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他人との距離が掴めなくて空回りする英利子。彼女だけ頭おかしいのではなく、誰でもナイルパーチのような凶暴性を秘めてる、だからこそ読んでて苦しくて共感もあった。友達ができないと人間として欠落してると感じさせられるとか。誰もが感じたことあるのでは？上部だけでもその場を明るくする女性の同士の関係性は尊いって救われたな。細やかなBUTTERと同じくらい濃厚だったけど、また違う女性2人の生き方を描いた柚木さんは本当にすごい。

ナイルパーチの女子会 (文春文庫ゆ 9-3)柚木麻子

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あらすじ・内容

ナイス ★15

コメント(0)2023/01/19

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不穏な空気に始まり、不穏なまま終わる。すごく独特で、でもリアルだなあ…と、居心地が悪くなるような小説だった。当たり前の権利として病級を使う人、その尻拭いを毎回する人、○○さんならしょうがない、それが当たりとなっている職場の暗黙の了解。あるあるだな〜。理解ができない、押尾さんと一緒にいじめるくせに芦川さんと付き合っている二谷。矛盾してると思うけど、文学部に入りたかったのに経済学部に入ったり、職場でうまくやり過ごすために感情を出さなかったり、と現実ではそういう矛盾ってあるよね…と何だかんだ思ってしまった

おいしいごはんが食べられますように高瀬隼子

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あらすじ・内容

ナイス ★30

コメント(0)2022/12/08

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エッセイの中で一番好きかも。お二人の柔らかい文章と仲の良さにほっこりした。相当稼いでるでしょうに堅実な暮らしぶりも良い。六畳一間で二人で暮らすなんてどれだけ仲良いんだと思ったけど、お互いチクチク小さな不満があるのが面白かった。笑　みほさんって自由な猫タイプなのね。〈エリコ過多〉というワードセンス！さすが芸人さん。現在は同じアパートの隣の部屋同士で住んでるらしいけど、仲良い女友達(?)とすぐ行き来できるくらい近くに住むの羨ましいな〜！

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし (幻冬舎文庫)阿佐ヶ谷姉妹

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あらすじ・内容

ナイス ★18

コメント(0)2022/10/10

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シリーズ２作目。大人になっても毎日こんなに語り合えるなんて仲良し兄弟だな〜と思いながら読了。ズバズバ物を言うお姉ちゃん節は健在（笑）でもどこか達観してるところが面白い。「めちゃくちゃ美人になれなくてもいいからさ、今の自分の顔がブームになってくれればいいよね？」が個人的に共感したり。 2人が話している内容から、益田ミリさんの絶妙な感性が伝わってきて、上手いなあ〜と思う。弟のこと貶しながらも「生まれかわってもアンタと兄弟でもいいかもね〜」というシーンにほっこり。

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ネタバレ「52ヘルツで仲間を呼ぶクジラは周波数の違いからその声を聞き取ってもらえない」虐待、DV、性的マイノリティー等々、その人なりに一生懸命声をあげていても、そのSOSをキャッチできるのは同じ周波数を持った者同士だけなのかもしれない…かわいらしい表紙からはヘビーな内容だったけれど、非常に読みやすかった。読んでいる間はしんどかったけど希望がある終わり方でよかった。本屋大賞ということもあって去年受賞した「流浪の月」を思い出しました

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「人の心を理解し、人に寄り添ってくれる。こんな動物他にはいない。」男、泥棒、娼婦、夫婦、老人と出会いと別れを繰り返し５年をかけて南へ進んでいく多聞の物語。多聞を助けた登場人物が必ず死ぬから彼は死神なんじゃないかと思ったけど、多聞は再期が近い人の元に現れて、その最後に癒しを与えていった優しく賢い犬なのかもしれないね。犬は人間に沢山のものを与えてくれるんだな。最後の「少年と犬」は希望がある終わり方で良かった。