先日、中島みゆきさんのコンサートに行ってきました。十数年ぶりに彼女の生歌を聴きましたが、力強い歌声は変わらず。時が容赦なく過ぎても、社会がどんなに移り変わっても、倶(とも)に走り継ごうと力を与えてくれる言葉が、歌がそこにある。
kaoru様。みゆきさんが大学の先輩でしたか。私は最初『わかれうた』や『ひとり上手』のような歌が苦手だったのですが、学生の頃『歌姫』や『ファイト!』を耳にしてこれは違うぞと思い聞き直しました。母の亡くなった時に聴いて涙した『永久欠番』。自分にとってテーマソングのような『二隻の舟』や『瞬きもせず』。人生の終わりには『ヘッドライト・テールライト』あるいは『愛だけを残せ』でしょうか。格好付けすぎかしら?長文失礼しました(^^;)。
ありがとうございます。みゆきさんの母校は藤女子大で、北大のフォーク研に一時在籍したものの方向性の違いから袂を分かったと聞きました。『永久欠番』や『二隻の舟』をいつか聞いてみたいと思います。
『巫子』からランダムに引用:「大人たちは、神示を、かってに取捨選択して、自分たちに都合のいい部分ばかり信じているみたい……」「生きている人間にわからないことが、死者にはわかるというのは、ずいぶん不合理なことだと、学のない自分でも思うのに、どうして、帝大出のインテリのお医者さんが、と、三田村は、そっちの方が不思議なくらいだ」「死んでしまえば、あっけらかんと無に帰するからこそ、救いがあるのに、どうして、あいつらは、死者に命令されたがるのだろう……」
生長の家や大本教など新宗教に関わっていたという著者の父だが、そう言えば小川洋子の生家も金光教だった。皆川博子と小川洋子、卓越した物語の書き手である二人が共通して新宗教と関わった家を出自としているのが興味深い。宗教色抜きにして、物語で語られる死生観に滲み出ているのではと思った。勿論、皆川博子の場合はさらに戦争体験が付加されるのだけれども。
読書会の課題として読む。創作にあたって、辞書をひくことがなかったシェイクスピア(ひくべき辞書がそもそもなかった)。良識に反する言葉は禁止すべきだと主張したスウィフト(あの『ガリヴァー旅行記』の著者が?)、辞書の代名詞のように語られることに忸怩たる思いを抱えたサミュエル・ジョンソン。英語と辞書にまつわる背景が興味深いエピソードで彩られているので、個人的にはもっとOEDの物語を読みたかった。でも、それは本書ではなく別の本にあたるべきなのだろう。
和田誠さんは『キネマ旬報』連載「お楽しみはこれからだ」から読み続けてました。 和田誠の本棚 登録冊数120冊 刊行年月順 https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091203
https://bookmeter.com/reviews/21477111 「[1961年]十月十六日 神田の「ラドリオ」でY嬢と待ち合わせ、拙著『黒魔術の手帖』を進呈する。たまたま翻訳出版の件で話をしていた晶文社のO氏の誘いで、彼女ともども、本郷の某小料理屋へ行く。」澁澤龍彦『私の戦後追想』河出文庫 2012.7 p.138「日録」 「1959年 30-31歳 [弘文堂]「現代芸術論叢書」の第五冊目として『サド復活』刊行」p.277「略年譜」 「現代芸術論叢書」企画・編集 小野二郎
29square様。コメントありがとうございます。あかね書房「少年少女世界推理文学全集」は私も図書館で見かけて読んでいました。そちらでのヴァン・ダインは『カブトムシ殺人事件』と『ケンネル殺人事件』だったと思います。今回コメントを書くのに少し前に平凡社から発行された『少年少女昭和ミステリ美術館』を参考にしました。29square様も懐かしく感じられるような昔のジュニア版のミステリ本の表紙で溢れている本ですよ。お勧めです。
読書会のお題として読む。日程ギリギリとなって、登場人物やストーリーにほとんど魅力を感じないまま、当日400頁を読んだのはなかなかシンドイ読書体験だった。とはいっても、文庫本600頁越えをしっかり読ませるフローベールの文章力には感嘆。エンマの容姿、風景描写など表現の巧みさももちろんだが、有名な馬車での逢い引きの場面、「共進会」でロドルフが言い寄る場面など、映画的手法を予言するような描き方に思わず唸ってしまった。
一介の本読み。
バイトしていた書店も無くなり、図書館で働いていたことも今は昔……
職場にあった書庫の夢は未だに見つつ、身の回りに本だけが残り、今も増殖しています。
積読本、読みたい本は多すぎるので登録は限定に。
感想・レビューは2014年9月読了分から。
多くの本で、感想で書き切れなかったことをコメントでつけ加えています。それぞれ途切れないようにまとめていますので、よろしかったらそちらもご覧いただければ幸いです。
基本的に本は購入して読みます。購入した以上は、なるべく楽しむ方向で本の感想をまとめています。
古書店で本を入手することが多く、流行りものには疎く、本の森を適当に彷徨っていますが、見かけることがあったら声をかけてやってください。
更新はPCにて。タイムラグ生じますが、ご容赦下さい。
画像はビアズリー「詩人の残骸」より。
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ああー懐かしい! 自分はあかね書房 少年少女推理全集派でしたね~ ヴァンダインもそれで初読みでした!
29square様。コメントありがとうございます。あかね書房「少年少女世界推理文学全集」は私も図書館で見かけて読んでいました。そちらでのヴァン・ダインは『カブトムシ殺人事件』と『ケンネル殺人事件』だったと思います。今回コメントを書くのに少し前に平凡社から発行された『少年少女昭和ミステリ美術館』を参考にしました。29square様も懐かしく感じられるような昔のジュニア版のミステリ本の表紙で溢れている本ですよ。お勧めです。