読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

いちろく
読んだ本
16
読んだページ
4030ページ
感想・レビュー
16
ナイス
864ナイス

2024年10月に読んだ本
16

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • りん

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

いちろく
演劇の開幕を直前に控えたゲネプロの最中に亡くなった舞台女優遠野茉莉子。その死因を関係者が推察するパートと、高校時代からの彼女の人生を描くパートが交互に展開される物語。演じる人生を生きてきたと強調される茉莉子の描写から、死因に関しては中盤辺りで推定出来、実際にその通りであった。一方で、狂気とすら思える新進気鋭女優による演じる為の過程にリアリティがあり、プロ中のプロには実際にこんな人いるかもしれないと思わせる内容が凄かった。誰しも大なり小なり日常を演じて生きている、そんな現実を突きつけられた感覚もあった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

いちろく

健康診断後のプチ贅沢ランチ。県下、今年の牡蠣の水揚げは、海水温上昇の為に遅れているみたいですが、毎年食べているお店は今年も始まっていました、牡蠣の天ぷら。牡蠣も色々な食べ方があるけれど、私は天ぷら推し! え? 健康診断の結果ですか? 親知らず抜いて水泳が出来ていない事がたたり、1.5kg 体重が増えていましたよ。最後の問診でも指摘されたよ。( ;∀;)

健康診断後のプチ贅沢ランチ。県下、今年の牡蠣の水揚げは、海水温上昇の為に遅れているみたいですが、毎年食べているお店は今年も始まっていました、牡蠣の天ぷら。牡蠣も色々な食べ方があるけれど、私は天ぷら推し! え? 健康診断の結果ですか? 親知らず抜いて水泳が出来ていない事がたたり、1.5kg 体重が増えていましたよ。最後の問診でも指摘されたよ。( ;∀;)
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
16

いちろく
演劇の開幕を直前に控えたゲネプロの最中に亡くなった舞台女優遠野茉莉子。その死因を関係者が推察するパートと、高校時代からの彼女の人生を描くパートが交互に展開される物語。演じる人生を生きてきたと強調される茉莉子の描写から、死因に関しては中盤辺りで推定出来、実際にその通りであった。一方で、狂気とすら思える新進気鋭女優による演じる為の過程にリアリティがあり、プロ中のプロには実際にこんな人いるかもしれないと思わせる内容が凄かった。誰しも大なり小なり日常を演じて生きている、そんな現実を突きつけられた感覚もあった。
が「ナイス!」と言っています。
いちろく
複数人からの紹介本。時間をあけて読み進めたので読了まで時間が掛かった。大学の教養や専門の授業で扱われそうな内容の数々に、理系だった私からしたら、こんな学問の世界もあるのね、と羨ましくもある。だからこそ、専門家による新書で分野の一端に触れられることは、幸運に思えることも。理解したとは言えないけれど、知るキッカケにはなった。そんな内容だった。
チェリーニ
2024/11/02 05:44

えぇーいちろくさん理系だったの?文学部かと思ってました。

いちろく
2024/11/02 08:13

はい、あまり個人情報は語る方ではないですが、これは以前から読友さんたちにも言っているので。文学部卒ではないですよ。

が「ナイス!」と言っています。
いちろく
紹介していただいた本。精神科医である著者が、以前担当した患者や、実際の事件、映画や文芸などから自殺について綴っている内容。著者も作中で触れているが、精神科医は講演会などで自殺といえば心理的な要因を話し、それ以外についてはわからないと述べる領域だそう。そんなわからないという領域にも、会社の倒産や自己破産、心中、不運が重なる、特定の理由が無いなど要因はあると指摘する。本書はそんな要因を客観的に章ごとに区分けしながら説明しており、描かれ方を含めて意外にも最後まで気分を悪くすることなくページをめくれた。
が「ナイス!」と言っています。
いちろく
終わりは次への始まりなのかもしれないが、タイトルから受ける印象とは異なり色々な状況における恋愛の終わりを描いた印象も受けた短編集。対談やインタビューなどで著者は小説のネタを日常で感じる疑問やモヤモヤをメモしておき……と公言されていたが、よくありそうな状況から、著者の作風の真骨頂を伺わせる状況まで、本作は作品ごとにバラバラに思えた。出会い系アプリを利用した婚活や恋愛はカタログスペックで相手を選ぶ点で確かに昔主流だったお見合いに似ている部分はあるな、とか。相手との年の差は誰もが無意識に言うよね、とも。
が「ナイス!」と言っています。
いちろく
紹介していただいた本。Z世代もテーマに高学歴で意識高い系の人たちの大学生活から就職後の日々を描いた連作短編集。正直、著者のデビュー作は合わなかったが、今作は某文学賞の選評が委員ごとに見事に割れていたので気になっていた。前作同様に著者が描く作品が「タワマン文学」と揶揄される印象は変わらなかった。一方で、シッカリとした個性を持つ沼田という人物を共通の軸に据えることで、各話で設定された特徴的な人物たちの一方的な価値観で進行しない点が面白かった。作品として「あり」と思うし、価値観の相違も楽しむ内容とも感じた。
が「ナイス!」と言っています。
いちろく
当時「週刊SPA!」を手に取る機会がある時にパラパラ捲っていたシリーズ。まとめて購入する機会があり読んだが、連載分を一気読みすると思っていた以上にネタが濃かった。そして、エロかった。そっか、ネタ的には10年以上前の価値観なのですよね……、そして連載と共に価値観も少しずつ変わっていく。今の20代がこの作品に対して、どのような印象を持つのだろう? それも気になる。
が「ナイス!」と言っています。
いちろく
武蔵御嶽神社に縁がある著者が、叔母をはじめとする近親者からの伝聞という形式で綴る物語。実話なのか? 寓話なのか? という疑問よりも、読者の一人としてページを捲りながら不思議な話を聞いている感覚だった。以前訪れた武蔵御嶽神社をはじめとする地域一帯の独特な雰囲気を思い出す内容でもあった。本書は同社から刊行された短編シリーズに描き下ろしを加えた完本であり、久々に触れた物語には懐かしさもある。最後なのか……、と思うと寂しさも。
が「ナイス!」と言っています。
いちろく
作者訃報の後、何人もの方から「作者の作品といえばコレ!」との紹介で手にした一冊。私は作者姉妹の作品といえば『ぐりとぐら』が浮かび、正直『いやいやえん』は知りませんでした。中川李枝子氏は保育士として活動されていた時期もあるのですね。子どもたちの描写がリアルで、ありのままの様子な点も納得です。奥付をみると刊行から60年以上が経過しており100刷も超えていました。多くの人達に愛され続けた作品だと実感。それにしても、仮に作者の体験談も反映されているとしたら、モデルになった子ども達も今は還暦超えですよね?
ぽけっとももんが
2024/10/18 23:05

わたしは「そらいろのたね」と「ももいろのきりん」です。小さいころ、何度読んだことか。「ぐりとぐら」は実は息子たちに読んでやったのが初めてだという。親子ともども、お世話になりました。中川氏のご冥福をお祈りします。

いちろく
2024/10/19 06:51

ぽけっとももんがさん、コメントありがとうございます。そうですよね。同じ作者の作品でも印象に残る作品は人それぞれだし、人生の中で出会う出会わないも、人それぞれ。私も、中川氏のご冥福をお祈りします。

が「ナイス!」と言っています。
いちろく
退職した部下である「桜井くん」が国内トップYouTuberに成った後、全ての動画を消して居なくなった時期から始まる物語。会社に残った「家久来さん」は退社を決意したタイミングでの役員昇進を含め、ある種の流れの中に。時系列が行ったり来たりする取りとめの無い内容の中で、読者の一人としても翻弄されていた感覚が拭えなかった。実在するYouTuberをはじめとする固有名詞の数々に、コロナ禍前から今までの動画コンテンツを一つの記号としたメタ要素ともみせられた感覚。
が「ナイス!」と言っています。
いちろく
本来なら9文字までしか認められない競走馬の名称文字数が、10文字まで使われているという導入から始まる物語。馬と人間との関係を描いていると思われるが、難解というよりも凝縮されている内容という印象であり、あえて描いていない、綴っていない、読者に委ねられているという感覚も終始抜けなかった。読了後に一冊しか提示されていない参考文献にも驚く。この物語の下地になった膨大な数の背景を想像してしまった。余談だが、本作の発売は芥川賞受賞作より後だが、発表は本作の方が先。『東京都同情塔』より一層前衛的な作品に思えた。
が「ナイス!」と言っています。
いちろく
紹介していただいた本。1982年に刊行された底本の新版。いわゆる小説のような「文学的」な文章ではなく、「実用的」な文章の書き方のルールや技術を提示している内容。「読む側にとってわかりやすい文章を書くこと」を目的としており、明瞭なだけでなくクイズ感覚で正誤を意識しながら読める点も面白かった。正直に書くと、ルールや表現に関して反省した点もしばしばあり、今後活かしていこうと思う。余談だが、作中で控えた方がよいという表現の中には、今では書籍や雑誌の中で見かける内容もあり、底本から40年以上という時の経過も感じた。
が「ナイス!」と言っています。
いちろく
短編集、続編の『星が人を愛すことなかれ』から。某所のプロフィールで「面白い小説を書きます」と公言している著者。意外な設定や構成、既視感を覚える様な臨場感をはじめ、著者の作品を手に取るたびに、ネタにしている題材をよく調べられているな、よく調べているなと思うことが少なくない。作品ごとに著者なりの「面白い」小説、というモノを体現してくれているのが魅力に思う。あっという間に読み終えていた。面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
いちろく
地下アイドル赤羽瑠璃をめぐる4つの連作短編。著者の作品らしく、話の展開として面白くさせる作品内の構成や伏線の張り方は変わらず凄い。特に今作では実際にあった某アイドルの炎上事件を彷彿とさせる内容もあり、現実と虚構の中間、フィクションとは思えないような臨場感を生んでいる印象もある。実は生まれてから特定のアイドルにハマった事がない私には、多くの時間やお金、そして情熱を捧げられるファンというカテゴリの人たちに、ある種の畏敬の念と畏怖の念を同時に抱く時がある。この本のページを捲っている最中にも、改めてそう思った。
が「ナイス!」と言っています。
いちろく
夏に刊行された、今年の春までのデータを加味した地政学の観点から世界情勢をまとめた一冊。アメリカ大統領選、ロシアのウクライナ侵攻の現状、ややこしいパレスチナ問題の実状など、興味のある分野を中心に復習や記憶の整理も兼ねて。感情論を抜きにして、地理や歴史の背景と政治的な要因から情勢を観る地政学は、俯瞰的な見方が提示される点で面白い。ただ世界情勢の変化が常にある分、この手の本で定期的にアップデートしていく必要性も感じた。バタフライエフェクトと言われるように、何がキッカケで大きな変化を及ぼすか? 不安になる部分も。
が「ナイス!」と言っています。
いちろく
主に著者のロシア留学時の思い出を綴った内容。新刊エッセイでも触れられていたロシア留学の出来事について、より詳細に一冊丸ごと描いている。この本の刊行時期も含めて、当時を回顧しつつも、どうしても現在進行形であるロシアのウクライナ侵攻への著者の思いの影がちらつく。もちろん著者は反対の立場であることは明記しておくが、元々以前からロシア国内も不安定な部分があり、作中でも所々で触れられていた点も印象に残る。その中でも好きな文学に邁進して結果を残している著者には、ただただ脱帽にも思えた内容だった。
しいたけ
2024/10/02 12:47

奈倉さんと、奈倉さんの弟の逢坂冬馬さんお二方のトークショーに行ったことがあります。2人でウクライナの戦争のことを熱く語っていらっしゃって刺激になりました。お二方とも日本にいて出来る支援をしていると仰ってました。

いちろく
2024/10/02 13:03

しいたけさん、コメントありがとうございます。弟の逢坂冬馬氏も著作の売上からの寄付活動を表明されていましたよね。著者もロシアを文学の研究対象としている分、複雑な心境も伝わってくる部分もありました。

が「ナイス!」と言っています。
いちろく
これまでの生き方から大きな変化が描かれているとあり手にした一冊。著者は以前から執筆活動や講演などもされており、ニートのイメージは元々なかった。まず、年齢を重ねるにつれて、立場や状況の変化を自覚した上で素直に認め受け入れている点が本書の主内容。40代になってからの独り暮らしやバンド活動、そして書店員の職と新しい環境にチャレンジしている姿勢は、確かにpha氏のこれまでの生き方からは異なり驚くことばかりだった。年齢的に先を歩くpha氏の意見は、人生の先輩からのイチ意見としても参考になる部分は確かにあった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/10/10(4427日経過)
記録初日
2012/10/10(4427日経過)
読んだ本
2477冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
681978ページ(1日平均154ページ)
感想・レビュー
2417件(投稿率97.6%)
本棚
34棚
自己紹介

○近況のつぶやき (更新日2024年11月22日)

チョコレートが高い!
久々にチョコレートが食べたくなって、明治ミルクチョコレートを手にしたら……180円ですと!? 去年は100円ぐらいで買えていましたよね? 明治ミルクチョコレートは100円ショップでも定番の商品だったよ。カカオが高騰しているとか、物価高とは聞いていたけれど、ここまでチョコレートの価格が上がっているのね。

一般のチョコがこれだけ高騰しているなら…… 高級チョコって何処まで値上がりしているの!? 今。


【募集中】
オンラインで本の話がしたい方がいたら、読メのメッセージで連絡をください。時間は一回30分から60分ほど。無料で本の話題中心でやります。気楽にどうぞ。最低限のマナーが守れる方なら年齢、性別、経歴問わず。

●趣味
読書以外は、散歩と旅行が好き。健康の為に水泳とサイクリングも少々。野球観戦も好きで、昨年は4年ぶりに観戦できたホークスファン歴17年目(現在休止中) 。ただ最近は応援球団なくイチ野球観戦好きとして傍観スタイル。あと馬券は購入しないけれど競馬を観るのも好き。

●読書メーター関係
2023年はオンラインでの活動もしつつ、コロナ禍の規制が終わって以降は少しずつですが、対面の読書会も再開した年でした。2024年も、対面の読書会の方も、オンラインの方もボチボチと。相変わらず、紹介本も好物な点は変わらないので、常にお待ちしております。

・むさしの読メ会の管理人も継続中。宣伝をあまりせず、なすがままに、という方針です。
https://bookmeter.com/communities/333452

・しまなみ読メ会の管理人も始めました。むさしの読メ会同様の方針でいきます。
https://bookmeter.com/communities/335923

読メの仕様変更で相互登録の方しか出来なくなりましたが、コミュやイベントも含め何かありましたらメッセージを!

●最近好みの作品傾向
ようやく、シュルレアリスム系の作品の良さがわかってきたところ。純文学×SF系の作家や作品と相性が良いのは変わらず。前衛的とか、マジックリアリズムとか、実験小説などに限らず、結局の所ジャンルも問わずにいろいろな意味で驚かされる本が好み。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう