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12月の読書メーターまとめ

やいっち
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12月に読んだ本
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12月のトップ感想・レビュー!

やいっち
決してハッピーエンドには終わらないだろうってことは、最初から想像がつくのだが、それでも読者の勝手で心温まる、余韻溢れる読後感を与えてくれるだろうと、つい期待してしまう。  案の定の悲劇の結末。スタインベックは、あくまで現実をリアルに、まさにありのままに描く。当時のカリフォルニアの農場で働く流れ者の男たちの運命に例外はない。  古くからいる連中は、みんな夢を抱き、いつかはと思いつつ、現実は、酒と女にカネを使い果たし、人生をも浪費してしまってきたと知っている。この物語の主人公たちだって。
やいっち
2018/12/16 21:17

こう書くと、ネタバレのようだが、この作品の要諦は、戯曲のような登場人物たちの会話にある。台詞(せりふ)というべきか。決して読み流したくはない、場面ごとの叙述も、やや丁寧な「ト書き」のようである。  行動や身なりなども重要なファクターなのだが、それぞれの人物の台詞や呟きに人柄が如実に現れていて、スタインベックの観察眼と表現力の卓抜さが生きている。  文句なしの傑作だ。

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12月のトップつぶやき!

やいっち

今月の冊数は、こんなものかというもの。毎月、古典を読むことと共に、一冊は再読を心掛けている。今月は2冊。新しい本を読むのもいいけど、再読もいい。 2018年11月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:4234ページ ナイス数:1933ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/556130/summary/monthly

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12月の感想・レビュー一覧
11

やいっち
実にバランス感覚のある書き手だと感じた。真っ当な科学者だったら採り上げない(あるいは頭から否定するはずの)超心理や霊などの話も、ぞんざいには扱わず、我々が知りえている最新の科学からは、心霊現象は(あるいは心霊現象を起こすような未知の素粒子は)存在しないことを淡々と説く。存在するなら、既存(既知)の素粒子と、何らかの形で反応するはずだが、一切、そのような現象は見られないから云々。
やいっち
2018/12/31 22:27

一方、今までに知り得たことの豊かさの一方で、生命、意識、宇宙の起源など、我々にはまだ分かっていないことが多々あり、あるいは根本的なところが分かっていないのだとも語る。  科学は、倫理や価値や生きる意味などについては語りえない、あるいは科学的知識からは導き得ないとも冷静に語る。では、科学は意味がないのか。そんなことはない、本書では言及されていないが、喫緊の問題である地球温暖化に事寄せて著者のスタンスを説明してみる。

やいっち
2018/12/31 22:28

あらゆる既存の技術や科学的探究とデータの摂取とで、我々に示し得る事実はある。そうした実際のデータなど知見の上で、では我々はどうするか。そう、最後は我々の選択の問題、決断の事柄なのである。

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やいっち
ル・クレジオは、学生時代だったか、『物質的恍惚』や『愛する大地』を読んで以来、折に触れ、彼の作品を読んできた。  初めはかなり見当違いな読み方をしてきたと、今更ながらに思う。詩人の感性をまるで持ち合わせない小生だから、仕方ないとはいえ、それでも、この数年だけでも、『海を見たことがなかった少年』や『隔離の島』『物質的恍惚』(再読)などを読んできた。  中南米の作家の本も立て続けによんできて、それなりに味わって読めるようになっている(と自分では思っている)。
やいっち
2018/12/27 21:13

本書『悪魔祓い』を読んで感じるのは、クレジオが若き日の欧米文化への徹底した忌避感から、インディオ社会の宇宙観にどれほど遭遇していたのかは、疑問に感じられた。  ある種閉塞された世界がインディオの文化によって出口を見出した思いをしたのだろうが、だからといって、インディオの世界にどれほど触れ得ていたかは別問題だと感じる。  自分のような中南米文化音痴が読んでも、ル・クレジオが全く異質な文化を目の当たりにしてあくまで彼の思い込みの中で心が開かれる思いを抱いたのだろうと見做したくなる。

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やいっち
目の前に目当ての城があるのに、どうやってもたどり着けない。あがけばあがくほど、混迷の中に沈み込んでいく。  一体、何を描いているのか。神へ至る道? 卑近に言えば、1920年代、いよいよ肥大してきた官僚制度の、絡み合いもつれ合ってほどけない網の目にもがく市民? もっと身近に引き寄せると、それなりの町に生まれ育った男が、謎の城の暗黙の支配に雁字搦めとなっている村に紛れ込み、どうやっても溶け込むことのできない悪戦苦闘?
やいっち
2018/12/26 19:56

