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2024年4月の読書メーターまとめ

伝奇羊
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感想・レビュー
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210ナイス

2024年4月に読んだ本
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2024年4月のお気に入り登録
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2024年4月のお気に入られ登録
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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

伝奇羊
ネタバレお人よしの地球文明が「ここに居ますよ」と盲滅法に信号を発信していたら、惑星規模の厄災に追い詰められた三体人に「おめでたい奴らだクイモノにしてやる」となるお話。心ある三体人に「返信するな」と警告を受けたのにも関わらず、人類に絶望し憎悪を抱いていたある人物が「どうぞ侵略して下さい」と返信してしまう、彼女の境遇から見れば無理もないのだが。(何しろ文革で父を殺され、自らも強制労働に送り込まれたりしている。)のみならず自ら三体人に協力する組織を作って侵略を助けようとまでしてしまうのだった。ここまで一息に読んだ。続く
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
13

伝奇羊
ネタバレ52年に一度の6つの月の合によって集団自殺現象が起こる惑星アルカディア、住民の減少に歯止めをかけるべくヘザリントン機構がお買い上げ。住人は機構と雇用契約を結びウィンウィンの関係と思いきや、私有地は接収され自立農機ブロントメクが闊歩する。シーヴェスタ―の海洋資源乱獲。さらに人の願望通りに変形するアモーフが職員としてやって来てリヴァーサイドコロニーの住人は機構と対立する。―結局スザンナも機構から来た職員だったしストレングスのこともあったのにラストの仕掛けに気が付かなかったのは不覚だった、ちょっぴり苦い結末。
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伝奇羊
前作ハローサマー、グッドバイから何十世代も経った時代だがドローブーブとブラウンアイズは伝説となって語り継がれている世界。 前作よりもSF設定は複雑になり生態系が詳しく記述されている。地球人が登場するのも驚き。微妙に住人の生態が変わった?と思いながら読みすすんだ、途中ミステリ要素もあり、先が気になって仕方がない。そして前作を読んで想像を膨らませていた「ロリン」がまさかの「!」だったとは。 前作で考察書きまくったけど、この本でほとんどの謎が解けた!―この勢いで「ブロントメク!」を読むぞ!
が「ナイス!」と言っています。
伝奇羊
ネタバレお人よしの地球文明が「ここに居ますよ」と盲滅法に信号を発信していたら、惑星規模の厄災に追い詰められた三体人に「おめでたい奴らだクイモノにしてやる」となるお話。心ある三体人に「返信するな」と警告を受けたのにも関わらず、人類に絶望し憎悪を抱いていたある人物が「どうぞ侵略して下さい」と返信してしまう、彼女の境遇から見れば無理もないのだが。(何しろ文革で父を殺され、自らも強制労働に送り込まれたりしている。)のみならず自ら三体人に協力する組織を作って侵略を助けようとまでしてしまうのだった。ここまで一息に読んだ。続く
が「ナイス!」と言っています。
伝奇羊
幼少時から40代半ばまでの体験を綴ったかけ足エッセイ。石ノ森町での子供時代、映画と漫画にのめりこんだ中学生時代、漫画家デビューとクラブ活動に明け暮れてダ・ビンチになりたかった高校時代が語られる、当時の「手塚治虫の”電光人間”の原稿を手伝って―人物にまでペンを入れてしまって、次から依頼が来なくなった―」いうエピソードは手塚治虫も漫画の中で描いているが曰く「このコマなど彼の絵そのままです、この丁寧な影の付けかた」などとちゃんと評価されていたいのである。しかし漫画家さんが短命なのは生き急ぐせいなのだろうか?
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伝奇羊
夏の蒼い空とどこまでも蒼い海、入り江に立つ缶詰工場と内海に浮かぶ船影の間を縫って進むスキマーが脳裏に浮かぶ。真冬の様に冷え切ったラストシーンの世界とのギャップに切ない気持ちになる青春小説。SF設定も興味深くコメントで考察してみた(ネタバレ注意)特に「ロリン」に何かあると思うのだが...。 続編の「パラークシの記憶」も同じ河出文庫で出ている様なのでぜひ読みたい。
伝奇羊
2024/04/27 21:37

考察④―《住人》この星の住人である異星人はヒューマノイドであり外見や生理は人間によく似ている。寒さに弱く、寒冷な環境では錯乱状態となり、死に至る。そのため凍期や夜間外出するときは煉瓦を温めたものを携帯する。(夜間や夏の海水の冷たさでパニックになるので完全な恒温動物ではないのか?)。太陽であるフューの放射による変異を受けやすく余分な腕があったり、または腕がない個体も散見される。

伝奇羊
2024/04/27 21:42

考察⑤―《ロリン》異星人の主人公(以降「住人」とする)の住む惑星の一生物種。どこにでもいる。座ったり、農作業をしたり、仕草は住人によく似ている。住人を真似たり手伝ったりするが奴隷や召使ではない。住人を小さく毛深くしたような姿をしている。ある種のテレパシー能力があり、ロックスをコントロールしたり危機に陥った住人を助けに来ることもある。人類に対する類人猿に相当する種ではあるまいか、ラストで主人公を助けに来るのだが、もしかすると住人よりも高度な知的生物である可能性もある。

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伝奇羊
お勧めです。手元に光瀬龍の小説版(1980年版、1999年新版)と萩尾望都の漫画版(文庫版、コミックス1.2巻は紛失)があるので、出版されてからも大分迷っていたけれど、本当に買ってよかった。まず版型が大きいので絵が良く鑑賞できる、文庫ではわからなかった人物の表情はこうだったんだとか、ここはこんな風に描きこまれていたんだとか、また完全版ということで見開きやページの組み方が連載当時のままというせいか、見開きの処理、扉絵など新鮮に感じました。光瀬先生の小説の方と合わせて読むとより一層感慨深く読めると思いますよ。
伝奇羊
2024/04/20 22:38

巻末に光瀬、萩尾両先生のエッセイとインタビューが付いていてこれらも貴重。萩尾先生についてはこの本と「銀の三角」以外知らなかったのだが多少とも人となりが分かって良かった。それからあのゴツイ光瀬先生が萩尾先生のファンだったとは驚き。 これは蛇足だが小説版、漫画版どちらかのラストに「―三葉虫の群れが通り過ぎて行った―」という一文があると思い込んでいた、あれは自分の妄想だったのか?

伝奇羊
2024/04/21 20:33

中学生の時に小説版を初めて手に取ってから1999年の新版、2024年の漫画版と20年ごとに買い足していることに気が付いた。茫漠たる時の流転を扱った作品だからこそ自分の中でも長く生き続けているのだと思う。

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伝奇羊
ネタバレ19世紀のウィーン。英国のセントルークス卿の《プレジャー・ドーム》はディープでグルーヴなサウンドを操る《DJ》によってリミックスされた音楽が人々を恍惚の境地に誘う。一方、世間では音楽から至上の快楽を得られる《魔笛》と呼ばれる麻薬が音楽家の間に出回っていた。楽団の指揮に限界を感じていた若手音楽家のフランツは、セントルークス卿の、「意のままに演奏させることのできる楽団」という甘言に惑わされて《DJ》になるが、知らぬ間に《魔笛》を投与されてしまう>次の次に続く
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伝奇羊
ネタバレ図書館本。アンモナイトの化石とサミーと書かれた封筒の切れ端と共に捨てられた15歳の少年が僅かな手がかりを頼りに産みの母を探してイギリスの山あいの寒村へ旅をする。少年と母親視点の語りが交互につづられるなか手がかりがパズルのピースの様に一つ一つはまっていき最後に二人はほんの一瞬出会うのだが、その過程にドキドキしながら読み進めた。最後の『うちに帰って来た。』の一文が旅によって成長し養父母への向き合い方も変わった少年の心を象徴しているように感じた。
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伝奇羊
ネタバレ21世紀末アメリカは紛争地域に遠隔起動歩兵ティン・メンを送り込み「武力解決による平和」を実現させていた。しかし中東の軍閥などアナーキスト達は世界秩序を破壊せんものとしてG20サミットの開催に合わせEMP(電子磁気パルス)による攻撃を行った。さらにギリシャでG20に参加した各国のリーダーはすべて暗殺されてしまう。生き残ったアメリカ、ロシアの両大統領は必死の脱出行を続ける。方やダマスカスに駐留するティン・メン達は大統領生存を知ってギリシャへ向かうのだが...
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伝奇羊
ネタバレ本筋とは関係ないが、高校の時の冬季マラソンを思い出した走った距離は10キロもないくらいだが。登場人物の話し言葉が高校生らしくないという意見もあるが、当時ひねた高校生だった自分は古典の引用、故事成句の使い方はおおむねあんな感じだったのでいいのでは。
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伝奇羊
アニメが有名だがいわゆライトノベルというよりもアオハル小説というジャンルがあればその範疇に入る作品。省エネ(余計な労力を使わない)の信条を掲げる男子高校生が冷めた口調の一人称で語るところがハードボイルド・ミステリーを思わせる。最小限の言葉で強い視覚的なイメージが伝わってくる場面が何か所かあって。そういう点ではアニメにし易かったのだろう。短文をつらねるテンポの良い語り口が快くて、一気に読み終えてしまった。
が「ナイス!」と言っています。
伝奇羊
ネタバレ図本。言語学者フェアリーはスミソニアン学術団に招かれたはずが拉致同然に宇宙船発着基地に連行される。そこで待っていたのは米国が月で3万年前の遺跡を発見したという事実だった。遺跡の碑文の解読に取り組むうちに、記された言語と古代シュメール語との驚くほどの類似に気が付く。それがブレークスルーとなり恒星間宇宙船が建造される。更なる超技術を求めて人類始祖の惑星リンに到着するが。「星を継ぐ…」と比べて古さはあるがこちらが20年も前に書かれたことを考えればなかなか面白い、ラストの顛末は人類の無力さ、虚無感を感じた。
が「ナイス!」と言っています。
伝奇羊
ネタバレ創元SF短編賞を受賞した表題作と連作長編「マ・フ クロニクル」を収録。短編の連作による年代記というと火星年代記、光瀬龍の宇宙年代記などがあるが、叙情性の中に無常感を秘めた作品ばかりで自分が特に好きな形式である。人類が不在となった未来、マ・フと呼ばれる人工知性体は創造者であるヒトが残したマニュアルを聖典として忠実に守って1万年が過ぎた。無常感を感じさせる冒頭から1人のマ・フの視点でヒトとの再会、訣別、一転して信仰の対象?となった後の別離が情感と共に語られる。SF好きでなくても楽しめる叙情詩的中編だと思う。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/10/28(564日経過)
記録初日
2013/01/12(4140日経過)
読んだ本
233冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
69823ページ(1日平均16ページ)
感想・レビュー
95件(投稿率40.8%)
本棚
10棚
性別
血液型
B型
自己紹介

下ノ畑ニ居リマス。
2013年に登録したもののログイン出来なくなって作った新アカウントです。

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