形式:単行本
出版社:白水社
天の川さん、これを読んだら、「人生?それとも舞台?」を読みたくなりますよね!散文詩のような独特の文体も、彼女の置かれた切迫した世界を描くのに効果的でしたね。
ちゃちゃさん そうですよね!「人生?それとも舞台?」は単なる画集ではなく、文章も多く、音楽の指示も書かれている総合芸術の作品だということで、とても興味がわきました。短いセンテンスが連なった文章も、否応ない緊迫感でした。
ちゃちゃさん 残された時間を精一杯、自分の作品に込めようとしたシャルロッテの短い一生を思い、このホロコーストを容認した時代の空気とはいったい何なのだろうと考えてしまします。彼女の作品は以前、日本でも巡回展をしているそうですね。ちょっとシャガールにも似た、けれど勢いのある豊かな作品をネット上で断片しか見られないことが残念です…。
天の川さん、読まれましたか!確かに表紙の自画像?も、独特の作風ですね。私もネットで彼女の作品を検索しつつ、読み進めました。類稀な才能を認められながらも、若くて生を断たれたシャルロッテ。ナチスが破壊したものを忘れずに心に留めたいですね。
こんにちは。エネルギー…この作品の熱量を思い出しました。装丁から何からグッとくる作品でしたよね。
Achaさん、こんにちは。良い小説ですよね! 図書館で借りて読んでいたんですが、手元に置いときたくなって購入してしまいました(笑)。
❶出来事はほぼ実際を踏襲しているようだ。(アルフレートとの交情など、だれに伺い知れるものでもないが、彼女が作品中で赤裸々に描いている)。【1943年の夏の終わりに、身ごもった若いユダヤ人の女性シャルロッテ・サロモンは、仲の良い友人モリディス博士の家にやってきた。強制収容所への移送と死を恐れながら、彼女は彼に茶色のスーツケースを渡して言った。「これを大切にしてね!私の全人生なの!」彼女は『人生、あるいは劇場?』と題された劇形式の自伝と、夫アレクサンダー・ナーグラーの肖像を描いた水彩画を彼の手許に残した。】
❷この場面の強烈なコントラストは忘れ難い。この時、彼女の芸術家としての生は幕を閉じ、同時に「芸術家シャルロッテ」が世界に解き放たれる始まりとなった。 ※※ナチスに迫害された悲劇のユダヤ人女性、知られざる天才画家-彼女が語られる時、かならずこの二つが両輪として進んでいくが、本書全体のトーンは、少しばかり違う。更に加わる要素として、彼女の血族、及び彼女に関わる人々までを含んで、ゴシック的な悲劇を見ているような気がする。血管のなかに冬を飼っているかのように死者が取り巻く一族。不安の予兆を抱えながら彼女は生きた。
ゆめにこさん、素晴らしいレビューですね。気になっていた作品ですが、ぜひ読みたくなりました。ポチッと登録させていただきますね(o^^o)
ちゃちゃさん、ありがとうございます。ルノドー賞、高校生が選ぶゴンクール賞とダブル受賞した高い評価を受けた作品ですので、共読できると嬉しいです。とても読みやすいので、日本の高校生にも是非読んでほしいなぁ(^-^)
短い一文一文が、無駄なくストレートに刺さるようでしたよね…。。アウシュヴィッツ関連のお話はいつよんでも胸にせまるものがあるけど、画家として生きた証がのこっているのは救いですよね…( °´^` )
ことりさんの仰るとおりですね。著者のシャルロッテへの深い想いと共に彼女の心情が真っ直ぐに伝わってきて…。ナチスの恐怖と家族の悲劇の連鎖の中、大作を完成させた彼女の熱情に心を打たれました。表紙も印象的ですね。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます