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2023年12月の読書メーターまとめ

だまし売りNo
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1840ナイス

2023年12月に読んだ本
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2023年12月のお気に入り登録
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2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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韓非子の悲劇を描く。韓非子は権力を維持したい李斯に冤罪に陥れられたとする説が定説である。定説と異なる真相を描き、しかし、定説のように伝えられる事情も描く。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や『どうする家康』にも見られる歴史の描き方である。定説を否定せず、自己の歴史解釈を盛り込む。贅沢な歴史の味わい方である。
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2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

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2023年11月の読書メーター 読んだ本の数:31冊 読んだページ数:7452ページ ナイス数:1228ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/150366/summary/monthly/2023/11

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2023年12月の感想・レビュー一覧
44

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闇落ちしたように思われたフォントの真意が語られる。天下三分の計を目指していた。公務員的な机上の効率性では地球連邦のような統一政府になるが、現実性がない。そのために諸葛孔明の天下三分の計を地球圏で実現しようとする。これは連邦という仕組みの欺瞞を明確に指摘している。 しかし、地球連邦は三大勢力の一つになる資格もないだろう。地球連邦が残ると、そのイデオロギーから統一を目指そうとし、紛争の火種になる。冷戦終結でソビエト連邦が解体したように地球連邦も解体しなければ平和にならないだろう。
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地球連邦は人身売買を行っていた。地球連邦は崩壊した方が人類のためである。主人公は地球連邦と戦う側がスッキリする。宇宙世紀ガンダムシリーズは地球連邦の腐敗を描きながらも、主人公が連邦側で戦っていることに割り切れなさがあった。
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クロスボーンガンダムシリーズの漫画。ザンスカール戦争後の宇宙戦国時代が舞台。地球連邦の秩序が崩壊し、盗賊が暴れてスペースコロニーを破壊し、難民が発生する。社会全体の技術レベルが低下し、モビルスーツも新規開発ではなく、レストア機が主流になった。『機動新世紀ガンダムX』のような世界観である。悲惨な状況であるが、それでも地球連邦の復権は希望されない。それほど地球連邦の支配が悪辣だったためである。
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ムーミン一家が演劇をする。英書タイトルは『Moominsummer Madness』。ムーミン谷に大洪水が押し寄せ、ムーミン一家らは流れてきた大きな建物に住み着くことになる。その建物は衣裳部屋に沢山の衣装があるなど普通の住宅とは異なっていた。その建物は劇場であった。演劇というものを知らないムーミン一家らは劇団をすることになる。ムーミンバレーパークには、この話に由来する「エンマの劇場」がある。
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会社は営業、生産、人事、経理、財務などと分ける機能別組織とするよりも事業部制とする方が優れている。機能別組織は縦割りになり、官僚化しがち。小さなところでビジネス全体をカバーする事業部制は机上の論理では全体最適にならなそうであるが、アウトプットが見えやすく秀でている。
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リラックマはリラックスとクマを掛け合わせています。ダラダラしており、昭和の精神論根性論、ガンバリズムの対極に位置します。
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スナフキンはムーミントロール達が冬眠する間に旅に出て、春にムーミン谷に戻ってくる。今年はスナフキンの帰りが遅く、ムーミントロール達は心配する。「モランもいるし、こわいおまわりさんだって、たくさんいるんだ」(20頁)。スナフキンにとって警察官は怪物モランと同じ敵である。市民を傷つける警察不祥事が相次いでいる日本でも納得できる論理である。
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シーサーが表紙。カップ焼きそばに湯を入れたままスープを入れてしまう失敗は私もすることがある。
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勇者が魔王を倒すというRPGでは定番のシステムは、組織が個人を切り捨てる欺瞞的な制度であった。ゲームの世界の御都合主義を明らかにする。 主人公がやる気のない点は田中芳樹『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーを想起する。楽をしようとすることは昭和の精神論根性論では悪であるが、効率的に達成しようとすることである。
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洞窟への避難を進める間も各人は切手コレクションやケーキなど各々の関心事に気をとられ、カオスである。公務員的な効率性を追求すると各自の行動を一旦全て停止させて計画通りに動かそうとするだろう。しかし、それでは各人を無駄に待たせることになり、非効率であるし、そのように各人に動くものではない。個々人に我慢を強いて全体の効率を目指そうとする公務員的な管理主義は個人主義の世界では成り立たない。
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冬眠の最中にムーミントロールだけが目覚めてしまう。冬のムーミン谷を舞台とした物語である。
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菅原道真が冤罪で逮捕される。一方的な言い分を鵜呑みにした杜撰な取り調べであった。兵庫県警で尼崎市のコンビニエンスストアで現金を盗んだとして、店に勤める60代の女性を誤認逮捕した(「兵庫県警がコンビニ従業員を誤認逮捕 実際は窃盗被害なし」NHK 2023年12月2日)。これもコンビニ店長の言い分を鵜呑みにしたためである。
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子ども向け作品のイメージがあるが、大人が楽しめる哲学的な含蓄がある。現代日本では、ちいかわに重なる。
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キャラクターは有名である。「ねえムーミン、こっちむいて」という歌があるのでムーミンが主人公の名前と思っていた。ムーミンが主人公の名前ならばムーミンパパやムーミンママも成り立つ。しかし、ムーミントロールが主人公の名前で、ムーミンは種族名であった。トロールの方が種族名的である。
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フィンランドはソビエト連邦に侵略された。恐れられる彗星はソビエト連邦の侵略のアナロジーだろうか。彗星の孤独は現代ならばウクライナを侵略するロシア連邦の孤立に重なる。
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平安京は実用性を無視した過大な都市計画であった。「平安京は、住人にとっての実用性を犠牲にせねば維持できない都市であった」(59頁)。為政者が頭の中で考えた都市計画が住民の生活には不便であることは、現代の再開発やマンション建設、外環道などに重なる。
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本能寺の変が起きてしまう。歴史改変がなされるか注目である。
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歩くことはコスパの高い健康法である。食べ物の値段と味は比例しないが、健康法も消費すれば良いというものではない。
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北欧フィンランドの歴史を語る書籍。フィンランドはロシアから独立した。ロシア支配下は過酷というイメージが強い。現実にロシア帝政末期はロシア化を強要された。しかし、必ずしもロシア帝国の統治が最初から過酷だったわけではない。フィンランド大公国としてロシア帝国とは別の国として扱われた。皇帝が支配する帝国の方が後のソビエト連邦やロシア連邦よりも異民族の自治を認める面がある。連邦という体制は分権的に見えるが、実は中央集権的であり、欺瞞がある。
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NHK大河ドラマ『平清盛』時代考証担当者による歴史書。大河ドラマ『平清盛』で清盛を演じた松山ケンイチさんは『どうする家康』で本多正信を演じた。「奢る平家」と呼ばれるが、平清盛を自制心の強い人と描く。平清盛は治承三年(一一七九年)に治承三年の政変を起こし、後白河院政を停止した。これを鎌倉幕府の先駆けとして福原幕府と位置付ける。幕府の本質は征夷大将軍任命ではない。武士の政権とする。
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人質司法が冤罪を作る。「「人質司法」は、裁判への出頭の確保という本来の目的を超えて、身体の自由や黙秘権、公正な裁判を受ける権利などの日本国憲法上保障された人権を侵害するものである。「否認する以上、釈放せずに取り調べを受けさせる」という運用は、長期間の身体拘束や長時間の取り調べによる苦痛を自白獲得の手段として用いるものと評価されてもやむを得ず、拷問の禁止にすら反する。無罪推定の原則や拷問の防止、弁護人立会権の保障などの様々な国際人権基準にも違反する」(「人質司法」からの脱却を求める法律家の声明)
