年間・読書メーターまとめ

年間でナイスが多かった感想・レビュー

2023/04/29

ネタバレ村上春樹の久しぶりの新刊。とても分厚いが文章は読みやすく、するすると読める。直近2作の長編よりは初期の村上春樹の雰囲気に近いと感じていたが、元になったのは1980年に書かれた未書籍化の中編だったらしい。本体と影、現実と空想の境界があやふやになる村上ワールド。三部構成だが、壁に囲まれた街よりも現実の世界での「私」と子易さんやイエロー・サブマリンの少年との交流が描かれる第二部が個人的には好み。

が「ナイス！」と言っています。

【新潮文庫の100冊2023】原田マハさんの小説は久しぶりに読んだ気がするが、この短編集が一番好きかも知れない。美術館の企画展ではない常設展示の絵と女性たちの「出会い」。登場人物はアートに関わる職業、無関係な職業と様々だけど、心を震わせるアートに出会って何かしら人生が変わりそうな予感の一瞬をうまく切り取っている。その変化をハッキリと結末までは書かず、サラリと流して終わるのも心憎い。

2023/08/23 12:29

ご紹介ありがとうございました

が「ナイス！」と言っています。

baboocon

2023/05/29

「目指すのは百冊読書家だ。本は百冊あればいい。小さな本棚ひとつに収まる量。だれでも買える。だれでも持てる。百冊で耕す。カルティベートする。」何年間も、本を減らしたい、ともっと本を読みたい・買いたい、との狭間で揺れ動いていた自分にとって、錨のように胸の中に静かに沈んでいった言葉。ただ直後に「本は百冊読めばいい」ではないことだ、とも書いてある。結局は一生読書を続ける限り本を買うことはやめない（金額の増減はあるにせよ）だろうけど、自分にとっての一生モノの百冊を取捨選択していく旅だと思うと少し気が楽になった。

が「ナイス！」と言っています。

ネタバレ単行本で読んだけれど、著者サイン本の文庫版で再読。内容盛り込みすぎだよなあ・・・と思うし、少年の呼び名が「52」というのにも納得いっていないけれど、やはり本筋には引き込まれた。他人には届かない声を上げている人たちの哀しみや絶望。主人公のキナコは自分の52ヘルツの声を聞いてくれた恩人の声は聞いてあげられなかったけれど、少年の声は聞いて救い出すことができた。二人のこれからもいっときの感情に身を任せるのではなく現実的な解決策を示してくれたのはよかったな。

52ヘルツのクジラたち (中公文庫ま 55-1)

町田そのこ

あらすじ・内容

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年間でナイスが多かったつぶやき

baboocon

2023/06/01 19:11

「火蛾」23年越しでの文庫版刊行、「トゥー・ビー・リッチ」、「脳が強くなる食事〜GENIUS FOODS」、「百冊で耕す」などが面白かった。／2023年5月の読書メーター読んだ本の数：8冊読んだページ数：2384ページナイス数：388ナイス ★先月に読んだ本一覧→ https://bookmeter.com/users/50761/summary/monthly/2023/5

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baboocon

2023/06/26 19:35

新潮文庫の100冊2023 小冊子を本日出張先の某大型書店にてGETしました。ついでにノミネート作品のうち今月の新刊の町田その子「ぎょらん」を購入。

が「ナイス！」と言っています。

baboocon

2023/06/20 20:35

新潮文庫の夏の100冊2023、もうそろそろ冊子が出るはずだけどまだ書店には置いていなかった。

4件のコメントを全て見る

baboocon

2023/06/25 21:15

残念ながら今日になっても近所の書店には冊子が置かれていませんでした…(´･ω･`)

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

2023/06/25 22:04

くまざわ書店の八王子店にはあると聞いたので同じ、くまざわ書店の武蔵小金井店で尋ねてみたら一生懸命探してくれましたが出してきてくれたのは2022年版でした😭。

が「ナイス！」と言っています。

baboocon

2023/02/01 19:15

「カラマーゾフの兄弟」5分冊中の3冊目、勝間和代さんのライフハック本2冊、黒い仏など面白かった。／2023年1月に読んだ本の数：7冊読んだページ数：2253ページナイス数：287ナイス ★先月に読んだ本一覧→ https://bookmeter.com/users/50761/summary/monthly/2023/1