読書メーター KADOKAWA Group

たか厨
さんの感想・レビュー

たか厨
新着
ネタバレ2020年1月刊。この筆者の本は初読み。私が通っていた『SF創作講座2023』の課題に「詐欺師が出てくる話を書いて!」というお題が出たので、『参考にしたかった(書名から詐欺師が主人公なのは確実)』のと、筆者が同講座の月替わりのゲスト講師として登板する予定だったので、『著書を一冊ぐらい読んでおくか』という、いわば『一石二鳥』の思いから、本書を取り寄せた。しかし2023年11月に読み始めたものの、結局、全部読み通せたのは、2024年12月という結果になってしまった(苦笑)(続)
たか厨

(承前)~子規冴昼(しき・さえひる/♂)をカリスマ的な霊能力者としてプロデュースし、霊能力詐欺を働いていた呉塚要(くれづか・かなめ/♂)。二人三脚で、詐欺の仕事を上手く回していたはずなのに、特に前触れもなく、要の前から冴昼が姿を消してしまう。そして3年が経ち……。本書は分類すると『特殊設定ミステリ』となるか。章題になっているので、ネタバレにはならないと思うが、本書は『超能力者の街』と『死者の蘇る街』という特殊な属性を持つ、二つの街を舞台に、それぞれの街で起こった不可解過ぎる殺人事件の謎を(続)

12/10 20:29
  • えぬ氏もわるよのぉ
  • えか
  • 星願月祈
  • kid
  • 緋莢
  • かんけー
たか厨

(承前)冴昼と要のコンビが解き明かしていく物語だ。どちらの事件もミステリとしての論理の切れ味は鋭く、説得力も十分。また冴昼と要が、ただ単純に事件を解決するのではなく、そこは『詐欺師』という二人の属性が大きく絡んできて、相当にひねった結末を迎えるのも見事だった。二人が交わす軽妙な会話も読みどころだろう。二人のキャラが、とにかくよく立っている。こんなに面白かったのに、なんで読了までに一年近くかかっちゃったのかしらん。文章が読みにくくもなかったしね。我ながら不思議だ。実際、後半は一気読みだったし。(続)

12/10 20:30
  • えぬ氏もわるよのぉ
  • えか
  • 星願月祈
  • kid
  • 緋莢
  • かんけー
たか厨

(承前)閑話休題。しかし、この終わり方だと、シリーズとして続くのも十分ありだと思うのだが、2024年現在、特に続巻は出てないようだ。これで終わりなのか? このコンビの話をもっと読んでみたかったから、その点だけはささやかに不満だ。(終)

12/10 20:30
  • えぬ氏もわるよのぉ
  • えか
  • 星願月祈
  • kid
  • 緋莢
  • かんけー
0255文字
全3件中 1-3 件を表示

たか厨
さんの最近の感想・レビュー

ムダがなくなり、すべてがうまくいく 本当の時間術

ムダがなくなり、すべてがうまくいく 本当の時間術

望月 俊孝
2024年10月刊。この筆者の本を読むのは、2024年に読んだ『人生の優先順位…続きを読む
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん9 (角川スニーカー文庫)

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん9 (角川スニーカー文庫)

燦々SUN
2024年月刊。前巻から7ヶ月ぶりの発刊。素直になれない(でも最近は大分、素直…続きを読む
誰が勇者を殺したか 預言の章 (角川スニーカー文庫)

誰が勇者を殺したか 預言の章 (角川スニーカー文庫)

駄犬
2024年8月刊。前巻から10ヶ月ぶりの発刊。~人間と魔王とが存亡を賭けた戦い…続きを読む
今日から変わる わたしの24時間

今日から変わる わたしの24時間

Emi
2024年7月刊。この筆者の本は初読み。会社経営をしつつ、母親として双子を育て…続きを読む
継母の連れ子が元カノだった12 男なんて一人しかいない (角川スニーカー文庫)

継母の連れ子が元カノだった12 男なんて一人しかいない (角川スニーカー文庫)

紙城 境介
2024年11月刊。前巻より11ヶ月ぶりの発刊。本巻の内容を一言で言えば「元カ…続きを読む
地雷グリコ

地雷グリコ

青崎 有吾
2023年11月刊。KADOKAWA系の小説誌、電子雑誌に2017年11月から…続きを読む

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/24(3680日経過)
記録初日
2015/01/05(3699日経過)
読んだ本
1066冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
330720ページ(1日平均89ページ)
感想・レビュー
910件(投稿率85.4%)
本棚
2棚
性別
血液型
B型
現住所
東京都
自己紹介

 バリバリの図書館利用派。
 隣接する自治体の図書館も利用して、常時50冊近い本を予約しているので、途切れなく本が供給され、自分で買った本を読むヒマがほとんどないというおバカさん(苦笑)
 積ん読して何年にもなる蔵書が、かなりの数あります。泡坂妻夫の『生者と死者』はいつになったら切り開けるのだろうか?(その前にシリーズの前作『しあわせの書』を読まなきゃいけないし *2015年8月25日『しあわせの書』読了しました)

 ライトノベルを好物としてますが、ミーハーなので有名文学賞を獲ったり、年末によく出る『20××年●●●(←小説のジャンル)ベスト10』の上位に選ばれたり、本屋大賞候補作、年間ベストセラーになったりした本なんかも、図書館で取り寄せて、読んでますですよ。
 漫画も買ったり、TSUTAYAレンタルや図書館から借りたりなどで、それなりに読んでます。
 ただ「活字本の読書量はこれだけ」「コミックの読書量はこれだけ」ときっちり分けたいという理由で、本アカウントでは読み終わったコミックの登録はしません。別に漫画を低く見ているわけではありませんよ(苦笑)

【以下、2015年8月2日追記】
 好きな作家さんは順不同(敬称略)で、有川浩、伊坂幸太郎、山本弘、野村美月、平井和正、東野圭吾、乙一、賀東招二、時雨沢恵一、川原礫、宇野朴人、村山由佳、三浦しをん、犬村小六、小幡休彌、杉井光、支倉凍砂、伊藤計劃、夢枕獏、司馬遼太郎、虚淵玄、野尻抱介、成田良悟、アイザック・アシモフ、エラリー・クイン、アーサー・C・クラーク、スティーブン・キングなどなど。

 好きなラノベ・ヒロイン5人は順不同で『狼と香辛料』のホロ、『俺の妹~』の新垣あやせ(私にとっては彼女がヒロインなり)、『文学少女』の天野遠子、『天鏡のアルデラミン』のヤトリ、『ソードアート~』のアスナ。

【以下、2019年10月2日追記】
 お気に入り登録はご随意に。基本、当方もお返しに、お気に入り登録させて頂く方針ですが、読了された本の感想の分量が毎回、1,2行だったり、あまりにネガティブな内容ばかり……という方はその限りではありません。ご了承下さい。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう