読書メーター KADOKAWA Group

Gorikell
さんの感想・レビュー

Gorikell
新着
ネタバレこの作品では、その時の感情による時に微妙で、時に劇的なものの見え方の変化を、実に巧みに描写する。緻密で一種神経質的ともいえるような情景描写も素晴らしい。そんな中、リリーがふとラムジー夫人の不存在に近くに感じ、感極まるときのモノローグが印象的だった。『いやだめだ、言葉で思いを伝えることは出来ない。その時の思いにせきたてられて、いつも狙った的をはずしてしまうから。言葉という矢は、ふらふらと横にそれて、標的の数インチ下に中たるのが関の山なのだ。—(略)—たとえばあそこの空虚さを、どのように表現すればよいのか?』
0255文字
全0件中 1-0 件を表示

Gorikell
さんの最近の感想・レビュー

ホメロス イリアス 上 (岩波文庫 赤 102-1)

ホメロス イリアス 上 (岩波文庫 赤 102-1)

ホメロス
叙事詩を初めて読んでみる。案の定、序盤はあまりの情報量に驚いたが、意外と読めな…続きを読む
インスマスの影 :クトゥルー神話傑作選 (新潮文庫)

インスマスの影 :クトゥルー神話傑作選 (新潮文庫)

H・P・ラヴクラフト
面白い。そして噂にたがわぬ形容詞副詞モリモリの文体、読みにくさ。とくに『闇にさ…続きを読む
砂男/クレスペル顧問官 (光文社古典新訳文庫 Aホ 3-2)

砂男/クレスペル顧問官 (光文社古典新訳文庫 Aホ 3-2)

エルンスト・テオドール・アマデウス ホフマン
『砂男』妄想にとりつかれる男の姿を描く。妄想とは、狭義には荒唐無稽な事柄に対す…続きを読む
オネーギン (岩波文庫 赤604-1)

オネーギン (岩波文庫 赤604-1)

プーシキン
特殊な読み心地。おおむね小説であると思うのだが、やはり韻文を散文に訳しているの…続きを読む
ルバイヤート (岩波文庫 赤 783-1)

ルバイヤート (岩波文庫 赤 783-1)

オマル・ハイヤーム
陽気なニヒリズムというかなんというか。イスラームの教え上大丈夫なの?と心配にな…続きを読む
父と子 (新潮文庫)

父と子 (新潮文庫)

И.С. ツルゲーネフ
バザーロフの抱くニヒリズム的思想。彼は医学生であり、人間の文字通りの中身を多々…続きを読む

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/09/15(926日経過)
記録初日
2022/09/01(940日経過)
読んだ本
174冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
63302ページ(1日平均67ページ)
感想・レビュー
146件(投稿率83.9%)
本棚
0棚
性別
年齢
31歳
自己紹介

翻訳物ばかり読んでいます。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう