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2024年11月の読書メーターまとめ

はちこう
読んだ本
9
読んだページ
3621ページ
感想・レビュー
8
ナイス
168ナイス

2024年11月に読んだ本
9

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

はちこう
再読ということもあり嘉兵衛以外の人物にも注目しながら読む。工楽松右衛門との出会いは嘉兵衛にとってかけがえのないものだったようだ。松右衛門は自分一人利することを嫌い、公のために生きた人物と言える。この松右衛門が主人公の「帆神」という本がある。読んでみたい。那珂湊の勃興と衰亡の歴史も興味深い。交通の流れによってその土地の隆盛に影響があるのは今も昔も変わらない。それにしても、人生は良い方に転がり出すと加速するように好転するようだ。これも嘉兵衛の人間的魅力ゆえなのだろう。
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2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

はちこう

東岡崎駅の徳川家康像です。細部の作り込みがとても丁寧です。高さもあり迫力満点です。

東岡崎駅の徳川家康像です。細部の作り込みがとても丁寧です。高さもあり迫力満点です。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
8

はちこう
函館にいく予定があって再読する。嘉兵衛の銅像やハリストス正教会を観ることができた。函館でも嘉兵衛は忘れられつつあるような印象を持つ。資料館は平日の3日間のみだし、冬季は休館だし、記念館も閉館になっている。「菜の花~」の発刊から40年以上経っている。仕方がないのかもしれないが、残念だ。今回は時間がなく開陽丸を観にいくことができなかった。次回は車を借りて江差まで足を伸ばしてみたい。司馬さんは、旅行の工程では先に行った関寛斎を最後に書いている。寛斎への思い入れの強さを感じる。
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はちこう
この物語の主人公はもちろん高田屋嘉兵衛だが、6巻についてはもう1人の主人公、リコルドにも存在感有り。ゴローニンが死んだと聞かされながらも、彼を救うためにリコルドは嘉兵衛を拿捕する。その拿捕の時、嘉兵衛を慕って皆が自分を一緒に連れていってくれと言うのだが、リコルドは嘉兵衛という人物の人望を垣間見て、ただ者ではないという思いを強めたのではないだろうか。嘉兵衛とリコルドの信頼関係なしにゴローニン事件の解決はなかったはず。ドラマは質がよくなかった。クオリティの高い映画化を期待する。
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はちこう
「作用と反作用」という言葉が繰り返される。この本での「反作用」は日露間における「報復」ということになる。「反作用」は重ねるごとにエスカレートし、最終的にそのしわ寄せが嘉兵衛に及ぶことになる。そういう意味では嘉兵衛は被害者なのだが、露の立場からみるとレザノフやゴローニンも被害者ということになるのだろう。松平定信は露との交易に前向きだったらしい。歴史に「IF」は無いというが、もしこの時、露と交易を始めていたら日露間の領土問題はどうなっていたのだろうと想像せずにはいられない。
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はちこう
私たちは渡来人との混血の子孫で、それ以前に日本列島に住んでいた人々が北上し蝦夷になったのだとしたら、アイヌ人こそ日本列島の先住民の子孫なのかもしれない。そう思うとアイヌの伝統や文化が衰退していることは残念だ。嘉兵衛は、国後水道を渡る航路を発見する。国後、択捉間の行き来は困難だったようなので、嘉兵衛の功績として記憶しておきたい。しかし、そのおかげで嘉兵衛はサニトラさんと同じ轍を踏むことになってしまう。それを承知で嘉兵衛が幕府の定御雇船頭になることを決断する場面は感動的。
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はちこう
当時、国内最大級の船となる辰悦丸が完成し、嘉兵衛は蝦夷地へ向かう。18世紀後半、この頃既に国後島や択捉島は松前藩の管理下だったらしい。高橋平三や最上徳内らの命懸けとも言える努力を考えると、北方領土が現在ロシアの実効支配状態となっていることが残念でならない。ウクライナで起きていることも、対岸の火事と思わず、どうやって自国の領土を守るのか、国民の意識を高めなければならないと思う。嘉兵衛や最上徳内らの偉業について学べるだけでなく、北方領土についても色々と考えさせられる巻だった。
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はちこう
再読ということもあり嘉兵衛以外の人物にも注目しながら読む。工楽松右衛門との出会いは嘉兵衛にとってかけがえのないものだったようだ。松右衛門は自分一人利することを嫌い、公のために生きた人物と言える。この松右衛門が主人公の「帆神」という本がある。読んでみたい。那珂湊の勃興と衰亡の歴史も興味深い。交通の流れによってその土地の隆盛に影響があるのは今も昔も変わらない。それにしても、人生は良い方に転がり出すと加速するように好転するようだ。これも嘉兵衛の人間的魅力ゆえなのだろう。
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はちこう
近々函館に行く予定があり再読。街中に嘉兵衛の銅像や資料館があるらしい。せっかくの機会なので寄ってみよう。前半の嘉兵衛の青年期の部分は、ほぼ創作だろうと思いながら読んだが、あとがきに司馬さんが淡路島までいき現地の先生から嘉兵衛の伝承を聞いたことが書かれており、それなりに史実に近い内容なのかもしれないと思い直す。中でも若衆に関する記述は興味深い内容だった。ここでイジメを受けたことが(当時の本人は辛かったろうが)、結果として嘉兵衛の人間形成にプラスになったと言えそう。
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はちこう
毎度のことながら、著者の引出しの多さに驚かされるとともに、別の場所の引出しと繋ぎ合わせて文章を組み立てていく巧さにただただ感心してしまう。近くを通っても、実際に寄ったことがない歴史スポットが多々紹介されている。中でも「岩崎邸」にはいつか行ってみたい。そこから漱石の話しになって、樋口一葉の話しになったりするところがこのシリーズの醍醐味でもある。後半、「菜の花の沖」にも登場した近藤重蔵が紹介されて、最後にまた漱石の「三四郎」の話しに戻ってくる。著者は漱石の愛読家だったようだ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/10/07(1904日経過)
記録初日
2019/10/06(1905日経過)
読んだ本
412冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
147854ページ(1日平均77ページ)
感想・レビュー
411件(投稿率99.8%)
本棚
10棚
自己紹介

歴史小説を中心に、ビジネス書や新書から文芸書まで、あまり拘らずにその時読みたいと思った本を乱読しています。本は主に仕事中の移動時間や隙間時間、週3~4日もうけることにしている休肝日に読んでいます。読メ登録以来、読書量も増え、皆さんの投稿に刺激を受け読みたい本が増え続ける毎日です。

体力維持のため10kmのランニングを週2回、筋トレを週3~4回のペースで継続中です。最近は故障も多く回復力が落ちていることを痛感しています。悲しいことに、老眼も進み本が読みづらくなってきました。読書も体力づくりも、無理のない範囲で継続していこうと思っています。

2024年10月7日で読メ登録から5年が経過、10月25日「読んだ本」が400冊に達しました。今まで飽きずに読メを継続することができたのは、ここに集う皆さんのお陰だと思っています。読メに感想を投稿すること、そして皆さんと交流することが読書のモチベーションになっています。

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