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2024年8月の読書メーターまとめ

西野西狸
読んだ本
14
読んだページ
3252ページ
感想・レビュー
14
ナイス
262ナイス

2024年8月に読んだ本
14

2024年8月のお気に入られ登録
1

  • uehara

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

西野西狸
ネタバレ「あらばしり」は大衆っぽさが強かったけど「十七八」と性別は逆だが似たような感じの主人公というか他の感想を見ると確かにサリンジャー(苦手)っぽさはある。修学旅行の異質な人が無理やりに固まるリアルさというのとなんだかんだといい思い出になるなというのは分かるし男は意外と排除や悪意というのは少ないのかもしれないし、あと馬鹿なので旅が逸脱していくというのもかなり分かる。ただし再会は平凡かなと思うし、そういう経験から作られる友情は本当に「誠」なのだろかとも感じたがそういうこともあるのだろう。
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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

西野西狸

2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:32冊 読んだページ数:7104ページ ナイス数:458ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/341744/summary/monthly/2024/7 今月は『百年の孤独』という重い本もあったけれど、児童書とかが多かったのと遠方への移動時間が多く読書できたので32冊も読んだんだなあ。

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2024年8月の感想・レビュー一覧
14

西野西狸
ネタバレ花火と降霊術、科学と宗教、芸術と論理と対極な存在が夏の儚げでノスタルジックな景色を背景として混交して静かに進んでいく。幽霊がこの世に残した未練を解決するための自殺志願者の男女のちょっとした冒険という王道の青春ストーリー。映画の方ではあまり触れられなかった言葉の大局的配置が効いているなあと思った。
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西野西狸
ネタバレ家政婦が家事使用人であるとして労働基準法が適用されないと言うことを知らなかった。裁判をきっかけとしてそもそも日本の家政婦がどのような歴史的変遷をたどったのかがわかる。筆者は法学者で法律と歴史を並行させていくが、その淵源として家事使用人とは異なる派出婦会の存在を指摘し、それが後に違法となったことがこのような奇妙な状態になったのだとする。しかし、派遣法が改正されたのに派出婦会の形態が違法なのはおかしく現状に合わせるべきというのはその通りである。
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西野西狸
ネタバレ「橋づくし」のような題は7つのテーマに分類されているということ。土地にまつわる怪談は沖縄の伝統も合わさって不気味で、土地の封印も怖いがアパートやバナナ沼、オバアの腕が仏壇から伸びて来る話は格段に違う。逆さ幽霊も出て来る。サーダカの人の話も出て来るが戦争もあった沖縄だとそういう人は大変だと思う。不気味なのは墓でセミにおしっこをかけられた人が死ぬ話。またキジムナーなどの話が出て来るのも味だろう。
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西野西狸
ネタバレ山形の新聞に連載された徴兵体験のシリーズを1冊にまとめたもの。移動時間とかには読みやすいが、やはり新聞というあまりにも限られた紙幅なので本当は何十倍もある体験談の一部であるのがもったいなく、かといって今さら聞けない貴重なものである。特攻隊の話や慰安婦の話、捕虜殺害の話、古参兵の制裁の話などざっくばらんに口語体で記されていて本当なら話しにくいものもあったのだろう。そうした性質上、聞き手による分かりやすい話の選択もあったんだろう。肺を弾が貫通した後も何日もさまよった話や失明・切断の話なども筆舌に尽くしがたい。
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西野西狸
ネタバレやはりよく分からない系の怪談が怖いので「一枚の写真」や「めでてえなぁ」「だーれだ」が怖いが「水着とラーメン」なんか具体的幽霊が姿を現すのもゾッとする。「相部屋」も後味が悪い。桐島加奈江の話は長いが、伊藤潤二の富江であり幻想的ホラー小説で実話怪談としては遊離している気もするがとても好きである。その直前の「桜の君」も幻想的である。遊離している点では喪服から始まる一連の話もそうだし、「花嫁を見る」もなんだか田中河内介の話のようだなと思ってしまう。
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西野西狸
ネタバレ短い話の合間に嗤う女のエピソードが挿し込まれ、心霊系かと思ったがヒトコワに近い感じだった。「式神ホテル」~「至大な警告」にいたるが肝試しでの怖い話は定番で面白いが「喰われる知らせ」の不気味さは人一倍である。「荒勧請」と「不備の湧く部屋」は部屋の話だが、後者のような理由の分からない話というのが好きである。
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西野西狸
ネタバレ筆者の経験から文書館がどういう仕事をしているのか、どういう法令に基づいて運営されているのかということがわかる。近世以前の名主は実質行政だったので収蔵するというのは分かったが、逆に宗教・文化・生業などの文書群はあまり集めないのかな……。教会文書の整理については勉強になるが本の中ではかなり唐突な感じがしたのでそこは詳しく書いてほしかった。保存については紙の種類や性質、インクが歴史的にどのように変遷してどのように取り扱うべきか書いてあり勉強になる。
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西野西狸
ネタバレアメリカのラストベルト地帯の生活を描いた自伝であり、現在のトランプ現象の背景がわかるし文化資本を出すまでもなくまさしく分断が起こっている様子がわかる。著者はそうした人々から少し距離を置いて描いているが、それでも現状はそうなってしまったことが内なる「怪物」との向き合い方の難しさであるのかもしれない。前半の生活と大学時代の裕福人々の交流、そこでのコネクションの重要さは程度の違いはあれどアメリカだけではないのかもしれない。貧困という伝統の中ではあるが祖母との思い出は頁が割かれておりとても印象的郷愁的である。
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西野西狸
ネタバレ植物がテーマ。怪談もあるが銀杏の話が面白い。タンタンコロリンが現代風にアレンジされているけれども、普通に不審者(笑)。中国の飴買い幽霊(棗)やカボチャ泥棒、オテサーネクの話など面白い。
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西野西狸
ネタバレ遊びというテーマだともっと入れ込めそうだが伝承的な話より創作が多めの気がする。「きもだめし」のような定番はあるけれど神隠しとかの話もあってもよかったかもしれない。その点、「漁師と人形」「木彫り人形」「人形のお守り」は遊びというよりむしろ人形で独立できそうな話だが面白かった。
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西野西狸
ネタバレ数字にまつわる怪談集。現代風にアレンジされているが、皿屋敷はやはり定番。市川の民話として平将門の話や小鳥前生譚+継子譚もある。小豆洗いの話は面白いが元になった本(おそらくある)はなんなのだろうか。「千年の呪い」は日本のウブメの話に似ていて面白い。
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西野西狸
ネタバレ「あらばしり」は大衆っぽさが強かったけど「十七八」と性別は逆だが似たような感じの主人公というか他の感想を見ると確かにサリンジャー(苦手)っぽさはある。修学旅行の異質な人が無理やりに固まるリアルさというのとなんだかんだといい思い出になるなというのは分かるし男は意外と排除や悪意というのは少ないのかもしれないし、あと馬鹿なので旅が逸脱していくというのもかなり分かる。ただし再会は平凡かなと思うし、そういう経験から作られる友情は本当に「誠」なのだろかとも感じたがそういうこともあるのだろう。
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西野西狸
ネタバレ映像作品を読んでいるかのように幽霊がくっきりとあらわれ意志を持っているようだ。霊感のある作者の私小説とも言えるし、ラストに関しては本当に映画にしてもいいくらいである。「暗闇の宴」などは映像になるととても恐ろしいだろう。ラストは連続した話だがそれ以前の「仏壇」「白い童女」は伏線となっている。個人的には曖昧さが好きなので「首吊り小屋」みたいな話がゾッとする。幼少期の入院時の連作(とくに「ノブコちゃん」)は意味不明な体験も多く好きである。
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西野西狸
ネタバレ妖怪に関する知識がどのように普及したのか、それにかかわっていた人物はどういう人だったのか、今となっては確かにこういう雑誌や児童書、妖怪図鑑で妖怪の知識を読んだなというのを懐かしく思い出すが、それらを丁寧に掘り起こして妖怪文化の歴史に位置づけていてとてもよい本である。時には誤った妖怪知識も数百回引用されれば真になるわけではないが定着する。本書ではぬらりひょん総大将説などが扱われるがそうした「知識」といった歴史を知ることで妖怪文化事態を問い返すことになる。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/04/07(4336日経過)
記録初日
2013/04/07(4336日経過)
読んだ本
1947冊(1日平均0.45冊)
読んだページ
589868ページ(1日平均136ページ)
感想・レビュー
1887件(投稿率96.9%)
本棚
43棚
性別
年齢
29歳
血液型
A型
職業
専門職
現住所
神奈川県
自己紹介

怠惰。民俗学、日本文学をよく読みます。最近はライトノベルの比率が高まっております。

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