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2022年1月の読書メーターまとめ

やいっち
読んだ本
18
読んだページ
5512ページ
感想・レビュー
18
ナイス
10615ナイス

2022年1月に読んだ本
18

2022年1月のお気に入り登録
1

  • とーこ

2022年1月のお気に入られ登録
7

  • こにお
  • Koichiro Minematsu
  • J
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  • とーこ
  • Gotoran

2022年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やいっち
女性が亭主より稼ぎがいいと、男性は肩身が狭い。あるいは男性は肩身が狭いだろうなと女性が忖度する。この短編集の中でも、相手のふがいなさに歯噛みする女性の、どうにも踏ん切りの付かない様子がある種のユーモア感覚も漂させながら、それでも切なさに苦しむ姿が印象的に描かれている。現代ならこんな女性像は時流から外れている?
やいっち
2022/01/21 23:05

「プラナリア」以下の作品もいいが、印象に残ったのは、最後の「あいあるあした」だった。この作品だけ男性が主人公。詳しくは書かないが、もしかして作家の理想像とまでは言えないが、好ましい男性像を描いたようにも感じた。過日、プラナリアなる動物について、「掴みどころがあるようなないような、弱々しいような逞しいような、くねくねしたところがたまらない」と書いた。男性には窺い知れない女性らの微妙で言葉にしづらい心理を描いてくれて、ああ、鬱屈した生活を余儀なくされている女性らの代弁者なのかなと感じた。

やいっち
2022/01/21 23:08

物語…なのに、話しが何処へも辿り着かない。その宙ぶらりんさが新鮮だった。

が「ナイス!」と言っています。

2022年1月にナイスが最も多かったつぶやき

やいっち

途中までは年間200冊の勢いだったが、デルタ株の第5波の終息で、やや仕事が盛り返し、その分 読書量は減った。有り難いことだよね。 2021年の読書メーター 読んだ本の数:177冊 読んだページ数:61999ページ ナイス数:91744ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/556130/summary/yearly

途中までは年間200冊の勢いだったが、デルタ株の第5波の終息で、やや仕事が盛り返し、その分 読書量は減った。有り難いことだよね。 2021年の読書メーター 読んだ本の数:177冊 読んだページ数:61999ページ ナイス数:91744ナイス  ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/556130/summary/yearly
やいっち
2022/01/02 01:50

ちなみに現在も仕事中です。

やいっち
2022/01/02 03:08

画像は、門松ならぬ棕梠と泰山木のツートップ。

が「ナイス!」と言っています。

2022年1月の感想・レビュー一覧
18

やいっち
読むのがつらい本だった。読み辛いのではなく、内容の重さのゆえである。「(前略)満州開拓団幹部らは駅に進駐していたソ連軍司令部に助けを求めたが、今度は下っ端のソ連兵が入れ替わるようにやってきては“女漁り”や略奪を繰り返すようになる。頭を悩ました団長たちが取った手段とは…」といった話だが、あとは察してもらいたい。
やいっち
2022/01/31 20:55

今日 夕方 見たら表紙の画像が出てた。やっと。

yomineko@猫と共に生きる
2022/02/01 07:07

初めまして!!!ナイス有難うございます。私はロシアハーフです。読みたい本に登録させて頂きました📚

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
傑作。本作については、読み出して間もなく、以下のように呟いた:   ほとんど題名で選んだかも。なんたって素数だもの。素数は孤独なのかな。たとえ一瞬ぶつかり火花を発するように見えても、それは眺める誰かの錯覚に過ぎない。衝突する2つがゆえの、燃え上がる焔の須臾の煌めきを垣間見たいという願望の為せるわざに過ぎない。星座を為すオリオンの白々しさ。星々たちは捻じれの位置にある。宇宙に於いては素数という名の星は音楽を奏でることはない。
やいっち
2022/01/28 21:51

片や物理学や数学の才能の際立つ孤高な少年。全てが解析の対象に見えてしまう。他者と気軽には交われない。片や父との相克もあり、過敏な体質もあって、スキーで自滅の事故を起こし、片足が不自由になる少女。少年には、子供の頃に脳に障害のある双子の妹を死に追いやった過去がある。小説には書いてないが、恐らくは親の意を汲んでの犯行か。自分だけの秘密が喉に含んだ匕首となっている。やがて運命の少女と出会う。拒食症に苦しむほどに世界とは相和すことのできない少女だからこそ、彼は全てを告白でき、一時でも抱き合えたのだ。

やいっち
2022/01/28 21:53

だが、2人の関係は長続きしない。二人は捻じれる平行線だ。ある視点からはどうみても交わっていく…交わっているとしか見えないのだが、2人にはそれぞれ交わるかのような平行線が何本も見えてくる…。迷い苦しみ遠ざかり近付き、ついにはやはり2人は交わるべく再会する。交差し摩擦熱と光さえ発する。閃光は2人のそれぞれの心の氷を解かす。解けた瞬間、2人はそれぞれの道があると気付かされる。孤独な道。だが、今度は歪でも尖がってもいない。どこか温みさえ予感させる道でもあるようだ。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
著者によると、「うんち」を考えることは、「生き物」とは何か、「いのち」とは何か、人間を含めた生き物を取り巻く「環境」とは何かという一大テーマに繋がるという。その成果が本書だ。小学校などで「うんち」がやりづらい、行くと揶揄われるなど、問題になっているとか。著者としては、「うんち」の果たしている役割を家庭や学校や友達の間で、みんなで考えてもらい、翻って生き物や命について考えてほしいのだ。
やいっち
2022/01/26 21:24

本書でも触れられているが、トイレで流す排せつ物の行方が気になる。遠い昔、農家だった我が家には肥溜めがあった。だったら現代の技術で、家庭でバイオ燃料に、なんて夢想したが、合理性に欠けるらしい。だったら、町内会で共通の処理施設を作ってバイオ燃料にすると、コストに見合うのか。

やいっち
2022/01/26 21:25

ネットで関連情報を物色してたら、気になるサイトをヒットした:「総力取材 人間のうんちは「ケーキ」となって再利用されていた(堀川 晃菜) | ブルーバックス | 講談社(1/5)」 どうやら、人糞は、含有物が問題で肥料化を含め再利用が難しいらしい。「農家が汚泥肥料を使いやすくするためには、まず消費者である私たち一人ひとりの意識から変えていく必要がある」というのだ。つまるところ、我々の生活自体の見直しが迫られるという。なかなか厄介だ。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
ナイジェリア作家のアチェベは、「アフリカ文学の父」とも呼ばれる(誰からか)。中国文学の父というと、魯迅。アメリカ文学の父は、マーク・トウェイン? 日本文学の父というと、漱石か鴎外か。じゃ、四迷や一葉は? 紅葉は? こう書く場合、近代文学ということが前提にあるだろう。日本では古事記や源氏物語や平家物語、方丈記、枕草子、徒然草など日本文学を語るうえで欠かせない世界に誇る作品群がある。[チャールズ・C.マン著の「魔術師と予言者」にて言及。(2022・12・25追記)]
やいっち
2022/01/26 10:27

Johnnycakeさん アフリカ文学の父なんて、ほんと誰の呼称なのか。ある種の宣伝、謳い文句? アフリカの文学についても無知な我輩です。クッツェーは南ア出身、コンラッドはアフリカを題材にしてる、それだけ。アチェベにしても、英語で書いてる。現地の言葉(単語)を交えてそれらしく表現してる。アフリカのそれぞれの言葉で表現する人が増えているとか。明治大正の文学の黎明期が、作家が英語で表現するのが一般だったら……と思うと、アフリカの文学もいろんな動きがあるんでしょね。

やいっち
2022/01/26 10:34

ウェイリー版の「源氏物語」を、しかも日本語訳で読んで、人物関係や場面設定が非常に分かりやすかった。が、原文の語調や醸し出す時に妖しい雰囲気はまるで無くなってました。仕方ないのでしょうが。アフリカだって何処だって言葉は大事。話し言葉と表記する言葉も大事だし、違うはず。そういった諸々は読み手が想像を逞しくするしかないのでしょうか。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
分野的にあまり手にしない本だったからか、自分が知らない間に人類学では随分と研究が進んでいた。読みながら何度も付箋を貼りメモしてきた。ブログ日記にもそれなりに書いてきた。 本書では、「定説では、石・青銅・鉄が重要な役割を担ったとされている。しかし、じつは「木」こそが歴史をつくった最も重要な鍵だと著者は言う」。
やいっち
2022/01/24 21:36

近年日本でも「三井不動産と竹中工務店は、日本橋において、木造高層建築物として国内最大・最高層となる賃貸オフィスビルの新築計画の検討に着手。2023年着工、2025年竣工を目指す」など、木材を使っての高層ビル建築への研究実用化が進んでいるようだが、欧米ではさらに研究が進んでいる。耐火の面でも鉄筋コンクリートの高層ビルより性能が勝っている:「日本橋に国内最大・最高層の木造ビル。三井不動産と竹中工務店 - Impress Watch」

やいっち
2022/01/24 21:36

以下、きりがないのでやめておく。あるいは各分野の専門家には常識の類かもしれないが、メモする値打ちはあったろう。  吾輩としては、縄文時代以来、樹木の利用が盛んになされてきたわけだし、国土の三分の二が山であり森であるわけで、日本人研究者の手でこうした人類史を書いてもらいたかったという思いが強い。せめて縄文時代から現代までの人と木の通史くらいは書いてほしい。あるいはすでにある?

