2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:74冊 読んだページ数:17279ページ ナイス数:1786ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/471107/summary/monthly/2024/7
ヒロインが良かった。ただ、主人公の抱えているであろうトラウマ周りの話が持ち越しになっていたのは残念だったかな。個人的にはそのトラウマをどう対処するのか、それなしではラブコメが始まらないと思うので、解決するしないに関係なく、ストーリーラインにのせてほしかった。
腑に落ちて、情緒が無事にぶっ壊れた。最期のその瞬間まで懸命に生き抜いた命の物語であったし、おそろしく純粋な愛を貫いた物語であった。これだから新人賞受賞作を読むのをやめられない。とりあえず読んで。
主人公とヒロインに明確な障害を与えるために舞台を整えましたよって、作者の思惑が透けて見えるような感じを受けたんだよなあ……また、これは個人的な趣味趣向が大きいが、二人の関係をそうするならば、それを意思があるかもわからない超常の存在がアシストする形になっているのもモヤモヤする。お膳立なんてしなくたって、主人公はちゃんと結論を出せたと思うよ。
特別なんだとわかったのもグッド。特別なただ一人の女の子のために頑張る主人公っていいよね。実際、ヒロインの置かれていた境遇を自分の持っているもの全てでブッ飛ばしたうえで、彼女に惚れてもらうように研鑽を重ねていたし、好感が持てる。ただ、強いていれば原作主人公がやや露悪的に描かれ過ぎていることは気になったかな。まあ、エロゲ主人公的ムーブをしていると言えばその通りなのだが…
主人公のアレさとは裏腹に至極真っ当に楽しめた。正直、出オチ的な感じになるかと思いきや、元々、魔術師の適性がないにもかかわらず狂気的な努力を積み重ねて一芸に特化してみたり、強大な敵に対し口八丁で立ち向かってみたりと、ただの変人と切って捨てることのできない熱さがあって良かった。動機はアレだとしても、その熱が彼と関わった側にも伝播するのも納得。これは続きも読んでみたい。ところで、個人的には例のドラゴンさんは不憫可愛いヒロイン枠だと思うのだが如何に?
理屈が理解しやすい点もよかった。その一方で、本来は庇護されるべき小学生たちがほうかごがかりに巻き込まれるなどの、彼ら自身に解決できない理不尽に曝されていることは、個人的な趣味嗜好として好きではない。理屈がしっかりしているからこそ、理不尽がより鮮明になっているようにも思えて、悪趣味が過ぎるなと。だが、面白いのは間違いないので続きも読もうとは思う。
だけど、どこか仄暗さというか作者らしい捻くれた感じが滲んでいる、ただ明るいだけじゃないところが良かった。主人公は打算で人間関係を築くと嘯き、自分の労働力を対価に学園の困りごとを解決する便利屋のような活動をするのだが、根っこの部分の善良さが隠しきれていなかったり、中学時代の失敗を経ての処世術がそれだというところに、痛々しさと青臭さを感じたのでグッド。確かに主義主張はブレブレだが、カッコ悪くて未熟ながらも努力して足掻いている様は好感が持てて良かった。ヒロインズの中で言うと、主人公にトラウマを与えた彼女が
好きだが、無自覚にかつての出来事に胡坐をかいていそうな感じがしていて、最後には負けそうな匂いがするのがなんとも……また著者を殴りにいかないといけなくなるかも……物語としてはまだプロローグではあったものの、雰囲気はわかったし、面白かったので続きも読みたい。
ままならない世の中に対する彼の反抗心、意地のようなものを感じたところが特に良かった。というか、君さあ、ひねくれて捻じ曲がってしまっているけど、彼女のこと大好きじゃんと。彼女の方も彼女の方で、全てわかっているうえで敢えて奔放に振る舞っているようにしか見えないところに、彼に対する全幅の信頼を感じて良かった。二人ともが行間に大感情を抱えているの、大好きでしかないんだよなあと。過去回想があったことで納得はしたけど全然解決していない先輩との関係をこれからも読みたいので、是非とも続きを。
納得できる論理だった。加えて、人生2回目という単純な時間経過の積み重ねで、精神的に成熟することや1周目の激情が持続しないことも納得感があった。ロジックがしっかりしているからこそ、彼女の配下への無茶ぶりがより際立って見えたのだと思う。そんなコメディ的な面白さを楽しんでいたところに、急にブッ込まれる逆行転生の真実。余りの温度差に震えが止まらなかったし、終盤は涙でべしょべしょになった。忘れたころにタイトルの意味を分からせられるの、良くないよ…情緒に……
それはまさしく傾国すら出来そうな圧倒的なまでの「正」のカリスマで、彼女を信奉する者がどんどん増えていくのも納得しかなかった。人の命が軽い世界観で、友誼を結んだ相手であってもあっけなく死んでしまう物語ではあったが、自分の死を悼み、意思を継いでくれるであろう彼女の存在ただ一つを以って、読後感は非常によかった。1巻時点ではまだ地方貴族を懲らしめすらしていないのにこう思わせてくれるなんて…このあと私の感情はどうなってしまうのだろうか……
わからないと思うのだが、まじでこんな感じなんだって!!最初は、兵士の間で話題に挙がるほど凄い人物がいるんだというところから、様々な人物による伝聞を重ねていくことで、特務の実像が結ばれていって、どんどん彼の特異性の解像度が上がっていくところが面白くて読むのが止まらなかった。それにしても特務、何回か時間をループさせてやり直してない?