昨日は、「カフカと量子論と」なんて中途半端な感想を書いたが、城につながる人はそこここにいる。それなりにコンタクトも取れなくはない。あるいは時に村人のほうから寄ってくることすらある。村の異物として排除されているし、逆に城へ、あるいは村に置いて存在を確保するために絆を求められたりもする。  異邦人であり、異物なのだが、主人公Kはあくまでめげることなく戦い続ける。まさに不毛なるヒーローでもある。

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やいっち
「1950年代から60年代の「公民権運動」を“キング牧師の運動”だと理解する見方」や、非抵抗運動だとか、先入観のように埋め込まれている紋切り型の見方を変えてくれる。  黒人の置かれていた差別的な立場。その中でも女性はさらに厳しい日々を生きていた。  男は現実に抗うことを諦めると、酒に溺れ、女性や子供への暴力で鬱憤を紛らす。
やいっち
2018/12/24 22:18

では、女性はどう生き延びたのか。諦めても、子供を育てないといけない。あとからあとから生まれてくる子供たち。だらしない旦那を養わないといけない(男どもは、女に頼り搾り取るばかり)。  女たちは、彼女らの母や祖母らの知恵ある人の姿勢を学び、同じ立場の女性たち同士が助け合う。誰にも頼れない、孤立無援の中で、ぎりぎりの生きるすべを見出していく。追い込まれたからこそ、見いだせる独特の人生観。  女性は強いのではなく、後がないから、男(旦那)さえ頼りがいがないから、自分がやるしかなかったのである。

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やいっち
この手の、冒険ロマンもの、ファンタジーものは、好き嫌いが分かれるだろう。小生の好みではなかった。ハリポタも一切、受け付けなかったし。そういうロマン心は、数十年の昔、喪失してしまった。  自分の貧しい心を自覚させられただけ。読み切るのが苦痛だった。
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やいっち
決してハッピーエンドには終わらないだろうってことは、最初から想像がつくのだが、それでも読者の勝手で心温まる、余韻溢れる読後感を与えてくれるだろうと、つい期待してしまう。  案の定の悲劇の結末。スタインベックは、あくまで現実をリアルに、まさにありのままに描く。当時のカリフォルニアの農場で働く流れ者の男たちの運命に例外はない。  古くからいる連中は、みんな夢を抱き、いつかはと思いつつ、現実は、酒と女にカネを使い果たし、人生をも浪費してしまってきたと知っている。この物語の主人公たちだって。
やいっち
2018/12/16 21:17

こう書くと、ネタバレのようだが、この作品の要諦は、戯曲のような登場人物たちの会話にある。台詞(せりふ)というべきか。決して読み流したくはない、場面ごとの叙述も、やや丁寧な「ト書き」のようである。  行動や身なりなども重要なファクターなのだが、それぞれの人物の台詞や呟きに人柄が如実に現れていて、スタインベックの観察眼と表現力の卓抜さが生きている。  文句なしの傑作だ。

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やいっち
前回のブログ日記にあれこれ書いた。  やや、持ち上げすぎだったかな。方法的模索や、まして思想上の煩悶は皆無だし。過敏な感性をもて余している(私小説風な内向性に留まっている)だけなのか、もう少し読んで確かめてみる。  薔薇の憂鬱と題したほうがいいのではなんて、賢しらなことを書いてしまったが、副題に「病める薔薇」とあるではないか。なんて、不注意な吾輩。  ただ、読了してみて、過敏な感性をもて余している(私小説風な内向性に留まっている)だけなのでは、という懸念が当たっているという心証を抱いてしまった。
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やいっち
最初は20頁や30頁を読むようなペース。この日月と連休で、残りの250頁ほどを一気に。半ばころから物語世界に少しずつ馴染めてきた。  語り手たちの、日本人にははるか遠い世界が舞台とする、吾輩の素養ではまるでチンプンカンプンの、機知に富み過ぎた会話にも慣れてきた。 感想にもならないメモは昨日書いたので、ちゃんとした感想は(書けたらだけど)下巻を読んでから。
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やいっち
圧縮版とはいえ、ラス・カサス 著『インディアスの破壊についての簡潔な報告』(染田 秀藤 訳 岩波文庫)に比べるまでもなく、圧倒的に詳しい。なんたって7巻本なのである。  よほど強い関心がないと、冗長に感じられるかもしれない。  けれど、コロン(コロンブス)らの言動が実に詳しい。  ラス・カサスは、褒めるべきは褒め、非難すべきは苛烈に指弾する。
やいっち
2018/12/09 20:57

