読書メーター KADOKAWA Group

アナーキー靴下
さんの感想・レビュー

アナーキー靴下
新着
水俣病患者として闘い、タイトルの示す境地に至った緒方さんの講演・談話が収録されている。緒方さんの話にはしっかりとした芯があり、切実に迫るものがある。ページ数は少なく文も読みやすいが、もちろん軽い内容ではない。被害者は実質的被害だけでなく、乗り越えることまで強いられる。この境地にまで至らなければいけないのか、そのうえ終わりはないのか、と愕然とする。本書は水俣病の実体験を語るのみに留まらない。何度も繰り返されてきた人間社会の過ちをどのように受け止めるか、そしてどう生きるか、その限りない模索である。
0255文字
全0件中 1-0 件を表示

アナーキー靴下
さんの最近の感想・レビュー

ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか? (光文社新書)

ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか? (光文社新書)

ひこ・田中
読んだ動機としては、自身が子どもの頃に求めていた物語の要素を分析するのに役立つ…続きを読む
金閣寺 (新潮文庫)

金閣寺 (新潮文庫)

三島 由紀夫
九段理江『東京都同情塔』の空虚さに、金閣寺(作品ではなく建物)を連想し、先延ば…続きを読む
老人と海/殺し屋 (文春文庫 へ 10-1)

老人と海/殺し屋 (文春文庫 へ 10-1)

アーネスト・ヘミングウェイ
以前『老人と海』を読みショックを受け、ヘミングウェイはもう読むまいと思っていた…続きを読む
東京都同情塔

東京都同情塔

九段 理江
読む前の期待は、チャーチルの「人は建物を形作る。すると今度は建物が人を形作る」…続きを読む
火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴 生命論で読み解く、手塚治虫『火の鳥』

火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴 生命論で読み解く、手塚治虫『火の鳥』

福岡伸一
お気に入りの方のつぶやきのおかげで火の鳥展の開催を知り、先日観てきた。『火の鳥…続きを読む
夢ひらく彼方へ〈下〉――ファンタジーの周辺

夢ひらく彼方へ〈下〉――ファンタジーの周辺

渡辺 京二
上巻の感想は語りの巧さの話に終始してしまったので、下巻では具体的な内容を、と思…続きを読む

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/07/18(1714日経過)
記録初日
2016/08/14(3148日経過)
読んだ本
1009冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
266044ページ(1日平均84ページ)
感想・レビュー
1009件(投稿率100.0%)
本棚
29棚
性別
年齢
47歳
血液型
O型
現住所
東京都
自己紹介

名前はアナーキーですが、アナーキーなところなんか何もない穴開き靴下です。でも穴が開いている日なんてそうそうないので、たいていはただの靴下です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■好きな作家

ポール・ギャリコ
ミヒャエル・エンデ
ジョージ・マクドナルド
ジョーン・エイキン
カレル・チャペック
コーネル・ウールリッチ(ウィリアム・アイリッシュ)
スティーヴン・キング
アンナ・カヴァン
いとうせいこう
江戸川乱歩
山川方夫
田村隆一(詩人)
高橋葉介(漫画家)


読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう