名前はアナーキーですが、アナーキーなところなんか何もない穴開き靴下です。でも穴が開いている日なんてそうそうないので、たいていはただの靴下です。
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■好きな作家
ポール・ギャリコ
ミヒャエル・エンデ
ジョージ・マクドナルド
ジョーン・エイキン
カレル・チャペック
コーネル・ウールリッチ(ウィリアム・アイリッシュ)
スティーヴン・キング
アンナ・カヴァン
いとうせいこう
江戸川乱歩
山川方夫
田村隆一(詩人)
高橋葉介(漫画家)
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どうかを検証する」執拗さからして、本作品における牧名の思考の大半は自己検閲済み、他者への配慮が牧名の内部にまで侵食している状態を表しているように思う。そうした、大切なことは何も語らない、試みの作品、と。しかしマックス・クラインの「本音と建前、ウチとソトを使い分ける、器用で嘘吐きで綺麗な黄色いチューリップ」という日本人観を形にしたものと考えれば、設定こそ突飛なものの、リアリズムを追求したもの、と言えるのかもしれない。主語のサイズに注意、日本人の、ではなく、牧名という一人の人間を表現するうえでの、である。