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2026年7月の読書メーターまとめ

ymzd
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感想・レビュー
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2026年7月に読んだ本
19

2026年7月のお気に入り登録
8

  • たつ
  • rico
  • 真澄
  • アリスとアニー
  • 春
  • ヴェネツィア
  • はにこ
  • tonnura007

2026年7月のお気に入られ登録
3

  • たつ
  • 春
  • ヴェネツィア

2026年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ymzd
終盤には犯人の予想はある程度ついていたものの、「これでは終わらないはず」という期待を遥かに上回るトリックに驚愕した。まさに本格ミステリーの名作と呼ばれる理由を実感した一冊。読書中は十角館の構造や島と本土の二つの物語の関係、「嵐の山荘」なのに嵐にならないこと、江南や守須のあだ名が語られないことなど様々な違和感を覚えていたが、それらが見事に回収される構成は圧巻だった。自分が気づかなかった伏線も数多くあるはずで、ぜひ再読したい。そして何より、ネタバレなしで読めたことに感謝したい。
が「ナイス!」と言っています。

2026年7月の感想・レビュー一覧
19

ymzd
殺し屋だらけの新幹線という奇想天外な設定ながら、それぞれのキャラクターが強烈で最後まで飽きさせない伊坂ワールド全開の作品。特に王子は、人を操り不幸に陥れることを楽しむ嫌悪感しかない人物だったが、途中からは「そんなことでしか喜びを得られない」という哀れさも感じた。王子の幸運と天道虫の不運という対比も秀逸で、最後に振り返ると「幸運・不運」とは何かが逆転して見えてくる構成が面白い。タイトル『マリアビートル』の意味まで含めて見事に回収されたラストも印象的だった。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
終盤には犯人の予想はある程度ついていたものの、「これでは終わらないはず」という期待を遥かに上回るトリックに驚愕した。まさに本格ミステリーの名作と呼ばれる理由を実感した一冊。読書中は十角館の構造や島と本土の二つの物語の関係、「嵐の山荘」なのに嵐にならないこと、江南や守須のあだ名が語られないことなど様々な違和感を覚えていたが、それらが見事に回収される構成は圧巻だった。自分が気づかなかった伏線も数多くあるはずで、ぜひ再読したい。そして何より、ネタバレなしで読めたことに感謝したい。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
下巻では、それまで積み重ねられた伏線が次々と回収され、サトラコヲモンサマの由来や両親の離婚の真相など、過去の出来事に新たな意味が与えられていく構成が見事だった。歩は自ら決めることなく生きてきた結果、望んだ未来とは程遠い現実に苦しむが、文章を書くこと、小説を読むことだけは手放さなかったことが再生へのきっかけとなる。自分の「幹」を見つけ、新たな人生を歩み始める姿に強く心を動かされた。何より、最後の一文を読んだ瞬間に冒頭の一文の意味がつながり、鳥肌が立った。あの結末を味わうためだけでも読む価値がある傑作だった。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
物語は歩の小学校高学年から26歳までが描かれ、本格的に人生が動き始める。相変わらず歩の考えや行動には共感しきれないものの、その年代特有の揺れ動く心理を解像度高く描けるのは作家ならではと感じた。阪神・淡路大震災では歩と自分が同世代だったこともあり、自身の記憶と重ねながら読み進められた点が印象的だった。また、強烈な母と姉に目が行く一方で、最も常識人だと思っていた父が実は一番常識に縛られない人物だったという展開には驚かされた。歩がこの家族とどう向き合い、自分自身を見つけていくのか、下巻への期待がさらに高まった。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
まだ主人公の幼少期を描く導入部という印象で、物語が本格的に動き出すのはこれからという期待を抱かせる内容だった。文章は非常に読みやすく、冒頭の表現には作家ならではの感性を感じた。一方で、主人公が周囲に合わせて自分を押し殺す性格にはまだ共感しきれず、没入感はやや薄かった。ただ、その姿から、思春期の反抗とは親から十分な愛情を受け、「この関係は壊れない」という安心感があるからこそ表現できるものではないかと考えさせられた。強烈な個性を持つ姉と母が今後どのように物語へ影響していくのか楽しみである。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
