読書メーター KADOKAWA Group

2024年4月の読書メーターまとめ

もも
読んだ本
33
読んだページ
12125ページ
感想・レビュー
33
ナイス
328ナイス

2024年4月に読んだ本
33

2024年4月のお気に入り登録
3

  • KAZOO
  • 特盛
  • starbro

2024年4月のお気に入られ登録
5

  • Yama#Kousikー公式
  • KAZOO
  • 特盛
  • starbro
  • 愛の伝道師カロン@ムダ毛を処理しますよっ

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

もも
先月、イスタンブールに1週間滞在した。建造物では、この本でも度々出てくるアヤソフィアが最も印象的だった。東ローマ帝国の都の初期から、オスマン帝国の時代まで、世界で最も栄えた地の中心であり続けたアヤソフィアには底知れぬ魅力を感じたものだ。アヤソフィア入場券と一緒にうっかり買ってしまった歴史ミュージアムが素晴らしかった。おすすめです。+3000円以上したけど。 カラキョイから、金角湾越しに旧市街を望むと、世界の中心に立っているような気分に陥った。コンスタンチノープルの住人もそんなことを思ったのではなかろうか。
もも
2024/04/11 17:39

読書感想よりも、イスタンブール紀行になってしまったが、本作、面白く読みました。後に、コンスタンチノープル陥落について書き残した人達を登場人物にした小説仕立てになっています。彼らの書き物もいずれは読みたい。コンスタンチノープルの民衆や皇帝は、確かに古い時代にしがみついてしまっていたのだろうけど、栄枯盛衰の衰退の時期に生きることは、難しく思う。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
33

もも
相変わらず、本の山。渡辺九段の漫画だらけの本棚が一番さっぱりしてた。余りに密集する本の写真に見ているだけで肩がこる。私の蔵書は文庫中心に500弱。本棚一つでこと足りる。電子書籍の登場で断捨離する前でも倍はなかった。このくらいが丁度いい。
が「ナイス!」と言っています。
もも
本棚というより、本に埋もれた家達の写真だった。山程の本があっても、皆それぞれに蔵書の内容が違うところが面白い。
が「ナイス!」と言っています。
もも
ラストは圧巻。目の前の人を助けること、わずかな持ち物を分け合うこと。母ちゃん、ローズ、女性達が逞しい。一方スタインベックは彼らに、インディアンからの強奪者としての側面も負わせているところが、これまた流石。日本も移民に対しては、カリフォルニアンスタンスだよなと思ったり。
が「ナイス!」と言っています。
もも
1930年代、銀行に借金を返せなくなり、土地を追われた農民達がカリフォルニアになだれ込む。インディアンを殺し、蛇を殺し、土地を守ったと、農民に語らせる辺りに作者の価値観が透けて見える。ジュード一家もオクラホマからカリフォルニアへ。上巻はカリフォルニアにつくまでのお話。ページをめくる手がとまらないタイプの作品。家族以外に元説教師が同行する。母が「いつかあの人(説教師)は私たちを助けてくれるよ」と話したとおりになるのかしら?
が「ナイス!」と言っています。
もも
ガルバ、オトー、ヴェテリウスが皇帝になり、殺害されるか自害し、ヴェスパシアヌスが皇帝になるまで。この間僅か一年。何故みんな皇帝なんてものになりたがるのか?永遠に謎。ガルバとヴェテリウスは、完全に能力不足。オトーは中々出来そうだったけど。21巻、ほぼ半分。長いがここまで読めるのはやはり塩野さんが書いた本だからだと思う。これが歴史学者だったらこんなに読ませる本を書けないでしょう。
が「ナイス!」と言っています。
もも
うーん、どうにも違和感。ナベちゃん夫婦の共依存関係に対しては、求めるものを与えてくれる相手同士で恋をしたということなんだろうけど。 学生時代の女友達たちの誰か(基本誰でもいいらしい)と恋仲になりたいけど、彼女達が応じられなかった→私たちがナベちゃんを利用してた。となるのは違うような気が。
山川欣伸(やまかわよしのぶ)
2024/04/28 16:07

ナベちゃん夫婦の話は、確かに共依存のようでいて、互いに必要とするものを見つけ合った恋の形かもしれませんね。学生時代の友達との関係については、それぞれが求めるものが違って接点を見出せなかった感じがします。

もも
2024/04/28 19:03

コメントありがとうございます。この本、自分の学生時代に読んでたら、また違った感想を持ったように思います。この年になると、離れてゆくのも人間関係、どちらかが良い悪いの問題じゃないなと思うようになりました。

が「ナイス!」と言っています。
もも
遺産相続について、血縁について、色々と考えさせられる。財産の正当性については、人によって考え方が様々だとは、自分の経験からもしみじみ。ドロシアの考えからすれば、私は受け取るべきものを受け取らなかった立場なんだけれど、全部欲しがる人からすれば、それが当然と思い高圧的な態度に出れるらしい。...なんか個人的な経験を思い出して読むのが辛くなってきた。ウィルが否定するバルストローの資産の出所についても、血を上に辿っていけばどんな財産だって、そういうことがあるだろうし。 後、フレッドの一途さは萌えの領域。
が「ナイス!」と言っています。
もも
ユリシーズのスティーブン・ディーダラスの若かりし頃。スティーブンってどんな人だったかしら?ユリシーズは私の脳みそが拒否した本なので、記憶が殆どない。この本では信仰心の深い母を持ったディーダラスが、キリスト教と決別するまでが描かれている。なんであれ、生まれた時から刷り込まれてきたものから離れるのは困難なものだなと思う。
が「ナイス!」と言っています。
もも
第一巻で登場した人物が掘り下げられていく。この時代では、治安判事=領主が地方の階級のトップ。その後はややこしいが、職業を持つことは見下されることだったらしい。ここら辺は色々読んできても今一理解できてない。ドロシア夫妻はどっちもどっちな感じ。無理矢理結婚させられた場合を除き、夫婦は善かれ悪かれ釣り合っているというのが私の持論。
もも
2024/04/24 16:35

子供の頃から、メアリのことを世界一素敵な女の子だと思ってきたフレッド。一方、美女ロザモンドについては、誰もが素敵な女性だと思っている...兄フレッドを除いて。ということで。フレッド君、女性を見る目だけは確か。一緒に生活していく上で、プラスになりそうなタイプに恋をできる事って、最高に幸せだと思う。逆がリドゲイト...女優とか、ロザモンドとか。

が「ナイス!」と言っています。
もも
ドロシアとロザモンド、タイプの違う2人の女性を中心に進む小説の世界は、「虚栄の市」を思わせる。ドロシアは理想主義で、当時は男性のものとされていた知識や教養を身につけたいと思っている。その手段が、自分なんて足下にも及ばない(と思っている)夫に導いてもらいたいというのは、フェミニストとは対極的。本巻では、尊敬していた夫に幻滅していきます。一方、ロザモンドは裕福で、虚栄心が強い、しかし階級ではドロシアに劣る女性。一流メロドラマ小説の幕開けを感じます。私はメアリがお気に入り。
が「ナイス!」と言っています。
もも
悪い君主の象徴のようにされているネロ。こどもじみているが憎めない所のある人です。歌手として凱旋式まで行ってしまうところは、失笑というかなんというか。母殺しとキリスト教徒の迫害が有名ですが、あのお母さんもねえ、業を感じる人。妻殺害は本当酷いけど、全体的に命が軽すぎる世界。暴君としてはカリグラの方がだと思うけど、キリスト教の世界になったからね。
が「ナイス!」と言っています。
もも
読みやすいけど難解な本。地頭のいい人向けの本だと思う。全くミステリではないのだけど、どことなくミステリーを解いているみたい。今一私には分からなかった。チャドもストレザーも、パリで変わったように見えるけど、根っこのところは、変わっていない。チャドはなんやかんや計画的で、ストレザーは行き当たりばったり。
が「ナイス!」と言っています。
もも
50代にして、思いがけず皇帝になったティベリウス。ある意味有能ではあるんだけど、2人の妻にしたいようにされているのはなんとももう。演説の場で涎がこぼれおちても拭わないほどに、無頓着な男にとってはどうしようもないのか...。馬鹿にされることや、軽く見られることに慣れてしまうことは悲劇。次の巻は、カエサル並に有名なネロ。カリグラ辺りから、アウグストゥスの血を引くもの達の特権意識が暴走しだす。
が「ナイス!」と言っています。
もも
4兄弟がカスピアン王子を助けて王位につかせるまで。ピーター達4兄弟はナルニアを治めていた間、大人にならなかったということ?何十年もナルニアで過ごしたにしては、中身もしっかり子供のまま。末っ子ルーシーが一番成熟している。
が「ナイス!」と言っています。
もも
カリグラは正に悪名高き皇帝。器が無さすぎたとしか。ある意味気の毒。こんな皇帝でもローマが続いたのは、ローマの維持が第一という価値観を持ち続けていたからだろうか?ユダヤとキリストが表に出す。塩野さん、一神教に対して、徹底して否定的。[キリストが十字架にかけられず、追放になっていたら、キリスト教の拡大の起因にはなりえなかっただろう。処刑を許可したユダヤ長官ピラトはこのことだけでもローマに害をなした]私はキリスト教徒ではないけど、キリスト教がない世界というのも想像できなくて、その方がいいとは言えないな。
が「ナイス!」と言っています。
もも
この本は速読では絶対に読めなかった。説明がなく、起こる事柄や会話から理解していかなくてはならない。「あなたはそう思ったのですね」とか、「私のことばの意味を理解しているはずよ」_その通りだった。とか、そんな会話はあるのに、意味の説明は一切なくて、読解力が試されてる気が。チャドと伯爵夫人の関係って、どう考えても自分が育てた若い愛人を引きとめたい女性の行動に見えるのだけど...清らかな関係とは一体?
が「ナイス!」と言っています。
もも
中継ぎ、ティベリウスの帝政について。真面目で、権力に執着することなく淡々と国の為と思うことを行なっていく、、、公僕という感じ。若干要領が悪いところもあり。塩野さんによると、タキトゥスには嫌われ抜いたというが何故?読んで見ないと分からないけど、タキトゥスねえ…優先度は低い。
が「ナイス!」と言っています。
もも
シリーズ3作目、物語の時系列で読んでいます。3作目にして、初めて楽しめました。馬に乗馬を教えられて、旅をするなんて、最高の夢。最後の、王位が揉め事なく終わるのはできすぎかな。正義と悪の二元論なのは、時代だなと思う。キリスト教社会でも日本でも、変わってきたのは20世紀末あたりからだろう。
が「ナイス!」と言っています。
もも
社会主義について、革命について、啓蒙的な本。小説として、文句なしに優れている分、社会への影響も大きかっただろう。まさにペンを持って戦っている。後の時代に生きる私だからか、、社会主義や革命が、指導者...やがての独裁者を生むのは自明の理のように思えるのだけれど、ゴーリキーは権力者の独裁には反対だったらしい。彼の理想とする社会構造とはなんだったのだろう。最近ローマの本を読んでいるからか、”システム“に意識が向く。
が「ナイス!」と言っています。
もも
アウグストゥスの死まで。血を残すことに執着し、娘ユリアを次々に男たちに当てがう様に、ユリアが可哀想になってしまった。それにしても少年アウグストゥスを後継者に指名したカエサルが凄い。ローマの歴史にとって、カエサルほど替えのきかない人はいないだろう。
が「ナイス!」と言っています。
もも
母への本、ではなくて、一人の母の本。虐げられた人たち、貧しい人たちが立ち上がっていく過程、まさしく革命前夜なのだが、彼らの求める最終形態とはなんだったのだろうと考える。どちらにせよ、求めるものや実現したいものと、正義や真理をごっちゃにすると歪がうまれるような。
が「ナイス!」と言っています。
もも
前巻に続く内容。アウグストゥスはいつのまにか皇帝になっていたということでいいのでしょうか?最後の方では、妻の連れ子で後の二代目皇帝ティベリウスとの間に不和が現れます。このティベリウスの心情は多くの人に共感できるものだと思う。アウグストゥス、自分の孫を皇帝にしたいなら、ティベリウスに活躍の機会を与えながら、捨て駒扱いしてたら駄目でしょうと、私程度でも分かるのだが。策士アウグストゥスの行動としては不思議。
が「ナイス!」と言っています。
もも
前半、この本やオースティンの先に、ハーレクイン達があるのね、と思いながら読んでいたが...いやいや、どちらかというと嵐が丘的。そして断然嵐が丘に軍配を上げます。ロチェスターは他責的で傲慢な子供。ジェーンは意志の強さは凄いけど、物乞いのくだりとか、相当傲慢。セントジョンは桁違いの傲慢。高慢と偏見のイギリス社会、という本のタイトルが思い浮かびました。牧師の娘シャーロット。ルーシーモンゴメリ然り、オルコット然り。牧師の妻や娘が、作品に聖職者を登場させると、そこだけ異次元の世界、主従の世界が展開されるなと思った。
が「ナイス!」と言っています。
もも
クレオパトラとアントニウスを倒したオクタヴィアヌスが目立たぬように、忍耐強く、時間をかけて権力を固めていく過程。地味ながら中々面白い。 ローマ入門編として選んだこのシリーズに結構時間がかかっています。秋にローマに行く予定なので、それまでに読み終えたい。
が「ナイス!」と言っています。
もも
魔術師のおいについで。アスランって創造主じゃなかったっけ。なんか弱くないか?キリスト教とのシンクロニティが今ひとつわからなかった。まだ2作だけど、この作品、どうも夢中になれそうにない予感がする。子供に人気の作品を楽しめないとき、少々落ち込む自分がいる。
が「ナイス!」と言っています。
もも
映画は見たことがあったジェインエア。これぞ恋愛小説といった趣である。この時代の女性、それもお堅いイギリス女性が書いたものとして、ジェインエアは何処か情欲的である。嵐が丘もそうだけど。ブロンテ姉妹の生い立ちが気になりました。
が「ナイス!」と言っています。
もも
あのトマス・ピンチョンのご先祖、ピンチョン大佐をモデルに、親の罪を子孫が引き継ぐというような話。著者によると”ロマンス“だそうな。解説によるとキリスト教的終末論の世界が描かれているらしい。それを言われると私なんかには全く分からなくなってしまう。小説としては、ストレスなくすらすらと楽しく読めました。
が「ナイス!」と言っています。
もも
少女達の支持が高い本、ということで読んでみました。子供の頃、夢中になって不思議の国のアリスを読んだ私は、大人になって鏡の国のアリスを読んだ時、幼心を失っていることに気づいたものです。この本をわくわくしながら読めたことに、少しばかり安心しました。
が「ナイス!」と言っています。
もも
先月、イスタンブールに1週間滞在した。建造物では、この本でも度々出てくるアヤソフィアが最も印象的だった。東ローマ帝国の都の初期から、オスマン帝国の時代まで、世界で最も栄えた地の中心であり続けたアヤソフィアには底知れぬ魅力を感じたものだ。アヤソフィア入場券と一緒にうっかり買ってしまった歴史ミュージアムが素晴らしかった。おすすめです。+3000円以上したけど。 カラキョイから、金角湾越しに旧市街を望むと、世界の中心に立っているような気分に陥った。コンスタンチノープルの住人もそんなことを思ったのではなかろうか。
もも
2024/04/11 17:39

