この間まで、マイブームは「フランス革命」でしたが
移行いたしました。
今は「聖杯」「シオン修道会」「テンプル騎士団」「グノーシス」
です。
人間の普遍的な深層意識にまで探っていきたいと思います。
基本的には
フランス文学は
バルザック、モーパッサン、ゾラのような、ドライな
小説を、
イギリス文学は
モーム、ハーディ、ロレンスのような、辛口でありながら
みずみずしい詩情あふれるような小説を
ロシア文学は
ドストエフスキーのような
精緻な心理描写が描いた作品が好きです。
ですが、これらは、お酒に例えると
ブランデーかコニャックか、ウイスキーのように
強いので、遅読しかできません。
あるいは再読とか…。
読書メーターでは、表しきれない感動のほとばしりはこちらにて
書き留めていることもあります。
http://sadafusa.blog.so-net.ne.jp/
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日本に来たカトリック勢力というのは、ひとつのまとまった精力なのだ、と思って来たけれどふたを開けてみれば、イエズス会士、フランシスコ会士、ドミニコ会士、など、それぞれの勢力争いがあったり、イタリア人、ポルトガル人、スペイン人などの相克もある。ヴァリニャーノが細心の注意をはらった日本でのカソリックの初穂である四人の少年や、キリシタンがもろもろと崩れ去っていくのは悲惨の限りだった。
本書は日本史と西洋史の融合という点から歴史を考えのにも役立つ。彼らがよもや、スペイン・ハプスブルグのフェリベ二世の拝謁の栄を賜っているとは。何故少年たちは四人なのか?実はヴァリニャーノは彼らを「東方三賢者」になぞらえていた。万が一の欠員のためのスペアが中浦ジュリアンだった。華々しい行列がヴァチカンに向かっていくのにジュリアンはみているしかない。しかし、彼が後日一番熾烈な殉教をしたのもそこに彼の意地が感じられ、一層悲劇性が増す。