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2023年8月の読書メーターまとめ

海猫
読んだ本
11
読んだページ
3307ページ
感想・レビュー
11
ナイス
1967ナイス

2023年8月に読んだ本
11

2023年8月のお気に入り登録
6

  • ゆゆゆいいい
  • Go
  • 風柳
  • ルカ
  • さおり
  • Sato19601027

2023年8月のお気に入られ登録
6

  • ゆゆゆいいい
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2023年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

海猫
スティーヴンソンは「宝島」を何回か読み直している。「ジギルとハイド」はタイトルがあまりに有名だし、○○○○を扱った話であるというのは知っていたけれど、小説は初めて読んだ。怪奇で奇妙な出来事があって殺人事件も起こるものの、最終的にジギル博士の独白で真相が明らかになる構成。だから○○○○のことを知らずに読んだ方が面白かったろうが、仕方がない。にしても、こんな話だったんだ!という驚きはあったし、作品の格調、ゴシックな雰囲気、語り口の工夫など読みどころは多々ある。歪んだ欲望に流される良識人の話としても納得感あり。
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2023年8月にナイスが最も多かったつぶやき

海猫

2023年7月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:2023ページ ナイス数:2594ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/26406/summary/monthly/2023/7

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2023年8月の感想・レビュー一覧
11

海猫
「魔女たちのたそがれ」の続編的な作品。前作ではホラー要素は隠し味のように仕込んであったが今作は全編ホラー感満載で、より面白く読めた。これ単体でも読めなくもないけど、前作を読んでいたほうが深く味わえるように思う。話が後半に入るにつれ、登場人物が集結しだして対決モードになっていくのでテンションが上がる。しかも「谷」の住民たちに挑戦するのは8歳の超能力少女ときた。決着が付いてしんみりモードのエンディングかと思いきや、ショックシーンがあって不穏なラスト。価値観が逆転する趣向は今回もあって、二部作なかなか楽しめた。
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海猫
第17回小学館ライトノベル大賞《大賞》受賞作。化物を喰らうさだめの娘・獄門撫子と胡乱な謎の美しい女・無花果アマナが怪異に立ち向かう。第一章の八裂島家のシチュエーションで全編いくのかな?と思いきや、章ごとに事件が変わるので連作長編のような構成。2人の主人公の身上や過去が、章を追うごとに判ってきて効果的。関係性の変化もよく描けている。各章の怪異や化物の描写も堂々たるもので正直、かなり怖かった。文章の密度が高く言葉選びも適切で、雰囲気が熟成している。百合ラノベとしても秀逸で、いろんな切り口から読める作品に思う。
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海猫
「助けて…殺される」山の中の小学校で教師をしている筈の依子から津田に掛かってきた奇妙な電話。閉鎖された町での動機不明な連続殺人。意外な犯人の素顔は?角川ホラー文庫なのでジャンルを意識して読んだ。しかし、この本の場合は一見普通のミステリーっぽく展開して実は…という内容だったので、ホラーと知らず読んだ方が驚きがあったのかも。とはいえ人口の少ない田舎の人間関係は不気味でサスペンスがある。「谷」と呼ばれる一角の住人との対立があるのが徐々に見えてくるのも謎めいていた。ぶった切ったようなラストだったので続編を読もう。
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海猫
真夜中に生まれたぼくは、ゆうれいを見る力があるといわれ、海賊船のスクラッチ船長に誘拐された。宝のありかに現れるゆうれいを、ぼくに発見させようというのだ。フライシュマンの作品は読んでいてよく「宝島」を連想するけれど、この本は特に「宝島」的な味わいが強い。少年が主役の海洋冒険ロマンで、お宝探しときた。こちらの方が「宝島」よりほら話の度合いが強くて、ユーモアの味付けも濃い感じ。個性的な海賊の船員が出てきて、航海にも臨場感あり。二転三転する展開もあってスリリング。少年の成長ドラマも盛り込んで夏らしい一冊を読めた。
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海猫
「西條八十集 人食いバラ 他三篇」が楽しめたので「あらしの白ばと」も読みたいと思っていた。ページを繰るとこちらも滅法面白く一気読み。主役少女三人が美少女、守るヒロインも美少女、とにかく美少女度高し。少女がピストルを持っていて高級車を乗り回したりするのは、70年ほど昔の小説ならではの大らかさ。ただし、展開は躊躇がなくアップテンポ。悪漢らは容赦ないが「白ばと組」はその上をいく。銃撃戦や格闘戦に強く、頭までキレる。山場は異常にド派手だが「少女の敵を少女の手でうつ」とばかりに剛腕でまとめる。続刊は出たら必ず買う。
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海猫
映画やドラマ、アニメにもなっているそうだが私はそれらを見たことがない。かなり以前、文春文庫ビジュアル版の「漫画読本」傑作選で少しだけアダムス・ファミリーの漫画が収録されていて、雰囲気のある良い漫画だな、と思ったのが最初。もっと読みたいと思っていたので、全集としてたっぷり読めて嬉しい。不気味ながらも愛すべき登場人物や背景の陰鬱な雰囲気など、実に味わい深い。作品としても毒や怪奇性が強い。キャラでは少年パグスリーが好きかな。子供ならではの邪悪さがあって。意図のわからない作品もあったけど、読み直して勘を磨きます。
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海猫
堅物の侍の権田又十郎は藩主・松平若狭介の下命により、勘兵衛と名を変え、藩のはみ出し者たちと共に町人になりすまし、江戸にはびこる悪を懲らしめる。文章がやさしくお話のテンポが快適でスイスイと読めた。なぜに藩士らが隠密にならねばならないのか?そのへんの設定も作り込んである。又十郎が勘兵衛になっていく過程も興味深い。簡易ながら隠密メンバーのキャラも書き込まれてワクワクする。今回は辻斬り事件を追う展開。それぞれに特技を活かし刑事ドラマ的に探索。もうちょいケレン味があってよい気がするがまずは面白い。2巻も読んでみる。
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海猫
蟹が喋ったり巨大化したり何でも食べる異常性と、主人公の「私」のシニカルな語り口が相まって、奇妙な可笑しみがある。蟹がとにかく愛らしい。意外とエロチックな描写もあって、独特な感性。怪物ホラーめいた残虐な展開もあるにはあるが、怖いというよりシュールな印象。切ないながらどこか爽やかなエンディングも良い。併録の「百合の火葬」は、表面的なユーモアはそんなになくてノスタルジックな感じがした。文体の効果もあって幻想小説めいた雰囲気さえある。2作品とも不思議な味わい。面白い作風なので同じ著者の「いぬの日」の方も読みたい。
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海猫
ラノベが好きな陰キャ男子高校生・夜田涼助と、同じくラノベ好きでクラスの美人ギャル・妻川澪奈の交流を描く。ラブコメ系のライトノベルはあまり読まないんだけれど、これは熱い絶賛のレビューを見かけ、手に取ってみた。実際読むとトップクラスな面白さ!澪奈がめちゃくちゃギャル可愛い上にグイグイ迫ってきてたまらない。で、主人公が素直になれないのは拗らせてるからでもあるけど、自己肯定感の低さゆえなのがリアル。それでも互いに真摯に向き合い距離感が縮まってゆく。2人の掛け合いがノリが良くて最高。めちゃ可笑しい。続刊が楽しみだ。
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海猫
スティーヴンソンは「宝島」を何回か読み直している。「ジギルとハイド」はタイトルがあまりに有名だし、○○○○を扱った話であるというのは知っていたけれど、小説は初めて読んだ。怪奇で奇妙な出来事があって殺人事件も起こるものの、最終的にジギル博士の独白で真相が明らかになる構成。だから○○○○のことを知らずに読んだ方が面白かったろうが、仕方がない。にしても、こんな話だったんだ!という驚きはあったし、作品の格調、ゴシックな雰囲気、語り口の工夫など読みどころは多々ある。歪んだ欲望に流される良識人の話としても納得感あり。
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海猫
5編収録の作品集。トーンはSFながら最終的にホラーとして着地する「ジョウント」。人間が孤独に永遠と向き合うなんて想像するだけで恐ろしい。「ノーナ」の陰鬱で静かな語り口も染み入る。それぞれ短編にも味があり面白い。が、中編というか短めの長編といってよい長さの「霧」に一番手応えを感じた。霧の中に見え隠れする怪物のようなもののおぞましさ、閉鎖されたスーパーマーケットの中でひたすら煮詰まっていく人間関係など、いかにもキングらしい厚みを感じる。映像的なイメージが鮮烈であったが、実際映画化されているので観賞してみよう。
眠る山猫屋
2023/08/02 09:04

ネトフリではドラマ化もしているようですよ~。霧から出てくるのが人間ぽいのもいるようで、更なる改編があるみたいです~。

海猫
2023/08/02 09:07

ほう、それは興味深い。「霧」という短編自体、世界の変容を断片的に見せられた感じなので解釈をいろいろと広げられそうですしねー。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/07/10(5420日経過)
記録初日
2009/07/10(5420日経過)
読んだ本
2801冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
654791ページ(1日平均120ページ)
感想・レビュー
2545件(投稿率90.9%)
本棚
4棚
性別
血液型
A型
現住所
大阪府
自己紹介

気分が変わりやすいので読む本のジャンルがころころ変わります。
テンションの上下も激しいので急にたくさん読んだり止まったりします。
コミュニケーションに飢えておりますのでナイスなりコメントとなりメッセージなりあると喜びます。

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