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2023年12月の読書メーターまとめ

やいっち
読んだ本
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読んだページ
4313ページ
感想・レビュー
11
ナイス
3946ナイス

2023年12月に読んだ本
11

2023年12月のお気に入られ登録
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2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やいっち
「近づきつつある大人の世界を予感して怯えるひとりの少年の、屈折した心理と移ろいやすい感情を見事に捉えた半自伝的な処女長編」ということで、少年時代の回想話風。さすがの叙述に魅せられてる。決して物語を追い掛けるだけの作品じゃない。村上春樹訳が出てるらしいが、河野一郎訳で我輩は楽しめてる。とにかく個々の(細部の)表現がたまらん。せっせと読む作品じゃない。と言いつつ今夜中には(また庭仕事疲れで寝落ちしなければ)読了しちゃうかも。面白いからね
ハナハナ
2023/12/28 20:34

今日図書館で村上春樹訳の方を借りてきました。やいっちさんの感想を拝読して、読むのがますます楽しみになりました(*^-^*)

やいっち
2024/01/01 01:56

我輩も村上春樹訳で読み比べてみたいです。作家ならずとも作家の創作の秘密を探りたくなる、そんな作品です。

が「ナイス!」と言っています。

2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

やいっち

裏庭には気の早い椿が一輪。

裏庭には気の早い椿が一輪。
が「ナイス!」と言っています。

2023年12月の感想・レビュー一覧
11

やいっち
「アナール派やフーコー、バルトに多大な影響を与えてきた大歴史家ミシュレが、海と生物および人間との関係を気宇壮大なスケールで描く、海の博物誌。海は地球上の大いなる母である。」いやはやミシュレがこんな稀有壮大な妄想家だったとは。一応は各種資料や日誌記録に基づいてはいるが、それらを繋ぐのはミシュレの空想(妄想)力。鋭い洞察も散見されて座視できない。何か他に読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
やいっち
「近づきつつある大人の世界を予感して怯えるひとりの少年の、屈折した心理と移ろいやすい感情を見事に捉えた半自伝的な処女長編」ということで、少年時代の回想話風。さすがの叙述に魅せられてる。決して物語を追い掛けるだけの作品じゃない。村上春樹訳が出てるらしいが、河野一郎訳で我輩は楽しめてる。とにかく個々の(細部の)表現がたまらん。せっせと読む作品じゃない。と言いつつ今夜中には(また庭仕事疲れで寝落ちしなければ)読了しちゃうかも。面白いからね
ハナハナ
2023/12/28 20:34

今日図書館で村上春樹訳の方を借りてきました。やいっちさんの感想を拝読して、読むのがますます楽しみになりました(*^-^*)

やいっち
2024/01/01 01:56

我輩も村上春樹訳で読み比べてみたいです。作家ならずとも作家の創作の秘密を探りたくなる、そんな作品です。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
仄聞はしてたものの作家の作品は初めて。勝手に若手と思ってたがベテラン作家であり故人となっていた。主人公は己れの信念と師と女性への思いを貫く。師の志を引き継いでいく。活劇の場面は出来すぎな気もするが、何事も終わり良ければ全て良し。
が「ナイス!」と言っています。
やいっち
「息吹」に続いて。良質のSF作品集。最新の科学的知見を踏まえ近未来に生じる可能性のある人間の煩悶を描く。表題作品が好き。
が「ナイス!」と言っています。
やいっち
「20世紀をかけぬけた衝撃の演奏家の遺した謎をピアニストの視点で追い究め、ライヴ演奏にも着目、つねに斬新な魅惑と可能性に迫る」というものだが、グールドの傑出した天才ならではの苦闘と苦悩ぶりもだが、本書は青柳の達筆ぶりに圧倒された。
やいっち
2023/12/18 19:08

同氏の本は、『水の音楽』 (平凡社ライブラリー)や『音楽と文学の対位法』 (中公文庫)、『六本指のゴルトベルク』 (中公文庫)などを読んだことがある。気が付けば同氏の本は四冊目。…肝心のピアノ演奏は(多分)聴いたことがない。ここはYouTubeの出番かな。

やいっち
2023/12/18 19:09

関連してる(?)拙稿に「青柳いづみこ、ドビュッシーを語る」がある。他に「青柳いづみこ 著の『音楽と文学の対位法』に痺れた」「青柳いづみこ…双子座ピアニストは二重人格?」などがある。「ラヴェルのボレロから牧神の午後へ」「印象は百聞に如かずだね」も。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
父の蔵書から。30年前の本。多趣味だった父。定年退職後は、篆刻に精魂傾け、授賞し新聞の第一面に顔写真が載ったことも。晩年は時代(歴史)物ばかりを楽しんでいた。そんな父の最後の時代小説を頼まれて書店へ買いに行ったことも。書庫には歴史物の蔵書に埋もれて篆刻作品が数知れず。無名に終わった父。歴史にはそんな父祖が無数に。父の蔵書を繙くのも供養なのかな。
やいっち
2023/12/16 12:41

神坂作品は2冊目。内容案内: 「戦国から江戸の世を個性豊かに生き滅んだ、滑稽で哀しい大名たちの姿を追った十四篇。」

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
読メで本書を知った。正直予想外の面白さ。武士らの起源勃興から朝廷を圧倒するに至る経緯。ある意味天皇ら自らの不明のもたらした必然の結果か。活字が一杯で難儀しつつも、1000年に渡る大河物語を読んだ読後感。
やいっち
2023/12/13 20:58

内容案内: 「武士はいつ、どこで、生まれたのか? 七世紀ものあいだ日本を統治してきた彼らのはじまりについては、実ははっきりとした答えが出ていない。かつて教科書で教えられた「地方の富裕な農民が成長し、土地を自衛するために一族で武装し、武士となった」という説はでたらめで、都の武官から生まれたという説は確証がなく、学界は「諸説ある」とお茶を濁す。この日本史における長年の疑問を解消するために、古代と中世をまたにかけ、血統・都鄙・思想に着目し、武士の誕生の秘密を明らかにする。」

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
あまりに高名で今更だが、一度は読んでおきたい…のだが、やはり時期を逸しすぎた。少年(少女)の頃に読んでいたらたっぷり感情移入できたろう。想像力が豊かで落ち込んでも立ち直りが早い。何より自然風景への感性が豊かで傷付く心を癒してくれる。…けど、我輩が少年時代にこの名作に手をだしただろうか。
特盛
2023/12/11 21:40

子供の時に読みたかったなぁと大人になって思うけど、子供の時には勧められても読みたくない本、問題、ありますね!子供を持つと、更に悩ましいです。自分がそうだったから無理に勧めるわけにもいかないし、いかんともしがたい・・・。

やいっち
2023/12/12 13:26

そうなんです。子供の頃は眼中になかった。勝手に女の子の読み物と決め付けていた。ま、仕事の合間の息抜きにはなりました。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
若い頃はガルシア=マルケスばかりに目が向いていたが、「悪い娘の悪戯」を読んだ辺りからリョサにもシフト。「天才シナリオライターによる奇想天外な放送劇と、「僕」と叔母の恋。やがてライターの精神は変調を来し、虚実は混淆する……ノーベル文学賞作家の半自伝的スラップスティック青春コメディ」は、真に受けていい。とにかく楽しんだ。
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やいっち
吾輩も早々に話題の竹倉史人著『土偶を読む』(晶文社)飛びつき、安直にも素直に鱗が落ちる思いがしたものである。  一方、考古学の専門家の評価は厳しいか無視。
やいっち
2023/12/05 12:51

本書の中のどの章も参考になったが、別けても「考古学・人類学の関係史と『土偶を読む』吉田泰幸」がこの話題を広く眺めていて参考になった。  また、「実験:「ハート形土偶サトイモ説」望月昭秀」は、竹倉史人流のイコノロジー擬きを援用しての<実験>で、こうして言い切ってしまったら吾輩の如きど素人は素直に納得するだろうな。

やいっち
2023/12/05 12:52

【『土偶を読む』の検証は、たとえれば雪かきに近い作業だ。本書を読み終える頃には少しだけその道が歩きやすくなっていることを願う。雪かきは重労働だ。しかし誰かがやらねばならない。(望月昭秀)...はじめにより】が印象的である。  この<騒動>を契機に一層論議が深まればいい…が、土偶の作り手が語ってくれるはずもなく、研究はまだまだ続いていくのだろう。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
中絶の是非を論じる前に、先ずは本書を読むべし。 「望まない妊娠は、セックスをするから起きるのではない。 (中略) 女性の50倍の生殖能力を持ち、 コンドームを着用したセックスは気持ち良くないという偏見に囚われ、 あらゆる避妊の責任を女性に押し付ける男性が、 無責任な射精をしたときのみ起きる。」
やいっち
2023/12/01 01:36

アメリカでは、交通事故死より出産時の死亡率のほうが高い。中絶や出産のリスクの全てを女性が担う不合理。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/04(3586日経過)
記録初日
2005/04/30(7181日経過)
読んだ本
1831冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
640187ページ(1日平均89ページ)
感想・レビュー
1708件(投稿率93.3%)
本棚
12棚
性別
血液型
A型
現住所
富山県
外部サイト
URL/ブログ
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
自己紹介

読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。生活のために仕事も。家事や庭仕事もなんとか。
読書は雑食系かな。でも、読めるのは月に十数冊なので、実際には幾つかのジャンルに限られてるみたい。
苦手なのは、専門書や法律、マニュアル本など。
小説やエッセイを書いたりしてます。
バイクでのミニツーリングを折々。
グルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、仕事や家事でなかなか実現しない。昨年(23年)末、薪ストーブ設置。庭木の枝葉を焚き火代わりに燃やしてます。薪はなくて柴だけなので、心底寒い時だけ。焔と共に柴の燃えてはぜる音が心地いい。


外部ブログも20年以上になりました:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/

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