みなさんの洋書での心に残った一文を教えていただけたらと思います。
・文章
・簡単な和訳(英語など大多数の方が分かる言語とは限りませんので)
・抜粋元/作者名
上記3つに加えて+αで感想などご自由に^^
今後洋書を選ぶ時の参考にしあえたらと思います!
ちなみに…
デジタル大辞泉によると、一文とは「一つの文章。また、ちょっとした文章。」という事なので、短いスパッとした文章でもちょっと長い深い文章でもなんでもオッケーみたいです!
“verba volant, scripta manent “ ラテン語で「言葉は飛び去り、書かれた言葉は残る」という格言。大切なものは文書にして保存する事という意味。
Heather Fawcett”Emily Wilde’s Encyclopaedia of Faeries”より。
"Oh, faith I will, sir, with a heart and a half."
Joseph Jacobs著 Celtic Fairy TalesよりJack and His Master中の一文
一休さんのような機転の聞く少年のセリフ。和訳すると「真心込めて」のような意味になると思うのですが、「心めいっぱいどころか、心1.5杯込めちゃいますよ」のような言い方がチャーミングで可愛いなと思いました。
“Try it. The worst that can happen is you’ll die.”
Michael J. Sullivanの”Age of Myth”の主要登場人物 人間族Dureya族のRaitheが困難に直面した時、父から教わったこの言葉を思い出す。「挑戦しろ。最悪死ぬだけだ」
Dureya族は長寿種族Fhreyの監視砦の近くに住みFhreyは彼等に戦技を教えていた。Fhreyは10年毎に国勢調査を行い人間族の人口が増え過ぎると内戦を起こさせた。ファンタジー世界の戦士の言葉。
ファシズムの台頭に対抗するには、単独で行動する個人に頼るのではなく、また政府の懲罰機構に頼るのでもなく、人々が協力し合って、ヘイトが頭をもたげるたびに一つひとつ叩いていくしかない。
ご無沙汰してます。なぜか255文字までしか投稿できないので、コメントを分けて投稿します。最近読んだ白人至上主義と反ユダヤ主義と、まさに一人で戦ってきたユダヤ人著者の「Culture Warlords」からの引用です。
Dismantling the rise of fascism is best not left to lone vigilantes, nor to the punitive mechanisms of the state, but to people working together to stamp out hate wherever it arises.
Talia Lavin. Culture Warlords (p. 186). Hachette Books. Kindle Edition.
" You can't fool a cat with talk same as you can a dog. "
<猫を言いくるめるなんてできないね、犬と違ってさ>
「Novel Notes」 Jerome K. Jerome 著
我が家の婆猫様は今月で20歳になります。
Ursula Le Guin著 The Left Hand of Darknessより、タイトルの元となった
Light is the left hand of darkness
and darkness the right hand of light.
光は闇の左手であり
闇は光の右手である
男と女、生と死もこの二つにからめて語られています。
Jerome K. Jerome 著 " Three Men in a Boat " より Montmorency という名のジャックラッセルテリアについての一文。
" Montmorency's ambition in life, is to get in the way and be sworn at."
< モンモレンシーの生きがいは、人の邪魔をし、罵りの言葉を浴びることだ >
笑笑笑
Mother Goose のなかから可愛い詩を。
Roses are red,
Violets are blue,
Sugar is sweet,
And so are you.
