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タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF ウ 4-22)

感想・レビュー
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文化
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やはりヴォネガットはユーモアの作家だ。戦争や格差などの陰鬱な話も、ヴォネガットが書けば軽快なSFになる。人類の救えない愚かさも、俯瞰的に見れば滑稽な喜劇なのかもしれない。ヴォネガットの軽口のユーモアの奥に、それでも笑って生きていく人類への優しさを感じた。
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ラッセル
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★★☆ SNSでおすすめされてる動画から読もうと思った。SF小説を初めて読んだ(と思う)。自分の読解力の問題だが、全体的に難しいと感じた。人は誰かに利用される方が、完全な自由より幸せなのかもという部分に共感した。メッセージを読み取ろうと思うと難しく感じるが、ストーリーとしては「これがSFか」と感じさせられるもので、場面場面でワクワクしながら読めたため、とても面白かった。
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takucyan1103
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【BOOKOFF ★☆☆☆】▽ 演じるのは終始、ドタバタだ。この小説を読んで、「作者は一体何を言おうとしているんだろう?」と、不思議に感じた人は、きっとこの小説の読者に向いていると思う。その人はきっと、「この世界には一体どんな意味があるんだろう?」と考える人だからだ。この小説の登場人物達も、「作者は一体何を言おうとしているんだろう?」と考え続けている。
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百年の積読
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ネタバレ運命(?)の残酷を描きつつも、ベースには意外と人間性や未来への楽観的な眼差しがあって読後感は良かった。コンスタントは富や物質を離れたら素朴でいい感じの奴になっているし、タイタンに連れてこられた3人はそれぞれなりに充足した生を手に入れるし。また、これが過去の話として語られる「現在」は、善と知恵の栄える理想的な世界になっているらしいのだ(ラムファードが人間の最後の業の華だった、という感じもする)。でも今の世界を見渡すと人類の行く末はどっちかいえばトラルファマドール星の原住生物と同じじゃないかなという気もする。
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美登
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ネタバレ自由意志をはく奪され、何かの取るに足らない目的のために制御される地球人は、もしかしたら今の私たち自身でもあるのかもしれない。それでも限られた自分の世界で可能な限り、他者を思いやり、意地でも幸せに生きることは、唯一の反抗でもあり、ある種の自由意志とも言えるのだと思う。不公平を無くすためにハンディキャップを課したり、自分の生きる目的を追求するあまりに機械に権力を委ねて自滅する人々、風刺的だ。機械のサロのほうが、人情味があるのがまた皮肉的。最後のサロの優しさとマラカイの最初の言葉がここでは許しのように響いた。
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itsumiKshi
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ネタバレ本当は再読。1回目は殴られたかのような衝撃だったが、今回は作者の他の作品や人生を知っているだけに、全ての登場人物たちの理不尽と感情と悟りと愛と孤独と絶望を思って泣いてしまった。利用されることを是とし、暴力によって愛もなく理不尽で絶望的な生を押し付けられたことを是とし、機械であることを否定し自壊してまで友情を示そうとし、……言葉にならない感情で壊れそうだ。
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やくちゃん
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もう少し、結末のネタが良ければ。。。
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ばけうめ
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奇想天外な物語という事は理解したが、それ以外はわからなかった小説でした。 大田 光さんが絶賛しているが、大田 光さんもよくわからないタレントですので、なんとなく納得しました。
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マサ
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マラカイ・コンスタント(意:忠実な使者)をめぐる奇想天外な物語。彼が自分の意志とは関係なく放り込まれる状況のドタバタが素晴らしく可笑しいのだが、笑っているうちにその状況をつくり出している存在の無気味さが感じられて怖くなる。そして不条理極まりない人生の意味などについて考えてしまう。エピローグは切なくも感動的。彼らの得た答えに考えさせられる。
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白い駄洒落王
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再読。オールタイムベストSF上位。
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ゆりたん
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読むひとを選ぶ本だとおもう。わたしには、よくわからなかった。
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kuro
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ネタバレ水星のエピソードだけは良いなと思った。 それ以外は正直あまりピンとこなかった。
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pasomi66
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よく分からなかったけど、印象に残った。いつかまた読むと思う。
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むねっと(とりむね)
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ネタバレ神的な存在の男の予言から始まる太陽系を超える展開を見せるSF小説。滑稽な出来事が次々と起こる童話の様な展開ながら主人公の男は運命に逆らえず予言通りに人生を歩む。火星、水星、地球に戻り、遥か土星の衛星タイタンで真実に辿り着く。 私たちの人生も大きな力の渦中にあるのかもしれないけれど、自ら選択することで後悔のない幸せな人生が送れると明示してくれる。 リズムのよい文体でテンポ良く読めるので児童文学好きな人にもおすすめです!
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煌薫
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4つの惑星が舞台だったり1人の半生以上の物語だったりと、時間軸的にも空間軸的にも壮大な一方で、一瞬一瞬の描写が細かったり、所々に極めて短時間の出来事が挟まっていたりとどこかこぢんまりとした印象を受ける…そんな矛盾が上手いバランスで共存した作品。 また、ある意味ではめちゃくちゃ無機物的だけど、ある意味では生々しくて、作品の人気の理由がよく分かる気がした。
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よみ
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ネタバレ途中読んでいて相当きつかった。 火星人が虐殺されていくシンプルな描写の簡素ながら恐ろしいこと。 ハーモニウムは理想的な生き物だけど、それだけでない不気味さがなんとも言えない。 地球に戻ってからの展開が凄まじ過ぎて、もう好きとか嫌いとかの次元じゃなくて大いに感動。地球に蔓延る大いなる宗教の滑稽さは今まさに我々自身がその価値観の中に棲むことを余儀なくされているのではないかと突き付ける。 追放されるマラカイが自分の罪の殆どを忘却していることで罪とは何か考えずにいられない。 人生とは思い通りにならないものだ。
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Dornelles
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30/100
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ehirano1
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「時間等曲率漏斗」に代表されるように、これだけ荒唐無稽の壮大さで物語を展開しながら(⇒SFはこれくらいあったほうがイイ!)、「(全ての事は)たいしたことじゃないんだよ(≒たいしたことじゃないと思いなさいよ)」とう著者のメッセージがとても好きです。
ehirano1

「・・・人生の目的は、どこの誰かがそれを操っているにしろ、手近いて愛されるのを待っている誰かを愛するということだ」にはシビレマシタ。

12/21 21:06
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Vincent
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ヴォネガット本は『スローターハウス5』に次いでこれで2作品目。奇想天外なSF長篇でテーマは難解ですがリーダビリティが高く右往左往するストーリーも魅力的。とくにラストのエピソード(親友との再会)は感動。おすすめ。【英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊】
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ihsad otomak
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再読。学生の時、読んだが前よりも色々なことを実感できた。自由になることよりも自分の身近にいる人を愛すること、自由な点として存在するより人と繋がることや思いを通わせることを大切にしていくこと、それこそが運命とか社会とか大局的なものに飲みこまれそうになったとき、この地上に自分を留めておくために必要なことなんだと思う。繋がれば繋がるほど、不自由になり、点として孤立していくほど自由になる。自分はそうなろうとする万有意思のもと、「利用してくれてありがとう」と言えるような隣人愛、人類愛に満ちた運命を辿りたいと思った。
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Э0!P!
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生きる意味が何かわからなくなり殺し合った星があれば、明らかに間違った生きる意味を信じて生きている(演じている)星もある。地球人の人生は欺瞞なのか。全時間を知るラムファードは、最愛のビアトリスをある種犠牲にして地球人の運命を救おうとする。彼らはまた再び会えるだろうか?きっと会えるだろう。生きる意味は何かという結論は答えのないものかもしれないが、愛情や友情が存在する限り、生きる意味がどこにあるのかは自明のものである。たった一度の別れにもめげることなく、再び愛する人に会いに行こう。それが地球人たる者の使命だから
Э0!P!

ビーは迎えにきて欲しいとき白いシーツをひっかけたオールを砂浜に突き刺す・「太陽系の生命の真の目的」という本を書いている・自身の白い油絵を見ながら「誰にとっても不幸なことがあるとすればそれは何にも利用されないこと」と言ってマラカイに感謝・湖が澱んでいるので排水をすると藻に覆われた三人のSirenが現れる・ビアトリスはその間に死んでいた・空につぐみが集まる・クロノ「父母、僕に生命の贈り物をありがとう、さよなら」、サロが宮殿に現れる

12/28 14:47
Э0!P!