当事者意識の薄い主人公のスタンスがどうにも合わない。元はフィクションの世界由来だとしても、既に現実になっているのだから一人の人間として扱って然るべきなのに、どうも、ただのキャラクターとしてしか見ていないように感じる。なのに、ヒロインに惚れたとか言われても、まず次元を落として、同じ土俵に上がってから出直してくれとしか思えないなあ。
彼女だけが覚えていないことで、夢の中では両想いのイチャラブを安心して楽しめ、現実では、何故か急に積極的になった先輩にドギマギするヒロインというラブコメ的なドキドキを楽しめるという、欲張りセットになっていた。これは正しく舞台設定の勝利なのだが、その恐ろしく高度であろう技術を感じさせずに、普通に楽しいラブコメとして提供されているの凄いとしか言えない。続きも読みたい。
元には戻らない感じゲロ吐くかと思った。よくぞこんな地獄のような設定を思いつくものだと感心すらした。しかもこれがまだまだ序盤の、ほんの上澄みのような部分だというのだから始末に悪い。続く後半部分も、情緒と倫理観を恋愛と言う名の猛毒でぐちゅぐちゅに溶かされて、ああ、一生、この作家を追い続けるんだろうなと、わからせらせた。デロデロに甘いだけのラブコメを読んで癒されたい。というか、かなり個人的な理由でこの主人公には共感性がクッソ高くて、余計にダメージを負ったまである。で、続きは何処で読めるんです?
彼らしさを感じられて良かったが、つい、大学選びなんてもっと気楽に考えたっていいんだよと言いたくなるレベルで悩んでいたので心配になった。まだ波乱がありそうだよなあ。それにしても、読売先輩のあの台詞…まさか???いや、でも、理解はできてしまうが……
特に、ものの100ページぐらいで2人堕とすとか、手が早いってもんじゃあないのよ。で、定期的にコラボ配信をすることで堕とした後のケアも万全。釣った魚にもちゃんと餌を与えるところに、主人公の本気さを感じて良かった。TSではあるが、女性として生きてきた16年間の積み重ねがあるからか、百合モノとして楽しめたのも個人的にはグッド。ただ、主人公がVになったことで正史で2期生だった子たちがどうなったのか、そのあたりの言及があるともっと良かったかも。
ライトノベルが好きです。最近はライトノベルばかり読んでいます。読メ登録は2014年6月からです。
常に面白いラノベに飢えており、積ん読が沢山あるのに新作に手を出したりしています。気軽にお気に入りしていただけると嬉しいです。
ちょこちょこと感想をあげていきますが、基本的に採点は甘めです。自分が後で見やすいためだけに、星5段階で評価しています。
好きなシリーズ
キノの旅
その他時雨沢作品全て
俺ガイル
SAO
AW
HO
禁書
ロウきゅーぶ
天使の3P
青春ブタ野郎
ウチの娘~
エロマンガ先生
等
好きなシリーズは多いので隙を見て更新していきます。
(2017年1月更新)
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腑に落ちて、情緒が無事にぶっ壊れた。最期のその瞬間まで懸命に生き抜いた命の物語であったし、おそろしく純粋な愛を貫いた物語であった。これだから新人賞受賞作を読むのをやめられない。とりあえず読んで。