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10月の読書メーターまとめ

やいっち
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10月に読んだ本
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  • yohane1018
  • 麻衣
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10月のお気に入られ登録
6

  • yohane1018
  • 麻衣
  • 石光 真
  • Shinya
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  • Saki

10月のトップ感想・レビュー!

やいっち
江戸時代の武家の生き方が描かれ、興味本位で読んでも退屈しない。泰平の江戸の世において、武士が武者修行に出る意味や覚悟が描かれる(これが主題ではないのだが)「遠縁の女」、経済的に困窮する藩からの扶持の削減を機織りで生活の補助にする「機織る武家」、これも困窮する藩からの石高削減の中、砂地という荒れ地で新田開発に乗り出す「沼尻新田」など。そんな武家の時代相への興味が本筋ではなく、絡んでくる武家の親子関係や、武士と女性との関りなどが哀感を籠めて、あるいは艶やかさをも描きつつ、頁はどんどん捲られていった。
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10月のトップつぶやき!

やいっち

表通り沿いの庭でひっそりと咲くシュウメイギクの花々。その群生、通りに向かって咲いてくれればいいのに、まるで車道に背を向けるように。

表通り沿いの庭でひっそりと咲くシュウメイギクの花々。その群生、通りに向かって咲いてくれればいいのに、まるで車道に背を向けるように。
やいっち
2017/10/15 12:39

花たちは、なぜか車道に背を向け、蔵の壁面に向かって咲いている。だから、自分も気が付くのが遅れた。

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10月の感想・レビュー一覧
12

やいっち
本書を読んで、どうも議論が錯綜というか寄り道が多く、表題を巡っているのではなく、脱線ばかりが気になった。そもそも、共和国のイメージが最後まで読んでも分からない。唯一、本書の中でも示されているように、子供の頃に、仲間同士で<基地>のようなものを作り、俺たちの国だと喝采の声を上げることが遠いイメージなのかなーという程度。小生の見解を述べると、それは単純極まるもので、天皇であっても、人間であって(先の天皇も人間宣言をした)、病気もすれば悩みもあるだろうし、政治的な発言だってしたいだろうに違いない。
やいっち
2017/10/28 21:24

が、天皇には人権は一切、認められない。それでいいはずがない、という素朴な思いがあるだけである。  だかといって、どうあるべきかという考えが未熟である。だからこそ、日本の古代史や「古事記」に関連する本などを読む意志は今もあり続けている。  本書は、あくまで天皇制などについて、こういった異論もあるという参考文献にとどまるというべきだろう。

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やいっち
核時代の認識や、本書が書かれたベトナム戦争を視野に入れつつ、現下の日本を舞台に小説を描く。まさに各時代の想像力の賜物なのだろう。  が たまたま並行する形で中上健次作品(『千年の愉楽』)を読んでいる。中上世界の濃密な肉体の乱舞する世界、下手なエロ小説などまるで敵わない生々しくえげつない世界を読むと、大江の小説に描かれる肉体がどうにもVR風で、大江がどんなに凄惨な世界を描こうと、作家の造作した虚構の世界に過ぎないよと感じてしまう。
やいっち
2017/10/26 20:44

大江の息子さんとの関りもあって、決してあだやおろそかに肉体への関心が示されてるとは思わないのだが、何か隔靴掻痒の感が否めないのだ。  単に波長というか肌合いが合わないってことか。あるいはこの一作では判断が早計過ぎるのか。

やいっち
2017/10/26 21:04

誤解してほしくないのは、大江さんの作品をけなしているのではなく、自分の読解力の欠如を痛感しているってのが本音。

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やいっち
ネタバレ初めての作家の初めての作品ということで、1950年代のアイルランドとアメリカ(ブルックリン)とをまたいでの小説の世界に馴染むのに苦労するかなと思っていた。でも、読み進むほどに主人公の女性に感情移入していった。アイルランドの田舎町(アイルランド自体がアメリカからすると、当時は田舎だった)出身の女性が、渡米しブルックリンという都会で苦労しつつ男性と出会う。いよいよという土壇場で、彼女を支えてくれていた姉の訃報を知り、帰郷する。
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やいっち
著者のワノフスキーは、日本に亡命したロシア人としては珍しい知識人。彼は宗教的とでもいえるほどの詩的直観と洞察で、「古事記」に描かれる神話は深く火山(の噴火)の記憶と関わっていると確信した。トンでも仮説と無視するのは簡単だが、今や火山に関するデータが積み重なってきた。今こそ、神の降臨の地としての九州(日向)や、神話の舞台である出雲と巨大火山との関係を科学的に探究する意義が認められつつある、と私は思う。
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やいっち
江戸時代の武家の生き方が描かれ、興味本位で読んでも退屈しない。泰平の江戸の世において、武士が武者修行に出る意味や覚悟が描かれる(これが主題ではないのだが)「遠縁の女」、経済的に困窮する藩からの扶持の削減を機織りで生活の補助にする「機織る武家」、これも困窮する藩からの石高削減の中、砂地という荒れ地で新田開発に乗り出す「沼尻新田」など。そんな武家の時代相への興味が本筋ではなく、絡んでくる武家の親子関係や、武士と女性との関りなどが哀感を籠めて、あるいは艶やかさをも描きつつ、頁はどんどん捲られていった。
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やいっち
SMやら緊縛やらスカトロやら実録風のレイプ、水責め、火責め、殴打責めなど、おどろおどろしい世界のカリスマたちの言葉が強烈である。  読んでいるうちに、それでも、彼らが異口同音に愛情を口にするのに驚いた。自分の欲望や本能を一番素直に露出しえる世界に生きている、その輝き(?)が垣間見えることも。AV業界には年間、数千人の女性が飛び込んでいくとか(自発的に、あるいは騙されるようにして、暴力的に)。  いずれも、自称他称の美女や少女、あるいはスタイル抜群の女性たち。
やいっち
2017/10/17 21:44

仕舞には、いい女(自称他称を問わずだが)は大概、この世界に呑み込まれていく(あるいは飛び込んでいく)のではと思えてくる。当然ながら、女優らにまつわりつく、自称ヒモ男たち。アダルト(ビデオ)の業界は、女優などへの摘発が続き、アングラ化しつつあるとか。乱発される女優もあって、そんな中、売れる女優は数少ない。

やいっち
2017/10/17 21:44

AV女優の実態の一端については、「家賃4万円風呂なし、AV女優の過酷すぎる貧困 ファッション・トレンド 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準」など参照。 http://toyokeizai.net/articles/-/192076

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やいっち
映画「太陽がいっぱい」の原作ということで一度は読んでみたいと手に取った。  ルネ・クレマンの映画はかなり脚色されていることが分かった。小説の細かな細部は生かしきれないが、その代わり哀愁に満ちたサスペンス映画となっている。  映画のストーリーや、あの印象的な結末は、あくまで映画の話。  小説では、なんと、犯罪者たる主人公は……(あとはネタバレになるので略す)。 言えるのは、映画もだが、小説は、イタリアなどの観光地の魅力を存分に生かしているということ。サスペンス小説であり、観光地巡り小説でもある。
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やいっち
巨大な火山噴火が人類に衣服の発明という結果をもたらしたとか、オゾン層の破壊という事実を人類が知ったのは、やはり巨大な火山噴火の調査のゆえだったとか、九州南部の縄文文化を崩壊させたのは、鬼界カルデラ噴火が自然に与えた打撃の結果だとか、興味深い事実を知ることができた。  アトランティス伝説とも無縁ではないサントリーニ島火山や、ポンペイ最後の日とも関わるヴェスヴィオス火山の話なども面白い(なんて言っては不謹慎だろうが)。
やいっち
2017/10/15 21:46

飛鳥時代、日本に仏教が公式に伝わった。ここにも535年ころの超弩級の火山噴火が関わっているとか。中国や朝鮮半島、そして日本など世界中での異常気象の発生(その齎す飢饉や疫病などなど)が文明の崩壊をもたらし、政変をももたらした。 太陽神である天照大神が隠れ、世界が真っ暗になったという、天の岩戸神話も、6世紀以前にもあった、日本か、あるいは渡来人の出発地での火山の噴火の結果、火山灰で日中も日の光が遮られたことが神話になったのではないか。

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やいっち
主人公の優柔不断とも思える、内気な…他人へ配慮し過ぎる高潔な性格が災いして(著者の意図なんだろうが)、まだるっこしい展開が延々と続く。  主人公への共感は呼びづらい気がする。他のあまりに人間的な欠陥を抱えた登場人物に比べ、内気で大人しいと性格づけられているとはいえ、やや聖人君子過ぎる気がするのだ。  物語の結末も、あまりにご都合主義的な大団円。  と、まるでつまらない小説とけなしているようだが、最後まで退屈せずに読めてしまった、その不思議。  読ませる力が漲っているのはたしかである。
ひぐま
2017/11/23 22:11

 そう、確かにファニーは天使じみていて現実感が希薄ですし、最終章のまとめかたもちょっと整えすぎだと思いました。  しかし、やはりオースティンの人間評と語り口のキレが素晴らしいので、そんな多少の不自然さは傷として目立たない気がしました。  それに、排他的で協調性が乏しい他の登場人物の中においては、あのファニーのじめじめ感(慎重さと内面の豊かさ)はむしろ好都合だったようにも思えます。

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やいっち
童謡『かたつむり』「でんでんむしむし かたつむり おまえのせなかは どこにある やりだせ つのだせ あたまだせ~♪」を子供の頃、折々歌った記憶がある。今も歌われているのだろうか。というか、昔は家の近隣でも梅雨の季節などよく目にしたものだった(カタツムリと「でんでんむし」は同じ)。といいつつ、本書はそんな童謡を扱った本ではない。また、カタツムリがホントに『カタツムリ』を歌うわけじゃない。だが、「歌うカタツムリ」という本書の題名は伊達につけられているわけではない。
やいっち
2017/10/10 12:29

「歌うカタツムリ」なる題名の真意は本書の末尾で明らかにされるのだが、そこには悲しい現実の物語がある。進化の歴史を科学的に、著者の言葉を借りれば、マニアックなまでにカタツムリの進化の様態を研究する意義は、著者が縷々語ってくれるのだが、その研究の過程で、カタツムリの置かれた生息環境の激変に伴う無残な現実が明らかになるのだ。そのことを描くことは本書の目的ではなく、副産物に過ぎないのだが、本書のらせんを描くような叙述を闊達な論調に従っていくことで自然の世界の驚異が自ずから示される。

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やいっち
著者は「ネイティブアメリカン、ポタワトミ族の出身」である。別に出身が珍しいとかではなく、その出自が彼女の観察眼に生きているからである。この世に生きるものはすべてそれぞれの世界を持ち、遺志を持っているという世界観が何代も前から伝わってきている。  目を凝らさないと見えないコケの世界も、ただの科学的観察や研究の対象にとどまるのではなく、共生する生き物の世界として愛情をもって接する。
やいっち
2017/10/04 21:15

古い文献を漁って、あるコケは、昔、赤ちゃん用のオムツに使われたり、女性の整理用ナプキンとして使われた事実をあぶりだす。  それは、コケが水をたっぷり吸収する能力があるから、その力を援用したわけである。  本書は、単なる科学的研究と観察の記録ではない。むしろ、時に哲学的瞑想、時に文学的でもある誌的叙述そのものが魅力となっている。  コケの生態を学ぶために読んでもいいが、それ以上に、「眼を凝らさなければ見えてこない、コケと森と人間の(情感溢れる)物語」の書として読める本である。

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やいっち
本書の要諦は、「数十億年前、いま最も注目を集めるあるウイルスの祖先が誕生した。ヒトや細菌とは遺伝的系統を異にする彼らが、私たちの“共通祖先”に感染し、生物の発展・繁栄に不可欠なDNAや細胞核をもたらした」という主張にある。  著者はまだ定説に至るには道があると謙虚に語っているが、著者自身は確信しているようだ。ウイルス観、生命(生物)観を根底から見直させてくれる。
やいっち
2017/10/04 12:47

人間に限って言っても、人体を構成する細胞は数十兆(30兆とも60兆とも)。いっぽう、人体の内外に生息する(共生する)細胞がその数倍(100兆とも)。ウイルスは、さらにそういった細胞たちの何倍もの(何十倍か何百倍か、それ以上か)が人体の内外にいる。ウイルスの巨大な宇宙に浮かぶ細胞の海、その生みの中に漂って辛うじて生きている人間ってことだ。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/04(996日経過)
記録初日
2008/07/02(3432日経過)
読んだ本
337冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
123606ページ(1日平均36ページ)
感想・レビュー
277件(投稿率82.2%)
本棚
10棚
性別
現住所
富山県
外部サイト
URL/ブログ
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/ 
自己紹介

読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。
読書範囲は、哲学や文学から物理学や天文学、生物学、古代史、考古学、絵画や音楽と幅広く。
苦手なのは、法律やマニュアル本など。
自分で小説やエッセイを書いたりしてます。
旅行やグルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、こっちはなかなか実現しない。

外部ブログも10年以上になります:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/


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