マラカイ「1年前に人生の目的は愛されるのを待っている手近な人を愛することと気がついた」・二人で出発しマラカイは地球へ帰る・インディアナポリス(白人がインディアンを殺害した罪で絞首刑にされた街)の雪の中バスを待ち死ぬ・サロのかけた催眠術のおかげで死ぬ直前にストーニーが金色の宇宙船で迎えにくる夢をみる「天国へ行こう、ビアトリスは待ってる、天にいる誰かさんはお前のことが気に入っているんだ」

12/28 14:50
23件のコメントを全て見る
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sotapop
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ネタバレ人類の歴史の目的が誰かさんによろしくって言うだけなのって素敵なんじゃないかな。目的を達成した人類はこれからどうするんでしょうか。目的がないことに気づいて、殺し合い?
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シスタス
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ネタバレどういう世界観?何が起きてる?一向に捉えられず、いつになったら自分はこの話に入り込めるのかと思いながら読み進めたが残り数十ページで理解を諦めた笑 同時に複数の場所に存在するラムファードは全知の超越した存在に思えるが実はトラルファマドール星の文明の掌の上でしかなく、そのトラ〜星人であるサロの使命にも意味はなく…。全てのものは宇宙の意志の道具に過ぎない? 巻末の太田氏のコメントが一番腑に落ちる捉え方だった。一見バラバラなものを繋げて一つの絵にする、そういう俯瞰視点でこの作品を見るという発想が持てるのがすごい
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紙の友
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ネタバレ片や自身の幸運を神に気に入れられているからだと思い、片や自身の高潔さを神の意図したものだと考えたがばかりにとんでもない目にあわされた二人の物語。にしてもクロノが生まれた経緯はかなり酷い。地球、火星、水星、そしてタイタンと目まぐるしく事態がすすむ。過去、現在、未来は同時にあって万事は全て決まっており、神はいるが人間なんぞには無関心だと。神にあたりそうな宇宙人達も結局は人間を御しきれてない始末。でも冷たい感じはしなかった。最後を見るに神様が何かやってくれると信じること自体は否定してなかったんじゃないかな?
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しゅう
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ネタバレアンクがマラカイ・コンスタントであり、ビーがビアトリスであることは、予言の中でふたりの子がクロノという名前であるところから判るようにはなっているのだが、そこのところをスルーしてったら最後にサプライズってことにもなるよね。それにしてもヴォネガットは面白い話を書いたね。あと太田光の解説もよかった。あの人のこと、あんまり好きじゃなかったけどこれ読んで見直した。
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syuppon
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⭐︎◎
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響
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ネタバレ人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である――とはチャップリンの言らしいが、その「遠く」を太陽系規模まで広げるとこうなる、という小説。そして最後は太陽系すら相対化される大きさまでどんどん広がっていく。話の筋はわれわれ地球人の目からするとひどく錯乱しているが、書いている間はしあわせだったろうなあ、というドライブ感に満ちている。絶対プロットなしで書いたろう、と思ってあとがきを読んだら案の定だった。しかしヴォネガットってなにげにSF造語のセンスもすごいよね。よろしく。
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ジル
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ネタバレ私には難しくて、作者が何を言わんとしているのかよくわからなかった・・・。パーツごとの感想しか書けん。親友を処刑するシーンは辛かった。コンスタントの死に際の夢に少しだけ救われた。ボアズはあまり好きじゃなかったんだけど、ハーモニウムとの話がとても良かった。彼は愛を知って心の安らぎを手に入れた。幸福の為の平等、平等になる為に課せられるハンディキャップ、これは中々考えさせられるものがあった。サロは気の毒だったな。また読んでみたいと思います。その時はもう少し理解出来たらいいなと。
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エビアン子
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気になっていたのだが、残念ながら良く分からなかった。相性だろうか。面白いと思えるひとが羨ましい。今度再挑戦しよう。
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やまねっと
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なんかようわからない本でしたが、熱量とでたらめさは凄かったし、本物でした。 爆笑問題の太田光が事務所の名前にするほど好きだというからずっと興味があって積読していたのを読んだ。本当めちゃくちゃで筒井康隆の虚構船団を思い出した。あれもこの作品を意識したんだろうかあれくらいぶっ飛んだ。 僕の中では水星に行ったあたりで思考停止したが、何が凄いかわからないけど凄い、というのが全体の感想。 もう一度読み返したら印象も変わると思うけど、多分もう読まないと思う。長いから。
