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シャルロッテ (エクス・リブリス)

感想・レビュー
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ネタバレ2020年の本。この語り・ナラティブは素晴らしい。眼が開かれる・醒める。
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四男の母
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シャルロッテは生い立ちも境遇もいいとはいえない状況だった。でもやっと少し上向きになり、これからという時に、密告された。せつない。26歳という若さで妊娠中であったことも残酷だ。ぜひ作品を見てみたい。
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たいこ
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若き画家シャルロッテがアウシュビッツのガス室で亡くなるまでを描いた、小説やけども実話をなぞった作品。徐々に不穏になっていく世の中と、シャルロッテの家系に自殺者が頻出している陰が重なり合って、重苦しい物語になっている。未来とかもうないんやろなあ…とどこかで思いながら、日々を過ごして作品を作るなんて、狂わずにおられんわ。
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ふじこ
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読みながらも読み終えても涙が止まらなかった。何重にも苦しい境遇に置いて、人生をひとつの劇のように生きたシャルロッテ。絵を描きながら最愛の人であるアルフレートを求めた(描いた)のは、彼女の唯一の救いだったのではなかっただろうか、と想像して胸がしめつけられる。また、作者が散文詩を選ばざるを得なかったのも、シャルロッテの苦悩や人生を(やたら多くの情報で)傷つけないように、損なわないようにとの配慮ではないかなと。作者のシャルロッテへの敬意、彼女の人生を本にすることの誠実さが伝わってきました。
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ゴンタ
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ネタバレ26歳でアウシュヴィッツにて亡くなった画家シャルロッテ・ザロモンの人生を、散文詩の様な形式で描く。叔母と同じ名前をもつが、叔母、母を相次いで自殺で失う。父の再婚相手との生活は順風満帆ではない中、戦争の足音が近づく。ユダヤ人であるがために、絵の才能に恵まれながら賞を逃したり、苦悩が絶えない。▷散文詩だからこそ読めるのか、話は淡々と進み読み進めることができる。祖母までも自殺し、自らも悩む日々に報われない。妊娠中のガス室送りは辛すぎる。作品が残っていた為世に知られることになって良かったと思う。YA向けで読む。
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mint
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散文詩で少し読みづらかったが、後書きをよんで理解した。胸の奥がしんどくなる話であったが、最後まで読み切らなければと思い読み切った。
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天の川
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豊かな才能を持ちながらも、アウシュビッツのガス室で命を絶たれた一人の女性の生涯。偶然に彼女の作品展に出会い、その作品の持つ熱量に魅了された作者は、散文詩のような文章でしか彼女の生涯を書けなかったという。ユダヤ人たちへの締め付けがホロコーストへと変わっていく。ナチの手から逃れるために送り出された南仏。愛と切り離され、死に魅入られた血が自らに流れていることを知り…狂気と孤独の中で創造することが生きることに結びついていく。彼女の自伝的な作品「人生?それとも舞台?」を全て観てみたいと切に思った。
ちゃちゃ

天の川さん、これを読んだら、「人生?それとも舞台?」を読みたくなりますよね!散文詩のような独特の文体も、彼女の置かれた切迫した世界を描くのに効果的でしたね。

04/05 13:03
天の川

ちゃちゃさん そうですよね!「人生?それとも舞台?」は単なる画集ではなく、文章も多く、音楽の指示も書かれている総合芸術の作品だということで、とても興味がわきました。短いセンテンスが連なった文章も、否応ない緊迫感でした。

04/05 13:38
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ひとみ
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ネタバレ一文改行している詩のようにしか書けなかったという作者。収容所で若くして命を落とした類い稀なる才能をもつ画家シャルロッテ。彼女に魅せられた作者の濃密な想いが、散文詩の様な短い文章の行間に息づいている。狂気の家系、叶わなかった一世一代の恋、両親との別れ、祖父との確執…そして、束の間の幸せを掴んだ直後の死、読み進めるのが辛かった。しかし、彼女の生きた証は作品として今も色褪せない。生命を削るように描き上げた「人生?それとも舞台?」観てみたい。作中に作者が登場するのも、実話としての重みを添えている。琴線に触れた一冊
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ちゃちゃ
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画家としての才能を認められながらも、ユダヤ人であるがために26歳でガス室に送られたシャルロッテ。散文詩のような一行一文形式の文体からは、彼女の類い希な才能に魅せられ波乱に満ちた足跡を追う作者の切迫した息づかいが伝わる。血縁者の多くを自死で失い、狂気と絶望の中、自らも死の誘惑に駆られる彼女を、この世に繫ぎとめたものこそが芸術なのだ。悪化する戦況の中、創作こそが彼女の生の原動力となる。自伝的作品『人生?それとも舞台?』は、彼女の凝縮された全人生であり、芸術的な真実。そこで彼女は“永遠の今”を生きているのだ
天の川

