というわけで、ファミ通文庫さんは是非とも続きをお願いしたい。ところで、作品の出来とは一切関係ないが、試し読みのカラー口絵だけ袂が右前になっているのが気になる。製品版は左前だったので差し替えミスかな…何かの伏線かと思った。
2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:50冊 読んだページ数:12071ページ ナイス数:1480ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/471107/summary/monthly/2024/8
マルギットとミカもバチバチで、何度も身体を重ねていることのみ辛うじてマルギット優勢な、拮抗した状況なのが第三者として見ている分には楽しくてしょうがない。知らぬはエーリヒばかり…また、知らぬ間にディーくんとカーヤ嬢の関係もしれっと進展しているところも良かった。関係を進めるために、敢えてディーくんに自分を襲わせようとしてみせるとか、彼女も随分と染まってきたなと。いや、これまでのヘンダーソンスケールでその片鱗は見えていたので納得ではあるが。また、可哀想な状況に陥って弱っているディーくんが良いと、
若干性癖を拗らせている感じもとても良かった。ここまで書いてまだ前半1/3程度なのだから、今回も実にボリューミーで美味しく頂けた。今回のヘンダーソンスケールは、衛星国家の1つとして国王になるエーリヒ。いやいやいやいや、あなた、農家の四男ですよね???と思ったが、まあアグリッピナ氏に頼ったのならそうなるのも納得かな。本編中は最後まで頼ろうとしないが、頼ったら最後、ヘンダーソンスケール一直線の鬼札なら使わないのも当然と、本編の補完になっていたのもニクい演出だなと。
謎自体は小粒で容易に想像がつくものではあったが、嘘の自白によって罪を減じようと足掻く犯人たちを、推理の刃で以って両断する姿は気持ちが良かった。ミステリというよりは、その事件を起こすに至った嘘や欺瞞にまみれた人間の醜さに対比するような主人公たちの関係性を楽しむタイプの作品だったかなと思う。
世界が、環境が、それを決して許さないんだという容赦のなさにやられた。なんでだよ、そのまま素直に幸せにしてやってくれよと、無事に情緒がお亡くなりになった。そして、彼が覚悟を決めてからの後半がまた素晴らしい。明らかにこれまでとは違うものの、決定力に欠けるというか、核心を突いていないような彼の行動に違和感を覚えたのだが、それが一気に氷解し彼が何を犠牲にしたのかが明らかになる終盤は涙無しには読めなかった。これは純粋な愛の物語だ。
物語となっていた。主人公のくせにお前が物語を引っ掻き回すんかい、と。だが、主人公に振り回され続けるヒロインがかなり魅力的に描かれていていたのは印象的。鵯華虐じゃないけれども、打てば打った以上に響くというか、いじればいじるほど輝くというか、そりゃあ主人公も彼女に影響されるよなあ。彼女の抱えていた屈託周りもキチンと回収されつつ、あのまとめ方にしたところもベテラン作家らしい巧さを感じて良かった。そもそも作品の構成自体、作中でヒロインが言っている三幕構成に準じていたし、そういう細かい部分がちゃんとしているの好き。
皇位継承権第一位の皇女様。彼女を「娘」と偽っての田舎暮らしが始まるという内容。登場人物たちを現実に生きている存在として、丁寧に描いている点がとても良かった。確かに、スローライフと銘打たれた作品において、ヒロインを狙った暗殺者と主人公が対峙することなんてないのよとは思ったし、タイトル時点で長兄の意図が丸わかりなのだが、強いて言えばそのぐらいしか引っかかりを覚える部分がなく、終始、納得感があった。これは続きも楽しみ。
して私は大好き。また、3人のヒロイン(形式上ヒロインと呼ぶ)が主人公といい感じになりながらも、主人公の体質と、最後の最後でチキって一線を超えれない乙女心のせいで、コイツら卒業するときまでこんな感じなんだろうなと容易に想像できるところも良かった。ヒロインとしての可愛さを見せた次の瞬間、冷や水をぶっかけられるようなドン引きの描写が入って、でもそんなところも彼女たちの人間臭い魅力を感じられて好き。決して彼らの輪の中には入りたいとは思わないが、彼らのバカ騒ぎを遠巻きに眺めて、呆れとちょっぴりの憧憬に浸りたいなと。
というわけで、ファミ通文庫さんは是非とも続きをお願いしたい。ところで、作品の出来とは一切関係ないが、試し読みのカラー口絵だけ袂が右前になっているのが気になる。製品版は左前だったので差し替えミスかな…何かの伏線かと思った。
ざっくりカットしてもいいよ。この作品でどうしても気になるのは2点。男の子じゃなくて実はボーイッシュな女の子でしたー、は現在の時系列でやるもんじゃないってことと、敵があまりにも小物すぎるってこと。1周回って唯一無二の読書体験だと思えてきたな。
手探りで義妹とぶつかっていく姿が良かった。義理の兄妹という冷たいラベルの付けられた関係から、ありのままの彼女をそのまま受け入れてくれる本当の家族となっていく、そんな温かさを感じて良かった。
描いているので、彼女たちの現状には説得力しかなかった。あとがきでヒロインの曇らせを書きたかったのだと豪語するだけのことはある。実にいい性格をしているなあ。だからこそ余計に、この巻だけだと主人公が彼女たちをこれ以上悲しませないという意気込みまでしか語られていないのは納得できない。シリーズとして続けるんなら全部晴らせとまでは言わない。でもせめて、兆しだけでも見せてくれ。元はWEBで発表されていることも知っているが、書籍にするなら最低限、キリのいいところまで描いてほしい。
少なくとも最後に関わった事件は解決まで書けただろ???とはいえ、続きは気になるのでぜひ読みたい。それさておき、主人公の親友の騎士さんのムーブが大好き過ぎる。軽薄そうに振る舞っているのにその実、国でも屈指の実力者で主人公に並々ならぬ思いを抱いているとか、急にそんなキャラを出すな。ただでさえヒロインたちからの愛が重いのに、完全に不意打ちを食らったわ。
ライトノベルが好きです。最近はライトノベルばかり読んでいます。読メ登録は2014年6月からです。
常に面白いラノベに飢えており、積ん読が沢山あるのに新作に手を出したりしています。気軽にお気に入りしていただけると嬉しいです。
ちょこちょこと感想をあげていきますが、基本的に採点は甘めです。自分が後で見やすいためだけに、星5段階で評価しています。
好きなシリーズ
キノの旅
その他時雨沢作品全て
俺ガイル
SAO
AW
HO
禁書
ロウきゅーぶ
天使の3P
青春ブタ野郎
ウチの娘~
エロマンガ先生
等
好きなシリーズは多いので隙を見て更新していきます。
(2017年1月更新)
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して私は大好き。また、3人のヒロイン(形式上ヒロインと呼ぶ)が主人公といい感じになりながらも、主人公の体質と、最後の最後でチキって一線を超えれない乙女心のせいで、コイツら卒業するときまでこんな感じなんだろうなと容易に想像できるところも良かった。ヒロインとしての可愛さを見せた次の瞬間、冷や水をぶっかけられるようなドン引きの描写が入って、でもそんなところも彼女たちの人間臭い魅力を感じられて好き。決して彼らの輪の中には入りたいとは思わないが、彼らのバカ騒ぎを遠巻きに眺めて、呆れとちょっぴりの憧憬に浸りたいなと。