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2024年10月の読書メーターまとめ

ぽち
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感想・レビュー
22
ナイス
254ナイス

2024年10月に読んだ本
22

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • 杜のカラス

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぽち
知人に教えてもらって読んだ。経済・財政についてよくわかっていないので、何が主張なのか少し分かりづらくも感じたが(主に一般人の経済的不満を前提とした政治・官庁批判のようにも思える。経済発展重視、財政均衡主義批判、増税批判、MMTは?)、いくつか参考になることがあった。日銀が国債を買うと政府の借金が消えることは知らなかった。そして、日本がアメリカと水平分業して中国と産業的に競争関係にあることなど。
めんちかつ
2024/12/04 09:52

現在は物価が上昇しているので森永卓郎は金融緩和はすすめていないで、9%程度の物価上昇だから、消費税をなくせば相殺できると著書 書いてはいけない で提唱しています。その著書と投資依存症も併せておすすめです。ただ、庶民の生活には違和感があり、著者は住んでいるのは埼玉県南部で都心に近いところです。農業をやるなら機械が必要だし、生活するのも郊外は車が必要になります。月10万円では生活できないのは確かです。ソーラーパネルを張れと言いますが、地方でソーラーパネルは深刻な環境破壊を生み出しています。

ぽち
2024/12/04 10:10

めんちかつ様 都会も生活費・物価が高いですが、郊外も車などの出費が大きそうですね。自分は生活費目線で自給自足に戻る方向(昔に戻る、貨幣経済に乗らない)が良いかなと思ったのですが、経済を考えるとソーラーパネルなど新しい技術の導入をすすめる動きもあり、環境保護などともバランスをとって調整されるのでしょうね。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

ぽち

数か月休みますと宣言して、まだ1か月くらいしか経っておらず、少し早いですが、ゆっくりと復帰しようかと思います。粗忽者ゆえ、意図せずご不快な思いをさせてしまうこともあるかと思いますが、またどうぞよろしくお願いします。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
22

ぽち
文系初心者のため、大森壮蔵、丸山眞男、吉本隆明、和辻哲郎の位置づけを知りたくて読んだ。参考になったが、著者の思いがかなり込められている。自分の興味と違う内容も多かったので、かなり流し読みをした。著者は敗戦を日本史の一大事件ととらえていて、西欧と格闘した思想家を挙げている。丸山眞男、吉本隆明に力が込められているが、全体的に視点が政治的で、生きた時代が少し違うので、分からないことも多かった。自分は政治はそれほど興味ない(ニュースにはついていきたいが)ので、学究的な時枝誠記と大森壮蔵が重要だと感じた。
ぽち
2024/10/30 18:51

小林秀雄は著作を読んだことがないのでよくわからず、福沢諭吉も重要だが思想家である前に西洋を日本に持ち込んだ翻訳者であるようなイメージがあり、またその視点も哲学的というより実利的であるように感じた。自分の特に注目している大森壮蔵は、西洋近代哲学特有の独我論に陥っている欠陥があると書かれている。著者の考えでは、独我論は西欧哲学の欠陥であり、和辻哲郎のように間柄に着目した人間の在り方が日本的だと言っているように見えた。自分はかなりの(文学・世界観・価値観的に)国粋主義のつもりでいたが、

ぽち
2024/10/30 18:56

無自覚のうちに西欧思想の影響を相当受けているのかもしれない。こういう本を読んで自分の思想を見直すことが必要だと思った。自分には大森壮蔵が大きな欠陥なく論理的・合理的に見える(偏見だとは思うが仏教や科学の延長にあるように見える)。日本的だといわれている思想には、利害や体制の問題がまぎれこんでいるように見える(それはそれで重要な問題なのかもしれないが)。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
自分は「日常的な知覚世界(日本の伝統的世界観にやや近い)と、学校で習うような西欧の科学的世界観をどのように組み合わせて生きたらよいのか」、という問題意識があり、本書を試し読みして関心を持ち読んだ。本書は(素人の見立てでは)イギリス系の言語哲学を根っこに持ちつつもそれを時枝誠記のような東洋的立場で批判的に論じているようで、話が蛇行しているように感じたが、最終的には問題意識に対するある形の回答も得られ、かなり参考になった。全部理解できるわけではないし、違和感がゼロではないが、日本の哲学者の中では注目度が高い。
ぽち
2024/10/30 13:57

違和感を感じたこと:言語はその場その場で意味をもつもので(ソシュール、チョムスキーよりも時枝誠記やヴィトゲンシュタイン?)、イデアは不要だとしていて、それはそれで納得感もあるが、構造主義のようなものを完全に否定すべきかは分からないと思った。人間の意識の中に「正しさ」という言葉に対応する共通のイデアのようなものはあるのではないか。そしてイデアは不要だとしている一方で、西欧の論理学は肯定されているように思えた(誤読の可能性あり)。自分には西欧の論理学もある種の慣習のように思える。

ぽち
2024/10/30 14:07

自分の感覚が世間とずれているのか、「一般に出回っている通説の中には参考になることも多いが、虚像も多い」、と感じる中で、本書は他我問題を(他人とは分かり合えないと)割り切りつつも、主観的な認識、物事の立ち現れを、かなり分析的に論じていて、自分の世界観の成り立ちの仕組み(しかけ)を意識することで、観念的な煮詰まりや、ある種の孤独から逃れて、現実的な妥協方法を考えられるようになると思った。(感想・コメントが長くなり、自分でも何を言っているかわからないようになりすみません。)

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
文学に現れ出る世界認識に興味があり、文学とは何かについて書かれた本を何冊か読んだが、本書が求めるものに一番近かった。作者の加藤氏は医師。文学は個人的体験を表したもの。明治文学は各自が好き勝手に書いたものだという(←すごい達観だと思ったが、明治文学全体をすんなり全体を理解できた)。「散文はその人と世界との関係を定義づける」「マスメディアは疎外された読者を取り込む、作者がそのマスメディアの価値体系を取り込む」。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
自分の生活上の感覚を理解・整理する参考にしたいと思い読んだ。セールで購入したが、これまでに読んだ般若心経の解説本の中で、もっとも分かり易く面白かった。もともとのサンスクリット語の意味、言い回しから解説がある。前提となっているインド哲学、アートマンとブラフマンにも触れられており、「自己」という意識は仮のものなのだという仏教の解釈がよくわかった。
ぽち
2024/10/30 08:03

自分は庶民なので、できるだけ仏教に深入りしたくないのだが、日常的な悩み(文化的混濁、社会不適応ゆえの生活上の困窮)に対応するために、いろいろな本を読んで、日本文化・歴史を考えていたら、般若心経をことあるごとに見直すことになった。失業時にはDAISOの般若心経本(文字の)を有難いものだと思って本棚にならべていた。

ぽち
2024/10/30 08:06

庶民である自分にとって、般若心経は本当に長い間、何を言っているのかよくわからないものだった。(自分のいまの理解が正しいかどうかわからないが)何となくでも理解するためにはインド哲学を少し知る必要があると思う。そこまで知ると、身近にある寺院が文化的・歴史的にとてもすごいものに思えてくる。ただし、自分のような庶民がそのようなものまで見ることが、日本の体制として問題がないかというと、問題があるような気がしてしまう。この問題について、自分はどうすればよいのかよくわからない。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
京都学派の和辻哲郎について知りたくて読んだ。著者は日本会議の人らしい。内容は難しく1/5くらいしか理解できなかった。敗戦後、強者(欧米)に迎合する風潮になったことを嘆いている。「太平洋戦争」と「大東亜戦争」の意味の違いについてはじめて知った。難しいが自分の興味関心(日本文化と西欧の取り入れ方)に関連のある本だと思うので、いつか理解できるようになりたい。
ぽち
2024/10/30 07:46

このもやもや感をうまく言葉にできないが、敗戦によって失ってはならないものは、個々人の日本的精神・文化なのか、それとも全体の体制なのか曖昧になっていると思った。経済によって、伝統的共同体が再編成される中、極端な混乱をさけるために、その両方を純粋に保持しようとする言論があってもよいとは思うが、日本は歴史のどの時代を基準とするかに体制的に恣意性があるので、現実的には柔軟な対応・妥協も必要になると思う。

ぽち
2024/10/30 07:51

補足:自分が和辻氏と同じように室町時代を重要だと思う理由は、中国地方における大内氏の存在、雪舟の(禅的?)文化的センスによって。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
新京都学派について調べたくて読んだ。本書は、新京都学派が政治性を持ち、天皇制イデオロギーを再び持ち出すのではないかと警戒して書かれた本のように見えた。新京都学派の言論(梅原氏「和」、上山氏の国家論、和辻氏の間柄、レヴィストロース(文化人類学)の安易な日本もち上げ)を複数の著者が批判的に論じている。扱いの範囲が広いので、新京都学派の全体イメージを知ることができる。
ぽち
2024/10/30 06:09

読書メーターで他の方が書かれていたように、やはり現代日本を捉える上では、新京都学派の、他にないほどの広い射程(日本文明、哲学、思想)はとても重要だと感じた。調べることができてよかった。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
新京都学派を調べようとして読んだ。上山氏は中学の頃から文系と理系をつなぐものとして人文地理に興味、高校でカントを調べた秀才。大学は京大でマルクスやパースの影響を受け、日本文明のとらえ方を提案された。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
読書メーターで、他の方が京都学派についてみる必要性を指摘されていたことから、興味を持ち読んだ。この本は京都学派(西田幾多郎)ではなく戦後の新京都学派の政治とのつながり(中曽根首相、国際的な文化アピール)と、主要人物(桑原武夫、上山春平、梅沢忠雄、今西錦司など)について解説している。
ぽち
2024/10/30 06:07

桑原武夫氏の「文学入門」を読んだことがあったが、新京都学派の人だとは知らなかったので参考になった。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
農民や名もない労働者を描いた画家ブリューゲルの絵を通して、農村をいとい西洋的なものへと向かって進んだ自分の人生を回想する随筆。数年前に失業中に都会の図書館で読んで感銘を受けた。「普遍的価値としての抽象的な観念世界としての西洋」しかし実際には「所有関係の緊張の中に均衡を保とうとしている」。「民衆的現実の絶対的肯定としか見えなかったものが」虚心に見れば「民衆が身に着けている本能的悪徳を画家に鋭くとらえられているように」みえる。
ぽち
2024/10/30 05:22

自分は都会よりも農村が好きで、西洋(都会)を上に、農村を下に見る意識がないので作者とは根本的に違う。しかし農村から都会へ向かう人(狡猾で悪徳を持つ農民)の一人として、「技術とか科学的専門知識とか教養とか」から成り立つ「近代社会」「人工的社会」での「所有関係の緊張」という表現にはかなり共感をした。

ぽち
2024/10/30 05:34

いまは「科学的専門的知識」による「所有関係の緊張」から距離をおいている(ある見方では競争から脱落した)ので、ほとんど緊張は感じていない。当時の自分に足りなかったのは、社会的認識と、社会に貢献することで居場所と報酬をえるという考え方だったと思う (卓越や熟練で評価されると思っていた)。この本は、社会的認識を多少与えてくれるという意味で、当時の自分には目新しかったが、今思い返すと、「行先の見えない日本の西欧化」という世界観、都会の人ごみの中で我に返って人間不信になっているような感じだと思う。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
数年前、自分や周囲の貧困とどう向き合えばよいかを考えたくて読んだ。世界レベル、国家レベルでの経済成長、貧困の撲滅、知識や技術の導入がいかに疎外されるかが解説されている。成長率は資本(機械)に依存。初期に資本が多い国が有利。豊か=技術からのリターンが多い。教育しても技術マッチングの問題から格差が開く。
ぽち
2024/10/30 04:56

開発=善、政府が成長を支配する、という見方だけでなく、国内の文化や「世間」の存在も考える必要があると思う。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
本書は、トップダウン思考のプランナーではなく、ボトムアップ思考のサーチャーに開発を任せるべきという主張。ユートピア的な巨額投資ではなく、経済発展は自前の発想ですべきという。白人の支援によらず自力で発展した日本は本書の対象外。しかし日本の中の開発でも、参考にすべき考え方だと思った。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
失業し再就職の能力もなく持て余していた時に、自分や周囲の貧困を、世界的(白人的?)にどう見ているのか知りたいと思い、図書館で借りた。貧しい国にはたんたんと市場経済をつくらなくてはいけないという。開発とは、世界に追いついた社会で自分の子供たちが生きていけるという希望を与え、グローバル経済に巻き込むことだという。経済の大きな捉え方の参考になった。日本はこの本が対象としている国全体が貧しい状況とは違うが、日本の中の貧困はあると思う。ただ、日本はテクノロジーをそれほど好まず古い生活を愛する人々も多いように思うので
ぽち
2024/10/29 19:27

貧しい(というか資本主義的にお金が流れる経路にいない)人々が、どういう生活や人生を好むのかについては気になった。社会としてすべての人を資本主義経済に巻き込むのであれば、どの程度の生活が妥当なのだろうか。なし崩し的に巻き込まれた結果、当人が望まなくても科学技術(テクノロジー)に埋没して生きていく努力が必要になるような気がする。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ昔(2003年)の本。前半は、戦後の日本経済の成功と停滞を踏まえて、十分豊かになった今、盲目的な成長を目指すよりも、分配の問題に着目し、真の豊かさを目指すべきという主張。後半は、政権の金融政策について議論し、経済は経世の学問で社会をよりよいものにすることを目的とするので、数字上の成長だけを追いかけてはいけないとする。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
資本主義、国家機能についての抽象的な説明。中世、近世からの変化について。現代資本主義は共同体分解作用の過度の成功によって、社会的基盤の破壊と衰退を招いた。最後のほうは頭に入らなかった。
ぽち
2024/10/29 18:41

数年前に失業していたときに経済の本を読みたくなり、図書館で読んでメモを取っていた。当時のメモによると、自分の(その当時から見た過去の)労働は、給与に見合う価値を生んでいないという意識(社会の仕組みに関する疑問)があったようだ。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
子供向けのお金と社会の仕組みの本。お金をためることだけに集中しても意味がない。誰かがはたらくことで社会がまわっている。無駄な仕事がなくなることで経済が発展している。政府は税金を集めてお金を再分配している。社会で分かち合いがうまくいかないと無駄な仕事を作る必要が出てくる、など。財政・経済のみの本と比べて、子供がはたらくこと、共有することに希望をもてるような社会のしくみが抽象的に解説されている。
ぽち
2024/10/29 17:12

書店などで長い間平積みにされているので気になって読んだ。それなりに参考になり、読んだ後は前向きになれた。ただし子供向けの本のためか、「社会」が理想化されていて、日本社会の歴史や「世間」の存在についてはあまり触れられていない。 また他の初心者向け経済本でよく取り上げられている「国債=日銀買いオペで実質なくせる」説については、そこまで極端なことは書かれていないが、「国債が発行されている分、国民の誰かの預金も増えているから実質ない」というロジック。経済をまわせばよいではなく、消費は投票行動との考え方。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
作者と妻(中国人)の会話で経済のしくみ(と政治も少し)を解説したマンガ。知らないことも沢山ありかなり勉強になった。ただし特定の主張は含まれていると思う。国がお金を使い配って、皆がお金をたくさん使うようになってから、税金で回収すればよい、沢山お金を使うことで豊かになるという考え方。子供たちの未来のために医療などにどんどんお金を使ったほうが良いという。
ぽち
2024/10/29 18:43

補足:copilotに「日銀買いオペで国の借金がなくなるか」聞いてみたところ、なくならない、との回答だった。copilotは最近全然使っていないけれど、すごいな。

ぽち
2024/10/29 19:05

(くどくてすみません)しかし、「日銀買いオペで国の借金がなくなる」は、アバウトに捉えると、「市中に出回るお金の総量が増えるので、結果としてお金の価値が下がり、借金が目減りする」というような意味、もしくは「国民や国民の預金も国(政府)のもの」というような見方だと、正しいようにも思える。無知なので解釈が難しい。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
知人に教えてもらって読んだ。経済・財政についてよくわかっていないので、何が主張なのか少し分かりづらくも感じたが(主に一般人の経済的不満を前提とした政治・官庁批判のようにも思える。経済発展重視、財政均衡主義批判、増税批判、MMTは?)、いくつか参考になることがあった。日銀が国債を買うと政府の借金が消えることは知らなかった。そして、日本がアメリカと水平分業して中国と産業的に競争関係にあることなど。
めんちかつ
2024/12/04 09:52

現在は物価が上昇しているので森永卓郎は金融緩和はすすめていないで、9%程度の物価上昇だから、消費税をなくせば相殺できると著書 書いてはいけない で提唱しています。その著書と投資依存症も併せておすすめです。ただ、庶民の生活には違和感があり、著者は住んでいるのは埼玉県南部で都心に近いところです。農業をやるなら機械が必要だし、生活するのも郊外は車が必要になります。月10万円では生活できないのは確かです。ソーラーパネルを張れと言いますが、地方でソーラーパネルは深刻な環境破壊を生み出しています。

ぽち
2024/12/04 10:10

めんちかつ様 都会も生活費・物価が高いですが、郊外も車などの出費が大きそうですね。自分は生活費目線で自給自足に戻る方向(昔に戻る、貨幣経済に乗らない)が良いかなと思ったのですが、経済を考えるとソーラーパネルなど新しい技術の導入をすすめる動きもあり、環境保護などともバランスをとって調整されるのでしょうね。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
今回の選挙は感覚的に(適当に)終えたが、政治のことがまだほとんどわからないので、話題についていきたくて勉強のために読んだ。政党の歴史や個人名が頭に入っていないのでかなり読み飛ばしたが、部分的に分かること(国民とお金のこと、軍事、保守リベラル、石破氏の経歴など)もあり、それなりに参考になった。まだ長い時間がかかるだろうが、いつか政治の話題についていけるようになりたい。
ぽち
2024/10/28 13:10

西欧由来の(?)社会が発展して改善していくというモデルでは、技術や制度の革新によって、古い価値基準が絶えず打ち壊されて(ある意味、価値が踏み倒されて)いくという構造を持っていると思う。その中で、お金はどうあるべきなのか。この本によると、お金で社会を統治するという側面も重要だが、やはり人脈や歴史に重点が置かれていると思う。日本の軍事的な歴史をどう考えるのかについても、犠牲を伴いつつ国の発展をけん引した偉大なものと考えるのか、完全にばからしい間違いだったかと考えるのか二極化した見方が現代に残っていると思う。

ぽち
2024/10/28 13:17

石破茂氏はかなり人脈重視、官僚重視、歴史重視の人だと感じる。しかし一方で、保守とリベラルには寛容性という共通するものがあると書かれている(自分の理解ではそれは歴史重視のリベラルであって真正保守とは違うイメージがある。しかし保守リベラルという名前はぎりぎり理解できる)。日本は明治以来、西欧をとりいれつつ、保守を重視するという対応をとっていて、それらをどう取捨選択するのか判然としないところがある。次の首相が誰になるか分からないが、石破茂氏は日本の世界観を理解するために興味深い政治家だと感じた。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
自分は初歩的な勉強でつまづいたので大した学歴はないが、幼心に勉強すれば何か良い未来があるような予感がしてそれなりに長年勉強をがんばった。しかし学校でならったことをほとんど消化できず、この年まで沢山の本を前に健康を二の次にしてウンウンうなっている。そもそも学校文化とは何なのか、一般的な勉強の目的とは何なのかを知るためにこの本を読んだ。本書によると教養主義の表面は人格主義、裏面は差異化(貴族製造、ステータス製造)である。西欧から学問を輸入した日本は、戦前にさらに西欧文化を輸入した官僚系とそれに対抗する軍閥系、
ぽち
2024/10/28 11:23

自分は大衆文化の中で生まれ育っていて、学校の先生に表立って反抗したことはないが、少なくとも学生の間は、先生と自分の間に大きな身分差や教養差があることは認識しておらず、納得できないことがあると内心「なんだ」と思っていた。それは本書に出てくる大学紛争の感覚に少し近いものがあるようにも感じた。若い頃は訳も分からず理系の勉強を少しだけしたが、最近になって歴史/社会系の本を読み、やっと自分の社会的な客観的立ち位置が自覚でき始めてきたようにも思う。

ぽち
2024/10/28 11:25

日本の学校に、本書のような多少複雑な歴史や事情があることはあまり認識できていなかった。(現在調査中の)政治的なものと絡めて、自分の勉強の位置づけを整理するための参考にしたい。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
前半は、やはり詳細を追うことが難しかったので飛ばし読み(約5年間抱えている「数の体系」彌永 昌吉とあわせて読みたい)。後半の秋山先生の数学の歴史の解説は、学問/学者の歴史や数学の体系を知るうえでとても参考になった。高木貞治氏は明治~昭和の数学者で岐阜県に生まれ三校(京都大学)で、菊池大麓、藤沢利喜太郎、河合十太郎に学び、東京帝大を卒業し、ドイツに留学した超エリート数学者。自分は和算から明治以降の西洋の数学への移行に興味があるのだが、このころの数学者の経歴を見ると、そのあたりのことが分かりそう。
ぽち
2024/10/28 09:21

単体で読み解くことが難しいとはいえ、約千円で(自分はセールで半額で)この内容の本が購入できるのは驚異的な状況だと感じた。と同時に、戦後、民主化によって学問が大衆化されたとはいえ、出版を通して、日本の学問の水脈は、明治(やそれ以前)のまでかなり整然と遡ることができるのだと思った。(自分は政治・経済的には、リベラルの恩恵を多大に受けているが、心情として政治的に保守よりに傾いてしまう。)この本が約千円で入手できる、現代の環境、政治的状況というのを理解できるようになりたいと思う。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
生徒と先生との対話形式で、数学の「無限」概念について分かり易く解説している。それほど長くない本の中で、ゲーデルの不完全性定理まで話が発展するが、最後まで直感的で分かり易かった。学生時代の教科書で唐突に(自分は数学の素養が全くなかったので唐突に感じた)1=0.99999…のような式が出てきて、数十年間納得できずにもやもやしていたのだが、本書で解説されていた「実無限」と「可能無限」の考え方で、ようやく納得することができた。やはり無限がネックになって未だ納得できていない微分積分についても見直してみたいと思った。
ぽち
2024/11/01 07:26

copilotに上記の疑問をぶつけてみたところ、0.999は、収束した極限の値が1になるという意味だといわれた。それなら1=lim0.9999とすべきではというと、同意してもらえた。もしくは=という記号の使い方が厳密でないというと、同意してもらえた。copilotと同意できた感じになったが、copilotは人でないので、こちらにあわせているだけなのか、本当にそう思っていいのかが分からない。大人向けの数学の教室にいけばいいのかな。数学の記号の厳密化については何人もの数学者が取り組んでいるのに、なぜこんなに

ぽち
2024/11/01 07:27

いい加減なのか聞いてみたところ、説明をシンプルにするために厳密さが省かれているといわれた。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ著者の専門はドイツ中世史。長年、社会科学に関わる中で、日本には西欧の「社会」(=個人の尊厳を認め、個々人が基本的に分かり合えないなかで、共通基盤によって社会を運営する体制)が根付いていておらず、「世間」(=人と人との狭い関係からなる)が根強く残るという問題意識を持つ。本書は、日本の文学の中で「世間」や「社会」がどのように扱われてきたかを古代(万葉集)~近代(漱石、荷風)まで概観するもの。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/10/20(413日経過)
記録初日
2023/10/27(406日経過)
読んだ本
530冊(1日平均1.31冊)
読んだページ
143310ページ(1日平均352ページ)
感想・レビュー
487件(投稿率91.9%)
本棚
27棚
年齢
47歳
現住所
神奈川県
自己紹介

娯楽と知識のアップデートのために日々本を読んでいます。基本的にリアル書店、古書店が好きなのでお世話になっていますが、費用と時間と収納スペースの制約があるので図書館、電子書籍も利用します。

★★★
気が向いた時には、かなりの速度で感想を投稿するので(1日5~10件)、気になる方は、すみませんがお気に入りの解除をお願いします。
★★★

よく読むジャンル:
【哲学、仏教、宗教、心理学】
効率的な情報整理の参考にするために読んでいます。
【数学、物理、コンピュータ】
高校以降の数学、物理は難しくてきちんと理解できていないので、基礎から学びなおす予定です。
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子供時代から息抜きのために沢山のマンガやラノベを読んできました。いまでもたまに昔読んだマンガを読み返します。また数は多くはありませんが最近の作品で、時代の変化や表現の進化を感じたりもします。
今後は活字の割合を増やしていきたいですが、マンガはマンガで芸術作品としてとらえたいです。
【ジュニア向けの本】
自分の過去を振り返って、読書を通じた心理的成長に興味を持っており、いまでもジュニア向けの本を読みます。

大人(40代)ですが、大人向けの本は難しいことが多く、飛ばし読みが多いです。難しかった本の感想は、えいやで適当に書いています。少しずつ難しい本も読めるようになりたいです。

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