人類の未来を巡る壮大なスケールのエンターテインメントとして最後まで圧倒された。物語は単なるアクションではなく、人間の残虐性や「全体の利益のために少数を犠牲にしてよいのか」という倫理的な問いを投げかけ、現代の戦争にも通じるテーマとして深く考えさせられた。一方で、ケントらが見返りを求めず他者を救おうとする姿や、エピローグで示された「人間は残虐性だけではない」というメッセージが作品全体に希望を与えており、重いテーマを扱いながらも読後感は非常に爽やかだった。上巻から積み上げたテーマを見事に回収した傑作だと感じた。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
序盤は創薬研究の描写がやや安直に感じられ、薬学部時代から創薬に携わってきた立場としては違和感があった。しかし、中盤以降は設定に十分な説得力が与えられ、その違和感を忘れるほど物語に引き込まれた。創薬だけでなく、人類の脳の急激な進化や新人類の存在にも科学的な考察が織り込まれ、壮大なテーマを自然に受け入れられる構成になっている。一方で、人類進化の根拠としてハインズマンレポートが科学者から絶対視されている点にはやや疑問が残った。下巻で物語がどのように収束し、「ジェノサイド」という題名に繋がるのか非常に楽しみである
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
劇場型犯罪に対して劇場型捜査で挑む構図を、映像が浮かぶほどリアルな描写とスピード感で描いた、まさに「劇場型小説」であった。巻島の存在感はもちろん、曽根や植草ら脇役も魅力的で、犯人との攻防だけでなくテレビ局同士の駆け引きなどサブストーリーも楽しめた。植草が恋愛感情から情報を流す展開も、最初は違和感があったが、恋愛ゆえの視野の狭さと考えると妙に納得できた。凄惨な事件を扱いながらも、犯人を直接描きすぎず手紙を中心に存在感を示す構成のおかげで過度な忌避感はなく、最後まで緊張感と読後感の良さを両立した秀作だった。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
普段意識することのないスリの世界を描き、その一端を知ることができた点が興味深かった。一方で、主人公はスリという特殊な立場で共感しづらく、「自分ならどうするか」と考えながら読む作品ではなかった。何より印象に残ったのは木原という圧倒的な悪の存在で、「苦痛と喜びを使い分ける」「悪に染まりたいなら善を忘れないこと」といった思想には強く惹きつけられたものの、その真意は最後まで掴みきれなかった。物語はややあっさり終わった印象だが、木原という人物の強烈な存在感と、その思想について考察したくなる作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
ネタバレ現代との制度の違いが非常に興味深かった。 大阪球場の話や本人確認制度など、「今ならあり得ない」と思う描写が数多く出てくる。 逆に、 今の制度なら関谷や新城はどうなったのか。 暴力団対応や多重債務者保護など、法制度は改善されているが、それでも人生が破綻する本質は変わらないのではないかと考えた。 ストーリーも、一つひとつの点が最後に線となり面となっていく構成が見事だった。 宮部みゆきの真骨頂を感じた作品。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
「どんでん返し」の評判どおり、期待を上回る作品だった。犠牲になる側が実は助かるのではという可能性は一度考えたものの、自分でその考えを捨ててしまっており、それをシンプルなトリックで覆されたのは見事だった。 真犯人には途中から少し違和感を覚えていたが、明かされた人物像にはやや現実味への疑問も残った。一方で、伏線や登場人物の言動を改めて確認したいと思える作品であり、ぜひ再読したい。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
ネタバレ単なる誘拐小説ではなく、発想が秀逸で、そのアイデアだけで一気に物語へ引き込まれた。誘拐事件の解決だけでなく、政治家や官僚それぞれの思惑や権謀術数がリアルに描かれ、政治サスペンスとしても非常に楽しめた。主人公である次男が、子どもの救出後に人が変わったように覚醒し政治家として成長していく姿は、極限状態を経験したことによる変化と理解できる一方、それまでとのギャップがやや大きく不自然さも感じた。それでも最後まで緊張感を保ちながら読ませる、エンターテインメント性の高い作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
ネタバレ3人の主人公が、ほんの些細な選択の積み重ねによって徐々に「最悪」へ追い込まれていく物語。 主人公たちが普通の人間であり、心理描写が丁寧であり、中盤からは、その選択以外できない状況へ追い込まれていく。 現実社会でも、小さな選択の積み重ねで人生はここまで崩れるのではないかという恐怖を感じた。 3人が交差してからは、本作の真骨頂だった。 川谷という狂人を、本人だけでなく他者視点からも描くことで狂気がより立体的になっていた。 終盤は妹などにも視点が広がるが、その切り替えが驚くほど自然だった。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
辞書という誰もが知る存在の裏側に光を当てた着眼で、この作品は成功している。 最初からタイトルに疑問があった。 「辞書は言葉の海を渡る舟」 その一文を読んだ瞬間、鳥肌が立った。 疑問の解消と比喩の美しさ。 両方が重なった感動だった。 「だれかの情熱に情熱で応えること」 という言葉も印象的だった。 一人の情熱が周囲へ伝播していく物語。 視点の切り替えも非常に巧みで、人間関係に厚みを与えていた。 恋愛要素も、辞書作りという地味になりがちなテーマへ彩りを与える構成上の工夫だったように感じた。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
伊坂幸太郎らしい世界観だった。 しかし主人公たちの行動はあまりにも楽観的で、自分なら同じ行動は取らないと思う場面が多かった。 その違和感が没入感を少し妨げてしまった。 押し屋の家族の正体やラストも、発売当時なら衝撃だったのかもしれない。 今読むとそこまでではなく、自分の読書経験なのか、時代なのか、その違いを考えた。 マリアビートルを読む前提として読んだ作品。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
ネタバレシリーズ最終作だけを読んだこともあり、新田には感情移入できなかった。 むしろ梓の方が存在感を感じた。 テーマも既視感があり、新たな発見は少なかった。 唯一、加害者が被害者のためと言いながら、実際は自分のためだったという構図だけは面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
ネタバレ刑事が足で稼ぎながら事件を解決していくリアルな刑事小説。 「声を聞かせる」のではなく「靴を置かせる」ことが生存確認になることにも最初は違和感を覚えた。 しかし、それも当時の技術や捜査ノウハウの未成熟さを考えれば納得できた。 宇野の犯行動機も決して特別ではない。 だからこそ現実味があった。 一番考えたのは、不幸な人生を免罪符にしてしまう感覚だった。 知的障害だからではなく、自分でも同じ状況ならそう思ってしまう可能性はあるのではないか。 そんなことまで考えさせられた。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
仁科ケンも印象深かった。 最初は「信念を貫いた人」だと思っていた。 しかし「成り行き」という理由で不老を選ばなかったと描かれていることに意味があるのではないかと思うようになった。 もし強い思想を持っていたら、特別な人物になってしまう。 「成り行き」だからこそ、自分だったらどうしたかを考えられる普通の人として描かれている。 その余白が、この作品のリアリティを支えていた。
が「ナイス!」と言っています。
ymzd
ネタバレ小説だからこそ成立する壮大な設定でありながら、最後までリアリティを失わない構成力に感服した。 百年法成立までを描かなかったことには最初物足りなさを感じた。 しかし読み終えると、それを書かなかったからこそ本当に描きたいテーマに集中できたのだと納得した。 人の死を扱う作品でありながら、読後感は非常に良かった。 もし20歳で不老を選べるなら、おそらく自分も選ぶ。 しかし100年生きたら十分だとも今は思う。 それでも実際に100年生きた人間は死にたくないと思うのかもしれない。 その問いは今でも頭に残っている。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2026/07/16(26日経過)
記録初日
2026/06/23(49日経過)
読んだ本
28冊(1日平均0.57冊)
読んだページ
11269ページ(1日平均229ページ)
感想・レビュー
26件(投稿率92.9%)
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