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2025年11月の読書メーターまとめ

やいっち
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2025年11月に読んだ本
11

2025年11月のお気に入られ登録
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  • うたかた
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2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やいっち
大好きな宇宙論(天文学)の本。まして、テーマがブラックホールである。遠くは18世紀にこうした存在は有り得ると考えた学者がいたという。そのブラックホールの研究が想像以上に進んでいることに驚いた。情報の途絶の闇…のはずが、意外や意外にそうでもない…云々。  著者はSNSで一般向けに情報発信していて、人気サイトのようだ。かなりディープな話を素人に分かりやすく説明する技術に長けている。さて、かなり分かってきたことも語られているが、一方、分からないこともまだまだあるようだ。
やいっち
2025/11/24 04:25

なんといっても、相対性理論と量子力学との統一理論である「大統一理論」がまだ成らないことがネック。前途遼遠なのか、案外と近い将来展望が開けるのか。  ところで著者は人柄もあってか斯界でかなり人脈が広く、現役の専門家の話も多々語られているのだが、残念ながら日本人の専門家との交流は少なそうで、日本の斯界への貢献の話が乏しかったのが残念。

が「ナイス!」と言っています。

2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

やいっち

晩秋の蒼穹に山茶花の花が。来春まで次々と咲いては散る。雨が降っても雪が降っても。

晩秋の蒼穹に山茶花の花が。来春まで次々と咲いては散る。雨が降っても雪が降っても。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
11

やいっち
本書は、『鳥』『虫』『海』など一連のナチュラルヒストリーの末尾を飾るもの。歴史家でもあり博物誌家でもあるミシュレの集大成ともいえる書。歴史家としてのミシュレは、「多くの忘れられた人々、正当な評価を受けなかった人々を蘇らせ、彼らのために 正義の道具となり、運命の修理人になること、それが私の人生の価値なのである」と。「死」を愛し、「消えてしまった世界を呼び起こす」ことを意思した。
やいっち
2025/12/01 04:59

フランス革命後のフランスは…世界全体が、人類全体が病んでいると感じていたミシュレ。だからこそ、自然に救いを求めた、病んだ人類を癒してくれるだろうと。大きく言えばデカルト以降の近代西洋人へ真っ向から異を唱えたロマン家だったのだろう。

やいっち
2025/12/01 05:00

海も山も生きている。ほとんど神秘思想と見紛うような叙述が続く。ギリギリ神秘思想と峻別させるものは、ミシュレの「覚醒」、明晰なる意識だったと、解説の大野一道氏は語る。なんといっても稀代の歴史家としての前提があるのだ。ま、難しいことは抜きにして、『海』ともども『山』を虚心坦懐に楽しむことを薦める。 それにしても吾輩は、ミシュレの偉大さに気付くのが遅かったと悔しい思いが一杯である。

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やいっち
評論・詩・随筆・書簡などを収録してある。吾輩は、「ユリイカ」を読みたかったのだが、せっかくならばと全巻を読み返したわけである(評論単著の本も読んだことがあるが、「ユリイカ」は入手できなかった)。目次からポオの年譜まで通読。ポオの文章は無論だが、本書にはオディロン・ルドンの石版画集『エドガー・ポオに』からの石版画も巻頭に数葉載っている。訳者陣も豪華である。月報の筆者も贅沢(ちなみに月報には、オディロン・ルドンの石版画が本巻分どころか他に数点載っていて嬉しい)。
やいっち
2025/11/28 05:03

ポオが晩年当時に知り得た宇宙論(天文学)の知識をこれでもかと盛り込みつつ、ポオの想像力全開の詩的宇宙論だ。  ポオの死は1849年40歳で急死している。宇宙論(天文学)は当時とは隔世の感の違いがある。相対性理論も量子力学もブラックホールも重力波(の検出)も、ダークエネルギーやダークマターすらもポオが知る由もない。

やいっち
2025/11/28 05:03

こうした知識を踏まえて、現代のポオが居たなら、どんな今日版『ユリイカ』像を作り上げるだろう。学者の描く科学的宇宙像はそれなりに散見しえるが、吾輩が求めるのは想像力全開の新・詩的宇宙論なのだ。  埴谷がいう如く、ポオが喝破した《神の心臓の鼓動》像を凌駕し得る描像でなければならない。至難の業(わざ)であることは言うまでもない。ひたすら期待するばかりである。

