著者は植物型のロボットを開発したが、将来は植物が指令を出すような機器ができてもおかしくはないなと思った。巨大ロボット研究で気になったところは、著者(イタリア人)が日本人研究者から受けた「人間とアンドロイドとの親密な関係は風変りに思えるし、それが役に立つとはちょっと理解しがたい」という感想(が、「人間とロボットの交流が肯定的な結果を生み出すこと」は認めている)。
ここで取り上げられているアンドロイドは巨大ではなく等身大ではあるが、西洋人である著者にとって、植物等の異種に敬意を払うこととアンドロイド等の異種に親密さを覚える事とははっきり別物として考えられていることは面白い。この違いが、ロボット及び巨大ロボットの日本での特殊な立ち位置を示すヒントになるだろう。余談ですが、ハエトリグサやつる植物に魅入られたダーウィンの植物研究について、彼の進化論よりも知りたくなりました。
趣味で評論や小説を書いたり別名で漫画を描いたりしています。http://kounotori0.blog.shinobi.jp/http://countdown00.hatenablog.com/
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著者は植物型のロボットを開発したが、将来は植物が指令を出すような機器ができてもおかしくはないなと思った。巨大ロボット研究で気になったところは、著者(イタリア人)が日本人研究者から受けた「人間とアンドロイドとの親密な関係は風変りに思えるし、それが役に立つとはちょっと理解しがたい」という感想(が、「人間とロボットの交流が肯定的な結果を生み出すこと」は認めている)。
ここで取り上げられているアンドロイドは巨大ではなく等身大ではあるが、西洋人である著者にとって、植物等の異種に敬意を払うこととアンドロイド等の異種に親密さを覚える事とははっきり別物として考えられていることは面白い。この違いが、ロボット及び巨大ロボットの日本での特殊な立ち位置を示すヒントになるだろう。余談ですが、ハエトリグサやつる植物に魅入られたダーウィンの植物研究について、彼の進化論よりも知りたくなりました。