読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

はちこう
読んだ本
5
読んだページ
2128ページ
感想・レビュー
5
ナイス
105ナイス

2024年3月に読んだ本
5

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

はちこう
紀元前の中国が舞台。当然、登場人物や地名が中国名ということで、少々苦手意識を持ちながら読み始めたが、なかなかどうしてとても面白かった。ウィキペディアにも助けてもらった。歴史上では、「楚漢戦争」とか「項羽と劉邦の戦い」というらしい。上巻では項羽の活躍が目立つが、項羽が堕ちていくことを匂わせて上巻終了。この先の劉邦の活躍も気になるが、秦の宦官、趙高の非道な立ち回りの末路も気になる。著者の文筆力のおかげか、秦という大国が滅亡した経緯や理由について理解が進んだような気がする。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
5

はちこう
秦を倒すために同じ楚軍の中で戦ってきた劉邦と項羽が対立関係となるのだが、いやあ実に面白い。司馬作品の人気ランキングにおいて、本作品が上位になるのも頷ける。登場人物が中国の人名で覚えにくいということもあるが、上巻以上に本が付箋だらけになった。今回は、ウィキペディアの「項羽と劉邦」の頁中で紹介されていない人物(紀信や周苛)の活躍が際立つ。後半で登場する陳平や、紀信、周苛等が戦局の流れを変えていく。タイトルになっている主人公以外の人物にも注目しながら、最終巻を読んでみよう。
が「ナイス!」と言っています。
はちこう
情景が目に浮かぶような文章。今回もいつか同じ旅を経験したいと思わされる。「因幡・伯耆のみち」では、(著者にしては珍しい?)自由とか義務について言及している文章(P19)が印象的。「檮原街道」(脱藩のみち)では、坂本龍馬ら志士の名が登場。久しぶりに「竜馬がゆく」を読んでみたくなった。そして「茶堂」。今も季節によって、茶堂での接待が行われるらしい。地元住民の方は大変だろうが、良き文化が永く継承されることを願わずにはいられない。(備忘録)私どもの神々は、もとはシベリアのバイカル湖畔のあたりでおこったもの。
が「ナイス!」と言っています。
はちこう
小牧・長久手の戦いが終わっても家康と秀吉の冷戦が続く。於義丸が秀吉の養子になり、石川数正が出奔し、家康と朝日(旭)姫が政略結婚するまでの、教科書ならわずか数行の(もしくは割愛される)出来事が、500頁超に渡って仔細に描かれている。史実にはない創作も織り交ぜてなのだろうが、素人では想像しえない登場人物の心理を巧みに表現するその文筆力は秀逸。つい大きな合戦等を注目しがちだが、そこに至る背景として、本巻にあるような出来事等が、歴史上、重要な意味があったことを再認識させられる。
G❗️襄
2024/03/14 17:40

「素人では想像しえない‥」私も同感。史実の点と点を如何に結ぶのか。作家の力量の味わい処でしょうか。面白いですネ。 いつもNICEありがとうございます。

はちこう
2024/03/14 19:12

G❗襄さま こちらこそナイス、コメントありがとうございます。全26巻ということで読むのを避けていたのですが(まだ途中ですが)、今は読んで良かったと思っています。これだけの力量を持つ作家さん、なかなかいないですからね~

が「ナイス!」と言っています。
はちこう
紀元前の中国が舞台。当然、登場人物や地名が中国名ということで、少々苦手意識を持ちながら読み始めたが、なかなかどうしてとても面白かった。ウィキペディアにも助けてもらった。歴史上では、「楚漢戦争」とか「項羽と劉邦の戦い」というらしい。上巻では項羽の活躍が目立つが、項羽が堕ちていくことを匂わせて上巻終了。この先の劉邦の活躍も気になるが、秦の宦官、趙高の非道な立ち回りの末路も気になる。著者の文筆力のおかげか、秦という大国が滅亡した経緯や理由について理解が進んだような気がする。
が「ナイス!」と言っています。
はちこう
全体を通して、秦氏に関する記述が興味深かった。渡来系人とのことだが、日本の歴史、大和王権に与えた影響は大きい。京都への遷都にも多大な影響を与えたとか。もし、今後どこかで秦姓の方と出会うようなことがあったら印象が変わりそう。「仙台・石巻」では、「千載古人の心」が面白かった。「多賀城碑」という古碑が出土し、そこには「靺鞨(だったん)」という文字が刻まれているとのこと。8世紀の前半における国際的な交流の広さに驚く。毎度のことながら、著者の見識の幅広さと深さには感心するばかりだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/10/07(1666日経過)
記録初日
2019/10/06(1667日経過)
読んだ本
372冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
131693ページ(1日平均79ページ)
感想・レビュー
372件(投稿率100.0%)
本棚
10棚
自己紹介

歴史小説を中心に、ビジネス書や新書から文芸書まで、あまり拘らずにその時読みたいと思った本を乱読しています。本は主に仕事中の移動時間や隙間時間、週3~4日もうけることにしている休肝日に読んでいます。読メ登録以来、読書量も増え、皆さんの投稿に刺激を受け読みたい本が増え続ける毎日です。

体力維持のため10kmのランニングを週2回、筋トレを週3~4回のペースで継続中です。最近は故障も多く回復力が落ちていることを痛感しています。悲しいことに、老眼も進み本が読みづらくなってきました。読書も体力づくりも、無理のない範囲で継続していこうと思っています。

2022年10月7日で読メ登録から3年が経過、12月14日「読んだ本」が300冊に達しました。今まで飽きずに読メを継続することができたのは、ここに集う皆さんのお陰だと思っています。読メに感想を投稿すること、そして皆さんと交流することが読書のモチベーションになっています。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう