読書メーター KADOKAWA Group

感想・レビュー
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mikechatoran
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再読。ほぼ一気読みだった。『オリクスとクレイク』を別視点で語っているところが楽しい。さて、いざ、『マッドアダム』へ!
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tom
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解説によれば、アトウッドは自分の書く小説を「思弁小説」と話しているとのこと。単なるSFじゃないと言いたいみたいだけど、背景にあるのは彼女の信念らしい。上質な物語が結果として社会批判につながるのなら素直に「そうだ」と思うかもしれないけれど、社会批判が前提にあると、何やら臭い匂いを感じて楽しめなくなってしまう。そんなことを考えながら、登場人物の苦難を読む。この本は三部作の2作目。登場人物が出そろったところで、三部作に何が現れるのか、アトウッドのお手並み拝見という気分。
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えっこ
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「オリクスとクレイク」の世界がぐっと近づいて、あの世界の成り立ちがようやく分かってきた。効率的で便利であるために、科学を使うことは悪いことではない。でも全て過ぎたるは及ばざるが如し、なんだろうな。科学であれ道具が悪いのではなく、どう使うかが問題。この後、この世界はどこに向かうのだろう。気になる。
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ナカユ〜、
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著者はSFではないといってるのでSFではないのだろう系のSFですw、まぁどうでもいい事だけど、想像するに破滅に向かう事を感じているのと中世の伝染病や魔女裁判の恐怖を辿ったヨーロッパなど実は怖いヨーロッパに宗教の浸透は(他の国もそうだけどさ)思想もいいけど生きる事もね!なサバイバルな哲学の支配が強いよね、違う?、落ち着いた文体で破滅の匂いが漂う小説、宗教がどうのこうのと言うより、こういう破滅系の宗教に寄り添う人たちの風景、シリーズの真ん中という事の引け目をちょっとだけ感じる、ちょっとだけだよ、
ナカユ〜、

ヨーロッパ云々と書いてますが、あくまで宗教の浸透の事を言っているのであって作者がカナダの人なのは分かっておりますですハイ、

05/21 02:05
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Tapio
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『オリクスとクレイク』の続編ではなく、ほぼ同時代の別の人物の視点から描かれた物語。二人の女性(+アマンダ)が主人公であるが、水なし洪水の張本人であるクレイクを中心にした前作がなかなか迫力ある感じだったのに対して、こちらはえせ宗教に彩られた焦点のぼやけた作品になった印象。最後にはジミー=スノウマンと再会するが、大きな事件を正面から見つめている感じはしない。『マッドアダム』に期待。★★★☆☆
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おりこ
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水なし洪水を様々な人たちが生き延びる。後半は女性たちの語りが中心で、ジミーの語りと対をなしている。ジミーは一人きりだったが、今作では大勢が登場し、オリクスとクレイクとはかなり雰囲気が異なる。タイトルの洪水の年は、聖書を意識してつけたのだろう。ああやっと明日からマッドアダムに入れるぞ!読むのが待ち遠しい。
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すーぱーじゅげむ
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バリバリ動くアマンダがカッコいいです。他に誰か生きていると知った後のトビーも。それに比べるとレンは弱いけれど、この世界観では生きてるだけで十分強いともいえそうです。前回ピックアップされることのなかったジミーの女癖の悪さ、やな感じでした。人が死に絶えた外の世界での少人数サバイバルより、備蓄はあるけれど情報もなくたった一人、安全な場所でじっとしていなきゃいけないほうが辛そうだな。飢えは人を殺すけれど、孤独も人を殺すんじゃないかなと思います。
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isbm
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★★★
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かつみす
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〈『洪水の年』はフィクションですが、全体の傾向や細部の描写は怖いほど現実に近いものです〉と謝辞に述べられている。まったくその通り。いま人間という生物種は、他の種を虐殺して絶滅に追いやったり、限りのある資源を必要以上に浪費して、地球の環境にとても悪い影響を与えている。早晩私たちはそのつけを払うことになるだろう、という書き手の確信がこの作品から感じられる。本作で前面に出される女性同士の連帯が、男性中心的な暴力性とは異なる原理で人間社会を編み直す可能性も差し出されているようだ。邦訳がされたばかりの最終作に期待。
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御庭番
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オリクスってオリックスか!→そこ?(笑) パンデミックの様子とかアトウッドの物語って訪れてほしい未来ではないけど現実味がすさまじい 【図書館で借りました】
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おにぎり
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おさらい。めちゃくちゃ面白かった。結構覚えてなくて新鮮に読めた。三作目が楽しみでわくわくしてる。
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たつや
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アトウッドはクリスチャンだと思えた。聖書に詳しく、捻りを加えた上で、人類に警鐘を鳴らしているように思えた。クローンマンモスは作ってはいけない。著者は将来、ノーベル文学賞を受賞すると、本作を読んで思った。
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ほし
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いやいや、けっこう楽しませてくれた。終わりなんて、へ?と思ったが全体的には引き込まれた。
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コキア
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テクノロジーが進化することによる環境汚染、環境破壊、増え続ける人口に警鐘を鳴らす。 わたし達は地球を使いつぶしている。 だけど生き残った人間達が必ずしも傷つけ合い奪い合うだけではなく、共生の歩みも始まる。 (作者のお得意な〝女性たちはいつだって生きていくにはサバイバルを強要されてきた〟というところもちゃんと書かれているのも大事なポイント) 自分の世界は自分の心構えによって創りだす。 ディストピアの中にユートピアも存在する。  きっとどんな時でも捨ててはいけないものは「希望」!
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Apollo
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シリーズ前作の『オリクスとクレイク』では、人類絶滅直前のような印象を受けたが、今作は同じ時間の中で、わずかに生き残った人々がこれから新しい世界を作り出そうとしている兆しが見える。腕力の強い粗暴な男に傷つけられたトビーが、知識と銃を持って生き抜こうとしている姿が印象的。第3作目にはどのような世界を見せてくれるのか。私はどのような世界が見たいのか。とても楽しみだ。
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よしあ
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前作を読んでないので、機会があれば読みたい。 (架空の)宗教団体の日常生活、興味深い。広いキリスト教の教義からすると、受容範囲なのだろうな。もっとイカれた新興宗教は山ほどあるんだし。宗教がない社会だと、終末期はどのような状態になるのだろう。 オーガニック製品や菜食主義に対する皮肉がちらり。
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ぐりとぐら
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ネタバレマッドアダム3部作の2作目だが、『オリクスとクレイク』の前から始まり、水なし洪水=パンデミックでの人類が壊滅した後の世界を描く。女性二人、トビーとレンの視点で交互に自分達の置かれている状況や世界を、内面を交えて語っている。前作の終わりのタイミングから考えると、時間はあまり進んでいない。無政府で文明も乏しくなり、環境も厳しくなった世界で、わずかに残った人たちが集まり始めたところで話は終わっている。完結編はいったいどのようになるのか。
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DEN2RO
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新型ウイルスによるパンデミックで地球上から人類が姿を消し、遺伝子操作で作られた動物たちが廃墟を跋扈する世界に危うく生き残ったトビーとレンは感染症と奇怪な動物と無法者を恐れつつも旧知の人々を探します。前作「オリクスとクレイク」と重なる展開の下巻になります。
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shimachip
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ようやく下巻が入手できたが上巻の内容をかなり忘れているので味わい損ねているところがありそう。とはいえ読みやすくもこってりとした物語は堪能できた。いい文章もある。作者はSFではないといったそうだが個人的に「幼年期の終わり」の、暴力と壊れた心とジャンクな物資にあふれた現代アメリカ版に感じられた。勿論消え去るのは地球そのものでなく「旧人類」だけだが。アダム一世が歌いましょうとうながす口伝聖歌がちょっと好きになった。日本人としては、もうそろそろ米国流の後追いはやめた方がいいね、と改めて思わせてくれる一冊。
shimachip

そこの小金持ちさん、嬉々としてコストコ行ってる場合じゃないぜ。

06/26 12:22
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kri
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トビーとレン。2人が交互に語る形で月日は進む。それぞれに抱えるトラウマや恋心。悩みつつ、世界の状況に揉まれつつも自分の生き方を探っていく。運命の日を境に絶望的に思える毎日の中でそれぞれが他者への想いを拠り所にしてサバイブしていく。前作の主人公ジミーとレンとの関係が興味深い。やっと前作の終わり部分に重なり、その先は次作で、ということなのだろう。著者は、描かれてるのは科学的には既に始まっている技術の進化形で荒唐無稽な想像ではない旨を語っている。そうだと思う。萌芽はあらゆる面で現れているのだろう。
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愛玉子
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『オリクスとクレイク』に続く第二弾ということで読み始めましたが、時系列では前日譚。水なし洪水が来ようが来まいが、女性たちはいつだってサバイバルを強要されてきたのだ、というのはアトウッドさんの得意技という感じで、正直あまり盛り上がれず。さらに『オリクス〜』とようやく話が繋がってきたのが終盤で、つまり話自体は前作からほとんど進んでいないため、結局また「早く続きを!」で終わってしまいます。覚えているうちに第三弾が翻訳されると良いのですが、さて。
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ソラ
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人類が身につけた知恵は、留まる所を知らない貪欲さで、世界を蝕んでいく。善き事と思うのは、主観であり、全てにとっての正しさなど有り得るはずもない。だから、人は倫理という避難路を見つけ出した筈なのだが、それでも破滅へと突き進んで行く。あらゆるものを従わせんとする悪意は、争いを生み出し、それは楽園から追放された人間に定められていた宿命なのだろう。築き上げた文明が消え去った地球で、残された人々が縋るのは、更なる滅びか、調和の欠片を集めた信仰か。愛し、慈しむ事だけが不変の礎であり続けるならば、まだ間に合うのだろうか
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ころりん
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タイトルは、カルト団体「神の庭師」の予告する、「水なし洪水」、ウイルスによる人類滅亡の将来。 つまり、新型コロナの2020年、「洪水の年」に、僕は本書を読んだのか(笑) 怪しいカルトなんだけど(PC隠し持ってたり、自由や感情は制御されていたり)、ブレイク、バンヤン、聖公会、聖ジュリアンらの言葉をよく知っていて、妙に希望を見せている。 ストーリーを語る彼らは、ストーリーを持たない科学や道徳化よりも、ユーモアを提供しうる。 「災害ユートピア」とも強く共鳴している。 女性の性的搾取も直球で組み込む勇気にも、脱帽
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栗田ゆが
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ネタバレ最後でやっと「オリクスとクレイク」と完全に話がつながった。流石にこのままあっさりジミーが死ぬことは無いと思うのだが、どうなんだろう? レンのこともアマンダのことも覚えていないなら、ちょっと精神に異常をきたしているのかもしれない。アトウッドがScience FictionじゃなくてSpeculative Fictionだと言うのはよく分かる。科学やテクノロジーよりも社会の変化に興味があるのだと思う。そういった意味ではオーウェルやハクスリーの後継者的な感じなんでしょう。
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あたびー
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マッドアダム3部作の2。前作と同じ世界。ほかの動物の命を取ることを忌避する宗教「神の庭師」に関わる二人の女性、トビーとレンを交互に中心に据え物語は進む。凶暴な男ブランコから逃れてきたトビー。マッドアダム、ゼブと駆け落ちした母に連れられてきたレン。前作に登場した人々が出入りし、特にレンは前作の主人公ジミーの恋人だった。しかし読み返してもジミーの話にレンの名は出てこない。過酷なウイルス禍「水なし洪水」を経て何人かの人々がまた顔を合わせる。残る第3部で物語はどう進むのか。
栗田ゆが

日記を盗み読んでいるのがバレて、ジミー読んでるのは知ってるのよ! とか書いていた「ブレンダ」って女の子です。ほんの一行ぐらいしか出てこないですね(笑)

10/03 23:45
あたびー

栗田さん、それそれ。そこ覚えていて探したんですが、見つけられなかったんですよ。第3部が待ち遠しいですね。

10/04 05:49
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MT
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序曲の様に前置きが長いがいつのまにか引き込まれて読ませる。 甘ったれジミー、いつまでも少女のレン、教団を怪しみながらも一番イブらしいトビー、クレイクになっても記憶の中ではグレンなクレイク。 一部作ではヴィーナスの様に描かれていたオリクスも「アジア連合タイプで外国語なまりがある」とだけ描写されていて、女性目線をひしひしと感じた。 一部作ではさも恐ろし気に書かれていたへーミン地が、このシリーズではちょっと治安の悪い地域くらいのノリで書かれていたり、学生時代やリジューブのジミーがけっこう嫌われててヘタレ感強め。
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おにぎり
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寓話的というのでもなく色々無理があるけど、下巻は予想外に望みを感じさせる。トビーもレンも神の庭師の教えには少し懐疑的でもあったのに、絶滅の危機を生きのびる中でその教えがかなり身についているのがわかる。トビーが蜜蜂たちに話しかける場面はコミカルでとても優しい。この宗教的コミューンには皮肉が込められているのかと思ったけど、作者は意外と肯定的に描いているようだ。信仰だけでなく、仲間がいるというのもやはり心強いのだろう。でもそれらがこの後どうなっていくのか、ジミーや青い人たちのことも考えると胸騒ぎがする。
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かしこ
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生物兵器がばらまかれ、ほとんどの人間が死んでしまった。巡り合った生き残った少数の人間たちはどうやってこれから生きていくんだろう。レンはどうするんだろう……
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ボーダレス
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マッドアダム三部作、二作目の下巻。話とは全く関係ないのだが余白が多いと感じた。これなら上下巻に分けなくても…と思った。この物語の面白さを理解するには相関図を作り、こまめにメモしていくことが重要だ。相変わらずの話が前後していて、モヤモヤと掴みづらいのだが、パンデミック後、トビーとレンが再会、サバイバル劇が描かれるのだが後半に入ると、ジミーをはじめ、ゼブなどの登場人物が現れ点と点が繋がり線となっていく。マッドアダム計画の本意とは? クレイカー達、アダム1号はどうなったのか? 最終作MadadaMが待ち遠しい。
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EMI
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話題を集めた「侍女の物語」の原作者による、もうひとつのディストピア小説。"水なし洪水"により近未来の人類は壊滅的な打撃を受けます。物語は、思いがけず生き残ってしまった二人の女性の過去と現在を行き来しながら展開します。彼女達は無力な普通の人間ですが、その半生は凄まじくハード。それ故か、世界が破滅へ向かっていると感じながらも、今この瞬間を生き抜こうとする姿に悲壮感はありません。ところで本書の続編のタイトルは「MaddAddam」。左右どちらから読んでも同じ言葉に大きな意味がありそうです。
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sayan
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下巻で、物語は一気に展開する。「隠れ家を出る」というシーンは、先のアトウッドから知った「創造的な非犠牲者」を踏み出すシーンで象徴的だ。ところでHuluやNetflixを見ると、ドラマ、映画、アニメとにかく「ゾンビ」ものが多い。感染し、人間性を失い…死に至る、本書と共通点が多い。例えば、映画「バード・ボックス」のクライマックスシーンは、本書「神の庭師たち」が住む世界に既視感がある。さて、マッドアダムシリーズの3作目で、「オリクスとクレイグ」、「洪水の年(上・下)」が、どう収斂していくのか、いまから楽しみだ。
0255文字
紺
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なんとなくぐだぐだ感が否めない。災厄を上からではなく並行に見ているからかな。三部作の二部目なので自作に保留。
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crysalis
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いくつかアクションはあるが最後まで物語は一定の調子を保ち、続きを匂わせて終わる。かつて教団に属していた者たちが生き残ったことで世界の再生がどう進んでいくのか、教団を離れた後もアダム1号や教団の言葉がトビーやレンの内面に残り続けていることがどう影響するのか。前後巻のない年代記を読んでいるみたいな感じでカタルシスには欠けるが、その辺は意図的に抑えているようにも思える。良くも悪くも次作が出ることで完成する作品だろう。
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アプネア
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〈水なし洪水〉という感染症により歴史は「以前」・「以後」に分断される。そこに飲み込まれる登場人物たちは、血の通った複雑な人間として描かれてはいるが、終末感は新味に欠ける。何度も取り上げられてきたテーマなだけに新しい何かを期待してるのに…。あっ!SF小説ではないのね。後半、多少の失速感を伴っていた様に感じるのは、SF作品では描かれるべき理屈の部分をスッ飛ばしているからなのだろう。それ故、ご都合主義に映ってしまい、サバイバル自体も極限状態とはいえず、弾むモノが無くなった感じかな。
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Ra
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初めは異様な集団に見えていた神の庭師たち。人間はこうあるべきかもしれないと至極まっとうな人達に見えてくる。こんな世界でも生きている。遺伝子操作によって生まれた不思議な生物たちも同じく生きている。希望は感じられないが.....。
0255文字
おかだん
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ネタバレこんなクソみたいな世界なら、とっとと絶滅するに限る。けど、殆ど今とそう変わらないのでそろそろ潮時かもとも思える。自分の中でだけでも許して死んでいける(と、信じ込める?)アダム一号は1番幸せかも。ツケを払う立場の生き残りに希望はあるのか?アニメ名言「終わるまではおわらないよ!」が、ピッタリなラストになった。続巻が楽しみだ。 それにしてもトビーは優しいなー。ブランコなんか放置して野垂死にさせたら良かったのに!
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Darbytime
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長いしグロいけど集中して読めた。神の庭師教徒2人を軸に前作とリンクしながら話が展開する。でも、最終的には前作のラストから数時間しか進んでない。前作の主人公の視点と、今作の主人公の視点では同じ世界でも見え方がかなり違っている。これは、コミュニティに所属できていた人間と、そうでない人間の差なのかもしれない。自分はスノーマンになりそうで怖い。
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46neko
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ネタバレただ一人の生き残りと思われていたのに、結構みなさん助かってたのね。今回はトビーとレンの視点から、コーポレーションが支配するゆがんだ世界が語られるが、次作はゼブの視点から?翻訳が待たれる。
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