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2024年9月の読書メーターまとめ

ネギっ子gen
読んだ本
46
読んだページ
11424ページ
感想・レビュー
46
ナイス
6159ナイス

2024年9月に読んだ本
46

2024年9月のお気に入り登録
5

  • 井の中の蛙
  • zumi
  • エピファネイア
  • いとう
  • meg

2024年9月のお気に入られ登録
7

  • エピファネイア
  • zumi
  • purupuru555
  • このは
  • たまる
  • どら猫さとっち
  • Carlyuke

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ネギっ子gen
【噂とか、見た感じとか、そういうものだけでは判断できない“何か”をビンビン感じていた】語り手の女子高生・安珠の素直な感性に、まるっと共鳴し冒頭からすらすら読めた。安易に「感動作」って言葉は使いたくないが、その禁忌を破って言う。感動作だ! 狷介固陋な風を装う平さんは、大事な存在である奏斗に拒絶され苦しむ安珠に語りかける。「理解というのは、互いの努力が一方的じゃ、無理だ。相手と自分が、同じくらいの努力ですり合わせていくしかない。どちらが上回っていても、ズレが起こる。思い込みや、知ったふりが生まれる」と―― ⇒
ネギっ子gen
2024/09/18 07:49

【何もしなかった。電話ひとつ……】<母が病に罹ったと知ったときから憤っていた。焦っていた。母が、私を頼らないことに。何て、私は身勝手なのだろう。母の通夜葬儀は、実母ではなく他人のそれにかかわっているような気がして、情けなかった。たくさんのひとたちの嘆き。人となりを惜しむ会話。母を置き捨てた私には、語れぬ母。きっと父も、同じだった。家族と括られるはずの私達だけ、取り残されていた。「仕方、ないよね」愛していなかったわけじゃない。ただ、母に対して傲慢だっただけだ>と……。人生って、こんな苦い後悔の繰り返しか……

ネギっ子gen
2024/09/18 07:55

【彼の何もかもが、わたしのストレス】「4章 木槿は甘い」:不妊症治療の末に子どもを諦めた夫婦。妻の夫への思い。<小さなくしゃみ、咀嚼音。寝息に、寝言。トイレの後の便座の温もりと臭い。かつては何てことなかった、あるいは愛おしさすら感じたすべてが、わたしの心をいちいち苛立たせた>と……。わたしは子どもの頃…自身の未来として、結婚したら、この“夫”のように配偶者から思われ厭われるんだろうなぁーって想定してた……「結婚は人生の墓場」とも……。60年後、老夫婦で毎日語らいながら散歩する日がくる未来なんて、思いも……

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2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

ネギっ子gen

8月は『リアル』。9月は待望の『HUNTER×HUNTER』最新巻。表紙は(38巻の中では登場しない)正拳突きするゴン。鳥山明先生への追悼という説があるが、確かにね……。また『言霊の幸う国で』は、圧倒される思いで読み耽って、刺激的な読書になった。2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:42冊 読んだページ数:11034ページ ナイス数:6112ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1037983/summary/monthly/2024/8

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2024年9月の感想・レビュー一覧
46

ネギっ子gen
【書店にはいつだって予期せぬ特別な出合いが待っています】読書とコーヒーが好きで、「長所は前向きなところ」の現役書店員がおすすめ本と共に綴る、本屋さんでの小さな世界。《70歳過ぎても書店には刺激がいっぱい!》『メタモルフォーゼの縁側』<子供が独立し、夫に先立たれた、一人暮らしのお婆さんが主人公の漫画。おばあさんが、突然、書店で出合ったのが、なんとボーイズラブのコミック!新しい趣味との出合いで、世界が楽しく色づいていく様子が描かれます>。『ONE PIECE』サンジ❤️の70代後半和服女性へのセレクトです。⇒
ネギっ子gen
2024/09/30 07:43

《結婚相談も、書店員にお任せ!?》『水は海に向かって流れる』<高校生の直達が、家族から離れて始まる家族の物語。シェアハウスとその住人たち、高校の同級生も魅力的で、まるで映画のよう。普段、漫画を読まない方にもぜひ読んでほしい名作!>。《お母さんだってだれかの子どもです》『あんなに あんなに』<人気絵本作家、ヨシタケシンスケの新境地!この絵本は、本当にすごい。当店のスタッフの母たち、入荷した本を読んで開店前に全員泣きました(笑)“あんなにあんなに”という言葉のリピートで、こんなに心が震えたことはありません>。

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ネギっ子gen
【“わからない”が でんと行く手を待ち構えている状態で あれこれと考えていると 思いがけない言葉がやってくる】重度障害者の娘・星子と暮らす86歳の著者が10代の3人と、共に生きるとはどういうことかを考えた書。巻末に「いのちと価値のあいだをもっと考えるための作品案内」。著者は、<「人間」は「ひとのあいだ」と書きます。もとは「人が人といる場所」という意味です。そこから人そのものを意味するようになった。ということは、人にとって“あなた”がもともと不可分なのだ。/“二者性”という言葉が浮かんできました>と―― ⇒
ネギっ子gen
2024/09/30 07:35

【星子との暮らしでわかった。「頼り頼られるのはひとつのこと」だと】<「自立」とか「依存」という概念を使わない。人は必ず、頼り、頼られている。で、私たちの実感としては、私たちが星子に頼ってるんですね。星子が私たちに頼ってるかどうかは、「頼っている“らしい”」としか言えない。そこはやはりわからないんですが、私たちは星子におそらく頼られながら、星子を頼りにしている。「星子がいての生活だよね」って/星子がいることで他のいろんな人に頼り、頼られながら、昨日と変わりがあろうはずもない今日という日が過ぎていく>と――

ネギっ子gen
2024/09/30 07:36

【「聴(ゆる)す」=心をひらいて聞く】<「ゆるす」は「ゆるい」「ゆるゆる」と元は同じらしいんですが、「聴す」と書いて「心をひらいて聞く」意味合いがあるんです。普通は、相手に注意を集中させて熱心に聞くことが良しとされますよね。でも「聴す」の聞き方はそうではなくて、ぼーっと聞く。心をひらいてぼーっと聞いていると、相手もしゃべっているうちにリラックスしてきて、心をひらく。そこから、相手のことを受け入れる、いいよって言う、「許す」の意味にもつながるわけです。/大切なのは、緊張の反対の「弛緩」っていうこと>だと――

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ネギっ子gen
【北海道の 冬の雪 防寒帽に 武装して ストーブたきの のこ屑を 遠くの小屋に とりにゆく ま白き雪は み母マリアの きよき み心 おもわせる】函館のトラピスチヌ修道院で1960年代から70年代に描かれた、スケッチとメモ。2016年刊。巻末に、註釈と末盛千枝子の「幸せの秘訣」という小文。<「玄関」 シトー会の修道院は 世界のどこに あるとしても 天のみ母に 皆ささげられ マリア様の家と なっています 日本のはての 湯の川の このなつかしい 修道院は 天使の元后に ささげられ 天使園と よばれています>。⇒
ネギっ子gen
2024/09/29 08:53

【豚舎】<臭い ブタ屋に 大満足で 心をこめて 働く姉妹 仔豚よ おいで 洗ってあげヨ 人に知られぬ 犠牲の中に 謙遜の谷 愛の山 徳のたかねに たどりつく>。【仕事の合間】<合図で仕事の手を休め 馬ちゃん おまえも おあがりよ 先の仕事は まだまだだから 空にも 海にも野辺の草にも あふれる 神の いつくしみ 讃美に 心は とけてゆく>。【祈り】<静かな祈りの ひとときは こよなく楽しき 憩い時 壁に並ぶ聖画の下に 種の御苦難をしのびつつ はては 聖堂の ランプのもとに 神と交る 天のひととき>。

ネギっ子gen
2024/09/29 08:55

【食堂】<朝は断食 お昼は粗食 一体何を 食べるのかと 好奇心は動くでしょ 代り代りの 週番で 皆が給仕の 食卓で ご飯をくばり お茶を入れ 不足はないかと 見て回る 読書の声を きき乍ら ナザレトの家 思いつつ 慎ましくとる>。【お年寄りの修道女】<私は百までゆきますと 杖を頼りに お御堂え 死ぬ迄 聖務に忠実に もっと元気な オバーさま トマト作りが 大得意 重い仕事は 出来ずとも 何かお役に立ちたいと せっせと 車に糸かける 苦難の御主の御傷を 己が体に担いつつ あく迄ささげる修道女>。絵も味がある

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ネギっ子gen
【住み熟(こな)す】人々の住まいというものが、長い人生のステージに合わせて様々に変遷していくことに注目した建築計画学者が、居場所づくりのユニークな事例を多数紹介し、人口減少社会におけるこれからの住まいについて考えた書。巻末に、図出典一覧と参考文献一覧。2017年刊。<目指すべきある状態に向かって、官や民が意識的に歩を進める「街づくり」や「まちづくり」というよりは、いつの間にか町が自然とできあがっているような、そんな「町づくり」、普通の町をつくるための「町づくり」のほうが、本書にはふさわしい気がした>と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/29 08:45

【日本は、建築物すらも余っていく少子高齢縮小社会に突入した】<これまでのように次々と新たに作っていくような時代ではすでになくなってきた。むしろ、どうやって建設を減らし、町をコンパクトにしようかという時代であり、20世紀中に築き上げた住宅地の存続すらも危ぶまれるようになってきた。そこでようやく、建築物を、住宅団地を、町を、長期に維持するための要件とは何かが、はじめて真剣に問われるようになってきて、私のような「住みこなし研究」が、ただの趣味的研究から、少しは役に立つ研究のように見えはじめのだろう>と。確かに!

ネギっ子gen
2024/09/29 08:47

【人は住宅にも住むが、町にも住む】<住み慣れた地域というのが、すなわち、本書で主題としている「住みこませる町」である。独りの人生における多様なニーズの変化に対応できるような、薬箱のような町。町の中に多様な種別の住宅が提供され、そこを循環的に引っ越せるような町。家族資源、地域資源、制度資源のいずれをも使いながら「住み慣れた地域」に住み続けることが可能な町。これが目標にされなければならないだろう。こうした目標は、地域包括ケアシステムを受け入れる器をつくり上げるための目的でもある>。建物だけでは、ダメであると。

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ネギっ子gen
【中世の本地垂迹思想は、全国の神仏関係に及ぶことで民衆の生活を活気づけ、地域社会の団結を高める契機をつくり出す役割を担った】日本文化形成の基盤となり、神仏両者の信仰を融合せしめた日本独特の理論である「本地垂迹」というものを、文献中心主義にて読み解いた書。巻末に、年表・参考文献・図版一覧・索引など。解説は末木文美士。1973年に刊行された吉川弘文館版を、2024年に文庫化。<本地垂迹説が単なる抽象理論に止まらなかったことは、神像の彫刻・絵画や曼陀羅図など、いわゆる習合美術を生み出した事実からも明らか>と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/28 08:11

【日蓮の神祇観と本地垂迹説】<鎌倉期に興った新宗派のうち、もっとも積極的に神祇思想との習合を理論化したものは日蓮宗だった。しかもそれを古代以来発展し来った本地垂迹説をそのまま利用したのではなく、日蓮特有の解釈と意義づけによって独自の神道論を生み出し、これが後世、宗内で様々な方向発展する/神祇の規定や機能、神祇への信者の態度は本迹思想よりかなり別の立場を生み出した。まず日蓮の本迹説は全ての本地が久遠実成の釈尊であるとの形で簡素化されている>と。ここの詳細な研究として藤井学『日蓮と神祇』がある。

ネギっ子gen
2024/09/28 08:13

【曹洞禅の神祇接近】<鎌倉時代に発足した諸宗派中、神祇信仰にもっとも縁遠いかにみられた禅宗は南北朝期に入り、漸く本地垂迹思潮の影響を受けるようになった。それは道元の創めた曹洞禅であって、彼の寂後、民衆化がすすむにつれ、神祇信仰の導入がはかられてきた。/道元は中国直輸入の純粋禅を唱え、厳重な出家主義を守り、権力者への接近を避け、加持祈祷を排したから、教団運営にあたっても経済的な困難さに逢着し、苦闘の道を歩まねばならなかった。/ここに道元以後の教団は大きく変質するのを余儀なくされた>と。教団運営のためねぇ……

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ネギっ子gen
【第6巻予告で、「種を越えた出会い。そして別れ……タブーを乗り越えた二人の愛が世界に奇跡をもたらす!」】とな!では、巨人と人類女性との「禁断の愛」編突入!!かって思ってたら、今回も「本当の予告は次に」で、<我々に許されたのは、絶句と絶叫…>と。やはり「♪ざんこぉーくな、天使のテーゼ」って。それは、別アニメ😡 なら、「残酷な神が支配する」世界って、それはモー様😒 とまぁ…それはさておき、いやぁ~人気が高いわけだわ。話の展開が実に面白い。細やかな軍事設定やらキャラも立ってるしね。最終34巻まで楽しみだぁ~
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ネギっ子gen
【傾聴とは、話し手が語るエピソードを「追体験」すること】「スベる傾聴」と「すごい傾聴」の2つのマンガを通して、傾聴の考え方・スキル・背景となる理論・哲学などを解説したビジネス書。巻末に参考文献。<傾聴を最初に学ぶ時に、多くの人は「寄り添え」と習います。しかし、寄り添う時、聴き手は「よい上司の仮面」をかぶり、「カウンセラー」という役割演技で接してしまいがちです。しかし、それは“治療者”としての「カウンセラー」を演じるということであり、いわば「先生―患者」の関係性を持ち込もうとするのと同じ>ことだ、と説く。⇒
ネギっ子gen
2024/09/27 05:56

【「すごい傾聴」は、相手が無自覚、無意識のまま「曖昧に」して目を背けていることを「明らかに」することから、気づきが起こる】<気づきとは「問題の原因」や「解決策」の気づきではありません。本当に自分の気持ち。自分が本当はどうしたかったのか、どうしてほしかったのか。自分の本心にきちんと目を向け、それを一切否定せず認め共感するのです。それこそが本当の意味での「自分を大切にする」ということ。すると、自己否定や禁止令が解け、ごく自然に自分のしたかった方向性が「降りて」くる>。「曖昧言葉」の裏には、「本音」があると――

ネギっ子gen
2024/09/27 05:58

【「言葉」を削って短く話す】<人は自信のない時に言葉が多くなります。そして聴き手の言葉が多くなると、逆に話し手の言葉が減っていきます。聴き手が多く話すと話し手の感情が引っ込み、理性モードに入ってしまうからです。せっかくここまで苦労して「感情の表出」を準備してきたのに、聴き手の言葉が多すぎて冷めてしまうのです。「すごい傾聴」では、相手の「(特に抑圧しがちなネガティブな)感情」を引き出し、それを存分に味わい肯定していくことが重要ですが、その感情を引き出すために最も重要なことは「聴き手が言葉を削る」こと>だと。

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ネギっ子gen
【高齢者の潜在能力と自発性を引き出すために、自分で出来ることは可能な範囲でやってもらい、各自のやり方を尊重する】高齢者施設で人気のメニュー&レシピ14品を、実際の支援の仕方から言葉かけのポイントまで、実践に役立つ情報とともに紹介する書。2014年刊。<「料理活動」は、完成品が目に見えるため、達成感が得られやすく、何より食べる楽しみがあります。高齢者にとっては、生活の中で繰り返されていた馴染みのある作業であり、可能な範囲で自分の料理を作ることは、高齢者の生活の自立を保ち、介護予防にも有効なことです>と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/26 17:35

【Q.認知症の人に包丁は大丈夫?】A.包丁に対する認識のある人ならば使用が可能です。中程度の認知症であれば、手続き記憶が比較的保持されており、数年間料理をしていない場合でも使えることが多い。これまでの料理経験や情緒の安定の程度により個人差があるが、集中して作業に取り組み、達成感が大きく得られる。【Q.簡単にできることは?】A.<工程をすべてこなすことが料理活動ではない。下拵えを一緒にするだけでもよい。重度で参加が難しい人には、味見だけでもしてもらうと参加感を味わえる。味噌汁などの一部をしてもらってもよい。

ネギっ子gen
2024/09/26 17:42

【言葉かけ】①敬う気持ちを忘れない。②「教えていただく」という姿勢で。③「何から切りましょうか?」など、各自のやり方を引き出す。④「分からない」「教えて」と言われても、「煮込むのですが、どう切ればいいのでしょうか?」など、答えを引き出す言葉かけをする。⑤不安になっている場合は「どのようにしましょうか?」ではなく、「~するのはいいでしょうか?」と。⑥絶対言ってはいけないのは「危ない!」という言葉。⑦作り方などが多少間違っていても、受け入れる気持を持つ。⑧計画通りに作るのが目的ではなく、過程(会話)を楽しむ。

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ネギっ子gen
【漫画は今も昔もとにかくずっと面白いです。何十年も毎日何かしらの漫画を読んでいますけど、一回も飽きてしまったと思うことがありません】幼少期からの歩みと仕事への思い、日々の生活での気づき、家族という集団に向ける眼差し、これからの展望、愛してやまない漫画などについての、ロングインタビュー集(最初は「対談集を」というお話だったような……)。巻末にコミック解説。2022年刊。<歳を取っても漫画を読む人が増えているので、この先も同世代に向けて発信し続けられるようになったとも感じています>と。おお、嬉しいお言葉だ!⇒
ネギっ子gen
2024/09/25 06:53

【『ガラスの仮面』は、エンターテインメントとしてのスピード感の虜に】<何が起こるかわからないハラハラ感があって、それまで自分が読んでいた少女漫画では感じなかった衝撃を受けましたし、演技や俳優というものを題材にこんなに面白いものが描けるんだと驚きました。/主人公マヤのライバルである姫川亜弓さんが大変すばらしいキャラクターだったことも大きいと思います。『ガラスの仮面』を読むまで、私の中にある少女漫画のライバルキャラの立ち位置は、お金持ちで意地悪というもので、亜弓さんも登場してから途中まで>は、そうだったのに!

ネギっ子gen
2024/09/25 06:54

【『美味しんぼ』の衝撃】<読めば読むほど話にも絵にも食への執念を感じ取れたのも魅力でした。人物の顔はすごく簡単なのに、食べものの絵は細密。写真から絵を起こして描くにしても、描く側が食べ物を好きじゃないと、美味しそうには見えないんですよ。でも『美味しんぼ』の料理はどれも本当に美味しそうで、文章だと視覚には訴えられないので、これは漫画じゃないと表現できないなと。漫画の新しいジャンルができたと思っていましたし、何より食べ物のことばかり考えている人は私だけじゃなかった!という喜びもありました(笑)>と。うん 😉

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ネギっ子gen
【誰もが規範や常識や限界を叩き潰しながら、圧倒的に「自分」を生きている】安藤サクラ、上野千鶴子、村田沙耶香など、12人の人物評伝。文庫オリジナル。解説は藤本由香里。<12人を並べた時、革命という共通のカードに気づく。革命家と呼ばれる重信さんがいるのだけれど、それぞれがそれぞれの場所で革命を起こしているではないか。逸脱や疎外や石礫を怖れず自分を生きるということは、つまりは、それほど革命的な行為なのだ。男であれば「革命児」と礼賛される行動も、女の場合は「魔女」と呼ばれて恐れられ、排除されてきた歴史がある>。⇒
ネギっ子gen
2024/09/24 21:47

「キューバ危機」なんかあった小学生の頃からずっと、いつ核戦争で人類が滅ぶか、それこそ“杞憂”してきましたから、存外、人類健闘してんじゃね?!って感じでしょうか……

うに
2024/09/24 22:08

そうそう、こんなに無事に歳とれるなんて思ってなかった! 現代の若者だけじゃなくて、我々の世代(私がとは言えないが)もけっこう健闘したのかな?モシカシテ!!

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ネギっ子gen
【修道院の庭は、共同体の日々の食糧を最大限賄うためにつくられ、内在的スピリチュアリティという別の次元も備える】中世ヨーロッパ修道院の庭づくりの魅力を、彩色写本や博物画とともに辿る書。修道院で栽培された25種類の植物のファクトファイルも収録。<素朴、幾何学、正方形、長方形、丁寧に手入れされた秩序ある菜園、すっきりとした小道、太陽のもとで整列した健康的な野菜と香りのよい植物。ごく平凡でありながら、沈黙と孤独と平和の中に漂う永遠の香りと麗しい静謐。これこそが修道院の庭のパラドックスであり、魅力であります>と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/23 08:34

【ユリとバラ】<白く香しいユリは、聖書の中で純潔、無垢、神との近さ、昇天の象徴として何度も登場し、修道院でも尊い花とされ、マリア信仰と結びつけられるようになりました。/マリアの象徴として用いられたのがバラです。バラは完璧、再生、豊穣を表し、新エバとされたマリアにこそ相応しい花だったのです。棘のあるバラはキリストの荊の冠を想起させ、イエスの象徴となる一方、マリアは王国のシンボルであるバラの冠姿で描かれるようになります。棘は原罪の象徴ですが、罪を背負わぬまま生まれ、妊娠したマリア自身が「棘のないバラ」>と――

ネギっ子gen
2024/09/23 08:35

【寄生生物はサタンやルシファーに扇動され――】<中世、寄生生物による栽培植物の損害は、神学的問題を引き起こしました。自然が神により創造されたからには、神の完全無欠性を映し出していると考えなければいけません。とすると、エンジムシやアブラムシなどの破壊的侵入生物の存在をどう説明すればいいのでしょう。寄生生物は原罪や人間の堕落と結び付いた悪の表れと考えるべきでしょうか。あるいはキリギリスの来襲は、何らかの過ちを制裁するための神の罰なのでしょうか。/修道士たちには、祈禱以外の寄生生物対策はなかったのでしょう>と。

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ネギっ子gen
【劇場を出る頃には、来た時より少しだけ、本当に少しだけ、人生そんなに悪いものじゃない、と思っている】表題作と、“芸人をテーマにした小説がたくさんある中で、私にしか書けない話はないだろうか”と考えた末に書いたという、高校の頃からお笑いに魅せられ、お笑いライブ劇場に就職した女性が主人公の「黄色いか黄色くないか」を収録。<劇場は、温情で来てもらう場所ではない。突き動かされるように、誘われるようにして足が向かうのだ。まるでここにたどり着いたのは必然だったかのように。抗うことのできない運命だったかのように>と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/23 07:56

【『トーマ君、かなちゃんのために太陽消して~』って言って】<「だって、太陽消してっ、って、まじでっ」「なんなん?銀河レベルのお姫ですか?」麻耶はいつも相手が言ったことをそのままなぞった。そしてその後、肯定的な驚きも否定的な揶揄の場合も必ず「まじで」をつける。麻耶にとっては他人から発せられる言葉は全部「まじで」案件だ。トイレが近いことも「まじで?」だし、前髪を切ろうと考えていることも眠いことも「まじで!」だ。それにひきかえ、透子はきちんと自分なりの解釈を展開させて返事をする>と。こんなん、まじでええわぁ~⇒

ネギっ子gen
2024/09/23 07:58

【異性の交流に積極的なクラスメイトの女の子の発言には、思惑が隠れている】千尋の考察。<友人といるときの普段のキャラクターを大幅にはみ出して、異性に「かわいい」と思われるためだけにふるまう生き物に成り下がっていることを自分でも理解していると示すこと(示しながらもう一度自分でも再確認すること)。そして、年上の大学生と関わりがあることを、自慢していると思われないように自慢すること。さらに、昨日の特別でスペシャルで甘美な時間を、友人との会話の場を利用しながらもう一度時間をかけてなぞってみせること>と。そっかぁ~

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ネギっ子gen
【やりたい放題やってきた人:ギャンブル、借金、出奔、女性、アル中、二度の癌……】囲碁界の伝説的鬼才・藤沢秀行と20歳で結婚し、破天荒な夫を支え続けた妻が綴る記録。2003年刊。著者は、怒鳴られても言い返し丁々発止で、 <「このクソ婆ァ、てめえがきちんとしとかねぇからいけねぇんだ。とっととくたばりやがれ!」まるで狛犬のような形相で罵声を響かせているのは、主人/「私はあなたより先にくたばったりはしませんよ。長生きして、これから人生を充分に愉しんで、いい思いをたくさんしてからじゃなきゃ死ねませんからね」>と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/22 09:41

【騒ぐ、暴れる】<34、5歳の頃から酒量は増え、名人のタイトルを獲った昭和37年以降、一段と拍車がかかりました。毎晩、新宿だ、銀座だ、赤坂だと飲み歩いているようでした。家に帰って来るときは、常に正体をなくすほどに酔っぱらっています。靴をなくして靴下のままで帰って来るようなことがよくありました。上着をなくしてきたこともあります。帰って来るときには洋服はいつも汚れて、あちこち鉤裂きだらけでした。辺り構わず寝転がったり、ふらふらとあちこちにぶつかったりしたのでしょう。あるいは喧嘩のせいだったかもしれません>と。

ネギっ子gen
2024/09/22 09:44

【私の人生、幸せだったかどうかと問われると、もっと幸せな生き方はいくらでもあった……】藤沢から、「最期まで俺の面倒をみてくれるのかあ。有難いなあ」などと言われることもある著者、晩年の感慨。<わたしは自分にできることをいつも精一杯やってきました。ですから、後悔なんかはしていません。ただ、もしこんど生まれ変わったら、結婚なんかしないで自由に生きたいと思います。まず小さいときからきちんと教育を受けさせてもらって、ちゃんとした職業を持って、同居相手の機嫌を窺うのではない、自分の生き方をしたいと思います>と。ええ。

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ネギっ子gen
【福祉団体「共働学舎」は、今も “自労自活”の暮らしを続ける】映画監督・写真家の著者が2015年の映画完成と同時に刊行した、個性溢れる住人たちの日々を描いた写真絵本。<彼らは、いっけん、ふうがわりだ。みんなで、ひとつのことをしているようで、それぞれが、ちがうことをしていたりする。ラジオ体操をするときも、てんでんばらばらだ。それでも力を合わせて田畑を耕し、家畜を飼い、収穫し、食べたり、笑ったり、怒ったり、歌ったり、している。/ここで暮らすのはたいへんにみえるけれど、ここには暮らすことのよろこびがある>と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/22 18:56

うにさん、そうなんです。<社会福祉法人も基督教系>が多いですねぇ~。仏教系は幼稚園か保育園。または教誨師くらいですものね……。

ネギっ子gen
2024/09/22 19:01

ゆいまある様 そうなんです。現在5カ所で活動を続け、本年50周年を迎えます。もしご関心ありましたら、HP https://kyodogakusya.or.jp/ も覗いてください

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ネギっ子gen
【何かを成そうとする生徒の自主性。それすなわちエレガント!byヘンダーソン】イーデス校・寮長の巻(カバー絵も!)。次男・ダミアンが(初登場の長男も)「父上がわからん」と嘆いたドノバン・デズモンドがヘンダーソン先生の生徒だった時代。高1の(皇帝の学徒である)ヘンリー・ヘンダーソンはバレエが得意なマーサに、<世界は方々で不和を撒き散らし、数多の銃弾と怨嗟と窮乏の前に、教育もまた、路傍の屍同然だった>が、「教育こそが人格を養い争いを止めるのだ。小さなケンカも、世界の紛争も」と熱く語った後、先生になる夢を―― ⇒
ネギっ子gen
2024/09/21 10:14

【ヘンリーとマーサの恋バナ】ヘンリーの忸怩たる思い……。<自分の理想を追い求めることに必死で、世界を変革することに必死で、周りと歩調を合わせることも、身近な者の心に目を向けることもなかった。/当時のワシは理想主義者(あたまでっかち)で、信念を通せば世界は改まると信じてやまず、絵に描いた餅を意固地になって守っていた。教育は詮ずるに“他者を感化させようとする行為”である。/マーサとのケンカひとつ収められん奴が道化のように教育を語るのは滑稽だった。無力なのは教育ではなく、ワシ自身>。ノットエレガントだったと……

ネギっ子gen
2024/09/21 10:15

【人間はみな愚かで期待するに値しないと割り切るべき】ヘンリーが課した“この世から戦争はなくせるか”という論題に、生徒時代のドノバン・デズモンドは否定派を代表し、「戦争はなくなりません。歴史がそれを実証しています。この世から武器を一掃すれば解決するか。ノーです。なぜなら…人間は嘘つきだからです。“相手が本当は武器を隠し持っているかもしれない”その疑念が拭えぬ限り、終わらぬ鼬ごっこを繰り返すだけです。相対する者の本心がわからない。なぜならこちらも本心を隠しているから」と。ロイドはヘンリーから情報を入手すべき。

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【あなたが笑った今、窓が開いた。そこから見える世界は、ほら、こんなにカラフルだ】高校入学式の朝、杜の都、仙台。の隣に控えめに存在し、何事もほどほどな街の駅のホームで、車いすユーザーの少女・渡辺六花とケガで陸上競技を諦めたクールな少年・荒谷伊澄は、出会う……。(心の底から思う)もう、最高だぁ~。もし、わたしが学校司書ならば、この本は絶対置きたい! そして、生徒や学生に“お薦め本”として告知して回りたい。でもって若人たちに、<大人というのは、歳をとった少年少女のこと>と、叡智をたたえた表情で言ってみたい……⇒
がらくたどん
2024/09/21 14:42

ご一緒出来ましたね(*^。^*)嬉しいです♪車椅子ユーザーとしての入学を相互確認しておいてあの行事の泥縄は学校も保護者も迂闊すぎだろ!とは思いましたが、描かれたその不慣れさこそが「これから」を創るのかなと。「(心の底から思う)もう、最高だぁ~」うんうん。出来る事としたい事、平等を支える配慮の重み、いろいろ潜んでいるのにカラリと爽やかで「年取った少年・少女」も一緒に遠くへ歩いて行きたくなる物語でした。

ネギっ子gen
2024/09/21 20:03

がらくたどんさん、あなたが書いた本書のレビューのコメント。<生じる問題も過激すぎず等身大のでも真剣な悩み事で、気づきの多い青春物語>に賛同します。泥縄感への違和感も。ま、学校というところは「インクルーシブ」を標榜しても、その障がい者には「わきまえる」ことを要求してる、ってことでしょうか。あれ、これは学校や障がい者に限った話ではないか……。高齢者とて、施設では「可愛いお年寄り」が求められるし……

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【もっと弱気になったほうがいい】自信に溢れていたラーメン店主・加納は、料理対決の場で芹沢にステージの違いを見せつけられ意気消沈するが、芹沢は諭す。「怖がり過ぎて現実から目を背けてはいけませんが…臆病な心で現実を凝視する姿勢は大事です。それはリスクを正確に把握し、対策を用意することにつながりますから。加納さんのように自信過剰になりがちなタイプは、とりわけそう心掛けるべきでしょうね。虎、ライオン、ヒグマ…といった猛獣ほど、実は気が小さく警戒心が強いもの…自惚れた勇者よりも賢い臆病者のほうが強いんです」と――
が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【虚無主義を超えて――】西部邁の著作は一時集中的に読んだ。だから、「自裁」の報は強く記憶に残っている。なぜ、他者を巻き込む形の死を選んだのか、という疑問とともに――。全共闘に始まる生涯を戦後史の中に描き、西部の思想的格闘の軌跡に迫る書。本書で『成熟と喪失』(江藤淳)に上野先生の解説があるのを知る。<晩年の西部邁が立ち会わねばならなかったのは、「一億総保守化」のただなかでの保守思想の死という絶望的な事態だった。故に彼は、その「死亡診断書」を書かざるを得ないところに、自らを追い込んでいったのである>と、……⇒
ネギっ子gen
2024/09/20 06:46

【娘への遺書】<僕は、穏やかな自然死などは望むべくもないので、また病院死における無益な孤独と無効の治療を忌むものですから、君にこれ以上の迷惑をかけたくないので、ここに自分の「生き方としての死に方」たる自裁死を選ぶことにしました。そうした考え方については僕の書物群に何度も説明している通りなので、君は、たとえ同意されなくても、僕の気持ちは分かってくれると信じております。出来得れば、僕のことは早めに失念して、楽々悠々たる人生を送って下さい。お母さんへの世話のことを含め、君の両親への助力に深く感謝しています>と。

ネギっ子gen
2024/09/20 06:48

【「流民の末裔」と自己規定】<重要なのは、西部が生まれ育ちと無縁な、純戦後的な「保守」派の新世代だったという事実だ。否、厳密には無縁とは言えないかも知れない。何故なら、彼は故郷・北海道に対して、歴史の蓄積なき「日本のなかのアメリカ」という特別な意識を抱いていたからである。80年代に至っての保守派宣言以来、徐々にアンチ・アメリカの旗幟を鮮明にする西部の屈折した心情は、そうした「流民の末裔」、「氓民の子孫」の「実在しない何か」への止みがたい憧憬に根ざしていた。「幻像の保守」とは、その指標だったのである>と――

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【ただのラーメン馬鹿に戻らせてもらう】表題の「再遊」というのは、これかぁ! 前巻の「ラーメン頂上対決」に勝った芹沢。社長の座を才能溢れる若き汐見ゆとりに譲り、郊外のチェーン店でアルバイトを始める。「社長になるってことは、社員さん、スタッフさんたちの人生を背負うってことなんですよねっ!!頑張らなきゃ!!」と意気込む汐見に芹沢は、「バカを言うな。あいつらの人生を背負う必要などない。家族経営を標榜する社長などが、そういうことをよく言うが、保護者気取りの思い上がった物言いだ。そういう会社は常に危うさを孕む」と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/19 05:54

【役割が違うだけで、上も下もない対等な人間関係だ】芹沢は諄々と説く。「営利組織において、上から優しくする人間は、容易に上から殴りつける人間に変わるからだ。本物の家族と違って、会社における雇用関係はつまるところ、損得で結びついた疑似家族。いくら良くしてやっても社員が利益を上げなければ社長は、『優しい親』から『怖い親分』に様変わりし、『恩を返せ』『命がけで働け』とサービス残業もパワハラも当たり前のブラック企業になっていく。/おべんちゃらが巧いだけの無能社員を重用し、耳の痛いことを言う有能社員を避けがちだ」と。

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【噂とか、見た感じとか、そういうものだけでは判断できない“何か”をビンビン感じていた】語り手の女子高生・安珠の素直な感性に、まるっと共鳴し冒頭からすらすら読めた。安易に「感動作」って言葉は使いたくないが、その禁忌を破って言う。感動作だ! 狷介固陋な風を装う平さんは、大事な存在である奏斗に拒絶され苦しむ安珠に語りかける。「理解というのは、互いの努力が一方的じゃ、無理だ。相手と自分が、同じくらいの努力ですり合わせていくしかない。どちらが上回っていても、ズレが起こる。思い込みや、知ったふりが生まれる」と―― ⇒
ネギっ子gen
2024/09/18 07:49

【何もしなかった。電話ひとつ……】<母が病に罹ったと知ったときから憤っていた。焦っていた。母が、私を頼らないことに。何て、私は身勝手なのだろう。母の通夜葬儀は、実母ではなく他人のそれにかかわっているような気がして、情けなかった。たくさんのひとたちの嘆き。人となりを惜しむ会話。母を置き捨てた私には、語れぬ母。きっと父も、同じだった。家族と括られるはずの私達だけ、取り残されていた。「仕方、ないよね」愛していなかったわけじゃない。ただ、母に対して傲慢だっただけだ>と……。人生って、こんな苦い後悔の繰り返しか……

ネギっ子gen
2024/09/18 07:55

【彼の何もかもが、わたしのストレス】「4章 木槿は甘い」:不妊症治療の末に子どもを諦めた夫婦。妻の夫への思い。<小さなくしゃみ、咀嚼音。寝息に、寝言。トイレの後の便座の温もりと臭い。かつては何てことなかった、あるいは愛おしさすら感じたすべてが、わたしの心をいちいち苛立たせた>と……。わたしは子どもの頃…自身の未来として、結婚したら、この“夫”のように配偶者から思われ厭われるんだろうなぁーって想定してた……「結婚は人生の墓場」とも……。60年後、老夫婦で毎日語らいながら散歩する日がくる未来なんて、思いも……

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【年をとっても、意外と楽しいことが待っている】都心でリハビリ専門デイサービスをやっている理学療法士が、リハビリを通して心身の老化を防ぐ、家で一人でもできる「セルフリハ」を紹介する書。<医療でリハビリが受けられるのは、最大180時間と期間が限られます。そして、退院後の生活期のリハビリは、基本的には要介護・要介護認定された人でなければ受けられません。しかし、ほかの介護保険サービスとの兼ね合いや、リハビリを提供する側に課されたさまざまな条件によって、必要十分なリハビリを受けられていないケースもあるのです>と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/18 08:08

えっ、そうですか。カーブスのHPには札幌載っていますが…。⇒ https://www.curves.co.jp/government/ <2019 年2月4日(月)、北海道札幌市(市長:秋元 克広)と株式会社カーブスジャパン(代表:増本 岳)は、札幌市の健康づくり事業での連携を推進するために「健康さっぽろ21の推進に関する包括的連携協定」を締結>ってありますから、札幌市民はいいなぁ~と思っておりました。

うに
2024/09/18 18:50

わーわーホントだ! どうしたら(どうなったら)利用できるのか調べなきゃ。ありがとうございます。札幌って特に冬場、特に年寄りは外歩くと滑って転倒骨折の危険も大きいので、運動不足解消にはジムの存在重要なんですよ(ジム行くまでがまた危険だけど(^-^;)。メンズカーブスにも期待!

