形式:単行本
出版社:岩波書店
形式:Kindle版
嘘をつく状況の研究に関して、一方には「XとZ」を使わずに文章を書かせ、もう一方には「AとN」を使わずに文章を書かせて疲れさせ、どちらが嘘をつく傾向が高いかを調べた実験がある。結果は疲れると人は嘘をつきやすいことが分かった。また、疲れると安易な方向へと流れるので、朝よりも昼の方が疲れていて嘘をつきやすいらしい。ちなみに、イスラエルの仮釈放委員会の研究だと、疲れると仮釈放を認定しない方に流れやすいらしい。
個人の特性についての研究。男性の方が利己的な嘘をつくのが統計で有意が出た。ただ、それに反する研究もある。また、若い人ほど嘘をつきやすい。年齢が上がるにつれてリスクを取らなくなるからと言われている。経済学・経営学部の学生は嘘をつきやすい。知能が高いと嘘をつく・嘘をつきにくいということはない。
たぶん「読み物」として読むと飽きると思う。そして「比較研究の設定手法」として考えるなら、胸躍るかもしれない。こういう一見退屈なことをひとつひとつ積み重ねて、いろんなことは発見される。あらためて研究者というのは、すごい人たちだな、と。
「ウソをつく時に脳で何がおきているのか」の章は、テーマが興味を惹かないだけにいささか難解に感じた。
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嘘をつく状況の研究に関して、一方には「XとZ」を使わずに文章を書かせ、もう一方には「AとN」を使わずに文章を書かせて疲れさせ、どちらが嘘をつく傾向が高いかを調べた実験がある。結果は疲れると人は嘘をつきやすいことが分かった。また、疲れると安易な方向へと流れるので、朝よりも昼の方が疲れていて嘘をつきやすいらしい。ちなみに、イスラエルの仮釈放委員会の研究だと、疲れると仮釈放を認定しない方に流れやすいらしい。
個人の特性についての研究。男性の方が利己的な嘘をつくのが統計で有意が出た。ただ、それに反する研究もある。また、若い人ほど嘘をつきやすい。年齢が上がるにつれてリスクを取らなくなるからと言われている。経済学・経営学部の学生は嘘をつきやすい。知能が高いと嘘をつく・嘘をつきにくいということはない。