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鏡のなかのアジア

感想・レビュー
52

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ねなにょ
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『チベット』『台湾、九份』『日本、京都』『インド、コーチン』『マレーシア、クアラルンプールほか』が舞台になっている。 霧深く、目を凝らしても、はっきりと見えない、ふわっとはぐらかされてしまうような、幻想的なМVでも観ているような気分にさせられてしまう短編集。
ねなにょ

深夜特急いいよね。又、読み返そうかな?

02/16 04:58
ポプラ並木

おおーいいね!

02/16 05:15
3件のコメントを全て見る
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Porco
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幻想的と言うのでしょうか、正直、よくわかりませんでした。
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静
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★★★★。
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relaxopenenjoy
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初の谷崎由依氏。まず表紙のオリエンタルな絵(細密画)が珍しく思った。5編の短中編、舞台は、チベット、九份、京都、南インド、KL。幻想的な雰囲気は決して嫌いではないのだが、やや盛り上がりに欠け、1編目と5編目では何度も挫折しそうになったことか。ラプンツェルのように髪を伸ばす姉や不思議な村人たちを描く、雨に濡れた寂れた村が目に浮かぶ2編目、京都を舞台に大学生たちの交流や怪しげな宴会が描かれる3編目、スカッと短い4編目はよかった。5編目は文章や比喩がスッと入ってこなくて(今の疲れている)私には難しかった。
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roco
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アジアを舞台にした5編の短編集。丁寧な筆致で心地よく読む。いや、調べたくなり何度もスマホを開きながら。ペン先の墨の美しさから始まり、読むのが心地いいのにストーリーがつかみにくい。鏡のこちらにいるせいか。蝶が葉脈の水を飲むシーン(p189)など、時々とても官能的だ。漢字に英語のルビ。英語やローマ字のままの表記。taifeng(台風)は、中国語のアルファベット表記か?この変わった書き方は、私は嫌じゃない。読書会の課題本なので以下、備忘に詳しく書く。
roco

「天蓋歩行」。マレーシア・クアラルンプールとシンガポールのエメラルドヒル。巨大樹の幼木であった過去を持つ男。クアラルンプールでヒジャブを使う女と暮らしている。都会が森と重なる。森の茸たち菌類がネットワークを作っていて、樹木同士は会話ができた。シンガポール翠玉の丘、お屋敷で下働きをしている時もあった。女主人は大陸から来た新参者だった。情を通じて後で追い出される。逃げて石油の採掘。クアラルンプールの女に拾われる。最後は絞め殺しの無花果だ。

09/11 12:10
roco

素敵なことを知った。クラウンシャイネス(樹冠の恥じらい)生い茂る木の先端の葉が互いに成長の余地を残すため近づいても触れ合わない。地上から見ると逆光なので暗くてちょっと怖いが、葉の間が川筋のように見える。インスタグラムでcrownshynessで見られます。

09/11 12:10
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0255文字
ゆづるは
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チベット、台湾、日本、インド、マレーシアと、アジアを舞台に綴られた幻想的な短篇集。文章から漂うどこか冷静な目で見つめる感覚が心地よい。それでいてぼやあっとした印象も受けるので不思議だが、読んでいる間は静謐なひとときを堪能できた。ただ何となく、好き嫌いの分かれそうな作家だなと思った。
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春
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決して印象が薄いからというわけではなく、幾人もの登場人物たちのはっきりとした顔だちが浮かんでこない、不思議な読み心地の一冊。きっとそれは、連綿と途切れなく続いていく生き物や土地の歴史のなかにあって、さほど重要ではないからなのかなあと思った。きっぱりと青い空や乾いて冷たく澄み切った空気、乳白色の雲の下の緑の土地、丈高く生い茂る草や見上げるような樹木、暗がりとそこに灯る灯り…突き放したようでいてどこか切ない語り口の、静かな物語集でした。
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aoto
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五つを選んだ国の生活描写中心の短編集。幻想的というか、論文調の哲学が埋め込まれてるというか。描写そのものは語彙力豊かで、色彩煌めき、表現力が高い。とても好み。ストーリー的には難解。スケッチ集な印象を受けた。
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アルハ
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アジア諸国を舞台にした短編集。 全ての短編に一貫して、どこか薄いすりガラスを通して世界を俯瞰しているような感じが漂う。そしてどこか夢を見させられているような幻想性がある。 最初のチベット舞台の短編は美しくも静かに忍び込む戦火の影が印象的なラスト、2作目は何かが起こりそうでそこまで大ごとにならず終わる不思議な感じの読後感。3作目はイマイチ。火鍋の描写は美味しそうだったのだがヤマもオチも意味もよくわからない。4作目は1番短いが描写が美しく情景が目に浮かぶようで1番好き。5作目は1番長かったがこれもあまり。
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井伊庄兵衛
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図書館
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ヴェネツィア
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5つの短篇から成る作品集。物語の地に選ばれたのは、いずれもアジアの各地であり、タイトルの『鏡のなかのアジア』は、作品全体を表象するもの。作家によって新たに紡ぎだされた神話伝承といった趣きだが、巻頭のチベットこそは極寒の乾燥の地だが、他の3篇は湿潤の南アジアである。そして、中間に置かれた「国際友誼」はそれらの出発点にして結節点といった位置づけだろう。谷崎由依は初読だが、私には円城塔の小説を連想させる。文体や表現が似ているというのではない。おそらくは、彼らの小説世界が読者に対して開かれるというよりも⇒
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