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愛のことだま
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無情な宇宙における人間の存在が、ただの道具として扱われている現実を描きつつも、人間の愛や他者とのつながりに真の価値を見出させてくれる作品。「人間らしさ」とは何かを考えさせられるとともに、無意味に思える人生にさえ愛や共感の価値があることを気づかされました。
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りょう
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有名なSF作品。話があっちいったりこっちいったり、哲学的な話が多くかなり難解な作品だった。世界観は空漠としていて、なにかしらニヒリズムを描いている作品なのか。家族といえる関係でも温もりが感じられないなど、登場人物に人間らしさがあまりないような。
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いけMa★
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爆笑問題の太田氏が勧めていたので読んでみた。最初から最後までぶっ飛んだ小説だった。SFが苦手なので宇宙に行ってからの話は特に訳分からんかったが、ヴォネガットという人物自体には興味を持った。時折出てくる現実の暗喩と思われる描写が印象的だった。(生物たちはおたがいの殺し合いをはじめた。彼らは目的のないものをなによりも憎んでいたからである。やがて彼らは、自分たちが殺し合いさえもあまり巧くないことに気づいた。そこで、その仕事も機械たちにまかせることにした。)
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あさり
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その選択は本当に自分の意思からなってできているものなのかを考えさせられる小説。でも、は難しくてよくわかんなかった。
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みゆき
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ネタバレ今地球で起きている無益な争いを鎮めるために、火星陸軍作戦もありかもしれない。コンスタントを追放した後、「徹底的に無関心な神の教会」は皆に支持され続け、平和な状態は続いてるのだろうか?トラルファマドール星は未来の地球か?コンスタントとビーは利用されて豊かな人生になったのではないか。ラムフォードとサロが気の毒だ。是非サロに人生最後の数秒に催眠術をかけてもらいたい。
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横山
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ネタバレなんかこう、視点が一気にぎゅーん!って引きになっていって、散々悩んだり、翻弄されていた今までの自分の人生が、「はい、実はパーツでしたあなたは」とだけ言われて、そこに乾いた風が吹く。 そういった、ただそこに存在してる点でしかない自分という存在や、世界を、また無理やり繋ぎ合わせて、意味を見出していく、ユーモアの温もりだけが少し残って。 過去にもこんなこと、考えたことがあるような気がして、それは今と同時に存在していたのか 壮大なスケールとくだらなさ。 落差にこそ真実がある。 分かりました。うん、よろしく。
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山目
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ネタバレいかれているのだ。ただそれは外にある。だからとても滑稽である。ドンキホーテのように自由意思が世界へ挑戦する。入れ子構造のような世界は、人の意思や目的を次々と否定する。全知全能のようなラムファードも自由が感じられず、かと思えば機械であるサロが反逆する。だが、結局は使命を果たしに旅立つ。運命に翻弄され続けたコンスタントは幸せだったのだろうか?疑問符しか浮かばない小説であるが、虚無を感じながら笑って読むのがいいのだろう。
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頻子
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きーーーーーっなにが妖女だ 火星に女の像が3つあるからなんだってんだ いかにも女にたぶらかされたツラをしやがって タイタンの妖女ってなんやねん 地球のアホ男にしとけや 面白いことは面白かったです ちょっと古くて同性愛に偏見があるし女性はまったく優遇されていない 男が送りつけてくるキモい文章の破壊力がすごすぎる ハーモニウムちゃんだけが癒し
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tkg
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どことなくコミカルで、どことなくむなしくなる物語だった。年を取ってから読み返してみたい気持ちもある。
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ごーいわ
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SF作品の中でも間違いなく傑作の一つ。 作者が真に言いたかった事を高尚に解説することなど出来ないけど、理不尽な人生の中にも自分なりの意味や矜持を見出す大切さや、楽しみを作り出す大切さを教えられる。 哲学的になりすぎていないから読みやすさもあるし、SFならではの子供心くすぐられる要素もあって一気読み。 5年くらい間をおいてまた読みたい作品
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タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF ウ 4-22)評価70感想・レビュー1053