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やいっち
ロシアに限らず文学史の本の類いはあまり読まない。といいつつ、吾輩のロシア文学嗜好は19世紀で止まっている。本書の第5章までは、若い頃は読み浸っただけになじみがある。ゴーゴリ、ゴンチャロフ、ドストエフスキー、トルストイ、チェーホフらは再三再四読んできた。他にも、プーシキンやガルシンなど。
やいっち
2025/11/26 05:37

一方、第6章以降の、ザミャーチン『われら』、ソローキン『マリーナの三十番目の恋』、ペレーヴィン『ジェネレーション〈P〉』などは何れもロシア文学がここまで怪物的なことに驚かされた。特に、第11章の「可能性としての女性文学 ナールビコワ『ざわめきのささやき』/トルスタヤ『クィシ』/スタロビネツ『むずかしい年ごろ』」などは全く未知の世界だった。本書の感想など僭越だろう。とにかく本書で知った作品を一つでも読むしかない。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
大好きな宇宙論(天文学)の本。まして、テーマがブラックホールである。遠くは18世紀にこうした存在は有り得ると考えた学者がいたという。そのブラックホールの研究が想像以上に進んでいることに驚いた。情報の途絶の闇…のはずが、意外や意外にそうでもない…云々。  著者はSNSで一般向けに情報発信していて、人気サイトのようだ。かなりディープな話を素人に分かりやすく説明する技術に長けている。さて、かなり分かってきたことも語られているが、一方、分からないこともまだまだあるようだ。
やいっち
2025/11/24 04:25

なんといっても、相対性理論と量子力学との統一理論である「大統一理論」がまだ成らないことがネック。前途遼遠なのか、案外と近い将来展望が開けるのか。  ところで著者は人柄もあってか斯界でかなり人脈が広く、現役の専門家の話も多々語られているのだが、残念ながら日本人の専門家との交流は少なそうで、日本の斯界への貢献の話が乏しかったのが残念。

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やいっち
書店を物色しててたまたま目にした。時計職人の本。しかも、著者名のレベッカでも分かるように、女性だ。職人なんて我輩にはまさに対極の世界。息を潜めて目を凝らして……夢中になって何とか完成して気が付いたら何日も何ヵ月も何年も経っていたと気付くような、まさに渾身の手先の仕事。だけど、全身全霊の仕事。読まずに居られなかった。時を意識し時を測る技術に制される世界。時からは人は解放されることはありえない。そのことの意味する深甚さは想像を絶するものがある。それはそれとして、時計職人の息遣いだけは真率そのものだ。
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やいっち
タクシーものは何冊となく読んできた。どうにも評価し辛いものばかりだったが、本書は著者(タクシードライバー)さんの前向きで積極的な、何か事があると見て見ぬふりはできない性分がにじみ出ていて好感が持てた。著者の人柄が稀有な方だと気付かされる。客に自作の名言をメモして渡すなんて吾輩には到底真似のできない行動派でもある。ひたすら感心。出版社の内容案内にある「タクシーという一期一会の空間が思いがけない出会いとなり、まるでドラマのワンシーンのように繰り広げられていきます。」というのは納得できた。一読をお勧め。
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やいっち
題名だが、「「黒いイギリス人」とは、Black Britishの訳語である。「黒人のイギリス人」である彼らは、歴史に翻弄されながらも、「白いイギリス人と女王様の国」では忘れられた存在だった。」という。
やいっち
2025/11/17 06:01

アメリカも黒人の悲惨極まる歴史が知られているが、イギリスがこんなにも暗澹たる黒人蔑視などの歴史のあったことに悍ましさを感じてしまう。黒人、黒い、闇の歴史。  本書の本文末尾に、「黒いイギリス人は、黒人人口の増大、異人種間の結婚、文化・スポーツ面での活躍により、いまや違和感なく語られ、世界中に可視化され、日常にも溶け込んでいるといってもよかろう」などとあるが、俄かには信じられない。黒人などカラー蔑視はそんなに呆気なく熔解するものだろうか。

やいっち
2025/11/17 06:01

本文にもあったが、一般民衆の間では異人種間の結婚が稀ではなくなっているとしても、いわゆる上流階級の間では白いイギリス人至上主義は頑なに維持されているのではなかろうか。ダイアナ妃の死亡事件も異人種の血への忌避の念が背景にあったのではなかったか。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
感想はこのブログ日記にて幾度か呟いてきた。想像以上に手堅い、ハードな内容だった。訳書が出来からも半世紀が経過している。この新版が出たのは3年前。刊行は仄聞していたが、過日書店に行った際、店頭で見かけたのを縁と思い、今更ながらだけど、通読してみた。やはり、若い頃に読んでおくべきだったと後悔。感想は吾輩ごときが述べるのは僭越だろう。自分としては、物理学や化学、生物学などの一般向けの本は少なからず読んできたので、話としては既読感があって、本書を読むのに資していたのはちょっと嬉しかった。関心ある方は一読を。
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やいっち
30年ほど前に読んだっけ。書庫でたまたま目にし、読み返したくなった。宮沢賢治の詩を童話を小説を彼の生をこのように分析できることに改めて感心する。作品をそのまま味わうだけじゃ、飽き足らないのだろうか。でも、気になる相手だと、とことん知りたくなるのだろう。
やいっち
2025/11/10 04:39

本書は、40年以上前に刊行され、91年に同時代ライブラリー版として再刊された。その際、あとがきとして「補章 風景が離陸するとき」が、付された。その中に、『注文の多い料理店』からの抜粋が載ってる。これが印象的だった:「これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです。」

やいっち
2025/11/10 04:40

近々改めて賢治の本を読むだろう。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
素晴らしい本だった。野暮な感想など要らない。分かりやすく且つ面白い。図が豊富なのも理解に役立ってる。鎌田氏じゃないが、地学を大学入試の必須科目に! 日本は、1995年の阪神・淡路大震災から地震・火山の活動期に入った。数十年は覚悟・自覚が必要。
やいっち
2025/11/10 03:50

防衛予算より防災こそが急務だ。道路を橋をトンネルを下水道を鉄道(リニア新幹線は必要なのか。危険じゃないのか)を農地を…国土を保全し国民を守ってこその防衛じゃなかろうか。

やいっち
2025/11/10 03:52

本書の内容案内に、 「東日本大震災によって日本列島は地震や火山噴火が頻発する「大地変動の時代」に入った。」とあるが、本書では、阪神淡路大震災によって日本列島は地震や火山噴火が頻発する「大地変動の時代」に入ったのですと書いてあった。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
我輩は理系本が好き。但し理数系が得意ではなかった。が、古文も含めた国語が、理数系の学科の成績を上回ったことはあったかどうか。下手の横好きなのは、理系より文系の学科にこそ云えそう。本書は二度め。なのに10日以上を費やした…が、読了なんて恥ずかしくて云えない。それでも平安時代の男性(権力者)優位、且つ身分制の苛烈だった世に生きる女性の生の厳しさは少しは感じられた。女の日記。
やいっち
2025/11/05 04:20

余談だが、平安時代と現代とに共通することが一つ。それは、共にマグニチュード9の巨大地震が発生したこと。東日本大震災は千年に一度の震災だったのだ。 (下記参照) 「日本地質学会 - 平安時代の「日本三代実録」の地震・津波・噴火記録:地震西進系列の白眉」 https://geosociety.jp/faq/content1052.html

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/04(3933日経過)
記録初日
2005/04/30(7528日経過)
読んだ本
2019冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
704334ページ(1日平均93ページ)
感想・レビュー
1876件(投稿率92.9%)
本棚
12棚
性別
血液型
A型
現住所
富山県
外部サイト
URL/ブログ
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
自己紹介

読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。生活のために仕事も。家事や庭仕事もなんとか。
読書は雑食系かな。でも、読めるのは月に十数冊なので、実際には幾つかのジャンルに限られてるみたい。
苦手なのは、専門書や法律、マニュアル本など。
小説やエッセイを書いたりしてます。
バイクでのミニツーリングを折々。
グルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、仕事や家事でなかなか実現しない。昨年(23年)末、薪ストーブ設置。庭木の枝葉を焚き火代わりに燃やしてます。薪はなくて柴だけなので、心底寒い時だけ。焔と共に柴の燃えてはぜる音が心地いい。


外部ブログも20年以上になりました:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/

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