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【本について語ろうとする者にとっては、特にその内容を説明しようとする者にとっては、その本を読んでいることがかえって弊害を招くこともある】「コツさえ押さえれば、読んでいない本について堂々と語れる」と提起し、知識人のエピソードを事例にしながら、本と向き合う方法を指南する一冊。原書は2007年にフランスで刊行。訳書は2008年刊。流し読みで読んだ😒(…と、ここで回顧)高校を出て大学に行く前、学費稼ぎで2年間公務員になった。その国家公務員試験の面接の場で、履歴書に書いた架空の愛読書について滔々と語ったっけ……⇒
ネギっ子gen
2024/09/16 05:42

【堂々と語る】<読んでいない本について気後れすることなしに話したければ、欠陥なき教養という重苦しいイメージから自分を解放するべきである。これは家族や学校制度が押し付けてくるイメージであり、われわれは生涯を通じてこれにどうにか自分を合致させようとするが、それは無駄というものだ。われわれには他人に向けた真実より、自分自身にとっての真実のほうが大事である。後者は、教養人に見られたいという欲求――われわれの内面を圧迫し、われわれが自分らしくあることを妨げる欲求――から解放された者だけが接近できるのである>と――

ネギっ子gen
2024/09/16 05:44

【本をでっちあげる】<私に対して、金縁眼鏡の美学者に向かってするように、読んでいない本の話をしているとか、厳密に言えば書かれていない出来事を盛り込んだと言って非難する向きもあるかもしれない。しかし私は取り上げた作品について嘘をついていると感じたことは一度もない。作品から感じ取ったものをできるだけ正確に記述しつつ、自分自身に忠実に、またそれらの作品を援用する必要を感じた瞬間と状況に配慮しながら、いつも一種の主観的真実を述べてきたと自分では思っている>と。『吾輩は猫である』の迷亭先生が紹介されている、と感激!

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【迷宮攻略は、この贅沢なバイブルで!】14巻での終巻を悲しむわたしに、息子からの贈呈本。2021年に発売した『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル』に描き下ろし漫画・秘蔵設定資料を追加した、漫画100頁・イラスト100点以上を掲載したファン歓喜の完全版。カバー裏の迷宮図が楽しい。≪冒険者の金言≫ライオス「俺はようやく覚悟ができた。奪う覚悟と奪われる覚悟だ」/マルシル「だって、犬 可哀想だし」/チルチャック「見返りはいらないとか抜かす奴が、この世じゃ最も信用ならない」/イヅツミ「私は好きな道を選ぶ」
が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【生命は……最も美しく、最も素晴らしい無限の姿へと、今もなお、進化しているのである。by ダーウィン】すーぱーじゅげむさんに、本書を教えられて――。現代社会に多大な影響をもたらした進化論。だが、曲解した後継者たちが「優生思想」という怪物を生み出したと……。進化論が生み出した「迷宮」の謎に挑む新書。巻末に詳細な参考文献。良書です。<多様性を尊ぶなら、原理的に不快や灰汁や愚かさも許容しなければならない。従って多様性を善と考えた途端に、また利益を得ようと多様性を目指した途端に、多様性は失われる宿命にある>と。⇒
ネギっ子gen
2024/10/08 20:35

がらくたどんさん、確かに、ダーウィンも後世に「呪い」を遺すつもりなんてさらさらなかったでしょうが、ご子息様が「優生学」に肩入れされているんですよねぇ……

がらくたどん
2024/10/08 22:21

そう♪ジュニアもだけどダーウィンの従兄弟のゴルトンも尊敬するダーウィンの「進化という自然選択の連なりの結果はランダムで必ずしも人間が思い描く進歩には繋がらない」って事を理解していたからこそ「ならば進化を進歩に」って人為選択による人間の品種改良実験に走っちゃったのかなと思いました。自然選択の中にある人が思いつけないアメイジングの残酷さと愉快さを忘れずにいたいです♪楽しかったです(^^)

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【作る人間が評論家じみたことを言いだすのは、衰弱の兆候だ!!】息子のプレゼント。伝説のラーメン×ビジネス漫画『ラーメン発見伝』『らーめん才遊記』の芹沢が、“ヘタれた”感じで帰ってきた! 苦味には中毒性があるに同感。芹沢は思う。<カリスマ、天才的なラーメンコンサルタント…それらは全て、好きにやってきた俺に世間が貼り付けたレッテルに過ぎない。そうしたレッテルは戦略的に利用してきたつもりだった。だが、いつの間にか俺はレッテルを演じるようになり、レッテルに呪縛され、身動きがとれなくなっていたんじゃないか――>と。
が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
ネタバレ【知っちょるかい? 全世界で消費されちょるウナギの70%を日本人が食うちまうんだぞ】著者の小説は長いタイトル名が印象的だが、このタイトルは短くズバリと。食の闇に切り込んだ企業小説風な感じ。絶滅危惧種の高級食材ウナギの流通を巡って「風のように人を攫い、飯を食うように人を殺す」元総会屋・沢木が暗躍する。ヒロイン・里奈は思う。<自分に牙を剝く者たちは容赦なく排除し、その一方で縁を切られた母親の頼みを聞き、障がいのある甥っ子の将来を考えている。この男は一体……。里奈は茫然として、得体の知れない男の顔を見る>と――
が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【諦めと怒りが原動力だった:幻影旅団】最初はゴンで、本巻第一話の扉絵はゴンと『幽白』の幽助。前巻では、干されている3人組だったかな、と37巻を読み直す。37巻表紙は、エイ=イ一家組長・モレナ。こちらの第一話の扉絵では、キルアが「オレ、今どこ?」、レオリオは「出せコラ」と怒ってる。あのビスケも(チラッと)登場しているし、実に面白し。この巻から2年弱にして最新刊読めるなんて幸せだ(末期症状か😥)。本巻では旅団の過去話も。少年期のクロロは可愛イイけど、負けず劣らずヒソカは素敵だぁ😍 うーん、堪能したなぁ……
が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【絶望する者の数が増えることだけが希望である。byオルテガ】『沈黙の作法』で本書を知る――。身体が儘ならぬ中、口述筆記で。2017年刊(翌年、自裁)。自らの人生を振り返り「少し狂想を帯びている」と自覚しつつ、<チェスタトンがF・ニーチェに対して言ったこと、つまり「狂気に一抹の魅力があることを認めぬわけではないが、それを認めるためにもこちとらが正気でなければならぬ」を座右の銘として生きてきた述者としては、正気が狂気と見えることこそ現代文明が紊乱の極みに近づいていることの証拠ではないかと反論したくなる>と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/13 10:02

【ユーモアというのは、単なる(高みに立った)ウィットつまり機知のことではない】<精神の高みに立ちたいと願うものの、それが叶わぬと自覚することに発する、ペーソス(悲哀)の感情を多少とも込めた会話法、それがユーモアということなのである。それを哲学用語で置き換えると「実存と実践」のあいだの緊張を乗り越えていくということに他ならない。つまり、生における内奥の心理と状況の中での決断を結びつける振る舞いをやってのけるという大人のやり方のことだ。/伝統の精神なるものの一部には、こうした諧謔の精神もまた含まれている>と。

ネギっ子gen
2024/09/13 10:03

【人間が生きるということは、常に絶えざる選択の過程である】<過程の最終局面において死に方の選択が待っている。逆にいうと死に方は生き方の総仕上げだということになる。そういうものとしての生き方を丹念に考えた上での病院死というものもあるではあろう。/ただ、そうしたことを綿密に考えないままに、病院死を自然死と呼ぶなどというフェイクの言葉遣いを含めて病院死を選ぶものが圧倒的に多く、自然死を変死扱いする風潮があるのが述者には、不満であるというよりも、解せないのである>。それは怠惰な思考習慣からきた病院依存症だ、と……

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【がむしゃらに描くという感じではなくなり、ようやく穏やかに向き合えるようになった】語り下ろしインタビュー集。巻末に、聞き手・山本文子によるコミック解題。<子供みたいに「わー!」って叫びだしたくなっちゃって。『違国日記』のようなものと望む人を裏切りたい気持ちになっているのかも/私は昔から、自分の作品を好きだと思ってくださる人をびっくりさせたいっていう気持ちがあるので。/ネイルをオフしてもらうときに、歯科医院で歯を削る際に使う道具のようなもので削られるんですが、ネイルサロンで拷問ってすごくいいなあ>と―― ⇒
ネギっ子gen
2024/09/12 06:31

【これはBLです】『さんかく窓の外側は夜』<BL誌で連載していたのに、コミックスがBLレーベルじゃないことも正直なところ私は不満があったのですが、それもあってこの話はBLではないと思われる方もいるようで、BLっぽい描写がいらないという感想をいただいたりもしました。そういう方には残念ながら、これはBLなんです/BLへの抵抗感を持ちながらBLに近いものを喜ぶ人たちにとっても、BLレーベルでないことは重要だろうし、そのほうが受け入れやすいんだろうな、そういう人にも訴求したかったのかな>とか思いながらも残念だと。

ネギっ子gen
2024/09/12 06:32

【自分だけじゃないと知ることで何かの力になる】『違国日記』<この作品を描いている私は「知っているよ」と伝えたい気持ちはある/何かに傷ついたり苦しんだりしている人がいて、そんな気持ちを抱えているのは自分だけかもしれないと思ってもそうとも限らないかもしれないし、私も似た気持ちを知っているかもしれない。自分だけが苦しいのかもと思ってしまいそうなときに、その苦しさを身近な人と共有できなかったとしても、同じような気持ちを抱えている人がいると知ると、自分だけじゃないとわかって孤独から楽になるところはあると思う>と――

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
読友さんのやりとりで、本書がまだ未レビューなことを気がついて――。2013年刊の、初めての作品集。絵本の原画、展覧会用に描き下ろしたタブローや、絵本を制作する過程で描きためた秘蔵のエスキース、スケッチなどを収録。掲載作品は、「チェロの木」「ルリユールおじさん」「はくちょう」「にいさん」「まつり」「あの路」「大きな木のような人」に、展覧会で発表してきたタブローなど、合計200点以上。魂が洗われる一冊です。最終頁。無心にスケッチするいせひでこさん。モノクロで活写された、悠揚迫らぬ静謐な佇まいに心打たれます……
が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【50年を超える年月の間、養生観は徐々に変わったが、芯にある初志は変わらない】治療や養生を考える時に「心身は不二である」とする著者が、患者と共に考え工夫してきた養生法を紹介する。巻末に索引。2019年刊。《著者の好きな養生法》①熟練や特別な知識がいらず、自分でできて、人に教えられる。②お金や道具がいらず、いつでも・どこでもできる。③天然の食品や自然の物以外を、できるだけ体内に入れない。<この本での「養生のコツ」の基底にあるのは、「原子生命体の機能を呼び戻しましょう」との呼びかけであるとの気づきです>と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/11 09:16

【センサーとしてのからだ】<思いついたことは、必ずチョットしてみて、している最中とその直後に「気持ちがいい」ならば続けてするし、そうでないなら止めておくことにしてください。「センサーとしてのからだ」で判断した結論が最も正しい/いま心身が喜んでいるか、不快に感じているかで、その養生法が自分に合っているか合っていないか、もっと続けるかこの辺で休むか、を確かめるようにしましょう。「快・不快」という心身の感覚が、永年にわたって無視されたせいで、うまく働かなくなっているのが精神科の病気になる人の大きな特徴です>と。

ネギっ子gen
2024/09/11 09:18

【消去でなく、可能性を活かす】<脳の機能はバラバラであり繋がってもいるから、一部分が伸びると他の機能も育つので、「発達障害」や「認知症」の人のダメなところを探してそこをどうにかしようとしても、「無い袖を振る」努力で「くたびれ儲け」になるだけ/その人の過去の記録の中から「原因」を探すよりも、活用できる「可能性」を探す方が、役に立ちます。急性期の病気でないときにはことにそう/「症状」とラベルされるものは自然治癒力の歪んだ現れを含んでいることが多いので、「症状」を消す作業は自然治癒力の努力までチャラにする>と。

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【『夏目漱石』以来の江藤の一貫した主題は、近代に根こそぎにされた日本の自己回復。明治以来の日本の知識人の闘いは「家長」になろうとしてなりそこねた歴史である】主に、上野千鶴子先生の解説を読みました。<男が「治者」を目指そうとするとき、女はもう「治者」を求めてはいない。男が「治者」になったとき、振り返ってみれば自分に従うものはだれひとりいなかった、という逆説が、「父」になり急ぐ男たちを待っている運命である。/「『治者』の不幸」を引き受けようという男の悲愴な覚悟は、そこではひとりよがりの喜劇に転落する>と――⇒
ネギっ子gen
2024/09/10 08:11

<日本文化が、キリスト教文明のような父のある社会と比較して、母性原理の社会、子供の自立と成熟を許さない母親支配の社会であるとはよく言われる。だが文化といい、文明というのは、ユング派の祖型のように時間の変容を被らない、非歴史的なものであろうか。日本が、少なくとも明治までは、儒教的な父性原理、天をいただく社会であることは、『夏目漱石』の著者である江藤にはよくわかっていた。そして「成熟」の課題は、江藤にとって「黒船の衝撃」以来の、「西洋」に直面した日本の知識人の歴史的課題だった>。さらに「アメリカの衝撃」――

ネギっ子gen
2024/09/10 08:12

【妻にとっては夫に与えられる苦しみは、しょせん他人に夫に与えられる苦しみ。夫にとって妻が「他人」にならなくても、妻のほうでは夫はさっさと「他人」になっている】<吉行の「娼婦」もまた、自虐のなかに性的な快楽を招く女として描かれているが、それもしょせん男のご都合主義的な夢にすぎない。男の描いたシナリオにもう共犯的に共演してくれる女がいなくなったとき、女は不気味な他者に変貌する。小島は「他者」になってしまった女に対するとまどいと驚きを、「そこにひとりの女がいるということに圧倒されていた」と率直に描いている>と。

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【若い女と結婚してすぐに子供を作った夫のことが、今でも許せない】これまたキャッチーな表題。76歳の真理子は台風の夜、庭に倒れていた73歳の加代を助けて一緒に住むことになる。破天荒な加代は刺激的で、ずっと一緒にいたいと願っていたら――。で、その加代が常に持つ巾着袋の中身が……。真理子の思い。<いっそ憎みたかった。憎んで、嫌いになって、忘れてしまいたい。そう思っているのに、泣きだしそうになっている。私は今まで孤独に鈍感なだけだったのだ。寂しい、なんて感情を抑えられなくなってしまったのも、加代のせいだ>と……⇒
ネギっ子gen
2024/09/09 09:09

【台風が上陸したら】と、真理子は思う。<この古い家が吹き飛ばされてしまうのではないか、という怖さがある。反面、この何の変化も起こらない、つまらない日常がぶち壊されるかも知れないという自暴自棄に近い爽快感もあった。いやいや、家が吹き飛ばされたら住む家もなく、路頭に迷ってしまう。避難所や仮設住宅での生活は大変そうだ。いや、それどころか、死んでしまうかも知れないじゃないの。私ったら、何バカなことを妄想してるのかしら。結局、このつまらない日常を維持するために、私は自転車を漕いで、いつものスーパーへ行き>、と――。

ネギっ子gen
2024/09/09 09:11

【園長にまでなった保育園にも、定年後は近寄らない】その理由。<自分が現役の保育士だった時、退職した上司が職場に来るのを鬱陶しいと思っていた/『暇なのかしら。用もないのにちょくちょく来て、先輩風吹かせて昔のやり方を押し付けられても困るのよ』そんな風に思っていた。いや、思っただけでなく、同僚と一緒になって『迷惑だ』と言い募った。今なら、自分が青春を捧げた場所を懐かしむ気持ちは痛いほどわかる。その一方で、若い保育士がOBを煙たく思う気持ちもわかる。だから、退職後は昔の職場に近寄らないようにしていた>、と。うん!

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【第4巻予告で「怒涛の料理バトル編突入!!」に驚嘆するも、小さいポイントで「本当の予告は次に」と。本編はシリアスな内容のためにギャグは封印し、巻末で味なマネを。こうしたセンス好きだ😁 タイトルの「進撃」は、巨人となったエレンが進撃する、という意味なのかぁ~。“生来の変人”ピクシス司令は語る。「巨人に地上を支配される前、人類は種族や理の違う者同士で果てのない殺し合いを続けていた/その時に誰かが言ったそうな。もし…人類以外の強大な敵が現れたら人類は一丸となり争いをやめるだろう」と。だが現実のこの世界では……
が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【人々のよろこびの声我を招き 人々のなやみの叫び我を呼ばふ(詩「尼院を出でて」より)】作家として、精神科医として、教師として、妻や母として生きた軌跡のすべてを、写真と言葉で編んだ書。2004年刊。29歳の日記から。<詩を書いて書いて、けずって、磨き抜きたい衝動にかられて苦しい。医学修業はこうした衝動を押えねばならぬ点で時々ひどく重苦しいものになってしまう。(……)ああ、書きたさに涙がにじみ出る。山の中へ一年間こもって書いてばかりいられたら‼! 本のことばかりのみを相手に暮らせたら‼!>と……。うんうん。⇒
ネギっ子gen
2024/09/08 09:17

【ただごとでない召命感をバネとして医者となる】中井久夫先生は、『精神科医としての神谷美恵子さんについて――「病人の呼び声」から「一人称病跡学」まで』で、<精神医学界の習慣からすれば「神谷美恵子“先生”」と書くべきである。しかし違和感がそれを妨げる。おそらくその感覚の強度だけこの方はふつうの精神科医ではないのだろう/「小林秀雄」「加藤周一」というようには――これは「呼び捨て」ではなく「言い切り」という形の敬称であるが――「神谷美恵子」でもない。私の中では「神谷美恵子“さん”がもっともおさまりがいい」>と。⇒

ネギっ子gen
2024/09/08 09:19

<言い切りに出来ないのは、未見の方でありながら、どこかに近しさの感覚を起こさせるものがあるからだ/「先生」という言い方をわざとらしくよそよそしく思わせるのも、このぬくもりのようなもののためだろう。そして、精神医学界の先輩という目で見られないのも、結局、その教養と見識によって広い意味での同時代人と感じさせるものがあるからだろう。/一般の精神科医と区別するものは単に物々しさがないとか教養と見識の卓越とかだけではない。25歳の日に「病人が呼んでいる!」と友人に語って医学校に入る決心をされたと記されている>と。

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【時は戻せない。明日になれば、今日にすら戻ることはできない。今のこの瞬間瞬間を大事にしたい】サスペンスドラマのような長い表題通りの内容だが、ハートウォーミングな結末。75歳の晴恵は、医師から癌の可能性を告げられ仏壇に両手を合わせ、<ついこのあいだまでは、もう75年も生きた、と思っていた。なのに、今は、まだ75歳なのに、と思っている。/あと20年も、若い人が納める税金の世話になることを、申し訳なく思っていたのに、今は、1年でも長く行きたいと思っている。そんな自分が滑稽に思えた。だが、不思議と涙は出ない>と。
が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【人間の探究心とは、誰かに言われて抑えられるものではない】巨人が支配する世界。その巨人とは何なのか? 最終頁近くで「不明な点が殆どである」という注釈付きながら、<巨人には人間のような知性は確認できず、よって我々との意思の疎通は現在まで例がない。/体は極端に高温で、難解なことに人間以外の生物には一切の関心を示さない。巨人の唯一の行動原理は人を食らうことだが…そもそも巨人が人間のいない環境下で100年以上存在していることを考えると…食事を摂ること自体、必要無いもの/目的は捕食ではなく、殺戮にあるのでは>と――
が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【何故、蜘蛛に噛まれたのだろう。弘法大師の使いと信じる蜘蛛に……】コロナ禍の真っただ中に、滞在先のカナダで浸潤性乳管癌を宣告された著者が、乳癌発覚から寛解までの約8ケ月間を克明に描いたノンフィクション。日記より。<今日から日記をつけようと思う。/今日、乳がんと宣告された。自分がこんなことを書かなければいけないなんて、思いもしなかった。乳がん。でも、それ以外は分からない。ステージはどれくらいなのか。私は生きられるのか。タリバンが、アフガニスタンを制圧した。流れてくるニュースは、絶望的なものばかりだ>と――⇒
ネギっ子gen
2024/09/06 10:45

【お母さんには、祈ることしか出来ひんから】電話で、母に病名を伝え、<それは私が、望んでいることでもあった。私は母に、祈って欲しかった。私は彼女の祈りの強さを信じていた/母に、蜘蛛のことを告げた。祖母が蜘蛛になって噛んだのだと思う、と言うと、母は言葉をなくしていた。この電話がかかってくる前日に、彼女も洗面所で、大きな蜘蛛を見たのだそうだ。そしてその翌日、母はもっと大きな蜘蛛を見ることになる/おばあちゃんが来てくれた、と、母は泣いた。「カナコ、だから大丈夫やで!」そしてすぐにお百度を踏みに行ってくれた>と――

ネギっ子gen
2024/09/06 10:47

【自分の恐怖を、誰かのものと比較する必要はない。怖いものは、怖いのだ……】<どれだけ生存率が低くても、どれだけ再発率が高くても、恐怖を感じずに生きてゆける人はいる。残念ながら、私はそうではなかった。本当にこれで終わりなのか?今後まだ、恐ろしいことが自分に待っているのではないか?どこかでそう考えている。そしてその思考は、最高潮に幸せな瞬間に浮かびやすい。この幸運が信じられない、だからこそ、それを失うのが怖い。この気持ちは何なのだろう。そう思っていた。でも、何のことはない。それはありきたりの感情だった>と……

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【被災地ボランティアを生活の中に取り込み、熱心に活動していた人達の多くは、独身者です】「家族の絆」が強調される一方で、報じられることのなかった独身者にフォーカスした物語を、インタビューをもとに綴った書。<震災によって、都会人の一人暮らしが、いかに脆いシステムの上に成り立っているかを、私達は知りました。都会では、職場と住居はたいてい離れていますので、交通機関が動かなければ、家に帰ることすらできない。倒れた棚は一人では起こせないけれど、一人暮らしの人は地域に知り合いが少ないので、近場に頼れる人もいない>と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/05 06:35

【震災によって、家族という繋がりの重要性が見直されたのは確か。一方で、家族以外の繋がりもまた、時に家族と同様の役割を果たすという事実も明らかになった】<血縁こそが最も崇高な結びつきだというものが旧来の考え方でしたが、「人のつながり方に貴賤は無い」という思想も、震災をきっかけとして広がってきたのではないでしょうか。震災後、「絆」という文字が世にはあふれています。この場合は「ほだし」ではなく「きずな」と読むわけですが、「きずな」はただ家族や友人知人の間にのみ、結ばれるものではありません>と。その通りですね……

ネギっ子gen
2024/09/05 06:36

【ライフラインが使えず人々が助け合って暮らす場は、災害ユートピアのよう】親の家に住んでいる30代独身女性の語り。「震災直後は電気もガスも水道も止まってしまったから、皆で助け合って、工夫して生活していたんですよね。その時は世代も性別も関係なく皆が仲良くなって、不便だったけれど幸せだった。だから電気が通じた時は、『このまま電気が来なければよかったのに』って、思ったんです/震災直後は、ロウソクの一つの炎を見ている皆が同じ立場にいたし、一つになれたんですよね。でも電気が来たら、またバラバラになっちゃった……」と。

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【本には、悲しんでいる人を助ける気持なんか、ちっともないとしても、本を読んでいる間は、僕は本にしっかり縋りついていられる。byフランツ・カフカ】絶望した気持ちに寄り添う12の物語を収録。「ご利用案内」より。<絶望したときの気持ちは、誰にもわかってもらえないもの。でも、文学だけは、わかってくれることがあります。また、今の自分だけがこの作品を本当に理解できると思えることがあるものです。そういう物語との出会いは、それで何か解決されるわけではないのですが、しかしそれでも、命綱となることがあります>と。確かに……⇒
ネギっ子gen
2024/09/04 11:01

【恨みの爆発】『虫の話』(李清俊)……カンヌ国際映画祭で賞を取った『シークレット・サンシャイン』の原作。本書のため斎藤真理子が新訳。子どもが誘拐されたうえに惨殺される。愛する息子の悲惨な死は、母親にとって世界の終わりを意味した。絶望と自虐の末に、復讐の執念に支えられ立ち上がる。その母親に良き隣人は、「全知全能の神様にすがれ」と説くと、悲嘆のどん底の母親は言い放つ。「神様なんて知らないわ、殺人鬼について教えてもくれない神様なんて。愛も摂理もみんな絵空事です。神様より先に私が捕まえるわ」と。ヨブ記を想う――⇒

ネギっ子gen
2024/09/04 11:04

【恨みと許し】やがて犯人が捕まり、死刑が確定。良き隣人は「神の試練を受け入れ、犯人を許せ」と説く。その説得は粘り強く続けられ、やがて母の心に信仰の芽が出る。地獄のような絶望の末に、“許そうと決心して”死刑囚に会いに行く母親。そこに待っていたのは、“彼女より先に主の許しと救いの恵みを享受する”死刑囚であった。彼は言う。「生き残って苦しんでいるご家族の悲しみを、愛によってやわらげ、慰めてくださいますように」と。読む者の魂を抉ってくる傑作! ドストエフスキーの『作家の日記』に出てくる改悛した死刑囚の話を想起――

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
筒井康隆「心臓に悪い」を読んで、大昔読んでいたはずなのに少しも記憶に残っておらずイライラしたけれど、まっさらな感覚で読むことで、圧巻のラストを堪能出来て得した。土田よしこ「つる姫じゃ~っ!」が評判になっていたのは知っていた。でも当時(少女漫画の垣根は高く)読めなくて悶々としていたことを思い出しイライラしたけれど、今はどの漫画も読み放題。年は取るものだ。谷崎潤一郎「病褥の幻想」面白いじゃないか。谷崎再チャレンジを思い立つが、これで積読本消化が遅れるとイライラしたけれど、読みたい本が増えたと思えば、嬉しい。⇒
ネギっ子gen
2024/09/03 06:59

【心(脳)が身体を操るのではなく、逆に、身体のほうが心を操る】<身体感覚は、「お腹が空いた」というようなひとつのまとまりではなく、個々の部位がそれぞれに要求を叫ぶのだ。突き上げてくるのだ。つまり、健康なときには、連携がとれているので、身体をひとつのものと感じているが、身体というのは、実はかなりばらばらで、部位ごとの要求を持っているということだ。今、私は指を動かして、この文章を書いているが、指は本当に私の意思によって動いているのか、それとも指が勝手に動いてから、私はそれを自分の意思だと錯覚しているのか>と。

ネギっ子gen
2024/09/03 07:03

【身体には全然目を向けない作品がある一方、身体について見事に描いている作品もある】<夏目漱石の『こころ』は、タイトルこそ心で、心についてもちろん書いてあるが、実は身体についても深く書いてある。そういう身体についてもちゃんと描いてある作品を、私は「身体で読む文学」と呼びたいと思うのだ。心について深く描いてある作品を読んで、心が震えるように、身体について深く描いてある作品は、身体で読むことができる。つまり、身体感覚で共感できるのだ。そういう文学の名作を集めてみたいと思った。それがこのアンソロジー、本書だ>と。

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【あの人は誰にも心の内を見せない。一緒にいればいるほど、どういう人だかわからなくなる】エリーゼへの慙愧の念を底流に、大逆事件をめぐって陸軍軍医総監である文豪が抱える立場の矛盾に焦点を当てた戯曲。森林太郎は苦渋の胸の内を、「俺は、日清、日露の戦に軍医として従軍した。おびただしい遺体を見た。だが、その中に俺の殺した者はいない。俺は常に医者として、命を救う側にいた。/俺たちはただ黙っていた。そういう中で、フランス料理を食いながら、殺人の話が進んでいた」と。その林太郎の脳裏には、津和野のキリシタンの祈る声が……⇒
ネギっ子gen
2024/09/03 06:50

【鷗外の心に終生深く漂いながら、日記に書かなかった3つ】「あとがき」より。①少年期に津和野で見た、藩によるキリシタンの迫害。②ドイツ留学で知り合い、結婚まで誓ったエリーゼ。③大逆事件への関与。<これらのことについては、山崎国紀氏の『森鷗外〈恨に生きる〉』に、何度も首肯させられた。特に、大逆事件における国家の不条理な振る舞いが、鷗外にキリシタン迫害の記憶を蘇らせたであろうこと、エリーゼを裏切った悔恨を生涯抱き続けたに違いないという指摘は、同じ石見人として鷗外に向き合ってこられた、氏ならでは考察だと思う>と。

ネギっ子gen
2024/09/03 06:54

【まともな理屈では、幸徳たちは救えない】『三田文学』編集長の永井荷風は、鷗外が『三田文学』に発表した『食堂』を、「先生、これは山縣公に向けて放った爆裂弾でしょう?/あと一押しです。山縣公は、もう相当に脅えていると思いますよ。陸軍軍医総監として会う森林太郎は、どこまでも従順で微笑みを絶やさない。その同じ人間が森鷗外になったとたん、自分だけを狙い撃ちするかのように密かに銃口を向けてくる。幸徳を殺すな、思想を殺すなと見えない弾丸(たま)を撃ち込んでくるのですから」と。が、裁判で心が折れた荷風は、戯作者に転向――

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【コロナ禍で、日本でも欧州でも家庭内で閉塞感が高まり、DV相談件数は激増した】「この国はあらゆる政策の下支えを家族に求めてきた」と説く著者が、家族で弱い立場に置かれた女性たちの手さぐりと再生の軌跡を描いた書。巻末に、主要参考文献一覧。<私は、何かを変えたい、変えなければ苦しくて生きていけないと訴えてカウンセリングにやってきた女性たちのことを、いつも念頭に置いていた。コロナ禍は彼女たちの変化を加速させた。空気圧が倍になるように、家族関係において溜まったものが、濃縮・凝縮されて噴出したかのようだった>と――⇒
ネギっ子gen
2024/09/02 09:29

【クライエントの3分の2は家族問題を抱える】<親との関係が苦しいのは「悩み」ではなく、「つらさ」とも違う。とにかく「苦しい」のである。よく「カウンセリングってお悩み相談でしょ」と言われるが、そのたびに強い抵抗感をおぼえて反論したくなってしまう。悩みとは、心の中で起きることを指している。「悩」という字に“忄”が付いているのもそのせいだろう/苦しいというのはもっと全体的(身体反応も含む)なものだ。中で母との関係において生じる事柄は多岐にわたり、その点では他に類を見ない。だから「苦しい」としか表現できない>と。

ネギっ子gen
2024/09/02 09:30

【少子化対策は女性対策を】<女性が生きていくうえでの障壁をなくすことに対して冷酷ともいえる無策ぶりを発揮し、状況を放置しつつ、一方で子どもの数を増やしたいために、婚活支援をして未婚男性を減らすための目先の対策に予算を使う。物価高で、給与は上がらず、円安は進行しているのに、結婚して子どもを産むなんて無理と思う女性は多いだろう。様々な問題をすべて家族というブラックボックスに放り込むことで、政策的には何も進展させてこなかった。そのつけが出生率の低下に表れている>。それは「女性たちの復讐」ではないか、と。同感だ!

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【「セックスしなくてしなくてもいいんだよ」と聞いた時は、信じられないくらい解放的な気がした】アセクシュアルの著者が、「他者に性的に惹かれない」というアセクシュアル(ACE/エース)の視点から、セックスと社会について綴ったルポエッセイ。巻末に、訳者解説。原注と索引。<多くのエースは、自分が同性愛者だと思い、後になって“同性愛者”が(自分にとって)正しい描写語かどうか思い悩む。他のエースは、“アセクシュアル”という語を自分で見つけ、他の性的指向を見つめたうえで、これが残された唯一の選択肢だと推論する>と。⇒
ネギっ子gen
2024/09/02 08:29

【エースの解放は、注意深く熟考された性的倫理と恋愛的倫理に賛成しながら、性的なフツーさと恋愛的なフツーさを退ける際に達成させるもの】<目標はひとえに、みんなにとっての真の性的かつ恋愛的自由という目標だ。エースたちに歓迎的な社会は、レイプ文化と決して相容れないだろう。女性嫌悪、人種差別、健常主義、同性愛嫌悪、そしてトランス嫌悪とも。恋愛と友情についての現行のヒエラルキーとも。同意についての契約者的な概念とも。それは選択を尊重し、私たちの生活のあらゆるところに見つかりうる快楽に光を当てる社会だ>と。ええ。

ネギっ子gen
2024/09/02 08:31

【エースもまた一枚岩ではない。より流動的で包括的な定義が、エースとアロー(性的惹かれを経験する人)の分割線をぼやかし、自身をエースだと考えるようになれば】<今日のエースは、いかにセックスをするかにかかずらっていないが、反セックスだというわけでもない。私たちは、人々にセックスするのを止めろとも、それを楽しむのに罪悪感を覚えろとも請うていない。私たちは、私たち全員が自身の性について信じていることを疑うよう請うているだけであって、そうすることで、世界がみんなにとってよりよい、より自由な場になると約束する>と――

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【プライトン-福岡間の定例スカイプ会談はいつも1時間半ぐらい続く。たくさん喋ったのに、隠蔽されている事実がある。家族とは、そういうものなのだ】80代父と思春期息子の意気投合、夫と福岡の母が同時に重病に――。日常に転がるシーンを綴ったエッセイ。<勢いよく転がり続ける人生には、後に残してくる人が存在するのだ。「さよなら!」はわたしと母の関係性を象徴する言葉に思えた。そして今回の別れが最後になると直感したので、タクシーの中で、地下鉄の中で、飛行機で、もう再起不能になったかと思うぐらいにわたしは泣いた>、と……⇒
ネギっ子gen
2024/09/01 09:52

【パートナーの呼称】80年代に日本で英国音楽を聴いていた若者にとってゴッドであるピーター・バラカンのラジオ番組でオンライン越しに会話。<意外な共通点があることがわかった。それは言葉についてとても敏感だということだ。これは海外生活が長い人間の特有な性質なのかもしれない/のっけからわたしが書く日本語がおかしいことを指摘してこられた。「そもそも『連合い』って、日本語として変ですよね。普通だったら、『れ』が入るのに。ふっと目に入った時、『連合』みたいに見える」/このツッコミにわたしはただならぬ感動を覚えた>と。⇒

ネギっ子gen
2024/09/01 09:56

【連帯より連合】<強固に繋がって「帯」になるより、時々「合う」ぐらいの繋がりがいい。必要な時には一緒に物事をするけど、要らない時にはいなくてもいい関係のほうが楽だと思うのだ。英語ではパートナーを指す言葉に「my other half」という表現がある。「私の半身」なんて、これもまた、一心同体、みたいな連帯系の言葉だ。「わたしたちは二人で一人」というような感覚は、恋に恋する年頃なら夢見るかもしれないが、ある程度の人生経験を積めば、そんな感覚は幻想だし、それ以上に、単なる幻想でよかったと思うようになる>と――

が「ナイス!」と言っています。
ネギっ子gen
【発達障害はなぜ、「できない」ばかりが要素にあげられるんだろうか……】「ケアをひらく」白石さん退職前の本。ADHDの診断を受け、自分の内側で起こったことを綴った書。<運動は全般にまったく不得手で、人間関係も難しかった。教科書で勉強するのは好きで学級委員系の役職もよくやっていた。学級会の話し合いを皆がなぜいやがるのかわからず(私がいわゆる「空気を読めない」からだろう)、どの学年でも意見を言う係みたいになって生徒会もやったが、行事やイベントでみんなといっしょになにかをするのはつらかった>と。うん…わかる……⇒
ネギっ子gen
2024/09/01 09:43

<私の場合は、あれもこれもやりかけて散らかる、収拾がつかなくなるのと、常にいろんなことを並行してやっているのでたぶん脳がめっちゃ疲れる。ポッドキャスト聞きながら朝ごはん食べながらツイッター見て、朝からたぶんすごく脳を使ってしまうのだが、やっていることの一つ一つはそれほど負担があるようには思えないので、たいしたことはやってないのになんかすごい疲れてる状況になっているのやなー、と理解はしたが、朝ごはんを食べるだけをやる、というのは落ち着かなくて難しい。/静かだと不安なことばかりが思い浮かんでしまう>と。うん。

ネギっ子gen
2024/09/01 09:44

【私と友達】<コミュニケーションが苦手で、という話をすると、小説では友達がたくさん出てきて人と会話する場面が多いので、意外、そんなことないでしょう、と言われたりする。/小説に友人関係をよく書くのは、友人関係が自分にとってとても重要なもので、10代の時に危機的な状況に陥ったのは友人関係のがきっかけだったが、それよりも深刻に家族関係で苦しんでいた私を助けてくれたのは紛れもなく友人たちだった。友達というのはどこからどこまでかよく判らないからいいと思っている。恋愛や結婚のように決まった相手でもなく>と。うんうん。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/08/16(1939日経過)
記録初日
2019/08/16(1939日経過)
読んだ本
3076冊(1日平均1.59冊)
読んだページ
667104ページ(1日平均344ページ)
感想・レビュー
3076件(投稿率100.0%)
本棚
245棚
性別
年齢
72歳
血液型
AB型
職業
その他
現住所
静岡県
URL/ブログ
https://note.com/genok/
自己紹介

ご訪問していただき
深く感謝しております。🙏

読友さんたちのレビューなどを読むことで、
多くの良き本に出逢え、有り難く思っています。

【お気に入りについて】
悠々自適のシニアライフになる筈が、根が貧乏症なためか、
相変わらずの忙しない日々で、やれやれです。
で、直近の課題は、古典の精読。
その時間確保で頭を悩ませているのが「お気に入り」への対処。
「承認欲求」と「数字の魔術」に未だ囚われていますので、
「お気に入り登録」して頂けると正直嬉しく、こちらもお返し登録したい。が、(当方のキャパ以上に)「お気に入り」の方が増えたことで、
レビューを読むことに時間がかかりすぎる現状が、悩みの種に。
そこで、当方が「お気に入り」登録する方は、
共読本が多くて、交流のある方のみとします。
交流の基準は、ナイスで判断するしかないと考えているので、
共読本以外の本のレビューを読んでいる(判断はナイス)方とします。
ただ、あくまでこれも原則です。
どうしても例外事例が出てくるのが困るところで……
何卒、ご理解を。m(__)m

【引用について】
気に入った文章を脳裏に刻むため、
引用多いです。
そして、その引用は、
コメント欄まで侵略し、
もう、ね……
引用文は、< >内に。
略す場合は、/ を使用。
極力、原文そのままを目指すが、
255字内に、収めきれないため、
ひらがなを漢字に変換する
などの小細工をしてしまう。
その度、無念の思いを――

【語尾が曖昧です】
過度に自信のないタイプです。
それが文章にでるのでしょうね……
末尾が「……」となるのが多いです。
どうか、お目こぼしを――


これからも、本や読み人との、
素敵なご縁を願って――
      ネギっ子gen 拝    





※2023.11.8 改定

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