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杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三) (時代小説文庫)

感想・レビュー
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あつひめ
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三巻目。登場人物たちの抱えている状況を一つずつ知ることができるくらい丁寧に描かれている。お高さん、気が強いのか弱いのか。恋にはちょっと臆病なようだけど、「戻ってきてください」と思いを言葉にすることができた。一歩も二歩も前進。江戸時代、女が店を切り盛りするって大変なことだったんだろうけど、味が良ければ常連客も増えていく。いつの時代も味と人柄だな。幼馴染って友人のような、兄弟のような、仲間のような。なかなか奥の深い関係でもある。言葉で説明するのは難しい。でも、自分を知ってくれている人がいるって心強いと思う。
0255文字
tsubaki
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季節は夏から秋。ナスの田舎煮、冷やし汁粉、カレイの煮付け、ししとうと青紫蘇の味噌炒め…どれも美味しそうで作りたくなる。 元英の板前が丸九に現れ、幼馴染の政次の頼みで仕出を引き受けたら政次の奥さんにヤキモチ妬かれる。 お近ちゃんの恋敵・おかねが剛太の兄との婚姻を決めて、急にウジウジし出す剛太。 そしてお高さんと作太郎。少しは距離が縮んだかな
0255文字
pochi_kuma
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登場人物たちが織りなす出来事を一緒になって見ているような気がする。
0255文字
アルク
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切ない恋心も楽しめて、そして2作目も旬の食材を香り立つ程に調理されていく。よだれが止まらない。ハマる。
0255文字
おしゃべりメガネ
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シリーズ第3弾。今回も引き続きドタバタしてます。ちょっと毒舌気味の女中「お栄」となかなかファイターな「お近」の二人とバランスよく一膳めし屋『丸九』を営む若おかみ「お高」。そんなある日、店にちょっとうさんくさい1人の男が現れ、本人曰く「お高」の父「九蔵」の下で働いていた板前とのこと。そんな彼は『丸九』の料理を食べたあとに、ちょっとひと悶着を起こします。店に出入りする風来坊のような謎めいた男「作太郎」の正体が少しずつ明かされつつ、「お高」との距離はなかなか縮まりません。それでもやっぱりイッキ読みでしたね。
おしゃべりメガネ

〔積読本208〕

12/14 14:43
0255文字
くわたあかね
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ネタバレ大人にはお近ちゃんみたいにまっすぐな恋はできないけど、その一方で自分の仕事があり生活があるからなんとかやってけるんだよね。でも、「私のもとへ戻ってきて」なんて、やるねぇ!徳兵衛、惣衛門、お蔦の気持ちで読んでます。
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桜花
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「人の体は食べたもんで出来ている。たまに食べるごちそうじゃなくて、毎日食べるおまんまがだいじなんだ。」お高の作る楷書の料理もなかなか美味しそうです。私は絶対に作りません!?いやいや、出来ませんよ。作太郎のことも全てではないがわかってきましたね。これからどうなるか、益々気になります。読みやすく、どの話も面白いのですが、この巻では「何を見ている鰈と平目」が題のつけ方も洒落てて好きです。
0255文字
あいちょ。
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図書館。 お高3作目。 ・なす煮の思惑 ・何を見ている鰈と平目 ・しし唐辛子の辛い種 ・葛の葉、狐の嘘と真実
0255文字
ASA
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ネタバレ幼なじみの結婚にウジウジしている剛太を下駄で殴ったお近。いいぞもっとやれ(笑)。作太郎の正体にもビックリだが許嫁までいたし、許嫁の人生を完全に狂わせてるし、こっちを下駄で殴ってやるべきか。とはいえ好きになっちゃうと突き放せないよな、お高さん。でも政次は突き放してやれだし、いっそ下駄で殴れ。結局全然料理が身につかない秋作といい、若い男性陣にイライラしてしまったなあ。
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キューポップ
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ネタバレ主人公の脇役の人間達も魅力ある。お近は失敗を恐れない。こうと決まったら真っすぐ進む。かつて自分もそうだったよねと思うのはやや苦しいが。このシリーズは安心して平穏に読める。上から目線も無いしこのまま読んで行きたいと思った。 記:12/27
0255文字
優希
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胡散臭い男がやってきたのがハラハラさせます。旬の食材のご飯が美味しそうですね。
0255文字
もじょりん
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シリーズ第3作目。弱っちい男たちと気の強い女たち。そんな感じです。
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tomtom
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皆が成長してきている。お高の料理もこれから進化していきそうで楽しみ。政次はもうちょっと嫁のことも気にかけてあげて欲しいな。
0255文字
定年おやじ
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常連客で賑やかな丸九にちょっと気になる男が現れて…。あんまり問題ばかりでなく、おいしい料理と江戸の人情噺でいいのにね。
0255文字
基本読書は昼休み
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一膳めし屋丸九シリーズ3作目。 英の板長が来てお高が落ち込んで英に食事に行く話と、政次と嫁の嫉妬の話と、お近が剛太を下駄で殴り作太郎に許嫁がいた話と、お近と剛太の仲直りと作太郎がまた行ってしまう話の4話。 1話目の板長の話は、最近のざまぁ系を読んでいるとちょっと物足りなく感じてしまった。
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Masayoshi  Arakawa
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20221202 図 w杯スペインに2:1で逆転勝ち‼️
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オデッサ
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作太郎の正体が意外だった。お高は庇うけど、ちょっと甘えすぎじゃないの~?って私もすっかりお姉さん目線で見てしまう。お高もお近もお咲も、押しなべて女たちが強く、対する男たちはひたすら鈍くちょっと情けない。
0255文字
ひつじちゃん
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目配り心配りの料理を出す一膳飯屋丸九のおかみお高は、贔屓の客達に引き立てられていたが、突然に訪れた英の元料理人に馬鹿にされる。それをきっかけに味付けの仕方を父親の遣り方に変え、周りからも成長を認められる。そんなお高も作太郎に対する時は、初で焦れったくなる。周りの人達が温かくて良いですね。
0255文字
中身はおじさん
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ちょっと、恋心も含ませて、楽に読める、ありがたい一冊
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暴れん坊将軍
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☆☆☆「じゃこや青じその入ったなすご飯、ふんわりとして甘辛い鰈の煮つけ、酒肴にぴったり豆腐のみそ漬け、男衆にも人気の杏の甘煮 ──面倒見のいい女主人のお高、少々毒舌だがしっかり者のお栄、 ちゃきちゃきと店を動き回るお近の三人で切り盛りする「一膳めし屋丸九」は、常連客でいつもにぎやか。 そんなある日、ちょっとうさんくさい男が店にやってきた。男は「丸九」の先代でお高の父である九蔵の下で働いていたというが……。」
0255文字
チェス
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面白い! 人の心は今も昔もそう変わらず、といったところでしょうか。次も楽しみ!
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ふ
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明らかになった作之助の正体(しかも許嫁あり!)に驚き。お高さんは何をどう選択するのかな。政次は幼馴染だからと「お高、お高」と気安く頼ったりせずに、もう少し奥さんの気持ちをわかってほしいなぁ。
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GO-FEET
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 九蔵は「味はつけるもんじゃない。材料の持つうまみを引き出すものだ」と言った。うまみを引き出すのは、醤油やみそや酒など、発酵させてつくる調味料だ。  とくに好んだのが醤油で、四、五回に分けて入れていた。  味が足りないから足すのではない。  最初に入れるのは、下味をつけ、素材のうまみを引き出すため。  最後に加えるのは、香りづけ。熱の入らない生醤油ならではのすがすがしい香りをまとわせるため。  それぞれ役目が違うのだ。(144頁)
GO-FEET

◆さざえのつぼ焼き  焼き網にさざえをのせて炭であぶる。しばらくすると、さざえに火が入ってぶくぶくと泡が出てくる。ここで、醤油とみりんのたれをかける。さざえのうまみをたれが引きだして、磯の香りはなお一層濃くなる。三つ葉を添えて、熱々のところをお客に運ぶ。(136頁)

04/09 22:26
GO-FEET

◆豆腐のみそ漬け  豆腐のみそ漬けは木綿豆腐を厚い美濃紙に包んでひと晩みそに漬けたものだ。水分が抜けてみそがしみた豆腐はうにやあん肝のようにねっとりとして、舌の上でやわらかにとける。二種類のみそにみりんを加えた丸九の豆腐のみそ漬けは、酒肴にぴったりだ。(185頁)

04/09 22:32
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0255文字
藤枝梅安
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ネタバレシリーズ3作目。作太郎は父・九蔵が板前をしていた料理屋「英」の跡取り息子だった。現在の女将・おりょうは幼い頃、英に養子として迎えられ、作太郎の許嫁として育てられたが、作太郎は店を継ぐのを拒んでいる。お近が思いを寄せる剛太は、剛太の幼馴染・おかねと恋の鞘当てをしていたが、おかねが剛太の兄と夫婦になり、剛太が未練がましくしているのにお近が腹を立てる。取り立てて大きな事件が起こる訳でもないが、市井に暮らす人々の日々の営みや心の揺らぎを料理に託して描いている。若者を見守る年配者たちのまなざしの優しさが印象的。
0255文字
YOUCO19
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一膳めし屋のお高さんと作太郎、お近と鋼太の恋の行方が気になるからそのまま4作目に突入。
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Nyah
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一膳めし屋丸九で繰り広げる日々。料亭英で板長だった父九蔵が始めた丸九、跡を継いだお高に、父の下で働き、英の板長をやってるという男がやってきて、お高が 料理人と名乗っている事を馬鹿にする。英に丸九3人で食べに行く。/恋心を抱く作太郎と寄席に行き、幼馴染の政次の妻お咲に嫉妬される。/お近の付き合っている剛太が幼馴染が兄と結婚する事になり揺れているのに腹立て下駄で殴る。/幽霊寺に絵を見に行った帰りに作太郎、作太郎姉、英おかみりょうに会い、おりょうは作太郎の許嫁と言われる。作太郎に「待ってる」と伝えられた。
Nyah

出てくるゴハンが美味しそう。胡麻豆腐を作る手間を考えてしまった。なすごはんとみたらしゆで団子のレシピが載ってます。

02/19 13:23
0255文字
mamaichi
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☆3.5
0255文字
りょう
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一膳めし屋丸九の3巻。うーむ、お高さんの思う人は、ちょっとやっかいだなあ。茄子煮、ひとつにしても、料亭とめし屋では違うってことを痛感したり、あたしはやっぱりお総菜が好きだなあ、と思ったり。登場人物のキャラも安定して、江戸の知り合いの話みたいになってきた。
修子

そうなんですよ~。あの男、やっかいなんですわぁ。惚れた腫れたは理屈じゃないだけに大変ですよ~。って、知り合いのウワサでもしてるみたいですよね(笑)

01/25 17:54
りょう

ふふふ!そうですよね。理屈じゃないとはいえ、やっかいな男は困りもんですわね。お高さんもすっぱり、見切ってくれれば、おばちゃん安心なんだけどなあ。

01/25 18:04
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ドナルド@灯れ松明の火
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相変わらずほっこりする。お高の作太郎への淡い気持ちは変わらないが気分が浮き沈みする。お近が成長してきている。
0255文字
うず
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惚れちゃいけない男ほど魅力的に映るもんなのよ😭
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かたつむり
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ネタバレ1巻2巻をすっとばして3巻から(苦笑) 花板だった父が誰でも食べられるようにと開いた一膳飯屋。父亡き後、引き継いだ娘の料理や、仄かな恋心の話。お高29歳ってこの当時だとめっちゃ年増だよね。縁談無かったのかしら・・・? 1巻2巻早く返却されないかなあ。3.382
0255文字
じお
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★★★☆☆ シリーズ3作目。出てくるご飯は相変わらず親しみやすく美味しそう。ストーリーの方は恋模様が中心、主人公が女性で作者も女性の方なのでしょうがないとは思うが、出てくる男どもの駄目な事。まぁ剛太は子供で、政次は鈍感ぐらいで済むのだけれど、作太郎は…どうなのというかこの人そんないい男だろうかと思ってしまう。
0255文字
ううち
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第3弾。いわゆる麺つゆ的なものをやめて、醤油・味醂・酒にするとやっぱり味が違うのですね(当方麺つゆ派)。 お近ちゃんの成長がなんだか嬉しい親心。作太郎は…うーん…どうなんだろう?おばちゃん的にはオススメしないけどなぁ。
0255文字
三井寿里
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もどかしい。誰も彼も想いが届きそうで届かないのがもどかしい三巻でした。一人だけ、もどかしいより情けなかったのが、剛太。母親に甘やかされすぎたのかな。それに比べてお近ちゃんは大人になりましたね。一巻ではお行儀の悪いおバカっぽい娘キャラだったのが嘘のようです。お近ちゃん、別のお相手の方がいいのでは?
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kagetrasama-aoi(葵・橘)
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「一膳めし屋丸九」第三巻。丸九の女将のお高、奥手過ぎます。でも父親の残した店を守りながらの恋だから、やっぱり思い切りよく…というわけに行かないよね。それに引き換え、若いお近は潔くて胸がすく展開でした。あと、お高の幼馴染の政次の女房のお咲が凄く女らしくていいですよね。それぞれの女心にしみじみしました。先が楽しみです。
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mahiro
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★★★⭐︎⭐︎
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森の猫
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ネタバレお近ちゃん 無邪気でおきゃんで可愛い。彼女の何気ない言葉に元気出ます。作太郎の出自が分かって 許婚者やら 亡くなった友人との事やら ますますやめといた方がいいように思うけど。 作太郎…お高さんの言葉に対して また逃げる様だったら 物語はそこで終わっちゃうねぇ。がっかりだ。 「あんたたちは若いんだ とことん気が済むまでやんなっ」て言いきった お栄さん すてきです。 次巻も楽しみです。
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まめもち
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ネタバレ父親の知り合いの料理人にそばだしを使った料理に文句を付けられるが、きちんと味付けする事になり、かえって良い結果に。父親が勤めていた英へ食べに行ってみたら、女将のおりょうはお高が惹かれている作太郎の許嫁。本人は妹みたいなもんだと言う時点でダメな男だろ。ふらふら旅に出ていくのに、それでも帰って来るの待ってますというお高はけなげなのかバカなのか。
0255文字
ゴンゾウ@新潮部
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ネタバレ雨降って地固まる。そんな感想です。富五郎の登場で父の教えを思い出して初心に帰る。 作太郎の出自がわかり本心を伝えることができた。お近の恋も雨降って。次作が待ち遠しい。
0255文字
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杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三) (時代小説文庫)評価62感想・レビュー67