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ソビエト連邦の支配を抜けることで発展した。ウクライナの繁栄もロシア連邦から切り離されることにあるだろう。 バルト三国と一まとめにされがちであるが、歴史的にはリトアニアはポーランドと一体化しており、バルトに含まれなかった。また、エストニアはフィンランドに近い。バルト連邦のようにはならない。三国は各々の国として輝いている。
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三十年戦争はハプスブルクの失政が原因である。ハプスブルクのボヘミア王フェルディナンドがボヘミアでプロテスタントを弾圧した。ボヘミアで反乱が起きると、反乱勢力と交渉していた枢機卿を不当逮捕した。これによって泥沼の三十年戦争が起き、神聖ローマ帝国皇帝を失墜させる結果になった。「戦争は他国にさせよ」のハプスブルク家らしくない権威主義的な手口で失敗した。
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日本政府の南米棄民政策を描く。保身第一の官僚の無責任さに腹立たしさを覚える。
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菅原道真はドライである。仕えることを生活の保障と職務と割り切る。御恩と奉公の鎌倉武士にも通じる。 竹取物語を連想させる話がある。菅原道真は竹取物語の作者とする説がある。
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家康に諮問された五山の僧侶らは家康に迎合的な見解を述べた。平安時代の阿衡の紛議で「表現を理由に罰したら文章が廃れる」と表現の自由を守る意見書を出した菅原道真とは対照的である。阿衡の紛議で「基経を諫止ないし批判した菅原道真のごとき人物が出たことは痛快というべく、これに対し鐘銘事件では誰一人正面から家康に反対意見を開陳した者はなく、作者清韓を支持したのはわずかに妙心寺の海山和尚ただ一人であった」方広寺鐘銘事件は近世の仏教が幕府の統制下に入ってしまうことを示す事件になった。
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藤原佐世(ふじわらのすけよ)が阿衡は名誉職で実権がないと指摘した。基経は怒って政務をボイコットし、広相の懲罰を要求した。道真は基経に意見書を出した。そこには表現の自由の立場からの主張もあった。 「阿衡の紛議で対立を続けることは文人にとって悲劇です。文人の表現には様々な要素があります。広相は阿衡に職がないから阿衡という表現にしたものではありません。これで広相を罰したならば文章を作るものは全て罪科を免れなくなります。文章は荒廃してしまうでしょう」
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北条氏は他氏排斥を繰り返すが、その中でも畠山重忠の乱は吾妻鏡も認める冤罪である。重忠の冤罪は北条時政が作り、義時は蚊帳の外であったが、時政の陰謀を知った後は積極的に関与した。「かくなる今は重忠に申し開きの機会を与えてはならない」(155頁)。これは現代日本の組織人の駄目なところに通じる。袴田事件を冤罪と分かっていても、隠蔽や正当化に加担する捜査関係者と重なるメンタリティである。
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菅原道真にとって宴会は下らない世間話と酒ばかりで早く帰りたいとなる。
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菅原道真は鰻を精のつく食べ物として勧める。鰻の歴史は古い。
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菅原道真は冤罪被害者が不当に害されないようにしたいと述べる。正論である。後に道真自身が冤罪で苦しむことになる。 菅原道真は唐に行きたがっている。史実では道真は遣唐大使に任命されるが、遣唐使停止を提言する。そこはどのように描くのだろうか。
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第二次阿片戦争(アロー戦争)で北京は英仏軍に侵略された。英仏軍は中国建築の粋を集めた円明園を徹底的に破壊した。所蔵されていた書画や翡翠、絹織物、磁器などを略奪し自国へ持ち帰った。「円明園の焚焼は計画的なものであったとみえ、康熙帝の創建以来、歴代の皇帝が膨大な建設費を投じて築き上げてきた円明園を破壊することで、中国政府に大打撃を与え、あらたなる条約締結に踏み切らせるという密約が、英仏両国の間で交わされていた」
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清朝後半になると役人の腐敗が目立つようになる。清軍は白蓮教徒の乱の時に弱体化しており、市民の敵になっていた。「かつては強大を誇った満州八旗の兵もすでに北京の巨大な消費都市の暮らしのなかにおぼれて役に立たなくなっていたばかりか、その軍隊の通過するところは、被害が盗賊に遭うよりもひどい状態だった」 清末は違法ドラッグである阿片の蔓延に苦しめられた。阿片密貿易もイギリスの侵略だけでなく、国内の役人の腐敗という問題があった。「その陰には、この密貿易によって巨大な利益をむさぼる清朝の官僚がいた」(251頁)
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不動産取引では深刻なトラブルになることが少なくない。そこには以下の性質があるだろう。「ひとたび契約が済むと後は疎遠になる一方なのが入居者と不動産屋の一般的な関係なのかもしれません」(44頁)。このようなものならば他の業種のようにリピーターを得ようとせず、売ったら売りっぱなしが合理的になってしまう。不動産業者が毎日でも利用できる食堂を運営することは売ったら売りっぱなしの対極になる。
