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白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫 き 56-1)

感想・レビュー
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komaJ
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白洲次郎 名前は聞いたことあるけど、何した人?だったので、この本を手に取った。 阪神間が実家のボクとしては、関西、しかも三田 伊丹にルーツがあったなんて、親近感を持った。 戦前から国のトップクラスの人たちと交わり、愛されて、戦後GHQのを偉い人たちを相手に一歩も引かず渡り合った痛快男子。 下巻も楽しみ。
0255文字
ころこ
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昭和恐慌で実家が破産した経験は戦後に役立っただろう。去勢の経験は時代に関係なく、身に付いた胆力が後の糧となる。本書は評伝で、上巻は前半が戦前の話、後半はGHQとの攻防が描かれている。白洲の独立心には戦前に源流がある。人並みの経済的な苦労と妻・正子が差し込む貴族社会の気風、開かれた海外の経験がそれにあたる。下巻に櫻井よしこの解説があることで察せられるのは、そのまま読むということができそうもないことだ。本書では、特にGHQとの憲法制定(改正と表現されている)を白洲自身が「殿をつとめる」と表現しているように、新
ころこ

憲法を抵抗と独立の問題ととらえているように読める。海外にから日本をみて、独立の大切さに気付く櫻井の経歴は白洲に似ているところがある。他方で憲法を肯定する立場では、白洲の抵抗と独立の問題をどの様に考えるのだろうか。上巻で最も上手く書けているのは、近衛の憲法への取り組みと、マッカーサーの裏切りと自死の場面だ。手のひら返しの近衛に対する戦後の世論の厳しさと、それを巧みに利用したマッカーサーの世論誘導。間に入った白洲の必死の抵抗。自死を決めた近衛の最後の晩餐。肯定的に読むかどうか、微妙に政治性が問われてしまう。

06/06 13:02
0255文字
アカサタナ
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☆(下巻で評価) Kindle Unlimitedにて読了。 白洲次郎の生涯を描いた作品。上巻では彼の前半生が描かれる。白洲次郎の生い立ち、学生時代、社会人時代は駆け足気味で、本丸はGHQとの憲法草案を巡る丁々発止のやり合い。 結局は全面的にGHQにしてやられ、憲法を押し付けられるのだが……。 上流階級は上流階級同士でやり取りしてるんだなと。これは令和の時代も変わらないが、戦前は顕著。戦中戦後、塗炭の苦しみを味わった庶民の姿が全く見えてこない。 現行憲法は戦争放棄はどうあれ、悪い憲法ではないんだけどな。
0255文字
illy
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ネタバレ第二次世界大戦の敗戦後、GHQによる占領下にあった日本において主に憲法改正に大きく尽力した白洲次郎についての伝記的作品。 男としてのかっこいい態度が多く伝えられており、また難しい文章表現も多くそこも面白い。 昔の男たちはエネルギッシュで、自分の信念は常に持ち保ち続ける物怖じしないカッコイイ男だよな。
0255文字
Falgorou
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とても面白かった。特に日本国憲法草案をめぐりGHQとの凄絶で緊迫したやり取りは読んでいるこちらも手のひらに汗をかくくらい伝わってきた。全てを受け入れざるを得なかった当時の日本人の悔しさや苦悶を思うと、胸が締め付けられるような思いがした。その中でこうして表舞台に立つことなく水面下で必死にやり取りをしてくれた先人達に改めて感謝したい。下巻も楽しみ。
0255文字
座敷童
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小説のような語り口で非常に分かりやすかった。 白洲次郎氏については名前くらいしか知らなかったが、すごい人だったんだということが分かった。 こういう表舞台を下支えする人がいたこと、そして今もいることを忘れてはいけないと痛感した。 下巻も楽しみだ。
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のたり
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ネタバレ短詩書感。認識は正子の夫程度なり。プリンシプル筋の通らぬ話は譲れない。ぞんざいにするな陛下からのプレゼント。初対面には吼えるメトロのライオン。ロンドンへ軟派の次郎島流し。オイリーボーイズ極まる宮殿見下ろす丘の夕焼け。父さんからの電報 倒産の知らせ。下巻へ続く
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こけこ
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憲法ができるまでの経緯や、白洲次郎を通しての戦争などが分かった。先人がいてくれたから、私たちがあることを肝に銘じておかなければと思った。
0255文字
まみこ
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小説だと思って読み始めたが、小説というよりは伝記に近いかもしれない。面白かった。吉田茂の側近でありながら、敗戦国の憲法制定という辛い仕事を陰ながら全うした人です。粋でありながら、人間臭さとさりげない優しさ、気概、魅力を持った人物。渋沢栄一らもそうだけど、幕末〜戦後の人物は時代に合わせて職業等を転々とすることも多いが、優秀な人物はどの業界でも重宝されるんだなと思う。近衛文麿にはあまり良い印象がなかったが、この本を通してとても興味を持った。いざ下巻へ
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レイト
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★★★白洲次郎の生涯を描いた本。下巻も読みました。上巻は戦後の混迷期にGHQと闘いながら日本国憲法を作る話、下巻は吉田茂首相を影で支える話がメインで描かれる。政治的思想や憲法に対する考えは人それぞれあると思うが、本書を読むと、表舞台には立たず、信念を持って影から日本のために活躍した白洲次郎は魅力的に感じられた。また、戦後の政治状況を知る勉強にもなった。沖縄の基地など、この当時から現代まで続いている問題もまだまだあるが、日本が先進国に仲間入りできたのも、当時の人々の活躍があったおかげ。良い面も悪い面もある。
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zooey
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兵庫県三田の名家に生まれた白洲次郎。高校卒業後イギリスのケンブリッジ大学に留学し、自家の破綻する26歳まで海外で過ごす。帰国後現日本水産とニチレイの前進の会社に勤務をしたりイギリス時代の学友の伝手で英国資本の会社の精算業務に従事。その後吉田茂等政治家と懇意になり政治業に。第二次世界大戦終戦後、外務省に入省、物おじしない性格と日本人離れした容姿、堪能な英語力を買われGHQとの連絡係に。マッカーサー他GHQと喧々諤々、戦後憲法作成に取り組むことに。
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hirobek
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本当に素敵なかっこいい男性
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z1000r
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吉田茂の側近というのは知っていたが、人となりについては知らなかったので読んでみた、人間関係が非常におもしろい。下巻のほうが濃厚そうだ。
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Y I
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●積読だった次郎さん。日本国憲法を制定するにあたりこんな苦労があったのですね。このコロナ禍時代に次郎さんみたいな人がいてくれたらとついつい考えてしまうくらい、かっこいい男です。
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なすび
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竜馬がゆくの合間に。ペースよく読めた。恥ずかしながら洒脱な側面ばかりに興味があったが、体を張って占領下で日本を守ってくれたのだと、感慨ひとしお。泥臭いGHQとのやりとり、今の世にこんな人がいたら…。
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m_book
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白洲次郎について改めて知りたいと思い購入。とにかく次から次にと激動の人生なので、どんどん読んでしまう。ロビンとの友情が素敵です。
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ジュンジュン
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「日本で一番カッコイイ男」白洲次郎の伝記。二年ほど前、ドラマ「アメリカに負けなかった男」を観た。白洲次郎を生田斗真が演じていた。なるほど、いい配役だ。因みに、吉田茂は鶴瓶…こっちも悪くなかった(笑)。
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本読みましょ!
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ネタバレ上巻は戦後日本国憲法制定まで。活き活きとした人物描写でストーリーに没頭です。下巻が楽しみ●軍部がはびこれば頭を下げ、GHQが実権を握ればすぐに尾を振る。巾着切りみたいな役人ばかり・・・今に通じます●次郎は憲法について、現行憲法全体が詳細にわたりすぎているのは米国が法律を大量生産する国だったからであり、〝もっと根本を示すもので充分〟だと語る。新憲法のプリンシプルは立派なもので・・・戦争放棄の条項などその圧巻である。押しつけられようが、そうでなかろうが、いいものはいいと率直に受け入れるべきではないだろうか
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shun86gt
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白洲次郎の半生について書かれた本。 もともと政治家でも財界人でもない白洲がどのようにして、GHQと渡りあったのかが書かれている。 特に留学時代のエピソードはどれもものすごい。 上巻では特に憲法制定のことが書いてあり、GHQが短期間で作った憲法が、その後70年間以上改定されていないのがある意味奇跡だなと思う。
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Tanaka
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面白い!一気に読んでしまった。英国留学、実業家としての活躍、戦時中の疎開。憲法策定時における、GHQとの鍔迫り合いの部分は内容が濃い。これでもまだ人生の前半戦。後半はどうなるのやら。。。
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みーこママ
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ネタバレ人にはそれぞれ歴史がある。しかし、この本に登場する人物たちは家柄がとてつもなく歴史がある。それをDNAと言う。『海賊のDNA』『儒学者のDNA』『実業家のDNA』 そして、まだ世界がグローバル化していなかった時代に海外に出ていき対等に渡り合った人たち。 そして、何時の時代にもあった『金融恐慌』『インフルエンザ』『汚職』 『戦争で負けたから』そうでは無い、それだけでは無い。 史実だが、改めて今、このコロナ渦で考えさせられる一冊である。 上巻は『日本国憲法』制定の現場を深く取り上げたが、下巻は。。。。
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E
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ネタバレ昨年知恵泉で見てから勝手に大好きな白洲次郎。上巻は生まれてから憲法施行まで。やはり同じ出来事を書いていても本によって印象がかなり異なる。本書ではドラマチックに書かれている感じがした部分もあったが(「誰にも見られないようにそっと目頭をぬぐった。」とかは完全な脚色?とか)、憲法制定に関して日本とアメリカ民政局との間に挟まった次郎さんのやりとりは泥臭くてリアルで良かった。民政局が作成した憲法案に散々抵抗したものの結局受け入れざるをえず敗北したというのが読んでいて悔しくなった。
E