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
女性が亭主より稼ぎがいいと、男性は肩身が狭い。あるいは男性は肩身が狭いだろうなと女性が忖度する。この短編集の中でも、相手のふがいなさに歯噛みする女性の、どうにも踏ん切りの付かない様子がある種のユーモア感覚も漂させながら、それでも切なさに苦しむ姿が印象的に描かれている。現代ならこんな女性像は時流から外れている?
やいっち
2022/01/21 23:05

「プラナリア」以下の作品もいいが、印象に残ったのは、最後の「あいあるあした」だった。この作品だけ男性が主人公。詳しくは書かないが、もしかして作家の理想像とまでは言えないが、好ましい男性像を描いたようにも感じた。過日、プラナリアなる動物について、「掴みどころがあるようなないような、弱々しいような逞しいような、くねくねしたところがたまらない」と書いた。男性には窺い知れない女性らの微妙で言葉にしづらい心理を描いてくれて、ああ、鬱屈した生活を余儀なくされている女性らの代弁者なのかなと感じた。

やいっち
2022/01/21 23:08

物語…なのに、話しが何処へも辿り着かない。その宙ぶらりんさが新鮮だった。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
量子論を巡る、ポピュラーサイエンス本はこれまでも少しは読んできた。僭越ながら(生意気とは思いつつ)、率直に本書は傑出していると感じた。専門家でも数式的扱いはともかく、その中身は理解が及ばないという量子論。だからこそ、我田引水の力学書ならぬ哲学書や宗教書の類は数知れず。本書での著者の主張は、龍樹(ナーガールジュナ)の哲学を紹介していること、さらにはシェイクスピアの「テンペスト」からの引用を紹介していることでも察せられる。
やいっち
2022/01/20 22:59

この大地にあるものはすべて、消え去るのだ。そして、今の実体のない見世物が消えたように、あとには雲ひとつ残らない。私たちは、夢を織り成す糸のようなものだ。そのささやかな人生は、眠りによって締めくくられる。     (引用は、「テンペスト (シェイクスピア) - Wikipedia」より。本書ではもっと長く引用されている)

やいっち
2022/01/20 22:59

これを宗教的諦観と捉えたら浅薄な理解に留まってしまう。この世のあらゆる存在、星々や地球や月のみならず、地上の生き物たち、それどころか生き物どころか机や窓やカーテンや、木々や雑草や、あるいは塵や埃の一粒だって、人が眺める意識するだけで存在となり、相関し合い、絡み合い縺れ合う。夢を織り成す糸…。生きていること自体が夢であり、その渦中にあって存在物の全てがあってあるものであり、あったものとなる。まさしに世界は「関係」でできている…。また大好きなベートーヴェンのピアノソナタ第17番、通称「テンペスト」を聴こう!

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
感想はブログ日記に折々書いてきた。否定的なことばかり書いたが、日本の非正規雇用の労働者らの置かれている実態は想像を遥かに超える。ブラック企業はそういった現実から生まれるべくして生まれた用語だ。一方、そうした現実にやられっぱなしじゃない、少なからぬ試みが実を結んだこともある。自分にしても基本給のない(完全歩合制)の会社に身を置いている。他人事じゃない。
やいっち
2022/01/19 00:17

テーマにある「フォーディズムからデジタル封建制へ-」の「フォーディズム」からして初耳の吾輩。本書にも説明があるが、「フォーディズム - Wikipedia」によると、「ヘンリー・フォードが自社の自動車工場で行った生産手法や経営思想のこと」で、「現代の資本主義を特徴付ける概念であり」、「イタリアの思想家アントニオ・グラムシの命名による」とか。大雑把には、「生産性の向上による大量生産の実現」かな。コンベヤーによる流れ作業方式をイメージすればいいのか。人間性が削られていく。

やいっち
2022/01/19 00:17

ブログ日記でも書いている: http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2022/01/post-67d304.html

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
読み応えあった。疫病……感染症対策は今や世界全体が手を握り合って。過去の経験をしっかり学ばないと。現下のコロナ禍で、2019年には既に露になっていた日本の経済社会の歪みが一層の惨状となって顕在化した。切羽詰まった、一番助けの必要な人達が見捨てられてる。(一つだけ例を挙げると、保健所の数が40%以上減らされてきた、など。)
やいっち
2022/01/17 22:15

新型コロナウイルス感染症のパンデミックを受けて、新版まえがきと終章とが新たに加筆された。終章は、筆者がコロナ禍に見舞われつつあった、イタリアはロンバルディアに居住していたことから、パンデミックに際しての当局らの戦いぶりが渦中の人だからこその筆致で描かれている。上下巻合わせて800頁の書を読むのは難しいだろう。せめて、新版まえがきと終章などは一読するといい。

やいっち
2022/01/17 22:16

「科学者は大気汚染と一連の疫病ーー喘息、心血管疾患、癌、脳卒中、認知症ーーに強い相関関係があることを実証してきた。」「WHOも、大気汚染が全世界の死亡率に大きくかかわっており、年間九〇〇万人を早死にさせていると推定する。」 「ディーゼル燃料は燃焼時に、高濃度の二酸化炭素と地上オゾンを発生させる。」 「アスファルトからも、温室効果ガスが発生する。晴天時の日射により、アスファルトは、車両交通よりも大量に二酸化炭素とオゾンを都市の大気に放出する。」

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
再読。ついでに書くとダブって買った。勿体ないので(悔しいので)敢えて読み返した。感想は: https://bookmeter.com/reviews/68815578
が「ナイス!」と言っています。
やいっち
全く未知の作家で、ほとんど題名に惹かれて手にした。「人妻たちが抱える欠落と渇望を描く6編」だとか。本短編集については、解説の村山由香がいい。この作家さんも好きで何冊か読んだことがある。彼女は、収められた六篇はいずれも、いびつな愛しか知ることのできなかった女たちの物語だ」とした上で、「ぜひとも不用意に読み始めてほしい、そうして茫然と立ちすくんでほしい」と解説の冒頭で書いている。
やいっち
2022/01/15 01:53

吾輩も無手勝流というか、とにかく題名だけに引っ張られて冒頭の「天国の鬼」を読み、一日も経たないうちに最後の「泥梨の天使」を読み終えていた。読んだ感、たっぷりだった。余計な感想など書かない。体当たりで先入観なしで読んでほしい。  ということで、余談になるが、挿絵のヒグチユウコの画が好き。見入ってしまう。「ヒグチユウコ - Yuko Higuchi Official Website」 http://higuchiyuko.com/

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
本書所収の作品が書かれたのは昭和30年代半ば。清張が50歳で脂の乗り切った時期か。日本の経済も高度成長期の真っ盛り。激しい立身出世競争がサラリーマン社会でも繰り広げられていた。当然ながら落ち零れる人もいる。大衆小説の幣に流石の清張も例外ではなく、どの作品の主人公も立場や状況は異なっていつつも発想法というか考え方が似ている。何処か軽薄ですらある。そこは屈折した人間探求を求めるほうが無理だろう。
やいっち
2022/01/12 23:17

それより、社会派の清張らくし、社会の様相や人間関係の多彩さが濃密に描かれている。その点、「駅路」もだが、最後の「失踪」が清張ならではと思える。物語上は主犯格と目される人物は掴まり、死刑に処せられるのだが、本当の犯人は別にいるのではと強く匂わせるところで物語が終わっている。清張がその気になれば、相当に手の凝った作品になったかもしれない。惜しい。

やいっち
2022/01/12 23:18

「過去4度テレビドラマ化されている。1977年には向田邦子の脚本で制作され、2009年にそのリメイク版が作られた」とか。「駅路(えきろ)とは、古代律令制において定められた駅使が通行する官道のこと」だが、本書には直接の関係はなさそう。恐らく父の蔵書。昭和36年初版で、父の本は第4刷。本書には、「駅路」「誤差」「部分「偶数」「小さな旅館」「失踪」の6作品が所収。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
石破茂, 村上誠一郎, 内田樹, 御厨貴, 前川喜平, 古賀茂明, 望月衣塑子, 小沢一郎ら、メインのマスコミには登場しなくなった骨のある面々へのインタビュー集。「モリカケ問題、桜を見る会、コロナ対策……官邸主導といわれる現在の自民党政権だが、いったい誰のための政治主導なのか。「国民のため」という視点が安倍・菅政権、そして自民党からは消えたように見える」。岸田政権になっても安倍らへの忖度は変わらない。小泉以降の政権は、日本を貶めたくてならないようだ。
やいっち
2022/01/11 22:31

投票率が50%ほど。野党は混乱し分裂し、中には与党にすり寄る勢力も。つまり、投票された50%のうちの半分を取れば勝つ。投票率の低下は大歓迎。結果、まるで何処かの独裁国家のような、情けない政権が続いている。国会は最小限しか開かない。野党つまり国民の声を聴くつもりがない。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
フェミニズム、ウーマンリブ、“Me Too”  ミソジニー、などに関心のある方には励まされ鼓舞される書。「父のDVから逃れるように家を離れ、サンフランシスコの安アパートに見つけた自分の部屋。女に向けられる好奇や暴力、理不尽の数々を生き延び、四半世紀暮したその部屋でやがてソルニットは作家になった」というソルニットの自叙伝である。
やいっち
2022/01/10 23:56

題名にヴァージニア ウルフの『自分ひとりの部屋』を嗅ぎ取るのは吾輩だけではないだろう。  部屋…私的な自分だけの空間。それはやはり経済的自立なくして叶わないものかもしれない。男性だってそれなりに自立しているという自覚が前提にあるから幻想かもしれないとしても自由に振る舞えると思っている…思い込んでいるのだろう。

やいっち
2022/01/10 23:56

女性は古来よりそうした場を確保すること自体が困難を極めていた。特に若いうちに自立しようとすると、政治の場であっても、男性からの性的ちょっかいを当たり前のように受ける。筆者も政治活動や執筆や出版に動く過程で幾度もそんな不快な妨げを受けてきた。  今では自由に活動できているような筆者だが、その道程を辿るこの自叙伝は励ましの書になるのでは。同時に、本書はむしろ男性こそ手にすべき書だとも思った。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
パスツゥールやコッホ、リスター等に絡む本や微生物の狩人等を改めて纏めて学習し直しているような。研究者らのドラマ満載。面白い。フランス革命やナポレオンについての記述が興味深い。フランス革命はフランス本土だけで起きていたんじゃない、植民地での黒人などの有色人種らの奴隷制からの解放運動でもあった(こんなことは教科書には書いてない)。が、ロベスピエールらが粛清され、ナポレオンの反動政治が始まる。彼には植民地の利権が必須だった。奴隷制は断固死守。彼らの勝利は明らかだった…………
ガラスの文鎮(文鎮城)
2022/01/10 01:54

そう言えば『ナナ』も天然痘で死にました。

やいっち
2022/01/10 02:47

そうですね。あと、ル・クレジオ『隔離の島』とか。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
「古地図と地形を眺めれば、文献だけではわからない歴史が浮かび上がる。ロングセラー『地形と日本人』著者による歴史地理学入門第2弾」というもの。例えば昔は山城が多かったのが、次第に平野部に築かれるように。あるいは、古代の都がどういう理由で作られる場所がドンドン変わっていったのか。好奇心で読んだ。
が「ナイス!」と言っています。
やいっち
が「ナイス!」と言っています。
やいっち
DVなど当たり前に振るう、女性に子供を生ませて、あとは知らん顔といったろくでもない男がうんざりするほど出てくる。でも、女性達は彼等と一時的にしろ結ばれる(女性が奴等を選ぶ)。昔からなんでしょうが、一層ひどくなってるのを感じます。沖縄は特にひどいのか。政権の意向に従わない沖縄への締め付けは本土の人間には想像がつかないか。生きるためには選択の余地がない。どんな奴だろうが、声を掛けてくる、手を出す、金を出す、眼をつけてくる奴が、取り澄まして対岸を通り過ぎる奴より遥かにまし。それだけの現実がある。
やいっち
2022/01/03 09:50

沖縄関連本で印象的な1冊が、目取真俊作の「虹の鳥」。地方で本土の目が届かない地域に世の矛盾と怒りが炸裂してる。それを加速してるのが、米軍基地であり、辺野古の埋め立てであり、本土からの観光客。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/04(3343日経過)
記録初日
2005/04/30(6938日経過)
読んだ本
1685冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
595044ページ(1日平均85ページ)
感想・レビュー
1577件(投稿率93.6%)
本棚
12棚
性別
血液型
A型
現住所
富山県
外部サイト
URL/ブログ
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
自己紹介

読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。生活のために仕事も。家事や庭仕事もなんとか。
読書は雑食系かな。でも、読めるのは月に十数冊なので、実際には幾つかのジャンルに限られてるみたい。
苦手なのは、専門書や法律、マニュアル本など。
小説やエッセイを書いたりしてます。
バイクでのミニツーリングを折々。
グルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、仕事や家事でなかなか実現しない。昨年(23年)末、薪ストーブ設置。庭木の枝葉を焚き火代わりに燃やしてます。薪はなくて柴だけなので、心底寒い時だけ。焔と共に柴の燃えてはぜる音が心地いい。


外部ブログも20年以上になりました:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/

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