059 をご覧になっていなければ、ぜひどうぞ。

10/04 06:47
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みみみ
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格好良くて憧れていた。大学入学時に既に「天才少女」と言われていたというのもさもありなん、と思う。白いワンピースを着て早足でキャンパスを駆け抜けた美少女は、同じように人生を駆け抜けたのだなあと思うと切ない。
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あーてぃる
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"エ勝手リーナ"米原万里さんを肴にした"ガセネッタ"横田佐知子さんと"シモネッタ"田丸公美子さんの対談が読みたくて購入。アバンティでこの御三方のお話に聞き耳を立てたかったなぁ・・・ 他に、米原万里さんと山本美香さんの対談、いささか場違い感があるものの上坂すみれさんのインタビューも望外の収穫であった。改めてもっと活躍してほしかったと思う。
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紺(こん)
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米原万里さんの発掘エッセイ、対談のほか、著名人による思い出話がまとめられている。今でもまだ人気が衰えず、大勢に愛されていることを感じた。米原さんの本は、面白い上に、色々な視点から物事を捉えることを学べ、勉強になる。まだ読んでない本を早く読みたい。読み終えた本もまた再読したい。
0255文字
おさる
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惜しい人を亡くしたとしか言えない。
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k.m.joe
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最近はそうでもないが、書店に「文藝別冊」が並んでいる中、米原さんのだけ2,3冊あったり、ショッピングセンター内の小規模書店に米原さんだけ置いてあったりした。老若男女に人気のある人だ。一国の長を任せられる国際感覚、胆力、実行力、しかも民衆目線で。凝り固まった頭をほぐす下ネタ含むユーモア感覚。旺盛な読書量と、自分の文章に対する誇りと責任感。一線をキチッと引きながら寂しがり屋。彼女の魅力は底知れない。残念な事はただ一点、56歳で亡くなった事だ。
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めっちー
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本未掲載のエッセイが載っているという事で読む。ショスタコーヴィチの歌曲の訳詞もある。こういう仕事をしてるのは知らなかった。その他にも対談や、仕事での知り合いだけでなく、プラハ時代の友達の話も書いてあるのがお得。自分の経験を基に深く容赦ない物言いで切っていくのは見事であるが、近くにいたら大変な人でもある。今まで知らなかった彼女が一面が見られる。洋服屋に頼んで家に服を送ってもらって、そこから選んで残りを送り返すなんて豪快。ただ叱るのではなく、危険や死の具体的なイメージを教えて子供を叱る話もお国柄が出て面白い。
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mariko
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本人の文章、彼女を偲ぶ仲間の文章と。 米原万里の人となりが数多く語られる。 知らないことも沢山。
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ゴロチビ
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久しぶりに米原万里を読んだ。関連本だけど嬉しかった。読み始めるや、やっぱりいいなぁと、私設米原万里文庫を作りたくなった。(今まで読んだのは殆ど図書館本だったので、改めて買い揃えたいなと。)読み進めるうちに今度は恥ずかしく思った。好きな作家は米原万里なんて言いながら、自分はこの人の作品をどこまで理解出来ていたのかなと。益々再読意欲が高まる。二人のロシア文学者の文章が対照的で楽しい。方やあくまで品良く、故人の麗しさを讃え、方や(おそらく親しいが故の)恨み節。近年は韓国でも読者を獲得しているとのこと。喜ばしい。
ゴロチビ

三人目のロシア文学者も居たようですが、途中まで読んでギブアップ。万里さんが友人を案内したロシアのレストランで「こんなに不味い料理が食えるか〜!」と怒鳴ったという話がどこかにありましたが、自分も同じ気分。せっかくの米原万里を味わうコース料理に場違いな一皿が紛れ込んだみたい。(最後まで読んでないから何故これを入れたかの意図も解りませんが)無ければ良かったと思う。

11/09 11:45
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チェアー
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米原万里は本当の意味でのコミュニストだったのだと思う。現実の世界ではその理念が歪曲され、コミュニズムは一つの政治思想になっているが、本当は分断された人と人の交流が復活する、そんな世界での人間を示す言葉だったはずだ。子供の頃、チェコで暮らした経験が、その土台になっていたのだろう。ガセネッタとシモネッタの対談は抜群に面白い。ああ、米原万里の全作品を通読してみたくなる。
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グワカマーヨ
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高校生〜大学生のころ、米原万里さんの本を貪るように読んでいたことを思い出して。
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Fe
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河出書房新社 2017年8月刊。米原万里さん(1950.4.29-2006.5.25 享年五十六)の単行本未収録作品五篇と彼女についての対談・回想・エッセイ他を収録した243ページを三日かかって読み通しました。まだ『旅行者の朝食』文藝春秋 2002.4 と『打ちのめされるようなすごい本』文藝春秋 2006.10 の二冊しか読んでいない私には勿体ない一冊でしたけど、故人の個性・魅力が伝わってきて、引き込まれました。凄い人だったんだなぁ。(2017.9.24)
Fe

「福岡伸一 この書評本[『打ちのめされるようなすごい本』]は非常によくできていて、ちゃんと著者別の索引と本別の索引がついている。だからこの索引を見ると、米原さんがどんな著者を好きだったのかっていうのがわかる。丸谷才一に言及した箇所っていうのはものすごくたくさんあるんです。12か所もページが引用されていて、これはトルストイよりも多いぐらいなんです。「ま」のあとに「む」があるんですけど、村上春樹は一つもないんです。」p.76 福岡伸一・河野通和「米原万里、言葉をめぐる愛と闘い」

09/24 15:56
Fe

「[1976年4月東京大学大学院修士課程]「新歓コンパ」[渋谷]で米原さん[26歳]と意気投合した私[22歳]は、深夜、気持ちがいいので、家まで二人で歩こうということになった。米原さんの家は大田区馬込、私は山王、渋谷から帰るには同じ方向。夜道を三時間くらいかけて歩き通し、午前三時か四時頃、家に着いた。」p.121 沼野充義「さらに思い出すこと」 柚木麻子『さらさら流る』双葉社 2017.8 の冒頭場面(2006年5月、主人公二人は大学一年生)みたいだなぁ。

09/24 15:57
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エトランジェ
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執筆陣が素晴らしい。あっと言う間に読了。最良の手引書。
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阿部義彦
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本を読む事は「死んだ人と会話をする様なもの」と山本夏彦翁は仰ってました。私もこの本でまた新たな米原万里さんと出会う事が出来ました。連載した文章に圧力がかかって、書き直しや別な表現にして下さいと編集から言われても決して屈せずに、書き直しはしません、気に食わないのなら載せて貰わなくても構いません!と自分の意志を貫いた、何とも勇ましい事、兎に角空気を気にせずに、言いたい事を云う、ファンや昔添乗員だった頃の客から、親しげに話しかけられても、知らない事は覚えてませんとハッキリと言うそんな粗忽な所がまた魅力的です。
0255文字
Pio
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ご本人の著作は生前から幾冊か読んでいて面白いと思っていたが、人となりを記した文章は初めて、一気に読み終えてしまった。最近流行りの「忖度」のなストレートな筆致というのが実に魅力的だったのだ。読み残しの著書を読みたいし、既読のものも再読したい、なんて思ってしまった。
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米原万里:真夜中の太陽は輝き続ける (KAWADE夢ムック 文藝別冊)評価97感想・レビュー32