でも次郎さんのように、結果は変わらないとわかっていたとしても自分の意思表示をするのは本当に大切だと思っている。「言っても無駄だ」とよく言われるけれど私はそうは思わない。次郎さんの民政局内でのあだ名はMr.Whyとのこと。あれはジープウェイ・レターというのか。育ちのいい生粋の野蛮人。むつきとはおむつのこと。

01/31 18:17
0255文字
冷やしたぬき蕎麦はじめました。
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映画「日本独立」を見るのに読みました。上巻では生い立ちから日本国憲法のマッカーサー草案に関わるGHQと次郎の戦い。日本国憲法が連合国の話し合いで決まったのではなく、マッカーサーが勝手に一週間足らずで作らせたモノだったと初めて知りました。それが未だに使われ続けているというのも凄い。
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Nissy
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白洲次郎がいかなる人物かはほんの少し知っていただけですが、以前から写真がカッコ良すぎていつか白洲次郎関係の本を読みたいと思っていました。読友さんのいいレビューを読んで手に取りました。いやぁ、面白い!スケールでか過ぎ!上巻の幼少期から英国に留学するあたりは、章のタイトルになっている「育ちのいい生粋の野蛮人」そのままのエピソード満載で楽しめました。
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杜若
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戦後GHQと互角に渡り合った日本人がいる。それがこの白洲次郎。青年期はオックスフォード大学に留学し、また後に貿易会社の社員として働くことで外交感覚を磨く。後の首相吉田茂にその才覚を見出され、政界の近くへ引き寄せられることに。GHQが憲法の専門家も入れずに7日間で作り日本側に押し付けた憲法草案を、当時外相だった吉田茂の下でどうにか撤回させようと抵抗するも適わず。ただ唯々諾々と従ったのではないとの実績は作った。この草案の出鱈目ぶりは酷く、当時の日本側担当者は一旦受け入れ、独立した後に改正すればいいと考えていた
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holandon
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吉田茂の懐刀としてGHQとの交渉役を務め、戦後復興に尽力した白州次郎の評伝。小説ぽく読みやすい。情熱家で強い相手とも英語で喧嘩するが、権力には興味なく裏方に徹する。面倒見が良く、勘の鋭さを持ち、180cmの長身でお洒落な美形。まるで漫画のキャラである。盛ってる部分もあるだろうが、エピソードがどれもこれも面白くて魅力的。文庫の煽り文「日本で一番格好いいといわれている男」は伊達じゃありませんな。 クライマックスは憲法作成。アメリカの介入に抵抗し、苦悩しフラフラになりながら作り上げる過程は読んでいて熱くなった。
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ひかり
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白洲次郎という人物を全く知らずに読んだ。とんでもない大金持ちの生まれだなぁと最初感じたけど、こういう育ちの人も必要なんだなあ。次郎の祖父と父も凄い人だ。戦争に向かい敗れて復興していく所を読んでて、情報を入手、理解、分析、判断する力を国民が持つべきと感じたけど、そんな国民が増えると、政府はやりづらいんだろうなあ。有馬記念と麻生太郎のルーツが分かって面白い。
0255文字
イーストゲート@デイリー
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戦争勃発直後、都心を離れ百姓を始めた男。戦況を正確に把握できるその人の物語を読んでみたいと思ってました。イギリスに留学し、ブガッティを乗り、彼の交友関係を読むに、世界が違うと思いましたが、上巻の最後に、祖父のすばらしい業績や父親の豪快な人生を読むに、彼が、戦後の日米の交渉の只中にいたことに必然を感じました。ばかやろう解散の吉田茂が教科書の中の文字やニュース映像の人でなく、その人となりの一端を読んだような気がします。
イーストゲート@デイリー

政治家は、国民の総意によって動かされると最近思うようになりました。吉田茂が必死になって戦争を回避しようとした描写もありますが、結果日本が開戦を選んだのは、当時の日本国家の状況が、戦争を選ばざるを得なかった。と思うようになりました。でも、日本国憲法を自分たちで作ることができなかったあたりは、胸がしめつけられるようでした。

05/21 21:36
0255文字
mitsu
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戦後GHQとの交渉役を務めた、白洲次郎。彼の生立ちと日本国憲法草案の作成交渉が中心に描かれている。 読み手は、彼の豪華な生活環境に目が行きがちだが、彼の気骨とこだわりは、今でも必要とされ、我々はその一部を取入れることもできると感じた。自分を信じる者は強い。今の波乱の時代だからこそ彼の生き方から学びたい。
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あんこ
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11年前に伊勢谷友介さん主演のドラマで拝見して以来気になっていたもののドラマの印象が大きくこちらはやや賛美されていると感じる。
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conegi
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自分の中でイメージだけは強烈だった白洲次郎。具体的な人となりが知りたくて購入した。GHQとのやり取りはどのエピソードもやはり痛烈。そして読んだ後、近衛文麿のイメージが一番変わったかも。気骨ある人だったんですね。
0255文字
助三
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読みやすくあっという間に上巻読了。お名前くらいしか知らなかったけど容姿・家柄・財力(これは桁外れ)等申し分無しの生い立ちであることは良く分かった。敗戦後の政府に重用されてGHQとの交渉要職にあったことも分かったが「占領を背負った」と言うことはもっと凄い活躍をされたのだよね?下巻が楽しみ。
0255文字
ヤギ郎
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白洲次郎は、プリンシパルを持った日本流英国紳士である。本書(上巻)は彼の誕生から、彼の関わった大仕事である「日本国憲法の制定」まで描く。時代を敏感に感じとる「鼻」を持った次郎は、人と違うことをしながらも、揺るぎない信念をもって時代と立ち向かった。個人的には、「他人と同じである」ことに背を向け続ける姿勢に親近感がわく。同時に多くのことを学ぶ。ところで、次郎の建てた「武相荘」は現存するらしい。詳細は、https://buaiso.com/
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春風
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白洲次郎評伝。上巻は若年を追い、白洲正子との出会い、第二次世界大戦、そしてGHQ草案を巡る緊迫した応酬から日本国憲法施行まで。豪放磊落を絵に描いたような父・文平の薫陶を受けた、傍若無人さ。イギリス遊学で得た、紳士道。通常は対置されるような性質が、白洲次郎という一個の人間の中で不思議と調和し、人間的魅力を形成しているように思える。この時代の日本において、日本的な人情の篤さを持ちつつ、イギリス英語で合理的思考をするといった人間は皆無に等しかったのではあるまいか。不世出の、時代の寵児といった印象を抱く。
0255文字
佳乃
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なかなか今の世の中、こんな風な生き方をしている人なんていないよなぁ。人としても魅かれるなぁ。名前は聞いたことあるなぁ・・・くらいでいてごめんなさい。と、思ってしまいました。
0255文字
y-kun
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圧巻の生き様、洞察力に感心しきり。 戦後の憲法制定過程については、もっと世に知らしめるべき。
0255文字
takam
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芦屋生まれイギリス育ちの紳士である白洲次郎の伝記。文章がテンポよく読みやすい。豊かな家庭育ちであり、欧米の文化への造詣が深く、新しいもの好き。そして、名より実を取るリーダーシップと先見性の高さといい、非常に魅力的な人物である。着飾ることもなく責任から逃げない胆力の強さ、近衛文麿や吉田茂など歴代の総理大臣が惚れた人物像が本書から垣間見れる。GHQと新憲法を巡り交渉をするところが本書のハイライトである。GHQと駆け引きをしたうえで現憲法が出来上がるが、その過程での当事者の心境が描かれていて面白い。
0255文字
ふね
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#46 ★★★★★ 文句なしに面白く、一気に読んでしまいました。白洲次郎という人物はあまり教科書には出てこなかったと記憶していますが(世界史選択だったから覚えていないだけかも)、ここまで英国に造詣が深く、かっこいい人物が昭和初期にいらっしゃったとは。憲法改正のドキュメントは非常に臨場感があり、ドラマチックで面白かったです。フィクションながら、現行憲法がまさにGHQによって創られたものなのだな、と改めて感じさせられました。白洲次郎のような人物がいなかったら、戦後日本の歴史は大きく変わっていたかもしれない。
0255文字
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白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫 き 56-1)評価64感想・レビュー179