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2024年10月の読書メーターまとめ

mori-ful
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感想・レビュー
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14ナイス

2024年10月に読んだ本
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  • mascuma
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2024年10月のお気に入られ登録
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

mori-ful
なんとなく。親本は2005年刊行。オタクという自意識。強烈なミソジニーと家庭環境の歪みからくるルサンチマン。現実への疎外感から二次元にすべてを投影する。いまのネット言論の類型のひとつをつくったと言えるかもしれない。ただいま読み返すと、ケアの対象という感じがする。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
8

mori-ful
なんとなく。親本は2005年刊行。オタクという自意識。強烈なミソジニーと家庭環境の歪みからくるルサンチマン。現実への疎外感から二次元にすべてを投影する。いまのネット言論の類型のひとつをつくったと言えるかもしれない。ただいま読み返すと、ケアの対象という感じがする。
が「ナイス!」と言っています。
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ヘーゲルのポリツァイをフーコーを援用して分析。ポリツァイとコルポラツィオンという職業団体がともに機能することで「良き統治」が実現するという考えらしい。国家に君主は必要かつ世襲でなくてはならず、議会で決まったことを承認するだけ(どこかの国みたい)。 印象深いのはペーベルというルンペンプロレタリアートの先駆的存在。フランス革命の恐怖政治引き起こしたのも恨み深く社会に居場所のないペーベルらしい。ただし産業社会にはまだ突入してないのでその点は異なる。
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浅田彰「変貌する科学」。検証主義やポパー的反証主義ではなく(裸眼)、クーンのパラダイム史観にたつ(色眼鏡)。しかし、「近代科学のパラダイム」はスタティックなものであり得ず、資本主義のようにさまざまな局所的なパラダイムを競争させ交換させる過程に他ならないと説く。そしてそれは実は過去の科学も同様。ドゥルーズ=ガタリはロイヤル・サイエンスとマイナー・サイエンスに分けた。当時のカオス理論やふらくたる理論をテクノロジーに結びついた問題的的なマイナーサイエンスと捉え、プラクシスの科学として称揚。
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「唯物論とは、言語や関係の外在性=物質性(マテリアリティ)を認めること、それらを思惟によって内面化しえないものとみなすことにほかならない」(「死語をめぐって」)
mori-ful
2024/10/16 12:06

89年時点で自由主義と民主主義の矛盾の激化を予言し、「村上春樹の「風景」」でロマン的イロニーによる歴史の空無化を批判(のちのジャンクな記号と戯れるのは歴史修正主義にも繋がる)。アカデミアや趣味に自閉せず時代状況への批判が鋭い。惜しむらくはその後は文芸批評から足を洗ったので、大江の後期作品や春樹の現在の作品の批評がないこと。

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「量子力学に見る科学と鑑賞」のソーカル事件の見方は面白い。当時レーガン肝入りで始まった素粒子加速器SSCが米国議会の議決により中止になったことが大きいという。民主党政権は「健康保険かヒッグス粒子か」を問い、議論が紛糾。「原爆以来の米物理学レガシーの終焉」だった。 「選ばれて神の法則な探究に人類の先頭に立って邁進していると誇りを持っていたソーカルのような小壮研究者もこの急激な逆境に当惑し、陰謀論的にソーシャルスタディなどの敵を探りあてて奇行に走った、これがサイエンス・ウォー勃発に対する私の歴史認識である」
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ヨーロッパ資本主義の起源、「大分岐」には軍事的支配と植民地支配が重要な役割を果たした(ポメランツ)など平等をめぐる議論をサーベイ。 興味深いのが、フランス政府とハイチの間の債務返還問題。(これを見るに、これから日本でも植民地時代の不当行為の精算をさらに迫られることになることが予測される。) グローバルな資本の移動は1980年代から、経営者団体、銀行、資産管理会社らが法律の策定に加担することで可能になった。「確かなことは、この枠組みから抜け出さなければ、平等への動きを取り戻すことはできないだろう」と。
mori-ful
2024/10/02 23:13

世界大戦の時、アレントが言うように社会民主主義だけはグローバルに展開しなかった(一国主義)。ナチズムも共産主義も植民地帝国も、ポスト国民国家のかたちに依拠した運動だった。 ピケティは民主社会主義、社会国家と累進税の拡大、ポスト植民地への賠償と差別対策、経済の段階的な脱商品化などを訴える。

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置塩「マルクスの定理」の説明を確認。搾取をどう考えるか。「搾取」問題はいまも「道徳」的問題とされがち(経営者や雇用主が改心すれば解決)。マルクスはそのような素朴な認識を批判、商品交換の法則である価値法則によって必然的に起こる、と考えた。故にマルクス派は短絡的に「商品経済の廃棄」を考えた。三土は、むしろ労働力の売買の前提となっている「所有」についての特殊な与件を全面的に批判すべきと。希少資源をだれがどう所有し管理し利用するかが大きな問題であると考える。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/01/03(3247日経過)
記録初日
2015/12/25(3256日経過)
読んだ本
267冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
79940ページ(1日平均24ページ)
感想・レビュー
210件(投稿率78.7%)
本棚
0棚
性別
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