・図表の情報開示に偏りがあるように思う。例えば図表8-5のグラフでは、「そう思う」「どちらともいえない」「そう思わない」の割合を明示せず各々の内部パーセンテージのみ表記しているので、読者からするとあたかも極論の叫びがあるかのように見えてしまう。p.230-l.2のように火に油を注ぐような解説をしている。 ・全体的に論理展開や言い回しが読者の思考順とそぐわず、読み進めづらいがそれが新書というものなのかもしれないなぁ。。。とも思う。
(更に追記) ・アンダークラスは救済に値しないのか。僕の周りにも働かず、実家で親のスネをかじり続けている知人が数人いるが、傾向としてそもそも何に対しても怠惰で面倒くさがり、所謂上昇志向的な行動がない傾向にあるように思う。 ・プロフェッショナル⇔ゼネラリストの選定の指標のひとつとして、自分の目指すべき階級の先人たちの志向が参考になる。 ・貧困率の貧困の定義が明記されていない。
いつの時代も人は人生の在り方に苦悩していたんだな。時代は違えど僕も‘どちらかが巨大な偽りであったのだろう(p.411)’。解説で長谷部氏の語る「帰属意識の薄さ」も重なる。故郷もなく組織に属することに苦痛を感じる自分ととても親和性の高い作品だった。
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