ネタバレ切れ味鋭い推理力を持つ祖父が、認知症の症状の見え隠れする合間を縫って、その場に居ながらにして孫娘の持ってくる難題を解決する、新しい安楽椅子探偵もの。最初はほのぼのとした話かと思ったが、章が進むにつれ事件も深刻化、最後は主人公の生い立ちに絡んだ長々重い話だった。あと、世界の名作ミステリーが話中でふんだんに引用されるあたり、作者の推理小説愛が感じられる内容でもあった。

ネタバレ笑わせてもらいました。かつてのフジ「カノッサの屈辱」の令和版ってとこか。よくもまあ、そんなとこに目をつけて、こんなにも本気で調べたものだ。どんなに下らないことでもグラフ化・数値化してまとめると、意外に論理めいたものが見えてくる（強引なのもあるが）。で、またそうすることによって、新たな笑いが生まれるのが不思議。【私のツボ】柴田理恵号泣史（総量はペットボトル4本分）、時限爆弾解除二択史（赤か青か）・二時間ドラマサブタイトル史・1000万円以上の大金を拾った人史（ゴミ処理場発見が圧倒的、あと30件中9件が埼玉）

ネタバレ筆者がTVやYoutubeチャンネルで話している理論を、ひたすら数字やグラフの説明で攻めた本。これを理解するのには中々に骨が要ります(苦笑)。しかし言わんとしていることは、岸田以降の内閣・政府が、我々の生活向上とは全く的外れな政策をしていること。その裏には、己の省益だけ目的に、マスコミを操り国民を財政破綻論で騙して税金を上げ続ける財務省が見え見え。日銀もダメ。また少子化・災害・教育・防衛などへのカネの使い方も全く的外れとくれば、もうこの先の日本が全く悲観的にしか見えてこない。正論だけに後味が悪い。

ネタバレこれから自分も定年を迎えるにあたり、めちゃくちゃ参考になって良かった。例え話が多過ぎるいつもの洋書なので、ポイントだけメモ。【メモ】・第二の曲線を知る。流動性知能と結晶性知能・成功依存症から抜け出す・欲や執着を捨てる（お金、権力、快楽、名誉という偶像）・死の現実を見つめる（落ち込みや衰退）・林住期に入り信仰を深めることで超越に歩み入る・弱さを通じて人とつながる、弱さを強さに変える・勇気をもって引き潮に糸を垂らし、過渡期を乗り切る・モダンエルダーアカデミー(MEA)・キャリアの軌跡は直線でなくていい。

ネタバレ「図書室のはこぶね」から。戦前のドイツ、寄宿舎で過ごす個性豊かな仲間たち。正義、勇気、優しさ、臆病、貧しさ・・様々なことにまつわる出来事を経験をしながら5人の親友たちが成長して行く。彼らを見守る先生たちも、現代風のド民主主義な価値観ではなく、この時代独特の価値観や正義観で彼らを諭したり励ましたりするのがまたよかった。そして物語はクリスマスの演劇会へ・・。貧しさゆえにクリスマス休暇でも家に帰れず寄宿舎に残るマルティンはどんなに辛かっただろう。

ネタバレローカルブラタモリ（笑）。35年前に札幌に住んでいた頃と「今」は全然変わっているが、遡る「昔」は変わらない。ただ再開発などで「〇〇跡地」も次第に減っていくので、こういう資料の残し方は貴重ですね。北大メインストリートがやや低いのは、扇状地と氾濫平野の境目だったとは。地元からは僻地と揶揄（笑）されている、簾舞とか篠路などのマイナーな地区の歴史も知れて嬉しい。今回は図書館本だったので、いずれ買おうと思いました。そして、この本を片手に札幌をじっくりめぐってみたいです。

ネタバレ精神科医の患者回答事例集のような内容（笑）。まあ確かに自分にもつい自己反省会をしてクヨクヨしてしまったり、「人生とは何か」とかを考え込んでしまったりすることはよくある。そんな時の自分は「頭がお暇」な時なのだ、とは、なるほど。そこで、体を動かすなり、何かに集中するなりしていると考えることすらできなくなるとのこと。これは実践してみたい。悩みの根本解決にはならないが、突き詰めてしまって自傷したり鬱になったりからの緊急避難はできるはず。

ネタバレ鈴木保奈美『あの本読みました？』の東京タワーの回で紹介。何か気が滅入る話ばかり。地方蔑視で、いちいち大学名まで出して学歴を出して来るのが鬱陶しい。見栄と現実のギャップに苦しむ人々。作者はそれを高みの見物をしているよう。

ネタバレ「伝統をぶち壊す」と言って勇気ある先輩たちが始めた行動が、いつの間にかその学校の伝統行事と化してしまい、結局その形を変えることが許されない伝統のためにまた今の生徒が辛い目に遭っているという皮肉な現実。それに疑問を持った図書部の生徒たちが「強制」「全体主義」の壁を越えるべく立ち上がる。話が進むにつれ、登場人物たちの背景や行事が始まった経緯などが明かされ、最後はそれぞれが繋がって見事な大団円になって感動。ケストナーの「飛ぶ教室」も読んでみよう。

ネタバレ切れ味鋭い推理力を持つ祖父が、認知症の症状の見え隠れする合間を縫って、その場に居ながらにして孫娘の持ってくる難題を解決する、新しい安楽椅子探偵もの。最初はほのぼのとした話かと思ったが、章が進むにつれ事件も深刻化、最後は主人公の生い立ちに絡んだ長々重い話だった。あと、世界の名作ミステリーが話中でふんだんに引用されるあたり、作者の推理小説愛が感じられる内容でもあった。