大陸の存在は、コロンブス本人はともかく、部下たちはよくて半信半疑。 そういった部下を引き連れ、何度も失望落胆を繰り返し、船員の反乱の危機をも乗り越えて、陸地を発見した、そのドラマは、映画化されるに十分である。 同時に、現地の人々をだますようにして本国に連れて行くなど、言語道断だろう。 それにしても、現地の人たちの天真爛漫さ。そのおおらかさに漬け込むコロンブスたち。 金などの財宝に目がくらみ、スペイン人らは次第に牙を剝いてくる。  その辺りの詳細は、今後の巻の記述に譲るしかないが、読むのが辛い気がする。

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やいっち
 前回……たぶん、十年ほど前に読んだ時より楽しめた。福永氏の現代語訳が明晰で且つ馴染みやすい。昔の物語のはずなのに、すっとその世界に入って行ける。  平安(に限らないだろうが)の世は、都に限らず治安は今の我々には想像も及ばないものだったのだろうと痛感させられる。夜の道を女が一人歩くなんて、論外。男でも相当な用意か覚悟が要る。  日本は国土的に狭いと思われがちだが、一昔前は、一歩、町中を離れると、そこは異郷。まして夜になると闇の世界があるだけ。闇の深さが今とは雲泥の差なのである。
やいっち
2018/12/05 21:06

付き従う人などあるはずもない一般民衆が人里離れた道をどうやって無事に歩けたのか不思議でならない。  日中しか歩かないというわけにもいかなかっただろうし。 『今昔物語』は仏教説話臭が濃いと思われがちである。  実際、結末で法華経信心のお蔭だとか、もっともらしく付記してあるが、実際に読んでみると、『源氏物語』や『枕草子』などの雅な世界とは懸け離れた、生臭く人間臭い世界が厳然としてあることをきづかせてくれる。  雅と下世話の両方があって平安の世の奥深さが知れるわけである。  福永訳はお勧めである。

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やいっち
 本作の冒頭は、かなりショッキングな叙述が続き、苦しくなるほどである。国家に異を唱える言動をしたと、逮捕され拷問された挙句、危険な戦地へ送られる。案の定、被弾し足を喪失する。  そうした兄を持つ弟が小説の語り手である。絶望的な状況に家の一室で苦悶の日々を送る兄。そんな兄と兄の恋人を巡って複雑な感情を持て余す弟。  正直、怒涛といっていい場面の連続する最初の数十頁に読むのを止めたいと思ったものだ。
やいっち
2018/12/02 22:20

が、読み進むうちに全く違うことが叙述を通じて分かってくる。愛の物語ではあるが、愛する人に愛されるとは限らない、愛する人が他の人を愛する痛切な現実はあり触れたこと。どんなに愛しても愛が叶うとは、実るとは限らない。けれど、だからといって愛することはやめられない。 そうした愛の現実の悲惨を息を搗かせぬ展開で読者を引っ張っていく。複雑に交錯する愛の悲劇の、土壇場の結末とは……。

やいっち
2018/12/02 22:20

解説などによると、あのル・クレジオが李承雨を高く評価しているという。ドラマチックな小説など書かないル・クレジオのことだ、李承雨の作品の文章力・表現力を褒めているに違いない。  とにかく読ませる作品だった。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/04(1416日経過)
記録初日
2008/07/02(3852日経過)
読んだ本
487冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
180330ページ(1日平均46ページ)
感想・レビュー
427件(投稿率87.7%)
本棚
10棚
性別
現住所
富山県
外部サイト
URL/ブログ
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/ 
自己紹介

読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。
読書範囲は、哲学や文学から物理学や天文学、生物学、古代史、考古学、絵画や音楽と幅広く。
苦手なのは、法律やマニュアル本など。
自分で小説やエッセイを書いたりしてます。
旅行やグルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、こっちはなかなか実現しない。

外部ブログも10年以上になります:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/


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