確かに、この作品は円城塔氏ですね。

01/03 19:52
ヴェネツィア

tototousennさん、私の直感に過ぎないのですが、やはりそうですかね。

01/03 20:08
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びっぐすとん
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図書館本。谷崎さん3冊目。正直なところ以前読んだ2作品は抑揚がなくて、あまりピンとこなかった。今回も自分のストライクゾーンではない。が、短編なので淡々とした作品はしびれが切れる前に読み終えられる。「そしてまた文字を記していると」「jiufenの村は九つぶん」は結構好き。どの作品も自然の音(擬音)や発音など音にこだわっていて、著者は感性の高い人なのだろうが、同時に眼差しは冷たいくらいに澄みきってそうで、なんとなく近寄りがたい印象を受ける。
0255文字
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
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☆5.0 谷崎由依の奏でるメロディが死者の闇の記憶や亜細亜の土地の遥か上空を、自由自在な面持ちで色鮮やかに重力無視で浮遊する。聞き覚えのない言語や音階に擬態を繰り返し 圧倒的な浪漫を形造り酩酊状態へといざなう。これには日本語が“谷崎由依語”に翻訳された物語が存在する。
ヴェネツィア

以前から気になっていたのですが、tototousennさんのレビューに後押しされて発注しました。

12/12 18:47
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

ヴェネツィアさん、それはそれは。なんとも嬉しいことです。私はこの本で谷崎由依さんに囚われ『囚われの島』を今読んでいるところです。

12/12 19:17
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三日月@児童書病発動中
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3/5短編集。なかなか難しかった。一編目以外は一編目と比べると読みやすかったな。目線が移ろっていく話が多め。言葉の雨を浴びてる感じ。
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

三日月@児童書病発動中さん、はじめまして。「言葉の雨を浴びてる感じ。」まさにそんな感じですよね。

12/15 01:49
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葉々
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雨。その奏でる音が土地によって異なる響きを現す。その言葉(名詞)の音が地域によって違う表情を持つ。その息を呑む感じがまるで、鉱物を光に翳したりルーペで確認していたりしているようだと思った。とくに、クアラルンプールが舞台の「天蓋歩行」は、究極的にこだわり抜かれたものを覚えた。読後、著者のツイッター「好きなことを思い切り書かせてもらった作品ばかり入っています」を目で拾い溜飲が下がる。ところで、京都が舞台の「国際友誼」。物語に著者の名前が突如、飛び出してきて二度見し(似たような経験が有る為)吹き出してしまった。
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

Mao Alduさんにモリミーは、薦めづらいですねえ。というのもモリミーは軽いHなノリの作品が多い。かといってモリミーが面白いことは間違いない。でも、Mao さんの既読本を拝見させていただいた感からすると、そこにモリミーの作品がシンクロする気がしづらい(笑)いやー悩みます。もうそうなると『きつねのはなし』しか候補がなくなってしまいます(笑)若干のお下品路線を許容するなら『夜は短し』か『四畳半神話大系』辺りでしょうか。『夜は短し』と『四畳半』は同系統なのでこれはどちらでも。お気に召さなかったらあしからず。

12/18 18:45
葉々

おはようございます。お返事、ご紹介、ありがとうございます。(悩ませてしまってすみませんですm(_ _)m)森見登美彦さん、面白そうですね。『夜は短し』と『四畳半神話大系』是非、近く読んでみます!

12/19 09:07
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のな
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人の営みと営みは、互いに映し合いながら並行してそれぞれにある。重なりあいながら混じり合わずそれぞれに己を紡ぐ。まるで、鏡像同士のように。
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花林糖
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装丁が物凄く好みで殆ど表紙買いでしたが大当たりでした。幻想的で清流の様な文章で、読書中は物語の中を彷徨っている感じでした。アジアの5カ国が舞台の短篇集。チベットの少年僧の話、台湾のとある村の話、マレーシアの男性の話が特にお気に入り。「……そしてまた文字を記していると(チベット)/Jiufenの村は九つぶん(台湾)/国際友誼(日本)/船は来ない(インド)/天蓋歩行(マレーシア)」
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ユカ
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幻想的な世界観が心地よい。ひとつめの、チベットの僧侶の話がすてきでした。夜の書写。回廊を灯明を手に右へ、また右へ。そして現れる少女。 言葉遊び的な要素あり。それは苦手。
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Mark.jr
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昔見たうろ覚えの写真を元に、頭の中で勝手に作り上げた場所をスケッチしたかのような、掴み所のない流動体のような作品集。
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ユ-スケ
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抽象的?観念的?で雲をつかむような感じ 言葉があちこちで引っかかってしまう
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hirayama46
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アジア各国の文化や風俗を取り入れた幻想的短編集。幻想の度合いが高いものについてはよくわからない部分もちょくちょくありましたが、こだわりを感じる文章表現の愉しさは味わえました。お気に入りはチベットの僧を描いた「……そしてまた文字を記していると」、本書にあってユーモラスな色合いが濃い「国際友誼」あたり。
0255文字
アン・シャーリー
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とにかく文章がきれいで詩的で、遊び心もあって魅力的で、そういう「文章を味わう」ための小説で、だから筋書き等は従であるので、それが「退屈」であったり「なにも起こらない」であってもこの小説の悪口にはならない、というものだと思うんだけど、掌編や短編ひとつならともかく、単行本一冊すべてそうだとなると、そのなかでも「なにかが起こる」「なにか刺激的なことが書いてある」作品、に惹かれてしまうもので、だから収められている短編のうちでは『Jiufenの村は九つぶん』が一番好きである、というところにジクジたるあれである。
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いたろう
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アジアの5つの街を舞台にした5つの短編。それは、具体的な地名が掲げられながら、その土地の物語というより、その土地から想起される異世界の物語。鏡に映った幻想のアジア。めくるめくイメージの奔走、選びぬかれた言の葉、アルファベットで記され、視覚に飛び込んでくる擬音語<オノマトペ>。物語に酔うとはこういうことか。そんな中、京都を舞台に京大生と思しき学生たちの滑稽な姿が描かれる「国際友誼」だけが異質。京大生ということもあり、ちょっとモリミーっぽいと思ったら、もしかして、谷崎さんとモリミーって、京大で同じ学年だった?
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shinyon
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はじめての谷崎由依さん。本の帯には「土地の記憶を旅する幻想短編集」とある。アジア各国(チベット、台湾、日本(京都)、インド、マレーシア)の物語なのだけれど、靄にくるまり、どこか知らない国にさらわれてしまったかのような心地にさせられた。言葉だけをよすがにしてそろりそろりと歩をすすめた読書だった。
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さんくん
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アジア寓話集といった趣。ときおり強調される擬音など語の音的綴りが、外国語や自然界の音との差異を形成しながらも、それらと意味の上での連続体を組成している。リテラルな音素と動植物や鉱物の連合が、世界の微細なモチーフを浮かび上がらせています。いずれの短編も何らかの意味で外国や死者の過去など他界の位相を問題化しており、それらの記憶を、母語を異化する音素を織り混ぜて記述することで、小説がいまこことは別の世界を立ち上げる「舶来品」であることを思い起こさせます。一番気に入ったのは「……そしてまた文字を記していると」。
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ひつじ
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大変美しい。文章が、言葉が、きれいに置かれている。 京都以外はアジア圏の異国が舞台なのに、なんとなく懐かしさがある。
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MKI
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無理だ、と女子学生は思った。我々はもう、餅には戻れない。「国際友誼」より / 真昼間は、逢魔が時。丘に住まう一族が昼を恐れたのは、正しかった。真昼間には、魔が宿る。「天蓋歩行」より
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月湖
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百年か一年か一日、ほんの数分を書物のなかで過ごしたように思う。書物は鏡。一点に静止しながら時空のすべてを映しとる。円環的につながった過去・現在・未来のあらゆる事象を同時に映現する。既視感と未視感。はるかな過去を追っていくといつの間にか未来に到達してしまう。わたしはかつて砂であり、海であり、木であった。脈打つ血の音が地の底を流れる水の音として聞こえてくる。わたしは記憶を渡されたのだ。かなたから、あなたから。ふり返ったとき遠く時間の向こうに、命脈のうちに、わたしの黄金の季節が侵されずにあればそれでいいのです。
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neko
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ストーリーがあるわけではない。言葉が溢れている。東南アジアの生い茂る森のイメージ、どこかの知らないアジアの寺院のイメージ、砂と石しかない土地の乾いた風のイメージ・・・ 言葉からあふれる世界に浸るような感じ。
0255文字
もぐを
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ネタバレ表紙に惹かれて。ぼやんと読みました。何の話なのかは説明できません。もっと若いころに読めばよかったかもしれません。
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noznoz
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綺麗な言葉とリズム、浮かんでくる光景を楽しむ本。 私のイメージするアジアとは喧騒渦巻く感じなのだが、透明感のあるアジア。それが鏡の中ということか。
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いちろく
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タイトルの通りアジアの各所を舞台にした短編集。長嶋有さんの作品みたいに日常の一コマを切りとった様な独特の描写でもなければ、江國香織さんの作品の様な作中に設定された登場人物の個性が凄く反映された描写とも異なる。現在から過去と邂逅した様な独特な情景描写に入り込む世界観と感じた。表現そのモノを楽しむ様な、文章のリズムを楽しむ様な。考えるな!感じろ!がピッタリな。
カノコ

これ、最初の数ページで挫折しちゃったんですよね〜。読むタイミングが悪かっただけかも知れないですが…。

10/25 09:39
いちろく

カノコさん、コメントありがとう。今年時間を掛けて読んだ作品の著者がべた褒めしていたので気になり手に取ってみました。独特な作風の作品に触れる機会が少なくない事もあり読めた感じです。そうでなければ、私も読む事を辞めていたかも。

10/25 11:41
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ori
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不思議な感覚で読み終えた。これもマジックリアリズムの一種かな?特に九份とKLの話では土着な言い伝えのようなものが混じり合って、その言い伝えが中上健次の路地のオバ達がお話ししてるような感じで密度も湿度も濃い空気が独特で。土地ごとに話の軽やかさも変わるのがユニークで面白かった。主人公は土地そのものという感じ。一番好きなのはKLかなぁ。次が九份。京都の話はがらっと雰囲気変わって少し読みづらいと感じたのだけど、作家さんご本人のお話を聞く機会があって、お気に入りの本の話をされてた時にその読みづらさの狙いに納得した。
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練りようかん
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ネタバレ語りが人間、物、植物と独特な世界を紡ぐ。文学界・野間文芸の賞をとっていて、名久井さんの装丁だし、本屋にはどどどんと平積みされているし、期待されているのだろう、きっと。だがちょっと難しかった。
練りようかん

個人的趣味なのですが、tototousennさんにコメントいただけて嬉しいです。有難うございます。

12/17 14:35
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

練りようかんさん、こちらこそありがとうございます。

12/17 19:02
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yuka yamauchi
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ここに在る/そこに在ったことを言葉に変換すること その途方もない手探りが丁寧に丁寧におこなわれていてどの短編も美しかった
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エリ
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0255文字
chuji
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久喜市立中央図書館の本。2018年7月初版。初出「すばる」2013年4月号~2016年5月号にかけて。五編の幻想短編集。幻想は苦手です。
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うらぬす
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4.0/5.0
0255文字
ハルト
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読了:◎
0255文字
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