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2024年3月の読書メーターまとめ

いちろく
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感想・レビュー
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ナイス
1038ナイス

2024年3月に読んだ本
17

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • 航輝

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

いちろく
架空のヴィクトリア朝京都を舞台に描かれるシャーロック・ホームズの世界。19世紀のロンドンではなく京都を舞台に、ごく当たり前のように描かれる世界観がとにかく凄い。元々、虚構と現実が混在した作風も描く著者だけれど、非日常が日常のように違和感のない違和感として描かれている状況が、マジックリアリズムよりもシュルレアリスム的にも思えた。こんな特殊で不思議な設定の物語なのに、読みやすく容易に引きずり込むのだから読者の一人として浸るしかない。面白かった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

いちろく

充実した土曜日ではなく金曜の夜だし、熱い珈琲ではなく冷たいカフェオレですが、それでもとても美味しいタマゴサンドウィッチでした。@京都さんぽ

充実した土曜日ではなく金曜の夜だし、熱い珈琲ではなく冷たいカフェオレですが、それでもとても美味しいタマゴサンドウィッチでした。@京都さんぽ
いちろく
2024/03/01 21:29

工房さん、こんばんは。凄い量でした。以前と違い、今の栄養学だとたまごは何個食べても問題ないはず???(いいわけです)私でもお腹一杯になりましたよ。

いちろく
2024/03/03 07:21

つぶやきの元ネタは、森見作品のとある一文から。今は人気店になり、朝から行列みたいですが。

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2024年3月の感想・レビュー一覧
17

いちろく
家庭でもロボットを使用することが日常的な時代、ロボット三原則を遵守させる回路が作動しないチク・タクが人間相手に反旗を翻す物語。チク・タクの感情の由来はどこから? 単なるロボットによる犯罪や狂気だけではない点が怖かった。原本は1983年だが訳本は2023年の刊行であるからこそ、AIがより発達して確実に来るであろうロボット社会をより風刺しているよう。
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いちろく
人が死後に自らの分身を遺せるようになった未来で、とあるバーチャルアイドルの現世での卒業を描いた表題作。未来から観たら過去の産物である、今現在も多数存在し増え続けているバーチャルアイドルたち。データの存在の死は、更新が止まったら? ログが消えたら? それとも人の記憶から消えたら? 現実と虚構の垣根が、現世とデジタルの融合の中で、生死の概念すらも身近なモノとして描かれているのが、今の世から観ても予言のよう。それでもVTuberなどに課金をしたことがない私には、身近だけれど、どこか遠いセカイにも思えたのも事実。
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いちろく
短編集。ニューヨークをはじめとする海外の話や、プログラミング関係の話が多いな……、と思っていたら著者の経歴にも由来していると知り納得。あとがきによると、直木賞にもノミネートされた『ラウリ・クースクを探して』の原型になった作品も収録されており、改めて既読の作品をより楽しめた感覚でもある。純文学や大衆文学など幅広いジャンルで評価もされてきた著者の醍醐味にも触れられた印象。今のような雰囲気になる前の秋葉原をギリギリ知っている世代でもあるので、著者が紡ぐ哀愁を実感出来る内容もあった。
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いちろく
続編。日常にある現象にも名称があることを見開きで解説している本書。前巻が興味深かったので続巻も読んでしまった。「かえる化現象」の記載もあり思わず巻末を見返すと、半年前に刊行されており比較的新しい本だったと知る。「ラストエリクサー症候群」はゲーム用語と思っていたら一般化されているのですね。ラストエリクサーは使い難い、確かに的を射た心理状況を表している固有名詞かも? 余談であるが、イラストの挿絵の方が変更になったのは何かあったの? と、どうしても気になる。
混沌工房
2024/03/29 22:50

ラストエリクサー、確かにもったいなくて使わずに終わるよね…。

いちろく
2024/03/29 23:04

工房さん、終わりますよね。ラスボスや裏ボスで使おうと思いつつも、使わないことが多かったです。(;´∀`)

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いちろく
紹介していただいた本。事故により片足を失ったコテンポラリーダンサーが、AI搭載の義足とAIロボットにより、新しく立ち上げたメンバー達と新たなダンスの表現を模索していく近未来の内容。父親の介護や恋人との関係をはじめ今の時代でも普遍的で現実的な状況の記載が、より技術が進んだ未来の内容でも身近に感じさせた。今後、確実にやってくるロボット技術が進んだ社会の中で、ダンスとロボットに特化した未来予測の一端を提示された感覚もあった。その中でも私にとっては、いつの時代も変わらない人間性を意識させられた作品だった。
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いちろく
身近に体験する現象にも名前が付いている。ひとつの事柄につき見開きでイラスト付きで解説している本。木目が人の顔にみえる「シミュラクラ現象」や、本好きには馴染み?の書店に行くとトイレに行きたくなる「青木まりこ現象」など、私も実際に経験したことがある内容は特に頷きながら楽しめた。「プラシーボ効果」をはじめよく見かける内容や事前に知っていたことは頭に直ぐ入ってくるけれど、初見の名称は直ぐに忘れそう……と思ったのも本音。ヨシタケ氏のイラストが華を添えている印象。
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いちろく
架空のヴィクトリア朝京都を舞台に描かれるシャーロック・ホームズの世界。19世紀のロンドンではなく京都を舞台に、ごく当たり前のように描かれる世界観がとにかく凄い。元々、虚構と現実が混在した作風も描く著者だけれど、非日常が日常のように違和感のない違和感として描かれている状況が、マジックリアリズムよりもシュルレアリスム的にも思えた。こんな特殊で不思議な設定の物語なのに、読みやすく容易に引きずり込むのだから読者の一人として浸るしかない。面白かった。
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いちろく
突然感染症のように髪の毛が抜けていく現象が世を席巻し、子どもも大人になる頃には抜けてしまう世界の物語。誰もが髪の毛が抜けてしまう世界では、むしろ抜けた後に突然変異のように生えてくるのが非現実的であり、生き難さにも繋がる点が伝わる。著者は以前、日常の疑問などをメモしておき小説のネタにしているとインタビューなどで答えていたが、今回の性別問わない全人類ハゲの発想は何処からきたのだろう? と伺ってみたくなった。一時期騒がれたコロナ罹患後遺症の一つ脱毛からだろうか?「せっかくみんなハゲたのに」という言葉が重い。
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いちろく
依存に関して、物や人のケースと行動(行為)にわけて説明している内容。依存が必ずしも悪くはなく、利点と欠点も具体的に書かれているが伝わりやすい。実在の例として、レッサーパンダ依存の人、古墳と音楽依存の人、お団子依存の人、若手俳優依存の人がインタビュー形式で返答していて興味深かった。偶然見かけてページを捲った本でしたが、ジックリと読んでしまった。少なくとも、読メにいる人の多くは私を含め本依存ですよね? これからも上手に付き合っていきたい。
MsGorico
2024/03/15 09:54

いちろくさん、私もまさに本依存、活字中毒です(笑) 今度新たにコミュニティを立ち上げようかと思ってます。後ほどご招待させて下さいね!

いちろく
2024/03/15 12:06

MsGoricoさん、コメント&コミュのお誘いありがとうございます。私も本関係に好みや傾向があるので、加入は内容などをみて決めさせてください。ご理解を!m(_ _)m

