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2022年4月の読書メーターまとめ

やいっち
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感想・レビュー
15
ナイス
8400ナイス

2022年4月に読んだ本
15

2022年4月のお気に入られ登録
2

  • とっとこポム太郎
  • Arisaku_0225

2022年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やいっち
仕事の合間の楽しみに読んできた。もっとさくさく楽しんで読めるはずが、予想外に仕事が忙しくなったこと、合間に青柳いづみこ氏のエッセイを楽しんだこともあって、一週間を費やした。  その前に手にすること自体、躊躇ってきた。題名の「女のいない男たち」に、ギクッ俺のことかと書店で手にできないできた。
ジェナ@読書の秋
2022/04/22 12:10

やいっちさん、すみませんでした。中国の詩の漢字とひらがなの混合物をコピーして貼り付けたことに気づきました。私は柳宗元の五言絶句である『江雪』に言及するつもりでした。「寒江独釣」のこういう四字熟語は一般的ですか?

やいっち
2022/04/22 15:28

ジェナさん 水墨画好きや漢詩好きでないと馴染みじゃないでしょうね。我輩は知らなかった。「寒江独釣」での心境は、俗塵を離れ悠々と。でも、村上春樹は違うと感じます。本来もっと男女の仲も含め生々しい世界を描きたいはず。似て非なるような。ただ、「寒江独釣」でも、内心は中央での成功に未練を隠せていないような。

が「ナイス!」と言っています。

2022年4月にナイスが最も多かったつぶやき

やいっち

今年は椿の当たり年。帰郷して13年。椿がこんなに花盛りになったのは初めて。

今年は椿の当たり年。帰郷して13年。椿がこんなに花盛りになったのは初めて。
やいっち
2022/04/05 14:11

あと、泰山木や棕櫚、夾竹桃、鈴蘭、木蓮、杉、松、サツキ、柘植、オリーブ、栗、ホトトギス、南天、ツワブキなどの芽吹きを撮りたい。

やいっち
2022/04/05 22:47

桜や桃も植えたが、育たず。残念。公孫樹か無花果か樅か、植えるかな。

が「ナイス!」と言っています。

2022年4月の感想・レビュー一覧
15

やいっち
本書の内容は、「卑弥呼、推古、持統…、古代の女性統治者/女帝はどのような存在だったのか。かつては「中つぎ」に過ぎないと考えられていたが、この四半世紀に研究が大きく進み、皇位継承は女系と男系の双方を含む「双系」的にものだったことがわかった。七世紀まで、天皇には女系の要素も組み込まれていたのだ。古代王権史の流れを一望し、日本人の女帝像、ひいては男系の万世一系という天皇像を完全に書き換える、第一人者による決定版」に尽きる。
やいっち
2022/05/04 11:40

にゃーご松崎さん ある意味、日本の社会や政治の今後の在り方に関わる大事な案件。下手すると憲法改質に匹敵する重みを持つ。大切なのは一部の専門家や政治家に委ねるのじゃなく、広範な意見を問うこと。

やいっち
2022/05/07 00:44

男系を維持するには、早晩、妻以外に妾も必要になる。江戸時代、武家はお家の存続に何人もの妾が必要だった。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
最先端の科学の知見を前提の日本版オリジナル短篇集。イーガン作品は、「白熱光」以来の二冊目。この短編集では、量子サッカーに絡む作品がある。  量子コンピュータもだが、テレボーテーションも実現されてしまった。サイエンスはまさに日進月歩。
やいっち
2022/04/30 02:03

それでも、SF本の世界は今も厳然としてある。人気を誇っている。スタニスワフ・レムの小説『ソラリス』なんてとんでもない作品もある。スタンリー・キューブリックが製作・監督した、映画「2001年宇宙の旅」を初めて見たときの印象は今も鮮やかである。あのモノリスは何だ? 音楽音痴の吾輩に、リヒャルト・シュトラウスやらアラム・ハチャトゥリアンらの音楽を耳鳴りほどに刻ませたものだ。

やいっち
2022/04/30 02:03

その上で、レムと比べるのも見当違いと思いつつも、イーガン作品を振り返ると、やや物足りない。坂村健氏の解説も空しく、我輩にはイーガン作品の面白さは味わいきれなかった!

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
「フィッツジェラルドやサリンジャー(やチャンドラー、カポーティら)と並ぶ愛読書として、村上春樹が翻訳に際しとっておきにしていた古典的名作」だとか。遠い昔、読んだことがあるが、全く印象に残っていない自分が情けない。  今回改めて読んでその素晴らしさに圧倒された。若干23歳の女性が書いたとは思えない筆力表現力洞察力観察力。
やいっち
2022/04/26 01:01

だが、作者は差別や経済的貧窮を描いている以上に、人間模様を過度に個別の人に感情移入することなく描き切っている。若い人間にできることとは思えない。吾輩ももっと早く再読しておけばよかったと後悔している。村上氏の訳の刊行がいいチャンスとなった。同氏に感謝したい。

やいっち
2022/04/26 14:43

著者もだが、主人公の少女も音楽性豊か。が、著者のピアニストたる夢挫折の体験や思いが、少女の音楽家たる夢の挫折の叙述に描かれている……

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
内容案内には、「文字がなかった時代にも、天の道理があった。文字を知るのではなく「心」を知れ。商人出身の梅岩は、神道・仏道、孔孟老荘を独自に解釈し、倹約と倫理を重んじる商人道を説いた。その思想は制度や階層を超えて、やがては武士にも「心学」として受け入れられる。本書は問答形式をとっており、生産と流通の社会的役割を評価し、利益追求の正当性を説いた画期的な 思想を読み解くことができる」とある。
やいっち
2022/04/26 00:57

自分のような惰弱な、経営マインドどころか己さえ律することの叶わないものには耳の痛い話が続いた。本書は、かの加藤周一 氏の訳であり解説が付せられている。本書の意義は最後に解説を読んで初めて教えられた。

やいっち
2022/04/26 00:58

経営と云うと、合理化、それもサービス残業や人減らししか考えなくなった日本の経営者たちにこそ、今こそ本書を読んで石田梅岩の爪の垢を煎じて飲んでもらいたいと切望する。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
内容案内によると、「物理・化学・生物学を総動員し、地震波観測・理論的考察・高圧高温実験を組み合わせ、地球の中身とその歴史の謎を解く! ターゲットは地表から深さ6400キロの中心部まで、現代から46億年前の地球誕生まで。世界で初めてマントル最下部の主要鉱物(ポストペロフスカイト)を実験室でつくりだした著者が、地球科学の最前線へと誘う」というもの。
やいっち
2022/04/26 01:00

地球深部の資料というと、200㎞よりも深い領域にあった岩石すら採取されたことはない。その一方、科学者らは地震波の観測や、本来は入手し得ない地球深部の岩石や鉱物を人工的に作り出して性質を調べたりしている。

やいっち
2022/04/26 01:00

地球は、誕生プロセスとその後のおよそ45億年の進化の結果として存在している。脚下照顧ではないが、大地の下を知らなくていいはずがない! 分からないことが多いとはいえ、ここまで分かっているということだけでも素晴らしいと感じた。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
仕事の合間の楽しみに読んできた。もっとさくさく楽しんで読めるはずが、予想外に仕事が忙しくなったこと、合間に青柳いづみこ氏のエッセイを楽しんだこともあって、一週間を費やした。  その前に手にすること自体、躊躇ってきた。題名の「女のいない男たち」に、ギクッ俺のことかと書店で手にできないできた。
ジェナ@読書の秋
2022/04/22 12:10

やいっちさん、すみませんでした。中国の詩の漢字とひらがなの混合物をコピーして貼り付けたことに気づきました。私は柳宗元の五言絶句である『江雪』に言及するつもりでした。「寒江独釣」のこういう四字熟語は一般的ですか?

やいっち
2022/04/22 15:28

ジェナさん 水墨画好きや漢詩好きでないと馴染みじゃないでしょうね。我輩は知らなかった。「寒江独釣」での心境は、俗塵を離れ悠々と。でも、村上春樹は違うと感じます。本来もっと男女の仲も含め生々しい世界を描きたいはず。似て非なるような。ただ、「寒江独釣」でも、内心は中央での成功に未練を隠せていないような。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
内容案内にある「古人骨に残されたDNAを解読し、ゲノム(遺伝情報)を手がかりに人類の足跡を辿る古代DNA研究。近年、分析技術の向上によって飛躍的に進展を遂げている。30万年前にアフリカで誕生したホモ・サピエンスは、どのように全世界に広がったのか。旧人であるネアンデルタール人やデニソワ人との血のつながりはあるのか。アジア集団の遺伝的多様性の理由とは――。」で、本書の性格は分かる。
やいっち
2022/04/18 06:54

歴史の教科書に欠けているのは、「世界中に展開したホモ・サピエンスは、遺伝的にはほとんど同一といってもいいほど均一な集団である」という視点や、「すべての文化は同じ起源から生まれたのであり、文明の違いは、環境の違いや歴史的な経緯、そして人々の選択の結果である」という認識だと著者は語る。

やいっち
2022/04/18 06:55

本書の表題もテーマも人類の起源なのだが、日本列島集団の起源も一章を割いていて嬉しい。「すべての文化は同じ起源から生まれた」と云いつつ、個人的には日本人のルーツを知りたがる自分。矛盾してる? やはり、ごく些細な違いにアイデンティティを求めたがる人間の性(さが)なのだろうか? とにかく面白かった。今後の研究が気になってならん!

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
まずは筆者の履歴が凄い。「青柳/いづみこ ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。1989年、論文「ドビュッシーと世紀末の美学」により、フランス音楽の分野で初の学術博士号を受ける」…まだまだ続く。音楽は元より文学などへの造詣も、そんじょそこらの書評家など足元にも及ばない。
これらの時代
2022/04/15 12:37

いい企画ですね。昔、Ryu's Barという、村上龍が現役のとき、あれは結構面白かった。今は一流や専門家という肩書きほど、目先は偏狭で害悪の方が多い気がします(尾身クロンをはじめ‥)。いづみこさんのような方がやってくれたら楽しいのに。。マスと政府に迎合しなきゃならないし、もう金輪際無理なことですね。。後悔先に立たず‥。美人が相手だと「痛恨の一球」みたいにスロー再生にはなんとか耐えられる利点がありますよ‥。前向きに‥笑。。ヘミングウェイの猫も六本指でしたね。

やいっち
2022/04/15 13:58

テレビもラジオも総務省が厳しく見張ってますね。まともな言論人は排除されてる? 維新崩れの類いがタレント扱いされてる。戦争を知らない世代が政治家や学者や評論家になって、軽々しくも勇ましい言動を誇ってる。原発どころか核兵器、敵基地攻撃力を高めろ。ああ軽薄。煩い。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
書き手のマーク・ミーオドヴニクは、ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)の「材料と社会」学部教授で、英国王立協会マイケル・ファラデー賞を受賞という人物。専門性はもちろんだが、恐らくは一般向けの語りでも優れていると期待して手にした。
やいっち
2022/04/15 04:09

ジェナさん そうなんです。日本語訳は本書で2冊目。それにしても、ジェナさんの読書の勢いが凄い。声が出ない!

ジェナ@読書の秋
2022/04/15 04:17

私は自分が速いとは思いませんが、いつもやいっちさんのレビューは私への素晴らしい参照を提供し、読書範囲に拡大します。とてもありがたいです。😁

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
名うての演奏家や聴き手が、その演奏に接した瞬間、魅せられ忘れられなくなってしまうという至高のピアニスト。「伝説のピアニストとなったルプーの素顔を、彼を敬愛する20人の音楽家、関係者などの寄稿やインタビューで描きだす」というもの。演奏するルプーがそこにいる、音は今そこで鳴っている。が、誰も真似のできない世界が脈動する。
moyse_n
2022/04/19 09:55

やいっちさん、訃報です。ルプーが亡くなったようです。https://www.therestisnoise.com/2022/04/for-radu-lupu.html

やいっち
2022/04/19 20:33

ワオ! 冥福をお祈りいたします。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
過日、石井部隊関連の本(青木 冨貴子著『731―石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く』)を読んで、本書のことを知った。知ってはいたが、題名だけ。「九州大学附属病院で実際に起こった米軍舗虜に対する残虐行為」を巡る本とは知らなかった。本書が刊行されたのは、一九五八年。当時は日本人にはあまり知られていなかった陰惨な事件を世に知らしめた小説で、衝撃的だったようだ。
Johnnycake
2022/04/12 05:36

この作品、実は内容を知らずに「映画の日」にフラッと入って観た映画がこれで、衝撃でした。その後原作も読み、英訳も読むことになったのですが…。映画を観た日に家に帰って両親に「今日凄い映画を観た「海と毒薬」と言うの」と言ったら父は即座に「アメリカ兵の生体解剖の話だろ」と言うのでビックリしました。出版当時に大人だった両親の世代には知られていたのでしょうね。

やいっち
2022/04/12 19:52

Johnnycakeさん 小説の題名は知ってましたが、こんな内容とは。映画は観てません。嘗ては知られていた作品。831部隊は組織的にやったわけです。医師らの心理を当人の言葉で語ってほしい。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
本書は、古書店で発掘した。名前を目にした瞬間、手にしていた。画集で、あるいは展覧会で楽しめばいいのだが、どんな人生だったのか、興味が湧いてしまった。  好きな画家は内外を問わず少なからずいる。初めて好きになったのは、ゴッホだったかムンクだったか。やがてエゴン・シーレやルドン、クレー、清宮質文、ヴォルス、松本竣介と加わっていった。そのどれも異彩を放つし個性的だ。
やいっち
2022/04/07 20:51

だが、好きとか何とかじゃなく、見た瞬間からそれはその人だけの世界だと思い知る画家がいる。それが、デルボーとこのアンリ・ルソーだ。別にこの二人が似ているとか共通するものがあるとかじゃない。それぞれに確固とした世界があり、その作品を見た瞬間、その人だと気付かさせる。夢の中なのか。現実なのか。その境が分からない。

やいっち
2022/04/07 20:51

ある日常の中の一場面を辿っているはずなのに、気が付いたら夢幻の世界に迷い込んでいる。メビウスの輪のような現実。彼の絵に感想など要らない。というか評する言葉が見つからない。本書を読んで、少しはルソーが分かったと言えるだろうか。分からない。むしろ謎が深まったような気がする。なぜ、ルソーはあんな絵を描くのだ? 分からないままだ!

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
本書の紹介文にある「1本の樹から微生物、鳥、ケモノ、森、人の暮らしへ、 歴史・政治・経済・環境・生態学・進化すべてが相互に関連している。失われつつある自然界の複雑で創造的な生命のネットワークを、時空を超えて、緻密で科学的な観察で描き出す」 という説明で尽きている。
やいっち
2022/04/07 20:50

「都会の音は、発達した感知機器と結びついて多くの生物を惑わしている。電線やトランスミッターだらけの都会では、いままで聞いたこともないような電磁波の波が田園地帯より強く漂い、これが鳥の磁覚(コンパス)を惑乱する。電波の靄のなかでは、鳥はどこをどう曲がっていいかがわからない。ディーゼルの煙は花の芳香物質を束ねて縒り合わせ、ミツバチを酔わせる。」以下、都会での生物たちにつらい現実をこれでもかとハスケルは語る。

やいっち
2022/04/07 20:50

本書の最後の章は、「ゴヨウマツ」を巡っての話だ。原爆と盆栽の木であるゴヨウマツとが深い関りを持って描かれる。詳しくは書かない。最後まで読み応えのある記述が続く。本書はジョン・バロウズ賞受賞作だとか。あのバロウズだろうか。バロウズの本を吾輩は追っかけみたいに読んできたものだ。その賞を受賞したのも頷ける。名著だ。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
(前略)「ショパン、シューマンはじめ、六人の大作曲家と同時代の文学との関わりに、モノ書きピアニストの切り口で光を当てた比較芸術論」とか。対位法の意味が文学もだが、音楽の素養も全く欠けている自分にはなんのことやら。「音楽で,独立性の強い複数の旋律を調和させて楽曲を構成する作曲技法」なんて説明を受けてもさっぱり。
やいっち
2022/04/04 05:13

(中略)モーツァルトの章には、「カメレオンの音楽」とあり、ワーグナーの章には「倒錯のエロス」とある。音楽家と文学者・詩人らとの人生や作品が対比させられていると思ったら大間違い。ピアニストで卓抜な腕を持つ文筆家の青柳氏が、一見すると似て非なる音楽と文学の世界とを青柳的場の領域だからこそのトポロジカルで遊戯的な共通性を探り出して見せる。中には両者が人生の一時期であろうと、捻じれの関係というか、恐らくは関わり合ったことのないケースもある。

やいっち
2022/04/04 05:14

それでも読む吾輩に手に汗握るような、まさに手練れのピアニストの流麗な論旨の展開で読み手たる吾輩を楽しませてくれる。文筆のエンタテイメントを楽しめる。記譜法などが出てきて面食らっても構わない。青柳氏は音楽のイロハも知らない吾輩をも音楽家と文学者らの深いところでの共通性を納得させてしまう。音楽の理解もだが、文学についても視野を広めてくれた気がする。(後略)

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
古書店で発掘した本。元は、1986年、岩波書店から刊行され、90年に岩波の同時代ライブラリーとして改めて出されたもの。水上作品は主だったところは読んできた。同氏は、少年時代に禅寺の侍者を体験したこともあり、禅宗には関心が深いことは知られる。
やいっち
2022/04/01 15:11

水上にとっても故郷である、若狭の僻地に海印寺があり、その墓地に、彫字もない粗末な墓に眠る雪門玄松和尚のことが気になって、調べ始めたとか。その記録を雑誌「世界」に連載したもの。雪門玄松は、国泰寺の管長にもなった人物。かの鈴木大拙の若き日、教えを請いに行ったが一喝され、西田幾多郎はやはり若き日、師と仰いだ人物である。後には、雪門玄松は自ら国泰寺での地位を棄て、落剝したが、その際には西田が逆に世話をしたことも。

やいっち
2022/04/01 15:11

雪門玄松は、在家禅運動を率先して為した、地元や知る人には傑物として尊敬されていた。山岡鉄舟など思わぬ人物とも関りを持つ。本書は、初めの方は資料なども乏しく足跡などを求めて右往左往するさまが煩わしかったが、それも途中からは一変する。解説の秋月龍珉が書いているように、晩年を過ごした海印寺での雪門の生きざまを描いたところは、本書中の圧巻であろう。雪門は、お経などより、終始、摩訶般若波羅蜜多を唱えたとか。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/04(3357日経過)
記録初日
2005/04/30(6952日経過)
読んだ本
1695冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
598062ページ(1日平均86ページ)
感想・レビュー
1586件(投稿率93.6%)
本棚
12棚
性別
血液型
A型
現住所
富山県
外部サイト
URL/ブログ
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
自己紹介

読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。生活のために仕事も。家事や庭仕事もなんとか。
読書は雑食系かな。でも、読めるのは月に十数冊なので、実際には幾つかのジャンルに限られてるみたい。
苦手なのは、専門書や法律、マニュアル本など。
小説やエッセイを書いたりしてます。
バイクでのミニツーリングを折々。
グルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、仕事や家事でなかなか実現しない。昨年(23年)末、薪ストーブ設置。庭木の枝葉を焚き火代わりに燃やしてます。薪はなくて柴だけなので、心底寒い時だけ。焔と共に柴の燃えてはぜる音が心地いい。


外部ブログも20年以上になりました:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/

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