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2024年9月の読書メーターまとめ

イアン
読んだ本
12
読んだページ
4191ページ
感想・レビュー
12
ナイス
3240ナイス

2024年9月に読んだ本
12

2024年9月のお気に入り登録
17

  • nonpono
  • K.S
  • マイケル
  • mochiomochi
  • どみっきー
  • Yo
  • remon2
  • manzanaverde328
  • にたまご
  • 八朔日
  • うみがめこ
  • y y
  • まみ
  • kazz
  • 烏龍茶
  • アリエル
  • ましゅまろ

2024年9月のお気に入られ登録
17

  • nonpono
  • K.S
  • マイケル
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2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

イアン
★★★★★★★★☆☆本屋大賞にノミネートされた塩田武士の長編。30年前に発生した二児同時誘拐。1人は解放されるが、もう1人は安否不明のまま3年が経過したある日、突然祖父母の前に姿を現す。序盤は緊迫の誘拐劇を警察視点で描くが、本作の本質はそこにはない。自身の集大成として事件の謎を追う記者の執念、写実画家の苦悩、画商の娘の淡い恋心…。関係者を追って日本各地を転々とする展開は冗長に感じたが、苛烈な運命の悪戯が心に沁みる良作。空白の3年間に芽生えた男児の胸中に思いを馳せた時、「罪」と「愛情」の境界はあまりに脆い。
ツナマヨ
2024/09/29 09:15

これは面白そうですね! いただいていきます!

イアン
2024/09/29 16:01

ツナマヨさん、どうぞどうぞ。レビュー楽しみにしています!

が「ナイス!」と言っています。

2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

イアン

気付けばイヤミスが多めだった8月。月間ベストは伊坂幸太郎の『アヒルと鴨のコインロッカー』。以前読んだのはかなり昔ですが、伏線回収系の作品は再読でこそ深みが感じられますね。中山七里の『嗤う淑女』シリーズも追いかけたいです。今月もよろしくお願いします。2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:4278ページ ナイス数:3056ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1121679/summary/monthly/2024/8

Vanc
2024/09/03 22:34

イアンさん、いつもありがとうございます。共読は、レモン、淑女、滅茶、アヒルの4冊でした。確かに伏線回収の優れたアヒルでしたが、最後のコインロッカーは私には良く分かりませんでした(笑)。

イアン
2024/09/03 22:42

Vancさん、こちらこそいつもありがとうございます。共読4冊は多いですね!コインロッカーは多分…語呂がいいからでしょう(笑)

が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
12

イアン
★★★★★★★★★☆特別養子縁組を扱った辻村深月の長編。一人息子を育てる栗原家に着信した一本の電話。それは実の母親を名乗る女からの「子どもを返してほしい」という脅迫だった…。不穏な幕開けを描いた第一章をまるごとプロローグに変えてしまうように、第二章では不妊に悩む夫婦の苦悩が、第三章では予期せぬ妊娠に当惑する少女の心理が丁寧に綴られている。佐都子が不妊治療を諦めた空港での一言、お腹の中の子と見た景色を心に刻むひかりの誓い、その一つひとつが深く胸を揺さぶった。特別養子縁組とは何かを知る貴重な読書体験となった。
remon2
2024/09/30 07:08

映画もよかったですよ。機会があったら観てみてください。

イアン
2024/09/30 08:22

remonさん、映画も良かったんですね。また機会があったら観てみます。情報ありがとうございます!

が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★☆☆☆☆伊岡作品ではお馴染みの真壁・宮下コンビが活躍する社会派長編。神田川の護岸に開いた排水口から男の遺体が発見される。警視庁の真壁と宮下は事件に興味を抱いた女子大生・未歩のお供として捜査に加わるが、やがて同じ暗渠から第2、第3の遺体が発見され…。これらの遺体に関連はあるのか。謎多き帰国子女の正体とは。暗部への着眼点は面白く、不快指数の高さは伊岡作品の真骨頂でもあるのだが、犯人の正体やその動機には唐突感があった。どこまでも続く地下水脈の閉塞感は、特殊詐欺に手を染めた若者の行く末を暗示している。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★☆☆☆前代未聞の仕掛けが炸裂する下村敦史の本格長編。人気覆面作家・御津島磨朱李の新邸お披露目会に、作家・評論家・名探偵など7名が招待される。そこで予告される盗作の暴露。やがて館の主である御津島が断末魔の叫びと共に姿を消し…。それは演出か、惨劇か。令和の時代にありながら精巧に創り上げられたクローズド・サークル。視点の煩雑さは気になるものの、まさに一世一代の試みには敬意を表したい。どう前代未聞なのかはネタバレになるため書けないが、読後に浮かんだ率直な感想は「下村さん儲かってるんだな」ということ。
さとか
2024/09/25 10:27

同じこと思いました笑 さらに画像をググってしまった🤣

イアン
2024/09/25 19:21

さとかさん、やっぱり同じこと思いますよね。間取りや内装をここまで後悔しちゃっていいの?とは思いますが、地元では有名なんでしょうか。。。

が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★☆☆☆本屋大賞にノミネートされた青山美智子の連作短編集。寂れた公園に佇むカバの遊具。カバヒコと名付けられたその遊具には「治したい部分に触れると回復する」という都市伝説があった。成績が急落した高校生やストレスが原因で休職中の女性など、5人の男女がその悩みを吐露する中で見つけた希望。一話完結ながらも少しずつリンクする人物にハッとするとともに、随所に人生の格言となるような優しい言葉が散りばめられていた。カバヒコの治癒能力は決して超常現象ではない。一つの言葉の重みや自分自身の覚悟が心の傷を癒すのだ。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★★☆☆タイトルが切ない芦沢央の長編。産後の不安から衝動的に自らの子を取り替えてしまった繭子と、その事実に気付かず育児を続ける郁絵。4年後、あるきっかけで入れ替わりの事実が判明する。第一章ではいつ発覚するかと怯えながら過ごす繭子の、第二章では取り違えの事実に当惑し重大な選択に悩む郁絵の心理を繊細な筆致で描いた良作。期待したようなミステリ要素はなかったが、ここまで心揺さぶられる作品は稀だ。繭子の行為は許されるべきものではないが、それでも置き去りにせず掬い上げるような結末を心のどこかで望んでいた。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★☆☆☆☆いくつもの「嘘」が印象的な道尾秀介の長編。老舗旅館の長男・逸夫は、同級生の敦子が他の女子からいじめを受けていることを知る。敦子から「タイムカプセルに埋めた手紙を入れ替えること」を提案された逸夫は、ある想いを胸に計画に協力するが…。ダムに沈んだ村出身で認知症が進みつつある祖母の過去も交錯させながら、逸夫の計画は進行する。小さな驚きはあるものの、〝騙しの道尾〟と称される著者にしてはミステリ要素は薄く、どちらかと言えば純文学に近い印象を受けた。人間と蓑虫が似ているという発想は哲学的でもある。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★★☆☆自身4度目の国内ミステリ3冠に輝いた米澤穂信の連作短編集。群馬県内の山麓でバラバラ死体が発見された。間もなく犯人が逮捕されるが、群馬県警捜査一課の葛はその遺棄状況に違和感を覚え…(「命の恩」)。不可解な状況での殺人や立て籠もりなど、いずれも序盤に大きな謎が提示されるが、現場に残された物証や関係者の証言を足掛かりに事件の裏に隠された真実を炙り出していく。余分なエッセンスを排除し、常に冷静に事件を解決する葛の渋さが光る上質な短編集だが、可燃物の如く熱くたぎる葛が活躍する長編も読んでみたい。
marsan
2024/09/18 23:29

ナイスありがとうございます

が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★☆☆☆2017年にドラマ化された「増山超能力師事務所」シリーズ第1弾。超能力の存在が科学的に証明された世界で、増山圭太郎率いる「増山超能力師事務所」のメンバーが己の超能力を駆使して浮気調査や失踪人捜索の任務をこなしていく。作中である人物が「なんでもアリだな、もはや」と呟くが、そうではない。超能力の存在を前提としつつもその原理を細かく設定することで、ある種のリアリティを生んでいる。心の声が地の文にダダ洩れなのはいつもの誉田スタイルだが、他人にも読まれてしまうのは妄想族にとっては死活問題である。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★★★☆湯川の出自が明らかとなるガリレオシリーズ第10弾。房総沖で男性の他殺体が発見された。間もなく身元が判明するが、同居していたはずの女性がある年配女性と共に忽然と姿を消しており…。捜査に当たる草薙や内海らが細い糸を手繰るように行き着いた先に、一人の天才物理学者の名が浮上する。事件の背後に横たわる悲しき真相とは。そこに湯川の人生はどう交錯してくるのか。東野圭吾が本作に仕込んだ最大の衝撃は湯川の生い立ちと過去作とのリンクにあるが、読み始める前にネタバレを踏んでしまったことが悔やまれてならない。
イアン
2024/09/09 18:19

モトラッドさん、先週本屋で見つけて即買いでした!文庫版には短編『重命る(かさなる)』が収録されているので、こちらもお勧めですよ~

モトラッド
2024/09/09 18:25

イアンさん、情報ありがとうございます_(._.)_

が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★★☆☆本屋大賞にノミネートされた塩田武士の長編。30年前に発生した二児同時誘拐。1人は解放されるが、もう1人は安否不明のまま3年が経過したある日、突然祖父母の前に姿を現す。序盤は緊迫の誘拐劇を警察視点で描くが、本作の本質はそこにはない。自身の集大成として事件の謎を追う記者の執念、写実画家の苦悩、画商の娘の淡い恋心…。関係者を追って日本各地を転々とする展開は冗長に感じたが、苛烈な運命の悪戯が心に沁みる良作。空白の3年間に芽生えた男児の胸中に思いを馳せた時、「罪」と「愛情」の境界はあまりに脆い。
ツナマヨ
2024/09/29 09:15

これは面白そうですね! いただいていきます!