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いちろく
続編。レビー小体型認知症である主人公の祖父が安楽椅子探偵であるシリーズ物。前巻と同様、多少強引に感じる部分がありつつも、読ませてしまうのは著者の力量と思えた。リドル・ストーリーを彷彿とさせる恋愛要素が絡むのもシリーズの特徴になってきたけれど、進展がありつつも著者のさじ加減で堂々巡りもしそうなので、この点に関しては私はそこまで惹かれない。余談であるが、著者が好きな番組の構成作家だったことも手に取り続けている理由の一つ。
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いちろく
ゲームアプリのオンライン課金に対する注意本。ソース元がゲーム条例の香川県なので怪しい部分もあるけれど、小学生からの課金額に驚いた部分もある。念の為、私は自分で稼いだお金で趣味の範囲でなら課金をすることに否定をするつもりはない。逆に、ユーザーに課金をさせるメーカーの工夫も垣間見れて興味深かった。実は私は買い切りゲームは購入したことはあるが、課金をしたことはない。単にスマホの小さい画面でゲームをするのが苦手なだけで、プレイをしていたら性格的に廃課金者になっていた可能性があるかも?その点では苦手で良かったかも?
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いちろく
共学化した元女子校に通う主人公が演劇で人魚姫を演じる過程と、その3年後の物語。女性として生きたいと思っていた高校時代と、とある事情で本来の性別である男性を演じる生活を過ごす大学時代の描写が、人魚姫の関係とも絡み提示されていく点が印象的。現代の今をテーマにした現実的な話である分、これまでの著者の作品と比較して読みやすい。ただ、この読みやすさは作風傾向が異なるという意味であり、個人的にはその読みやすさが悲しかった。
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いちろく
縄文時代に作られた土偶が人ではなく植物を模しているという新説を示した著者の一冊。代表的な土偶を例に関連する植物を提示しつつ解説している。賛否両論ある内容と知り手にした作品でしたが……、著者は本書の中で「仮説」と明記しており、追試的に検証されて定説として社会的に承認されることを望んでいる、と客観視して立場を自認している点ではフェアだと思う。むしろ斬新である著者の説に感化されて生まれた大きな影響力により、これまでの考古学界を含めた反発を生んでいる印象も受けた。『土偶を読むを読む』も機会をみつけて読んでみたい。
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いちろく
まさに世界各国の料理が写真と説明文で紹介されている一冊。個人的に、インド料理店で見かける機会があり混ぜて食べるカレーと説明されたダルバートがネパール料理だったと知り驚く。近年、某チェーンで有名になったジョージアのシュクメルリをはじめ食べたことがある物から初見の物まで、国別に描かれているので見応えがあった。特に印象に残ったのは、アフリカの各国。名称が違えどカレーやシチューのような煮込み料理がある点は、風土に由来する物なのか? かっての植民地政策由来なのか? 気になる所。
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いちろく
刑務所に勤務する女性管理栄養士の業務内容を描いたエッセイ。受刑者が刑務所内の料理をしていることは知っていたが、女性の管理栄養士が業務を通じてとはいえ男性受刑者と交流出来ている点にまず驚いた。罪を償い自省を促す施設だからだが、楽しみが少ない刑務所内における「食」の重要性も遺憾なく伝わる。特に量の公平性に関する提供の気遣いには、記載内容をみて納得した。余談ですが、冷凍から揚げのような業務用調理済み食材も結構使われているのですね。
いちろく
2024/03/08 18:06

近年は男女による性差を小さくする関係で男性刑務所に女性職員も採用される傾向だそう。著者は、(私のような)ちょうどよいオバサンを採用するのがうってつけだったのだろう、と分析されている。あと、風紀の関係上女性刑務所には若いイケメン刑務官は配属されないらしい、という記載にはクスリとしたのも事実。

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いちろく
アイスブレイクというコトバを初めて知ったは、数年前にファシリテーターの研修を受けた時。振り返ってみたら、コトバは違うけれど新人研修をはじめとする研修時などでも講師の先生が適宜挿入していたと思う。この本の中で紹介されている内容はゲーム的な要素が強く、学生の交流や若手の研修内容を見ているようで、今の自分が求めていた物とは正直違った。それでも、巻末のQ&Aの内容は参考になる部分もあり読めて良かった。結局のところ、方法は色々あれど名の通り場の緊張をほぐすことなのだろうなと。
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いちろく
紹介していただいた本。1960年代のアメリカで、不運とパワハラ、モラハラにより職を失った化学者エリザベスが、TVの料理番組を担当することになり物語が動く展開。現代よりも働き難い環境の中、切り拓いた女性の痛快モノでもある。流れのテンポが良いので凄く読みやすい分、もう少し翻訳がどうにかならなかったか?と思う箇所が所々あるのが残念。それでも分厚い本が短く感じたのも事実。当時の労働環境の一端に触れられたのも興味深い。
MsGorico
2024/03/04 13:28

私もこの本、新聞の書評欄で知って面白そうだと思いました。いま図書館にリクエスト中。読んだら感想アップします!

いちろく
2024/03/04 17:31

MsGoricoさん、コメントありがとございます。読みやすく明確なテーマでもあるので、世界的にヒットしている作品なのも頷けました。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/10/10(4210日経過)
記録初日
2012/10/10(4210日経過)
読んだ本
2364冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
651609ページ(1日平均154ページ)
感想・レビュー
2304件(投稿率97.5%)
本棚
34棚
自己紹介

○近況のつぶやき (更新日2024年4月19日)

出先のお昼時間に寄った、とあるアミューズメント施設?『胞子文学名作選』が100円で売られていて驚く。しかも、税込み100円だったわ。ありえん。他にも、ビックリするような小説がたたき売りされていて驚く。あまり数が買えない出先の昼だったことが悔やまれる。昨今、利益率の高さから書店とアニメやゲームなどのグッズのコラボ店が、もみじ饅頭県内も増えているけれど、まさか漫画や小説の古書も取り扱っていて良品揃いとは思わなんだ……。ブックオフと客層が違うから??? また近くに行ったら寄りたい。


きょうのネタは、、、地震

昨夜23時台に地震がありましたね。
ここまで大きな地震は久々、数字的にはこの地域ではこれまでで最大のモノだったみたいで、驚きました。元々、地震が少ないと言われる瀬戸内海周辺ですが、近年は多いですよ。年に数回は体感規模の地震があります。ホント、全国どこでも安全な地域はないですよね、日本は。

余談ですが、以前読ともさんから、「いちろくさんは、プロフ欄でネタにするから、大丈夫かな?と気になったらプロフ見に行けばいいや」という、ありがたい言葉を頂いたことがあります。早速、昨夜、無事というコメントをプロフ欄に追記しておきました。

何はともあれ、地震の規模のわりに、現状死者が出るなどの被害はないようなので良かったですよ、ホント。


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●趣味
読書以外は、散歩と旅行が好き。健康の為に水泳とサイクリングも少々。野球観戦も好きで、昨年は4年ぶりに観戦できたホークスファン歴17年目。(`・ω・´)ゞ

●読書メーター関係
2023年はオンラインでの活動もしつつ、コロナ禍の規制が終わって以降は少しずつですが、対面の読書会も再開した年でした。2024年も、対面の読書会の方も、オンラインの方もボチボチと。相変わらず、紹介本も好物な点は変わらないので、常にお待ちしております。

・むさしの読メ会の管理人も継続中。宣伝をあまりせず、なすがままに、という方針です。
https://bookmeter.com/communities/333452

・しまなみ読メ会の管理人も始めました。むさしの読メ会同様の方針でいきます。
https://bookmeter.com/communities/335923

読メの仕様変更で相互登録の方しか出来なくなりましたが、コミュやイベントも含め何かありましたらメッセージを!

●最近好みの作品傾向
ようやく、シュルレアリスム系の作品の良さがわかってきたところ。純文学×SF系の作家や作品と相性が良いのは変わらず。前衛的とか、マジックリアリズムとか、実験小説などに限らず、結局の所ジャンルも問わずにいろいろな意味で驚かされる本が好み。

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