ルーツは Edmund Spenser 卿の詩集「 The Faerie Queene 」(1590 ) ということですが、わらべうたとしても数多くの変型・改作があります。英語圏の人なら聞いたことのない人はいない、日本人にとっての「さよならさんかく、またきてしかく」のようなものでしょうか。
今読んでいる「Dying in the Wool」からの引用です。
写真が趣味という主人公の好きな構図について語っている部分です。
「Doorways are a favourite of mine, a person framed in their doorway - with that sense of belonging to a place and time. The interior remains just out of view, foever a mystery.」
私の下手な訳はご容赦いただき、要約すると、戸口に立った人を、その戸口がフレームのように取り囲んでいる写真が、その場所とその時に属している感を与える。室内の様子がちょうど視界の外にあって隠されているので、ミステリーが深まる、といった感じの内容です。
特に含蓄のある言葉というわけではないのですが、頭にありありとイメージが浮かんで、無性にこんな写真を見てみたいと思わされました。
イギリスの小説なためか、favoriteがfavouriteというつづりになっています。
ちょっと遅い挨拶ですが、あけましておめでとうございます。今年もお気に入りの文を紹介させてください(^^)
Cristiane Serruya著 『Trust: Betrayed』から、過去にNathalieという幼い娘を亡くした男性が、恋仲にある女性Sophiaに言った台詞です。
“Time is too valuable, Beauty. I realized it when Nathalie died and I thought I had lost everything. We live in a countdown. We can't afford to waste a second, Sophia.”
出てくる単語も文法も簡単ですし、日本語にするにはちょっとクサくなりそうな部分もあるので(笑)英文だけで。
娘が生きている間もっと一緒に過ごせば良かったと後悔し、今はSophiaとの時間を大切にしたいという気持ちを語ったシーンですが、実際、We live in a countdown.
大切な人と過ごす時間に限らず、1秒1秒を無駄にせずに充実した1年を過ごしたいなと思い、年明け一発目にこれを挙げさせていただきました!!
最近にお気に入りのYA、Rooftoppers (by Katherine Rundell) から、
主人公のソフィーの育ての親、ちょっと型破りな学者のチャールズのセリフです。
本当に一文なので、あえて訳はつけませんが。
Never ignore a possible!
引用が長くなってしまったので、制限文字数に達してしまいました。^^;
和訳は私の日本語だと原文まで不味いように感じてしまうので、ご容赦いただくとして、この本は英語圏ではよく中高の課題図書になっている古典ものの作品です。作中では、この詩を読んで感動した登場人物が親友にStay Goldという場面が有名で、映画化されたときにスティーヴィー・ワンダーがStay Goldというタイトルで挿入歌を作りました。綺麗に韻を踏んでいるところも、詩に馴染みのない者としては嬉しいです。
ずいぶん前に読んだSE HintonのThe Outsidersからの引用です。詩なんですが。
Nature's first green is gold,
Her hardest hue to hold.
Her early leaf's a flower;
But only so an hour.
Then leaf subsides to leaf.
So Eden sank to grief,
So dawn goes down to day.
Nothing gold can stay.
なかなか皆さん書き込まれないので残念・・・って、自分も書き込んでないじゃないか。。。
というわけで、1つお気に入りを紹介させていただきます。
“There is no history without historians. Nothing happened unless some historian said it happened.”
「歴史学者がいなければ歴史は存在しない。歴史学者が『起きたんだ』と言わない限り、何も起こっていないのだ。」
Harlan Hague著 『Sakura』より
小説の中に出てくる大学の先生の台詞です。
私、学生時代から歴史が苦手なもんで、テスト前になるとついつい「誰かが見たわけじゃないんだし、本当に起きたのかどうか分からないような出来事のことを学校で教えなくて良いじゃないか!!実際教科書に載ってる人が実際はいなかったとかいう説も出てくるし!!」と家で文句を言ってたもんです(苦笑)←そう言いながら、渋々勉強・・・。
そんな私としては、この台詞、声を大にして言いたくなるのです(笑)
ではまずは私から…
Stories have a way of changing faces. They are unruly things, undisciplined, given to delinquency and the throwing of erasers. This is why we must close them up into thick, solid book, so they cannot get out and cause trouble.
物語は表情を変える方法をもっている。彼らは気ままで、自制が効かなくて、怠慢に捧げられているし、消しゴムにすら見放されている。だから私たちは彼らを分厚い、しっかりとした本の中に閉じ込めておかなければならないのだ。彼らが出てきてトラブルを起こさないように。
Catherynne M. Valente作
The Girl Who Circumnavigated Fairyland in a Ship of Her Own Makingより
コミカルで面白いなーと思ってから、大好きな一文です^^
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