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あなたはこうしてウソをつく (岩波科学ライブラリー 300)

感想・レビュー
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たろーたん
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嘘まず嘘を見抜く研究から紹介されていた。人は嘘を見抜けるのか。CIAや嘘に関心のある臨床心理学者などの特定の職業は嘘を見抜く正答率が7割だった。しかし、このような職業の人でも7割程度なのである。嘘を見抜くやり方としては、隠匿情報検査がある。犯罪の凶器が包丁だとして「アイスピック」「鈍器」「カッター」「包丁」などと全てに「いいえ」で答えさせる。そこで脳波を測ったり、fMRIで検査をしたりして生理的な反応を見るのだ。10年以上前だが、インドで脳波の初見が証拠として採用された事件がある。(続)
たろーたん

嘘をつく状況の研究に関して、一方には「XとZ」を使わずに文章を書かせ、もう一方には「AとN」を使わずに文章を書かせて疲れさせ、どちらが嘘をつく傾向が高いかを調べた実験がある。結果は疲れると人は嘘をつきやすいことが分かった。また、疲れると安易な方向へと流れるので、朝よりも昼の方が疲れていて嘘をつきやすいらしい。ちなみに、イスラエルの仮釈放委員会の研究だと、疲れると仮釈放を認定しない方に流れやすいらしい。

03/31 00:09
たろーたん

個人の特性についての研究。男性の方が利己的な嘘をつくのが統計で有意が出た。ただ、それに反する研究もある。また、若い人ほど嘘をつきやすい。年齢が上がるにつれてリスクを取らなくなるからと言われている。経済学・経営学部の学生は嘘をつきやすい。知能が高いと嘘をつく・嘘をつきにくいということはない。

03/31 00:09
4件のコメントを全て見る
0255文字
西澤 隆
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岩波科学ライブラリは楽しく科学をのぞき込む本が多いのだけれどこれはガチ。うその研究家がうそをつくことの報酬とか脳の作用とか、そういった様々なことについて考える本は、うその専門家以外でも「どんなテーマ設定をすればAとBを区別して統計を取ることができ、結果として効果の有無を測定できるか」の条件設定の好例の山。漠然と観察するだけでなく、きちんとエビデンスのある形で統計的有意差を出すために研究者はこれだけ誠実に調査を行う。うそについての過去の研究そのものに対しての「うそ?」な検証も含め、研究の厳しさ満載なのです。
西澤 隆

たぶん「読み物」として読むと飽きると思う。そして「比較研究の設定手法」として考えるなら、胸躍るかもしれない。こういう一見退屈なことをひとつひとつ積み重ねて、いろんなことは発見される。あらためて研究者というのは、すごい人たちだな、と。

03/13 12:49
0255文字
マサ
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Kindle
0255文字
まゆまろ
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ネタバレ嘘の要因は状況要因が大きい。ポジティブな自己イメージが維持される範囲で誰もが小さな嘘を。疲れ、時間の余裕のなさも原因。利己的嘘より利他的嘘が罪悪感が少なく嘘をつきやすい。1つ許されると2つ3つと嘘は大胆に。嘘をつき続けることで罪悪感に関わる扁桃体の働きが弱まる。個人要因は高齢者より若い人、経済学を学ぶ学生、強欲な人ほど嘘をつく。ただ全体的傾向である。脳研究では前頭前野は嘘をつきたい気持ちを理性的に制御すると判明。前頭前野の発達は他に比べ遅いので子供はばれる嘘を。前頭前野が発達することでより高度な嘘をつく。
0255文字
やご
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表紙カバーの二人の男性、誰なのかと思って読んでいったら、どうやら性善説の孟子と性悪説の荀子のようです。ひょえっ。内容は中国の古代哲学とかではなく、書名にある「ウソ」についての現代科学研究の成果を紹介するポピュラーサイエンスです。著者は、認知神経科学の研究者ですが、そちらに進む前は東洋史専攻だったそうで、それでこういう表紙になったらしい。科学でウソを見抜くことはできるのか? どういう場合に、あるいはどういう人がウソをつくのか?(続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/1594.htm
0255文字
かず
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利己的にしろ利他的にしろ、ある程度の嘘によって人間社会はうまく回ってるんだと思う。全く嘘をつかないって無機質でロボットの世界になってしまうよね。
0255文字
森口ミヤ
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どの実験も動機付けがお金ばっかりなので途中で飽きてしまいました。おこづかい程度ならウソをついてまで隣人を騙すとは思えないので、破産したか借金がある人を対象に実験したのか?と思いました。
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たろーたん
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岩波ライブリラリーの本はストーリーがあまりなくて実験とか事実の羅列っぽい。ただ、それでも面白い実験もあった。個人的にお気に入りなのは、「仮釈放の認定で、疲れると認定しなくなってくる(お昼ご飯休憩をすると元に戻る)」のと、「落とし物の調査で、お金が入っていない財布よりも1万円入っている財布の方が届けられる」ってのが好きだった。あと、「疲れていると人は嘘をつきやすくなる」かな。
0255文字
monado
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ウソをついたときに脳がどのように活動するのか?さまざまな実験を通して心理的、神経科学的メカニズムを解き明かしていく。
0255文字
●●
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ネタバレ2021年の本。再読。p-113:利他的なウソを生み出す脳のメカニズム。
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Oki
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ウソをどの程度、悪いと思うかが興味の対象。 個人的には結構、悪いと思う方だと思う。カントほど極端ではないが。
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ジュリ
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ウソをつくときに脳の中では何が起こっているのか、どういった状況でウソをつきやすいのかなどを解説した本。一般の人向けに書かれているからわかりやすい。
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L.C
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本書は、著者が行った人間のウソとその背後にある脳のメカニズムの研究と世界中の研究者によって得られた知見をもとに、ウソの科学最前線と呼べる内容を目指して執筆された書籍です。ウソとは何か、どうしてウソをつくのか、ウソは見抜けるのか、脳ではウソをつくときに何が起きているのかといったことを具体的研究結果を交えながら説明されていくことで、ウソについて様々なことを知ることができるものとなっています。
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kenitirokikuti
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図書館にて。ざっと流し読み。著者は40代前半、認知神経科学専攻。大学時代は文学部の東洋史の研究室に所属していたそうな。ウソの心理学を考えると、全く予想外だったが孟子の性善説と荀子の性悪説をめぐる論議が助けになったりしなくもなかったそうな▲今のところ、欺きや偽りという行為の倫理性がキーなのではなく、報酬性の有無が前頭葉の働きに影響あるそうな▲落とし物実験。金の入った財布と空の財布、戻るのはどっち? とわざわざ聞くからには金のある財布の方が戻るのである。ネコババするとセルフイメージが低下するので避けるのだ。
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奈良 楓
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【良かった】思ったより面白い本。嘘に関する実験心理学の本でしょうか。たとえば疲れてきたり時間がないと嘘をつく、などなんとなく感じていたことがテーマになっています。嘘≒不正、などと置き換えてビジネスにおいても参考になるのでは?
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ちゃすくん
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心理学的側面からの嘘に関する研究は、再現性の乏しいものもあり確実な理解には至らない。それよりも本書では「道徳の間隙」「誤信念」「二項対立の超克」等、かっこいい言葉に出会えたことの方が嬉しい。欲求へと引っ張られやすい性質、それを制御する意志の力、それぞれに生まれながらの個人差があり、また善悪の捉え方にも文化差があるというなんともふんわりとした着地点だけど、自己イメージを保ちながら嘘をつく人間のずる賢さってのはおもろい
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紫の煙
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ウソといっても、様々である。咄嗟のウソ、計画的なウソ、不正と言えるウソ。ウソのメカニズムの解明に挑んでいるが、人間の心の問題も絡むので、簡単ではない。正確なウソ発見器が出来れば、犯罪抑止に効果的だろうが、日常に支障が出そうだ。
0255文字
Hachi_bee
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最後の最後になって、カバー紙の男性2人が孟子と荀子だとわかりました。自分の経験でも、この人は「ためらいなく/平然とウソをつく」と思うことがありました。(p.104)もしかしたら、これも発達の特性?それとも脳の損傷?性善説なのか性悪説なのか……表紙に戻る。
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人工べん
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テーマがテーマだけに科学的に確証のある答えを出すのは難しいと思った。なので、著者が出した結論も、一つの考え方という感想しかなかった。実験の引用が海外の論文が多いので、日本人としてはどうなのか?というのが頭に残ってしまうところもあった。実験も何かルールがまわりくどそうで、実験内容を被験者が理解できないところもあったのではとも考えてしまった。あまり楽しめる本ではなかった。
0255文字
takao
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ふむ
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武井 康則
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著者は神経科学の専門家。4章までは主に心理学の分野で報告されている研究成果を元に嘘をつくメカニズムを紹介し、5章から脳機能研究をもとにした嘘をつくメカニズムを紹介している。能のどの部分が使われてるのか、反応しているかと言う科学的アプローチで「嘘」という現象の考察ではない。読んで思ったのは、「嘘」とは詐欺、犯罪は除いて、一般人がつくものは、決して儲けるためでなく、理想的な自己像と現実の自分を合致させたいからではないか。だから、魅惑的で、危険で、禁忌なのではないか、あくまで個人の感想で、内容と直接関係はない。
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はるぱ
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ネタバレ(ネタバレあり)科学者による書籍でありながら、データ掲載を極端に省き、エッセンスを読みやすく並べた本。長さもコンパクト。引用元の記載まで外部サイトにアウトソーシングするという潔さである。「自分のついたウソが時間経過とともに記憶として置き換わる」「ウソをついた記憶は残りにくい」「利他的なウソをつくことはハードルが低い」などの知見は面白い。当たり前だが、この世界では実験をデザインするセンスが問われるし、因果関係・相関関係に安易に飛びつかないことが重要なんだなぁ。
はるぱ

「ウソをつく時に脳で何がおきているのか」の章は、テーマが興味を惹かないだけにいささか難解に感じた。

05/30 14:01
0255文字
カエル子
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疲れているときや時間圧が高いときはウソをつきやすい。他者に有利をもたらす状況でもウソをつきやすい。女性は利他的なウソを、男性は利己的なウソをつきやすい。若い人のほうがウソをつきやすい。といったあたりまでは感覚と合っているのですんなり読める。経済学・経営学専攻の学生、銀行員、さらに「創造性が高い人」がウソをつきやすいというあたりは切り口が面白いけれど歪んだ解釈に繋がりそうで危うい。著者も気をつけながら書いてくれているけれど、サラッと読んでわかった気にならないよう慎重な読書が望まれる。
0255文字
DEN2RO
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ウソをつくときの脳の働き方を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)によって研究している著者が研究の最新の知識と見解を真摯に述べた本です。130頁あまりの短い分量の中にウソをめぐる様々な研究と成果が紹介されています。性善説と性悪説は相反する考え方ではないようです。
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―
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期待した内容と違った。心理学だった。
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Go Extreme
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人も動物もウソをつく ウソは見抜けるか どういう場合にウソをつくのか どういう人がウソをつくのか ウソをつくときで脳で何が起きているのか 性善説と性悪説、どちらに軍配が上がるのか ウソと正直さの科学はどこへ向かうのか
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