読書感想よりも、イスタンブール紀行になってしまったが、本作、面白く読みました。後に、コンスタンチノープル陥落について書き残した人達を登場人物にした小説仕立てになっています。彼らの書き物もいずれは読みたい。コンスタンチノープルの民衆や皇帝は、確かに古い時代にしがみついてしまっていたのだろうけど、栄枯盛衰の衰退の時期に生きることは、難しく思う。

が「ナイス!」と言っています。
もも
モームは西洋の人間だよな、とつくづく思う。主人公に対しては、どーしてそんなことしちゃうのよと、時々お尻を蹴飛ばしたい気分になりました。念入りに計画するのに、衝動的に行動するフィリップ。最後は、こう終わるのかと驚いた。好みの作家ではないと思っていたモームですが、この作品で変わりました。人間とは何か、成すこと、成さざることではなくただ生きること、生きた結果、なんらかの模様が出来上がっていく。中産階級とキリスト教の縛りから抜け出していく主人公。最後まで不器用な彼が織りなす絨毯を美しいと思った。
mitu
2024/05/14 15:13

新潮社の「人間の絆」として読んでいました。「ミルドレッド」という名前で思い出せました。

が「ナイス!」と言っています。
もも
モームは「お菓子と麦酒」「月と六ペンス」についで、これが三作目。自身をモデルにした小説だという。モームに対しては、実在人物を結構辛辣に風刺する作家という印象をもってましたが、ご自身に対しても容赦ないのね。人間の本質は利己主義だというのが、彼の一貫した考えだと思う。 後、本作にも、芸術家とは何かという談議の中で「画家になると言って、妻子を、飢え死にしようがどうでもいいと捨て去り、タヒチへ向かった男」の話が出てきます。モームにとってゴーギャンはどうにも気にかかる存在だったんだろうな。
が「ナイス!」と言っています。
もも
夜更かしして一気に読んでしまい、その後、中々寝付けなかった。今も、当時も、それ以前も、全体主義の波は定期的に押し寄せてくる。政治、宗教の活動家は、主張の内容よりも、支配することに愉悦を覚えているようにみえる。いや、凄まじかった。なんだろう、自分自身の不安や恐怖に、直に響きました。
が「ナイス!」と言っています。
もも
十代の頃に読んだ、狭き門以来のジッド。退屈な作品を書く作家、という印象だったのが覆されました。どちらもキリスト教に深く関わる作品ですね。妻は狭き門で書かれたとおりの盲目的キリスト教徒だったそうですが、ジッド自身、色々な意味でキリスト教に縛られていたんだろうなと感じました。風刺喜劇のような本作、軽やかにまとめ上がっています。文豪の凄みを感じる本でした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/07/24(304日経過)
記録初日
2023/07/04(324日経過)
読んだ本
330冊(1日平均1.02冊)
読んだページ
128583ページ(1日平均396ページ)
感想・レビュー
196件(投稿率59.4%)
本棚
3棚
性別
自己紹介

30代、読書は海外小説中心です

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう