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2024年6月の読書メーターまとめ

mori-ful
読んだ本
9
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2927ページ
感想・レビュー
9
ナイス
24ナイス

2024年6月に読んだ本
9

2024年6月のお気に入り登録
4

  • 脚立猫
  • c****a
  • Kooya
  • Kai Kajitani

2024年6月のお気に入られ登録
1

  • Kai Kajitani

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

mori-ful
すごい本だった。疲労とはウイルス(cf.疲れたらヘルペスがでる)、生理的疲労の疲労感とは「末梢神経の炎症性サイトカインが脳に入ることから生じる」「疲労しないと疲労が回復しない」など驚きの指摘。なによりうつ病の原因はウイルスに起因する「脳内炎症」説を有力とし、「SITH-1」という遺伝子を発見(!)。最後のネアンデルタール人とホモ・サピエンスの抗争を、ウイルスがもたらすSITH-1が引き起こす「不安」によるものとする文明論的なヴィジョンもかましている。
mori-ful
2024/06/26 18:05

ドゥルーズ『消尽について』も連想。疲労と消尽。燃え尽き症候群、バーンアウトみたいなものか。

が「ナイス!」と言っています。

2024年6月の感想・レビュー一覧
9

mori-ful
すごい本だった。疲労とはウイルス(cf.疲れたらヘルペスがでる)、生理的疲労の疲労感とは「末梢神経の炎症性サイトカインが脳に入ることから生じる」「疲労しないと疲労が回復しない」など驚きの指摘。なによりうつ病の原因はウイルスに起因する「脳内炎症」説を有力とし、「SITH-1」という遺伝子を発見(!)。最後のネアンデルタール人とホモ・サピエンスの抗争を、ウイルスがもたらすSITH-1が引き起こす「不安」によるものとする文明論的なヴィジョンもかましている。
mori-ful
2024/06/26 18:05

ドゥルーズ『消尽について』も連想。疲労と消尽。燃え尽き症候群、バーンアウトみたいなものか。

が「ナイス!」と言っています。
mori-ful
駄本。
が「ナイス!」と言っています。
mori-ful
「イスラム過激主義の台頭とクロックスの人気という現象は、いずれも「情報の流れ」の産物と見なせる。(略)私はファッショントレンドの予測に着目した。ここで使用するコンセプトや手法ーーアダプション(採用)ライフサイクル、普及率、ネットワーク同類性などーーを応用すれば、人々がどのように文化情報を自分のものとして内在化さ、外に向かって拡散させていくのかを予測できるのではないかと考えた。 (略)バノンはすぐにすべてを理解し、私と同様に「政治とファッションは本質的に同じ現象の産物だと信じている」と言い切った」
mori-ful
2024/06/16 23:29

ヒト・シュタイエルの新美術館の展示作品の元ネタ。あと橘玲はビッグファイブ理論をここから引っ張ってきたのかと気づいた。

が「ナイス!」と言っています。
mori-ful
「皆さんは『権利のための闘争』をお読みになって、基本的人間のための闘争がほとんど論じられていないこと、私法上の権利のための闘争ばかり詳しく論じられていることに、奇異な感じをもたれたのではないですか? 実は、これは少しも不思議なことではありません。ヨーロッパでは、もともと実力によって裏づけられていた前国家的な権利の体系が、私法ないし民事法なのです。基本的人権は、そのような権利が、実力のない者にまで拡大して認められたとのだ、と見ることができる」(84ページ)
が「ナイス!」と言っています。
mori-ful
資料性の高さとアイデア豊富さがすごい。『知の考古学』から分析哲学、言語行為論にも言説の理論にも社会構成主義にも還元できない、フーコーに特有の論点をとりだす。「言われたこと/もの」としての「言表」と、「信」を持って言われる「真理」。『知の考古学』からコレージュドフランス講義と70年代の諸著作へ。
が「ナイス!」と言っています。
mori-ful
『知の考古学』を読むために。「知は、権力の作用を、可視的なもの(見ること)と言表可能なもの(話すこと)からなる実践的な編成=アレンジメント(arrangement)へと統合するのである」 言説は異質な諸要素の関係づけを通じて編成される。それは言表(エノンセ)により可能になる。言表とは言説のきそてきな単位。文とも言語行為とも違う。それは「記号に固有にぞくしている、存在に関わる機能」である。 たとえば、キーボードの鍵盤それ自体は記号ではない。しかしタイピング教則本に書かれたアルファベットの文字列は
mori-ful
2024/06/09 23:23

キーボード上の文字の配置を表す記号となる。この機能を通じてAZERTという文字列は、記号として定立される。文法書における動詞の活用表、植物種の分類表、会計におけるバランスシートなどにもあてはまる。言表の機能をつうじて記号はそれとしてはじめて存在することができる。 言表の機能としてはレファランス性と言表の主体の位置を定めるというものがある。つまり、言表は記号をつうじてさまざまな関係付けを行う。「記号は、それ固有の存在において力をもつ。この力はけっして権力と無関係なものではないだろう」

mori-ful
著者の本は初めて読んだ。「この令和の世の中は、もう自分みたいな生き方が通用する時代ではないんじゃないだろうか、ということをときどき思う」。マヘルのエッセイが良かった。
が「ナイス!」と言っています。
mori-ful
十何年ぶりに再読(2005年刊!)。大澤真幸氏が「リバタリアニズムは思想ではない」と言っていたはず、という記憶を確認するため。正確には東浩紀氏による大澤『文明の内なる衝突』の整理だった。同書ではリベラリズム/コミュニタリズム/マルチカルチュラリズムの三すくみで整理。「そこで、大澤さんに一度「なぜリバタリアニズムは入れなかったんですか」と聞いたことがあるんですよ。そうしたら、大沢さんは「僕はリバタリアニズムは思想だと思っていないから」って答えたんです」(170頁)。
mori-ful
2024/06/04 20:34

「リバタリアニズムがまさに「思想」の外部にある。他者も考えないし、享楽の次元も考えない。所有権を基盤にして、あとは市場に任せていればなんとかなるんじゃないか、的な乱暴な発想は、近代思想の伝統から見れば粗雑きわまりない。けれど、その乱暴な思想が、情報技術によって実装されて現実の社会を動かしていく。これこそが、ポストモダンというか、二一世紀のリアリティなんだと思うんです」(277)や工学的な「リバタリアンの自由」ではなく「リベラルな理念」の人文的な議論を復活させる必要がある(171)というのが東氏の問題意識。

mori-ful
大屋雄裕「功利主義と法」が目当て。ベンヤミン=デリダ の暴力批判論批判>「他者を他者として扱い、そのゆえにそれに大して命令という形式による強制を行なおうとすると考えれば、ベンヤミン=デリダ に卑劣なものと呼ばれた警察行動(警察に傍点)にこそ近代国家の根底をなす自己抑制が表現されているのであり、その媒体としての法が理解されることになる。」
mori-ful
2024/06/04 20:10

安藤馨批判>「すでにある世界(四字傍点)の内部にいて人格としての整合性(integrity)に対する信憑を持っている我々一人一人の観点から見た場合、人格なき世界(五字傍点)は私(傍点)のいない世界、私(傍点)はついに感覚され得ない世界である。いわばそれは、夢の中の私にとっての夢の外の世界なのだ。したがって、人格ある世界と人格なき世界のどちらが優れているかという問いは、我々にとっては意味をなさないものである。」

mori-ful
2024/06/04 20:13

先日の朝日新聞時評の中で安藤氏が現代日本政治における「連座制」を批判していたが、大屋氏によると『統治と功利』の中(279頁)で「家父長的な連座制と同様に、過去の私に現在の私を連座させる『「私」の連座制』」を批判しているらしい。後で確認してみる。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/01/03(3107日経過)
記録初日
2015/12/25(3116日経過)
読んだ本
195冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
58008ページ(1日平均18ページ)
感想・レビュー
158件(投稿率81.0%)
本棚
0棚
性別
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