ちゃちゃさん 残された時間を精一杯、自分の作品に込めようとしたシャルロッテの短い一生を思い、このホロコーストを容認した時代の空気とはいったい何なのだろうと考えてしまします。彼女の作品は以前、日本でも巡回展をしているそうですね。ちょっとシャガールにも似た、けれど勢いのある豊かな作品をネット上で断片しか見られないことが残念です…。

04/05 01:28
ちゃちゃ

天の川さん、読まれましたか!確かに表紙の自画像?も、独特の作風ですね。私もネットで彼女の作品を検索しつつ、読み進めました。類稀な才能を認められながらも、若くて生を断たれたシャルロッテ。ナチスが破壊したものを忘れずに心に留めたいですね。

04/05 12:52
6件のコメントを全て見る
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おーちゃんママ
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こんな時期にホロコースト関連の本を読むのはとても重たい気分になるのですが、読んで良かったと思います。一人安全な場所に送られたと思っていたシャルロッテだけが助からなかった。なんという運命のいたずらなのでしょう。そして「私の全人生」が静かに残っている。そのひとつの彼女の自画像が「今、あなたたちが生きている時代は大丈夫なの?」と語りかけているような気がしてなりません。
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キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
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26歳でナチスに殺された天才的な画家の女性の生涯について。ナチスを含めた時代の不運もあるけど、「自殺の家系」の生まれという辛い生涯。過酷な生活の中で絞り出すように絵を描き殆ど発表する事もなく亡くなってしまった。ドイツに住んでいたユダヤ人達が逃げるタイミングを失って巻き込まれる様子が辛い。面白がって囚われの人たちをゲームの様に殺す人たちも辛い。その中で在らん限りの勇気で助けてくれる人が何人もいたのが少し救い。詩のように一文一文短く書いてある。そのようにしか書けなかったと作者が言っている。
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ユーカ
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ユダヤ系女性画家のシャルロッテが歩んだ人生。史実を元に作家が深い思い入れと強い愛情でもって、楔を打つような文体で綴られる。胸に秘めた燃え盛る情熱で死神に立ち向かう彼女の生きざまは、対照的に物悲しく儚げだ。人はこのようにそれぞれの燃えるものをエネルギーにして生きていくのだろう。それを自覚しているか、他の人が感じているか、その違いだけなのだろう。美しさが余韻となって、いつまでも身体に纏わりつくような小説。
Acha

こんにちは。エネルギー…この作品の熱量を思い出しました。装丁から何からグッとくる作品でしたよね。

03/20 01:42
ユーカ

Achaさん、こんにちは。良い小説ですよね! 図書館で借りて読んでいたんですが、手元に置いときたくなって購入してしまいました(笑)。

03/20 01:58
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青木
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シャルロッテ=ザロモンの作品は見たことがない状態で読みました。なんといってもエピローグ。全てのエネルギーが一気に昇華し、琴線が振動しっ放し。 途中ではシャルロッテの作品に想像を馳せながら、感情移入するのが楽しい。これを楽しいと言っていいのかわからないが。作品を見たらまた読みたくなりそう。
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いなだ豆乃助
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兎に角、圧倒されたので取り敢えず落ち着いたら、彼女の作品を観たい。
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Acha
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「呼吸するためには、一文書いたら次の行へ進む必要性を感じた」それほどまでに著者が思い入れた画家シャルロッテの生の軌跡。一行ずつ、するすると読み進むなめらかなうねりは戯曲のようで、叙事詩のようで、惹き込まれる。少女の日々が家系と時代の重みに蝕まれていく中、ほとばしる画家としての才気と情熱が一筋の光であり、希望だった。 彼女の想いが昇華するエピローグ、その名前が改めて胸に響く。とてもよかった。
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惡い読書
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エミール・ノルデ。オスカー・ココシュカ。マックス・ベックマン。そしてパウル・クレー。ナチスによって迫害を受けた多くの画家達がいた。彼らと比すると全く知られていたわけではないが、ここにひとつの才能が露と消えていく。名をシャルロッテ・ザロモン。享年26歳。 1988年に東京~横浜~大阪~京都を巡る「愛の自画像」展が開かれて随分たつ。彼女の名前も久々に聞かれるのではないだろうか。本書は独特の文体によって、入り口を狭くしているかもしれないが、内容は真に迫り、心を打つ(何より彼女の人生が)。創作的な装いを持ちながら
惡い読書

❶出来事はほぼ実際を踏襲しているようだ。(アルフレートとの交情など、だれに伺い知れるものでもないが、彼女が作品中で赤裸々に描いている)。【1943年の夏の終わりに、身ごもった若いユダヤ人の女性シャルロッテ・サロモンは、仲の良い友人モリディス博士の家にやってきた。強制収容所への移送と死を恐れながら、彼女は彼に茶色のスーツケースを渡して言った。「これを大切にしてね!私の全人生なの!」彼女は『人生、あるいは劇場?』と題された劇形式の自伝と、夫アレクサンダー・ナーグラーの肖像を描いた水彩画を彼の手許に残した。】

09/28 17:45
惡い読書

❷この場面の強烈なコントラストは忘れ難い。この時、彼女の芸術家としての生は幕を閉じ、同時に「芸術家シャルロッテ」が世界に解き放たれる始まりとなった。 ※※ナチスに迫害された悲劇のユダヤ人女性、知られざる天才画家-彼女が語られる時、かならずこの二つが両輪として進んでいくが、本書全体のトーンは、少しばかり違う。更に加わる要素として、彼女の血族、及び彼女に関わる人々までを含んで、ゴシック的な悲劇を見ているような気がする。血管のなかに冬を飼っているかのように死者が取り巻く一族。不安の予兆を抱えながら彼女は生きた。

09/28 17:54
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blue_blue
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ネタバレ散文系は苦手だが、彼女の人生を長文で追ったらもっとその重苦しさに押しつぶされていただろう。だからこの表現方法は適切なものであったと思う。が、やっぱり散文は苦手なんだよな。。著者自身の声が入ると尚更。
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belle
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「シャルロッテ」という名前はそもそも叔母の名前だった。暗い影がつきまとう名前。彼女は生まれた時から~悲劇~を背負わされていたのか。それでも「絵」に希望を見出し、恋もし、懸命に人生の舞台を駆け抜けたシャルロッテ・ザロモン。その生は授かった命と共にアウシュビッツで断ち切られた。小説という形で彼女の26年の生涯を知ったこの夏の終わり。一行ずつ区切られた文を息を詰めて追った。
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やくも
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26才でアウシュビッツで亡くなった芸術家シャルロッテ•ザロモンの生涯を描いた小説。一文一行で記された詩のような文体は、現代の足跡を辿るためにときおり顔を出す作者が、こうでしか書き続けられなかったのだという。足跡は少ない。
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mntmt
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シャルロッテ ザロモン。
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すみれ
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シャルロットソロモンの短く悲劇的な生涯が散文詩で語られる。遺伝的な狂気と鋭い感受性を持ち、絵を描くことでやっとバランスを保って成長するシャルロット。が、時代はナチスによるユダヤ人迫害へ。逃れた南仏での祖父母とのつらい生活。彼らの死後に絵画に没頭する機会が得られたときに描いた作品群が気になる。見てみたい。
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zuzu
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ミセスより。 ベルリン生まれのユダヤ人女性をフランス作家が描く。
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くろねこ
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アウシュヴィッツのガス室で、26歳で命を落としたシャルロッテ。彼女の人生を追い求めた著者。1文1文は短く最小限の語り。そうしなければ書けなかったという。シャルロッテの家系は鬱病か躁鬱病の遺伝負因はありそう。創造することで彼女は死や狂気を生へのエネルギーへ変えようとした。彼女の力強さは胸を打つ。しかし、彼女のいのち、その才能は奪われてしまった。お腹の子もまた。。。いつか彼女の作品を見てみたいです。
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空飛び猫
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彼女が生きた証し 才能と狂気、暴力に翻弄された生涯
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blue_elephant
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散文詩的に語られる画家シャルロッテの、26年という短い数奇な生涯。ヨーロッパが戦争によって暗黒の世界へと突き進むなか、蔑まれても人を愛し、人生を愛し「これはわたしの全人生よ」と、700点以上もの絵を書き続けた。簡潔だが人生の揺るぎない力強さと溢れ出る哀しみを感じる1行文章の連なりは、緩みきった自分の心にヒリヒリと痛みを焼き付ける。
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ゆめにこ
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ガッシュ絵具で描かれた自画像を、詩に置き換えたような300頁の人生。見えた光景をスケッチした一行一行が一筆一筆のようでもあり、短い生涯を浮かび上がらせて圧倒的だった。自死の連鎖、迫る迫害・・生き延びるために、傷つけられた人生の治癒のために必要な芸術の融合《人生?それとも舞台?》への取り掛かりの場面は、まばゆい光に溢れていたのに・・あっけなく閉じられたガス室の扉の中の絶望は計り知れない。過去の再構築というフィクションの力を借りて、シャルロッテの世界に光をあてた秀作。実際に作品を見る機会がくれば嬉しい。
ちゃちゃ

ゆめにこさん、素晴らしいレビューですね。気になっていた作品ですが、ぜひ読みたくなりました。ポチッと登録させていただきますね(o^^o)

08/23 13:54
ゆめにこ

ちゃちゃさん、ありがとうございます。ルノドー賞、高校生が選ぶゴンクール賞とダブル受賞した高い評価を受けた作品ですので、共読できると嬉しいです。とても読みやすいので、日本の高校生にも是非読んでほしいなぁ(^-^)

08/23 15:46
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アン
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アウシュビィッツで命を落とした画家シャルロッテの人生。一行一文という散文詩のような形式によって綴られる内容は痛ましく辛いものです。医師の父親がオペラ歌手と再婚しナチ政権の制圧が迫る中、シャルロッテは絵画に魅了され自分の進むべき道を見つけることに。自死を選択してしまう悲劇的な家系の宿命を断ち、深く愛する人の言葉を胸に、創作に取り組む姿は情熱的であり正に全人生を捧げたよう。『人生?それとも舞台?』という独創性に富んだ芸術世界。それは唯一無二のシャルロッテの人生。わずかな希望も失わず力の限り生きた証。
ことり

短い一文一文が、無駄なくストレートに刺さるようでしたよね…。。アウシュヴィッツ関連のお話はいつよんでも胸にせまるものがあるけど、画家として生きた証がのこっているのは救いですよね…( °´^` )

08/19 19:53
アン

ことりさんの仰るとおりですね。著者のシャルロッテへの深い想いと共に彼女の心情が真っ直ぐに伝わってきて…。ナチスの恐怖と家族の悲劇の連鎖の中、大作を完成させた彼女の熱情に心を打たれました。表紙も印象的ですね。

08/19 21:31
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みわーる
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惨劇が書かれているのに、詩的な文章の美しさに魅了される。ナチのガス室へと消えていく、若き女流画家の生涯。読み終わったとき、心に空洞が口を開ける。何も言えない。ただ、鮮烈な詩情だけが残される。
0255文字
八角屋
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良書に当たった。高校生が選ぶゴンクール賞は当たりが多い。表紙の不安そうな表情が、内容とマッチしている。若いのに、辛い目に遭い過ぎる。ハッピーエンドではないけれど、読んでよかった本。
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ケイトKATE
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初めて本を開いた時、全ての文章が一行で統一されているのに驚いた。小説というより長編詩の文体と一気に読ませる語り口から、茨木のり子の「りゅうりぇんれんの物語」を彷彿とさせる。主人公のシャルロッテは実在したユダヤ系ドイツ人女性で、母、叔母、祖母が自殺するという不幸な家系に苛まれ、ナチスのユダヤ人弾圧の恐怖の中で絵を描き続けた。やがて26歳の時、ナチスに捕まりアウシュヴィッツに送られ悲劇的な最期を遂げるが、苦しみを振り払うように絵を描き続けたシャルロッテの人生は鮮烈な印象を与えた。
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ちゅう
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一行一文の形式で書かれているので、ページ下半分は、ほぼ余白。見た目は読み易そうだけれど、内容は重い上、平易な文章ではないので、この形式だから、読み終えることができた。絵の才能があるドイツ系ユダヤ人のシャルロッテの家族は、精神を病む者が多く、自殺者も多い。それでも裕福な家の娘として育つが、ナチスにより、迫害され、アウシュビッツで生涯を終える。なので、読後感は良くないが、読んで良かった。
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GO-FEET
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「詩と映画のシナリオを織り交ぜたような一行一文という形式によって、必要最低限に切り詰められたひとつひとつの言葉が際立ち、読者の胸に刺さる。そこには雰囲気を軽くするユーモアなどはない。わざと効果を狙ってこのような文体にしたのではなく、一文、一行書くたびに息をつく必要があったから、これ以外の書き方ができなかったと著者は作中でも述べている。」(訳者あとがき) うん、内容もさることながら(確かにシャルロッテの《人生? それとも舞台?》は是非とも拝見したいものです)、この作品においてこの文体がキモなのは間違いない!
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蘭奢待
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一文一行で書かれた珍しい文体。おかげでページがスイスイ進むが、一文一文がとても重い。ユダヤ人への圧力と暴力はどんどん過激になり、亡命先のフランスがドイツに占領され、安泰な生活が送れなくなる。そんな中、絵の才能のあったシャルロッテは猛烈に作品を創作しだす。絵と文と音楽からかる歌劇の創作。その創作文をもとに書かれた小説が本作品。したがってノンフィクションではないが、大筋は実話だと想像する。悲惨としか言いようのない短い人生を走ったシャルロッテに心を動かされる。 おすすめ。
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chiyo
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★4.5 アウシュヴィッツ強制収容所で命を落とした、26歳の画家シャルロッテ。極限までに削ぎ落され、全ての文章が1行という異例の形態。が、シャルロッテが感じたことや置かれた状況は、余計な形容が無くても真っ直ぐに伝わってくる。そして、ユダヤ人としての境遇も辛いけれど、彼女の家系に根付く自死の連鎖がまた辛い。遺伝の問題だけでなく、身近に自死した人がいると境界を越えやすいのかもしれない。そんな中、生きることを選んだシャルロッテは、自身の全てを絵画に注ぎ込む。彼女の作品「人生?それとも舞台?」をいつか見てみたい。
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Kazumasa Nakano
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単文の文章が迫ってくる。1行1行の間に想像力が膨らんでくる。三部構成も良かった。最初は物語に入り込めなかったが、徐々に加速していった。自分の持つ呪われた?血と迫るナチスの陰。苦しい内容だが読むのを止められなかった。
0255文字
uniemo
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高校生のゴンクール賞に選ばれた本は読み易いのに深い物が多いので翻訳されるのを楽しみにしています。この本も良かったです。一気に読んでしまいしばらくその世界観に浸っていました。短文を重ねていく文体が彼女が感じたであろう情熱とか悲しみとかをダイレクトに訴えてきます。
0255文字
桃蛙
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☆☆☆☆ このテーマに何度出会ってもその度苦しい。
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ぱぴ
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まだ、身体が火照って熱い。ヒロインが紡ぎ出した愛と生への情熱と、作者のヒロインへの愛と慕情で焼け焦げてしまいそう。こんな人生があっていいのかと思うくらい、ドラマチックで刹那的。きっと私なら耐えられない。これだけ生々しく情緒豊かに繰り出せる詩物語は、ヒロインの生きた証を丁寧に辿り、その息遣いまで探り続けた作者ならではなのだろう。シャルロッテの人生そのものが、悲劇的な運命の連鎖を止め、救い、遺された芸術作品もにもまた救われる人々が現れる。この作品を知れたことを誇りに思う。そして私も強く思う。生きねば、と。
0255文字
ケイ
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彼女に迫るナチスの危険より、母親やその家族の病み方が何より恐ろしかった。まともに字をおっていけないくらいに。
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