イアン
2024/09/29 16:01

ツナマヨさん、どうぞどうぞ。レビュー楽しみにしています!

が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★★★☆15年の歳月を鮮やかに埋めてみせる横山秀夫幻のデビュー作。15年前の女教師の自殺は、高校生3人による他殺―。1本のタレコミから捜査は再び動き出すが、その時既に時効までは24時間を切っていた…。迫るタイムリミット。浮かび上がる3億円事件との関連。誰が女教師を殺し、事件を闇に葬ったのか。取調室での供述のみでここまで緻密な推理が可能かという疑問はさておき、その意外性や伏線回収の鮮やかさはデビュー前の作家のそれではない。これで横山秀夫の既刊は全て読み終えてしまい、一抹の寂しさと共に本を閉じた。
ツナマヨ
2024/09/20 20:14

イアンさんのレビューが面白そうだったので、読ませていただきました!

イアン
2024/09/20 20:36

ツナマヨさん、読了お疲れ様です。デビュー前の作品だけあって古さは感じますが、伏線の張り方や意外性は好みでした。新作が読みたいですね。

が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★☆☆☆☆知念実希人の児童書ミステリ第3弾。校庭の端にある茂みに覆われたカメの銅像。これまで人知れず佇んでいた古びた銅像が、日に日に前進していることに気付き…。押してもびくともしない銅像はなぜ動いたのか。今回もお馴染み天馬・陸・美鈴のミステリトリオが日常の謎に挑む。トリックの大筋は秒で判ってしまったが、なぜそのような現象が起きたのか(犯人の動機)という点は興味深く読んだ。ボール遊び、イモムシ、みかんの木…。これらのパーツを集めて一つのストーリーを紡ぐ作業は、幼き日に夢中になったパズルに似ている。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/04/11(1686日経過)
記録初日
2020/03/12(1716日経過)
読んだ本
593冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
229532ページ(1日平均133ページ)
感想・レビュー
593件(投稿率100.0%)
本棚
45棚
性別
現住所
三重県
自己紹介

読書を好きになったきっかけは、小学生の頃に読んだ東野圭吾の『むかし僕が死んだ家』
それまで勉強の対象でしかなかった「読書」というものの素晴らしさに気付いた瞬間でもありました。

以来、ミステリを中心に本を読み漁ってきましたが、2020年4月読書メーター登録してからは、読書自体に加えてレビューを書くことやレビューに対する反応に新たな楽しみを見出すようになりました。

好きな作家は、東野圭吾、誉田哲也、米澤穂信、雫井脩介、伊坂幸太郎、伊岡瞬、柚月裕子、中山七里、道尾秀介、辻村深月、葉真中顕、染井為人など。(敬称略)

レビュー掲載にあたっては「完成度」「リーダビリティ」「結末の意外さ」「リアリティ・フェアネス」などから総合的に判断し、独断と偏見で10段階評価しています。

以下は、レビュー掲載にあたっての自分なりのルールです。
①255文字記載する(★評価含む)
②可能な限りネタバレは排除する。
③部分的にでもネタバレを含む場合は必ず【ネタバレあり】を表記する。
④作家名は敬称略とする。
⑤著者へのリスペクトは忘れない。
⑥(読んだ方の)印象に残るレビューを心掛ける。
⑦月に1冊は初読作家の作品を登録する。
⑧直近9冊以内に読んだ作家の作品は登録しない(上下巻は除く)
⑨文学賞は該当作品が3冊以上となったら本棚を作成する。
⑩文庫改題作は必ず明記する。

50冊目『雪冤』大門 剛明(2020.7.15)
100冊目『告白』湊 かなえ(2020.12.13)
150冊目『理由』宮部 みゆき(2021.6.6)
200冊目『慟哭』貫井 徳郎(2021.11.3)
250冊目『何者』朝井 リョウ(2022.4.7)
300冊目『白夜行』東野 圭吾(2022.8.28)
350冊目『絶叫』葉真中 顕(2023.1.21)
400冊目『教場』長岡 弘樹(2023.6.14)
450冊目『爆弾』呉 勝浩(2023.11.7)
500冊目『方舟』夕木 春央(2024.3.16)
550冊目『宝島』真藤 順丈(2024.7.29)

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