やんちゃな競走馬シルバーファーンと周囲の人々を描いた馬文学。 ファーンとともに鉄子やアヤも成長して行く様子が微笑ましい。 キャラ的には一番気になったのが馬主の広瀬夫人。 優雅を纏いながら肝が据わった令夫人の印象。ちょっと憧れる。

SF寄りのファンタジー短編集。 表題作「遅刻する…」がイチオシ。 ン十年前から少女漫画界隈では鉄板ネタだものね♪

ゲームセンターで働きながら執筆活動を続ける若い女性作家のお話。 賞を取った途端に我が事のようにゲーセン同僚たち。地元から湧いて出てくる友人や恩師。何で自分たちがモデルだと思ってしまうのか？自意識過剰すぎる。 「小説として書いたのだから、これは小説」 作家の頭の中を覗いてみたような作品だった。

シリーズ3作目。 ストーカー化した元カレと友人の父親、嫌な2人組に追われるあすみ。 いいとこ取りの派遣社員。30歳目前にしては危なっかしい毎日を送っているように思えてならない。

前島密の半生。 出会うもの全てに興味を持ち、旅を続ける主人公。 故郷の母に頼んだものの、何故か届かなかった書籍について、「結局は飛脚のせい」 郵便事業の芽のようなものが出たのだけれど、実際に始まったのは物語が終盤近くなってから。 説明ばかりで駆け足のように感じられた。

小さなホテルに住んでいたピンクが好きな謎の老婦人メアリさん。亡くなった彼女が遺した本とそれにまつわる食べ物をめぐるファンタジックなミステリー。 外国の本に登場するバターやはちみつ、スパイスを使った謎めいたお菓子たちがとてもおいしそう。 谷瑞恵版の秘密の花園を堪能できた。

やんちゃな競走馬シルバーファーンと周囲の人々を描いた馬文学。 ファーンとともに鉄子やアヤも成長して行く様子が微笑ましい。 キャラ的には一番気になったのが馬主の広瀬夫人。 優雅を纏いながら肝が据わった令夫人の印象。ちょっと憧れる。

若手お笑い芸人と企業受付嬢がライブのスタッフと観客として知り合い、付き合いを深めていく物語。 亨が扮する意味深な夏子の存在感がすごい。 亨に対する美雨の気持ち、恋愛寄りの推し活か？ テレビドラマ「コントが始まる」の有村架純と菅田将暉を思いながら読了。

若竹千佐子2作目。 古アパートの一室で誰でも食堂を開く吉野とそこに集まる人々の物語。 「仕事さえ選ばなきゃなんとかなる、と思っていた仕事が見つからない。」 「必要なのはあんたの労働力であってあんたじゃありません。」 吉野の最期が壮絶。

図書館半年待ち。 解体中の古民家で発見された呪いの人形お梅が現代で引き起こす、オカルトコメディ。 強烈なはずの呪いが令和の世の中には逆に作用、災い転じて…軽く読めて面白かった。

SNSワンコミステリー。 嘘まみれの生活でも賞賛を浴びることが出来ればそれで満足…そんな毎日は落ち着かないなぁ。 犬好きではないのですが、保護犬さくらはじめ、出てくるワンコたちはかわいい。

ブラックペアンシリーズ4作目にしてシリーズ0。 渡海征司郎が「オペ室の悪魔」と呼ばれるまでの始まりの物語。 藤原さんもネコちゃんもまだまだ初々しい。

古本街神保町の古書店物語、続編。 文壇バーについての考察が興味深かった。 自分の中では作家さんたちが息抜きに訪れる渋いバーのイメージです。

孤独死した謎の老人の過去を尋ねる物語。 花束を贈る意味、受け取って貰えないままの花束、好きでも一緒にいられないそれぞれの事情、タイミングって大切だと思う。

シリーズ4作目。 詐欺とAIネタが多い…って言っても令和の世の中はそういう風にできてしまっている。 久間蒼太は準レギュラー入りしそう。 IWGPならゼロワンのポジションか？

読友さんのレビューに惹かれて。 悩みに効くメニューを提供してくれるおひとりさま専用カフェの癒し系連作短編集。 がんばりすぎているお客様と身体と心にじわじわ染み込んできそうな手間と時間のかかったメニュー。 丁寧な暮らしは難しいけれど、たまに少しなら真似できるかなぁ。

東京23区ぎりぎりに建っている小さなアパートの住民、それぞれの物語。 駅徒歩20分、なんとか歩ける範囲かな。でも夜遅い時にはちょっとこわいかなあ。 102号室片山家のエピソード、その後が気にかかる。

シリーズ3作目。 凪のために山下町の名探偵ロンが川崎に遠征？する最終話が印象に残った。 有名な川崎臨海部の工場夜景、一度見てみたいなぁ。

コロナ禍少し前からの八ヶ岳一人暮らしエッセイ。 怪我をしても病気をしても1人。体調悪い時が一番堪えるかも。58歳で運転免許取得した著者に拍手を贈りたくなった。

横浜中華街が舞台の私立探偵モノ。 面白いので追いかけてみようと思います。 第一話「墜落少女」横浜西口のビルから飛び降りた少女の話。夕方ニュースで偶然にもニューマン横浜での飛び降り巻き込まれの事故が報道されてびっくり。

無人島での林間学校死闘編。 島一つ犠牲にしての戦いは旧日本軍ガダルカナル島上陸か。 矢幡総理の真意はどこにあるんだろ？ まだまだ高校事変は続きそう。