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ハタ
さんの感想・レビュー

ハタ
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第3次世界大戦後の放射能舞い散る地球では、というくだりから始まる近未来が舞台の本作だが、隠喩は「人間の内面性」をテーマに扱っており、ページをめくる度に本質を考えさせられ、問題定義に近づける感触を持つ事が出来ました。「本来持っているはずである感情・価値観を持っていなければ人間ではないのか?」「何が普通で何が当然なのか? 」「劣っている、優れてる」 そういった本質の部分を悲しき登場人物達と一緒に経験し考えていく、、そんな一冊であると思います。 人間と人工生命体の違いは何なのだろうか、、
dubonnet

こんばんは。なんとなく思ったのですが、鍵は生きている動物を重宝してることにあるのではないかと思いました。アンドロイドは量産できるし、寿命も長い。だとすると生殖し、産み増やす、命のリレーや限られた生の刹那の時間、生体の持つそれらの神秘がとても素晴らしく、希少で価値あるものになる時代なのかと。そうなると優れていない人間は「生殖に向かない劣性」となるわけですが蜘蛛を簡単に蹂躙されて死ぬのを見るイジドアのシーンは何かそれらを暗喩してるように思えるのです。長文失礼しました。

07/24 20:30
  • あなほりふくろう
  • ハタ
ハタ

こんばんは!件のシーンを確認しようと思ったら本を返却してました>_< ですが覚えている限りで自分はそこまで考察が出来ておらず、感想は抽象的な部分止まりで書いていた記憶を思い出しました。しかるに自分の考察に根拠が弱いところがあったのです。ですので今回のコメントを見て、そんな隠喩が隠れていたのか?!と一つ考える部分が増え、驚いています。本作は広い意味でとると、ホンモノとニセモノの違いについて=すなわち価値観の境界についての問題提起を隠喩としているのでは?と考えていたのですが、dubonnetさんの感想を読んで

07/24 20:58
  • あなほりふくろう
  • ももっち
  • ヴェネツィア
  • dubonnet
ハタ

手厳しいながらに著者は弱肉強食こそ本質であるといいたかったのかもしれないと考えました。

07/24 21:00
  • あなほりふくろう
  • ももっち
  • ヴェネツィア
  • dubonnet
0255文字
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ハタ
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/05(3675日経過)
記録初日
2015/03/05(3675日経過)
読んだ本
376冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
130670ページ(1日平均35ページ)
感想・レビュー
349件(投稿率92.8%)
本棚
2棚
性別
年齢
39歳
血液型
O型
職業
専門職
現住所
石川県
自己紹介

静かにゆっくりした日々を本と共に過ごして生きたいです。


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