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「AI時代においては、データこそが新たな石油だとよく言われる。しかし、私たちが直面している真の制約は、データではなく処理能力の不足にある」(23頁)。これは正論である。データが価値を持つのはデータを分析して何らかの知見を得られるためである。
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諸悪の根源は世界政府に感じる。善政をしていたアラバスタ王も市民から見れば世界政府につながる権力側の存在であり、アラバスタ王の暗殺者とされた人物が英雄として称賛される。世界政府打倒が問題解決の正しいアプローチであり、海賊よりも革命軍がヒーローの所属する場所として相応しいのではないか。
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菅原道真が冤罪被害者が更なる苦しみを受けることを防ごうとする。承和の変では藤原吉野が大宰員外帥に左遷された。後の昌泰の変での道真の左遷も藤原吉野の例に倣うとされた。道真が承和の変の冤罪に憤りを抱くことには運命を感じる。ただ、『日本三代実録』貞観7年5月13日条では健岑の恩赦が誤りで改めて勅により出雲国へ流罪となった。道真の活躍で『日本三代実録』記載の展開になったならば、殺害されない点は良いとしても、冤罪がそのままで流刑も変わらないならばフラストレーションが残る。
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歴史を振り返ると中国近代史の問題の出発点は阿片戦争であった。違法ドラッグを蔓延させて侵略することは世界史でも類のない非道である。しかし、李鴻章ら士大夫が阿片戦争に衝撃を受けた様子はない。それは清が征服王朝ということがあるだろう。これに比べると西太后は満州貴族の家に育った者として、また、皇帝の後宮に入った者として阿片戦争の影響を受けている。問題意識を士大夫階級以上に抱く環境にあった。西太后は反動的な守旧派イメージが強いが、近代中国の創始者と位置付けることは意外と合っている。
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北条時頼は戦を防ごうとしたとされる。三浦泰村の屋敷に単身乗り込んだ。しかし、結局、退去したことで三浦氏は不信感を抱くことになる。「時頼の西御門滞在は、状況の悪化をもたらしただけの結果となってしまっていた」(229頁)。単身乗り込むことは勇敢であるが、密室で話しても上手くいかない。三浦光村や安達景盛ら陣営内にも様々な思惑があり、全関係者にオープンな場で進めないと納得は得られない。逆に疎外感を持つ関係者もいるだろう。
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日本史では時行は中先代の乱の首謀者として紹介されるだけである。それを魅力的なキャラクターにして物語にしたことは素晴らしいが、やはり南北朝時代は足利尊氏が中心である。足利尊氏の上洛、九州落ち、再上洛がテンポよく、『逃げ若』のユニークな尊氏らしさを発揮して描かれる。後醍醐天皇の吉野逃亡で南北朝時代が開幕する。後醍醐の逃亡に足利家は大慌てになるが、尊氏は「警護の負担が減った」と平然としていた。『逃若』の尊氏ならば自然な台詞になる。
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島田忠臣親子が表紙。『伊勢物語』の在原業平と伊勢斎宮のエピソードを描く。独自の解釈を描くが、『伊勢物語』として伝えられる事情も描く。 基経は政治的な怪物に見える。基経から見れば周りは馬鹿ばかりに映るだろう。だから道真に絡むのだろう。しかし、養父の良房が怪物であった。伴善男も不敵である。この時代の貴族は後の時代の「お公家さん」イメージとは異なる。それとも宮廷での政治闘争は活発でも、武力を持った武士から見ればナヨナヨした公家になるのだろうか。
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韓非子の悲劇を描く。韓非子は権力を維持したい李斯に冤罪に陥れられたとする説が定説である。定説と異なる真相を描き、しかし、定説のように伝えられる事情も描く。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や『どうする家康』にも見られる歴史の描き方である。定説を否定せず、自己の歴史解釈を盛り込む。贅沢な歴史の味わい方である。
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だまし売りNo
太平天国は清朝の支配とは対照的であった。中国に新たな政治の仕組みを生み出す可能性があった。第一に阿片の厳禁である。太平天国は阿片の吸引を厳しく禁止した。洪秀全は阿片吸引を「変じて妖を生む」ことを批判した。清朝は司令官レベルにも阿片中毒者がいた。阿片中毒者が虚偽告発で冤罪を作っていた。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/11/04(4650日経過)
記録初日
2011/11/04(4650日経過)
読んだ本
6428冊(1日平均1.38冊)
読んだページ
1234728ページ(1日平均265ページ)
感想・レビュー
6346件(投稿率98.7%)
本棚
1棚
URL/ブログ
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/4487695.html
自己紹介

趣味は読書です。好きなジャンルは歴史小説とSF小説です。両者は対極に見えるかもしれませんが、現代とは異なる社会という点で共通します。現代とは異なる世界に没頭することが好きです。この点ではファンタジーも当てはまりますが、人間社会の現実感が薄くなり、没頭しにくくなります。漫画も好きです。

マンションだまし売り被害を描く『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社、2009年)
 東急不動産(販売代理:東急リバブル)から新築マンションを購入したが、隣地の建て替え計画等を売主が知っていたにもかかわらず故意に告げなかったとして、売買代金の返還を求めて東急不動産を提訴した。東京地方裁判所は2006年に東急不動産の消費者契約法違反を認定し、売買代金の全額支払いを命じた。
 「被告(注:東急不動産)は、本件売買契約の締結について勧誘をするに際し、原告に対し、本件マンションの完成後すぐに北側隣地に3階建て建物が建築され、その結果、本件建物の洋室の採光が奪われ、その窓からの眺望・通風等も失われるといった住環境が悪化するという原告に不利益となる事実ないし不利益を生じさせるおそれがある事実を故意に告げなかった」
 この判決は不動産取引に関して消費者契約法4条2項(不利益事実の不告知)を適用し契約の取消しを認めたリーディングケースである(今西康人「マンション販売における不動産業者の告知義務」安永正昭、鎌田薫、山野目章夫編『不動産取引判例百選第3版』有斐閣、2008年、31頁)。

 この東急不動産だまし売り裁判を契機として、インターネット上では東急リバブル・東急不動産に対する批判が急増した。「営業マンの態度が高慢」「頼みもしないDMを送りつけてくる」など「自分もこのような目に遭った」と訴訟の枠を越えた批判がなされ、炎上事件として報道された(「ウェブ炎上、<発言>する消費者の脅威-「モノ言う消費者」に怯える企業」週刊ダイヤモンド2007年11月17日号39頁)。

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