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2025年11月の読書メーターまとめ

特盛
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2025年11月に読んだ本
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2025年11月のお気に入り登録
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2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

特盛
評価3.8/5。著者は元ギリシャの財務大臣。現在は資本主義はテクノ封建制という別の存在にとって代わっているという。経済のエンジンが利潤から中央銀行の緩和にとって代わる中、人類はクラウド資本の奴隷へ。クラウド資本による利益は循環しない(富裕層のなかだけで還流する)。社会における物理資本への投資は減り、労働者は貧困化し、中央銀行は緩和を辞められない為バブルは生み出され、社会は不安定化する。救いのない話だが、半導体値嵩株中心でけん引された日経平均52000円時代でも多くの人の生活に実感のない世界に確かにと思う。
特盛
2025/11/03 22:37

2025/11現在、コロナ後の緩和マネーが作りだしたエブリシングバブルの様相の中、AIブームは日本でも狂乱相場を作っている。(韓国はもっとヤバイ)ドクタースランプあられちゃんに登場する、止まってしまうと死んでしまうバイク小僧の様だ。壊れた世界のツケは一体誰がどういう形で払うのか、格差の拡大とトランプの出現もそうだろう。気候変動もそうかもしれない。一方でマネーの世界とポピュリズムの蔓延に世界はどんどん近視眼的になり、長期の問題にはもはや対応できず、見ぬふりになっている。ますます不透明な世の中に気持ちが沈む

が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
12

特盛
山登り初めて1年、ログを見ると活動日数60日、累積で45000m登っている。(おかげで本を読む時間がめちゃ減った・・・)更にまだ見ぬ景色を!雪山も登りたい、と思って勉強の為に。知らなかったら命にかかわることが沢山。この冬は道具をそろえて、まずは赤城山、北横岳、入笠山あたりの超入門編から始めてみたい。
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特盛
恐怖政治下で片っ端から人が処刑されていき、誰もいなくなってしまった感。ダントン処刑後の「最高存在の式典」はもはや喜劇的にさえ映る。ドリフの最後みたいなカオス。こんなところまでたどり着いてしまった中心人物ロベスピエールの心理描写が小説全体とおしての一つの読みどころであった。「そう来たか、ほんまいかいな!」と思ったが、そこは小説だし、これはこれで良かったか。作者にご苦労さんと言いたい。1年以上にわたってちびちび読んできた小説フランス革命も本書を含め次で終わりと思うとちょっと寂しい。
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特盛
評価3.5/5。外れないピータースワンソン。本書はクリスティの有名過ぎる作品、「そして誰もいなくなった」へのオマージュでもある。一見何のつながりもない9人にそれぞれの名を含んだ9人の名前のリストが届く。彼らは次々に殺される。で、なんで?ってホワイダニットのサスペンスが楽しみどころ。登場人物多い割に人物がメリハリもって描かれているので混乱は比較的少なかった。心理描写が印象的な過去作に比べて名作か?って言われるとそうでもないけど、エンタメ作品としてよい時間潰しになったな。最終章の意図がイマイチつかめずモヤモヤ
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特盛
評価は最終巻の後で。初島崎藤村。舞台は黒船来航直後の木曽路の宿村。物流・人流の要であり時代の熱に触れる場所だ。庄屋の跡取りである若者半蔵は激動の変化を肌で感じながら、生き方に悶々とする。彼は長らく国学思想に傾倒している。これは理性に対するロマン主義的エネルギーの発露だなぁ。どの時代、どの場所にもあり得て興味深い。今年になって幕末明治の大河ドラマやらを色々見たんだけど、偉人視点ではない、地方に生きる庶民の目を通した時代の空気は味わい深く感じる。
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特盛
評価3.5/5。本書は、3巻までの哲学史入門シリーズはとはやや別軸、外伝的な位置づけで、扱われているテーマは倫理だ。義務論、功利主義、徳倫理、ロールズの正義論とこの領域では王道的な区分でのコンテクスト紹介に加え、ケアの倫理も取り上げられている。ケアの倫理についてはあまりよく知らなかったが、フェミニズム論の歴史と共にシンプルな整理がされて参考になった。ウィトゲンシュタイン関連でお世話になり、実際にお会いもしたこともある古田先生が冒頭を飾っているのも、思わぬ久しぶりな再会で良かった。
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特盛
評価3.3/5。audibleで聞く。ある架空車種である日本製SUVの車を取り巻く、関係者の群像劇。偶然の出来事の裏側で波及し展開する物語。描かれるのは神からみた、世界ってこう繋がっているのか、って視点だ。経済詐欺や性の多様性(高校生の同性愛)やら、現代でファッションとなっている社会テーマが盛沢山で展開するが、ちょっとごちゃごちゃの鍋感もあった。最終章で様々な伏線が回収、収束していくが、そこまでがやや冗長だったな。個別人物に感情移入がなかなかしにくかったのもあるか。(まぁ、でもそれが多様性なんだよな
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特盛
革命終盤である。恐怖政治の下、断頭台で人が殺されまくるやばい世界にフランスは突入。ロベスピエールのセリフ、「徳、それなしでは恐怖は有害です。恐怖、それなくしては徳は無力です。(略)恐怖は徳の発露なのです。(略)民主主義の帰結なのです」は恐ろしい到達点だ。元々リベラルで理性的な彼が何故こう変容を遂げたのか?サンジュストなど過激若手の影響があるのは理解したが、どうもちょっとすっきりしないとこもある。にしても改めて。遅れて今世界に来たばかりの存在である若者とは、いつの世も文脈を無視する存在だなぁと。良くも悪くも
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特盛
評価3.4/5。立て続けにSF/ファンタジー系の本が続く。舞台設定は今から100年後の火星でコロニーの独立を巡る事件が描かれる。(月は無慈悲な・・・を思い出す。)警官、若い少女、生物学者(ここまで火星在住)、地球にいる火星開発組織の若い官僚の目線でテンポ良く物語が進む群像劇。テーマとしてクローズアップされる「距離は心の距離をもたらす」は言われてみればなるほど的。作者による過去の歴史系大作と比べて、割とポップな、YA向けっぽい作品だった。小川哲っぽいキレはあるけど、やっぱ重めの長編が読みたいなぁ
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特盛
評価3.4/5。三体作者の短篇集。90年代~00年代ということで初期作品集の位置づけか。相変わらずぶっ飛んだ設定考えるなぁ。著者の作風として、アイデア勝負の短篇が得意なのは本書からもよくわかったが、その後よく三体みたいな超長編を書けたなぁとその進化に改めて感心した。「呪い5.0」で著者のSF小説観が提示されている。このジャンルの根幹はセンスオブワンダーと異化効果(日常を距離を置いて批判的に見せる手法)である、と言う。なるほど、だから好きなのかもしれない。
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特盛
評価3.4/5。絶世の美貌の少年ドリアングレイは、その姿を肖像画に描かれたことで人生が一変する。本人は年を取らず、絵の中の彼だけが年齢を重ねる様になる。人を傷つけながら、自由奔放に心のままに生きた結果は恐ろしい結末に。なんとも、「世にも奇妙な物語」的なホラージャンルの小説だ。作品から感じた全体メッセージのトーンとしては自由気儘な個人主義的世界観を批判して秩序を擁護している印象。その意味で全然違うジャンル小説だけど、漱石の虞美人草に出てくる美女、藤尾の結末をちょっと思い出した。ガーディアン1000作品
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特盛
評価3.7/5。ゴンクール賞受賞作品。1978年にフランスの衰退する地方の街で生まれた主人公を中心とした青春群像劇。フランス版ヒルビリー・エレジー的。主人公と読者である自分が同世代故に国は違えど共感できる心模様の移ろいは多数あった。主人公だけでなく、その親の視点での人生の移ろいも描かれ、立体的な作品だ。人生に訪れる不可逆な変化の数々。2年やそこらが経つごとに毎回がらりと様変わりしてしまう世界。過ぎ去ったあの日は一体どこに行ってしまったのかなと思う。
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特盛
評価3.8/5。著者は元ギリシャの財務大臣。現在は資本主義はテクノ封建制という別の存在にとって代わっているという。経済のエンジンが利潤から中央銀行の緩和にとって代わる中、人類はクラウド資本の奴隷へ。クラウド資本による利益は循環しない(富裕層のなかだけで還流する)。社会における物理資本への投資は減り、労働者は貧困化し、中央銀行は緩和を辞められない為バブルは生み出され、社会は不安定化する。救いのない話だが、半導体値嵩株中心でけん引された日経平均52000円時代でも多くの人の生活に実感のない世界に確かにと思う。
特盛
2025/11/03 22:37

2025/11現在、コロナ後の緩和マネーが作りだしたエブリシングバブルの様相の中、AIブームは日本でも狂乱相場を作っている。(韓国はもっとヤバイ)ドクタースランプあられちゃんに登場する、止まってしまうと死んでしまうバイク小僧の様だ。壊れた世界のツケは一体誰がどういう形で払うのか、格差の拡大とトランプの出現もそうだろう。気候変動もそうかもしれない。一方でマネーの世界とポピュリズムの蔓延に世界はどんどん近視眼的になり、長期の問題にはもはや対応できず、見ぬふりになっている。ますます不透明な世の中に気持ちが沈む

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/08/15(847日経過)
記録初日
2023/03/22(993日経過)
読んだ本
671冊(1日平均0.68冊)
読んだページ
229682ページ(1日平均231ページ)
感想・レビュー
603件(投稿率89.9%)
本棚
13棚
性別
職業
役員・管理職
現住所
東京都
自己紹介

アラフィフ。長らくコンサルティングや投資業に従事したのち、今は零細事業主。
まだまだ黄昏ではなく、これから夜更かしする気満々。
小説ノンフィクション問わず、科学、SF、ミステリー、歴史、社会学、経済、哲学関連の読み物が好きです。

本を読めば読むほど、自分は思ったほど自由にモノを考えていないかった、時代や社会の大きな流れの中にある小舟の様なものだった、と最近痛感します。

そう考えるようになってから、古典を通じて異なる地域や時代性に触れることも最近は楽しめる様になってきました。

評価は個人的なものです。私との相性だとご理解ください。
物差しは以下の通り
・5:心動かされる。価値観や行動に具体的な大きな影響を及ぼす。一生読み返したい。
・4:メモをとりながら深く読みたい。必ず再読したい。図書館で借りた本ならば手元用に買いたい。人生のテーマを広げる/この本を起点に新しいワクワクする探索領域が広がる。人に勧める。
・3:面白かった。没頭できた。共感できた。1回読めばいい。
・2:読まなきゃよかった、程ではないが、共感できない。没頭できない。目新しくない。読後のもやもやなど。BOOK OFFで売?人にはお勧めしない
・1:読まなきゃ良かった。面白くなくて読み続けるのを断念。

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