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2025年10月の読書メーターまとめ

yama
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2025年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

yama
ネタバレ「奇遇ですねえ!」…京都・百万遍近くの大学(間違いなく京都大学)を舞台に、晩春の夜の先斗町や、真夏の下鴨神社の古本市、秋の大学祭(11月祭)、悪い風邪の流行する真冬の街中での、サークルの後輩「黒髪の乙女」と彼女に片想いをする先輩との偶然を装った度々の出逢いと、彼らが遭遇する数々のハプニングを描くファンタジックなラブコメ小説。果たして二人は結ばれるのか…。私自身も京都在住時によく通った古書店の名前も出ていて懐かしかった。巻末掲載の羽海野チカによる解説代わりのファンアートが可愛いらしくて素晴らしくて必見!
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2025年10月にナイスが最も多かったつぶやき

yama

この『週刊現代』の記事ですが、また後日コメントしたいと思います。→https://gendai.media/articles/-/158888 約2万冊の大半が「ゴミ」に…知の怪人・荒俣宏が蔵書を処分して感じたこと 精神的な「死」を迎えて 作家で妖怪学者の荒俣宏さん(78歳)は、日本有数の奇書の蒐集家としても知られる。『帝都物語』などのヒット作を世に出しながら、世界中の幻想文学の翻訳を手がけ、『トリビアの泉』『出没!アド街ック天国』などのテレビ番組では、博識な解説役として活躍してきた。

yama
2025/10/19 22:07

カムイさん。その通りです。いま私も蔵書の整理で苦しんでいます。また亡父が終活をしないままそっくり遺された蔵書の整理で大変苦しみました。いずれこのことはこの読書メーターのつぶやきで書きます。

カムイ
2025/10/20 21:27

yamaさん、こんばんは。カムイもまだ先のことですが何処かに寄贈を考えていますがそれでも大半はゴミとなるかもしれないですね。

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2025年10月の感想・レビュー一覧
16

yama
ネタバレ唐・宋・元の三代中国の正史に記述された日本伝。『旧唐書』倭国日本伝は、大化改新以降の遣唐使の増加がありながらも、日本が中国王朝の制度に一方的に学ぶだけの関係であったためか記述が少ない(華夷思想による単純な日本軽視というわけではなさそう)。『宋史』日本伝には10世紀頃までの歴代天皇や当時奉られていた神々の御神名が延々と綴られている。『元史』日本伝では当然だが二度の元寇の記述が多く、中でも「十万の衆、還るを得たる者三人のみ」の一節が印象に残る。ただ文永の役(1274年)から弘安の役(1281年)までの→
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yama
ネタバレ古代メソポタミアの神話文学。ウルク市の暴君にして英雄のギルガメシュ王の暴政下で苦しむ市民の声を聞いた天神アヌが、女神アルルにギルガメシュのライバルを創造するよう命じ、アルルは粘土からエンキドゥを造り、荒野に放った。やがてギルガメシュとエンキドゥは出会ってすぐに大乱闘となるが勝敗がつかず、二人は抱擁しあって大親友となる。だがエンキドゥは死に、ギルガメシュは怪物退治への冒険へ向かい…。冒険譚、大活劇、昔話として普通に面白い。日本の古事記で描かれる神話とどこか似ているようでもあり、日本人にも親しみが持てる→
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yama
ネタバレ気高い精神を持ち、気品に溢れ、全ての男性を魅了する美貌の娼婦であるマルグリッド。椿の花を愛でることから「椿姫」と呼ばれる彼女は、青年アルマンから真剣に愛される中で、真の愛に覚醒してしまい、アルマンのためにも生活を立て直そうとするが、浪費癖は改められず、老パトロンと完全に縁を切ることができず、それゆえアルマンを苦しめる。そしてマルグリッドはアルマンの父親から、家庭の事情によりアルマンから手を引いて欲しいとお願いされ…。これぞまさに“Theフランス文学”。裏切られたと思い込んだアルマンによる→
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yama
ネタバレマドリード、トレド、セビーリャ、ヘレス、マラガ、バレンシア、バルセロナなどを訪れ、現地の人々や風景を肌で感じたままユーモラスに描くカレル・チャペックのスペイン周遊記。寝台列車の二階に上がるのに悪戦苦闘し、プエルタ・デル・ソル(太陽の門)の神秘さに心を打たれ、トレドの街に残る中世に悶絶し、ゴヤの絵から読み取れる憤慨に共感し、セビーリャの街と娘たちにメロメロになり、初めて観る闘牛に興奮して、しかしその野蛮さや残酷さに強烈な居た堪(たま)れなさを感じ、フラメンコのリズムと踊る男女に血沸き肉踊り、ワインに酔い、→
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yama
ネタバレ宇宙の根本原理であるブラフマン=梵と、本来の自己であるアートマン=我とは不ニ同一であり、物資世界は無明によって誤って認識されたマーヤー=幻影のような虚妄である、とする不ニ一元論を主張し、これを悟ることができれば解脱でき、輪廻の苦しみから抜け出せる…と説いた8世紀インドのヒンズー教哲学者シャンカラ。本書は、ウパニシャッドで説かれた梵我一如の精神に立ち帰ろうとすつシャンカラと弟子たちとの間での質疑応答や、数多くの端的な詩節によって編まれた説教書。全体として平易な宗教書であり、現代日本で→
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yama
ネタバレ「倭人は帯方の東南大海の中にあり、山島に依りて国邑をなす」で始まる『魏志』倭人伝。高校日本史や大学受験では一部をちょこっと眺めただけだったが、今回初めて全文を通読した。漢文原本の影印、下し読み文、訳注、解説を通じて、2世紀後半の戦乱、卑弥呼が女王の邪馬台国を中心とする小国の連合体の成立、239年の魏への使者、「親魏倭王」の称号の授与、邪馬台国の体制、人々の生活の様子がうかがえる。なかでも「その風俗淫ならず」が印象に残る。そして伊都国より先の経路と方角の解釈がどうにも難しく、邪馬台国の位置が→
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yama
ネタバレ著者の矢部貞治は東京帝国大学法学部で政治学を教え、近衛内閣に積極的に協力し、戦後は東大を依願退職し、後に拓殖大学総長となった保守主義の政治学者。1951年初出。現代の政治学のように細分化され蛸壺化した議論は行わず、政治現象の基本的問題に一通りの解明を行うために必要な政治学理論の本質を説く入門書。マキャヴェリをはじめとする西欧の政治学やマルクス=レーニン主義の革命理論への批判を念頭に置きながら、政治哲学・科学的分析・政策学を統合しようとする一つの体系的政治学となっていて説得力がある。ただ民族問題の把握に→
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yama
ネタバレ涼宮ハルヒシリーズ第6弾は中短編集。文化祭当日のドタバタ劇、その文化祭で上演された映画『朝比奈ミクルの冒険 Episode00』、キョンの中学時代の同級生中河が情報統合思念体である長門に一目惚れしての大騒動、年末年始におけるSOS団での古泉主催ミステリーツアー第2弾の顛末、キョンが朝比奈さんから謎のデート誘われて子供を助ける話、の計5話を所収。ハイテンションな物語はまだまだ続く…。
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yama
ネタバレ「無能無才。小心にして放縦。怠慢にして正直。あらゆる矛盾を蔵してゐる私は恥づかしいけれど、かうするより外なかつたのであらう。意志の弱さ、貪の強さーーあゝ、これが私の致命傷だ!」少年期における母の自殺、実家の酒蔵の破産、逆流と流転の末、出家得度し、家と妻子を捨て、行乞流転の旅へ出て、日々の思いを俳句に込めた種田山頭火。本書は自選句集『草木塔』を中心に俳句およびいくつかの随筆を所収しており、山頭火の自由律俳句の世界を一望できる。今回十数年ぶりに読み返してみて、山頭火の孤独と寂しさにあらためて浸り、→
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yama
ネタバレ「詩に行き詰つて童謡の平易に転換した」という誹謗中傷を受けた北原白秋は「私の童謡製作は寧ろ本質への還元であるかも知れぬ」と反論した。本書はそんな白秋の「この道はいつか来た道、ああ、そうだよ、あかしやの花が咲いている」の「この道」、「からたちの花が咲いたよ。白い、白い、花が咲いたよ」の「からたちの花」、「アメアメフレフレ、カアサンガ、ジャノメデオムカイ、ウレシイナ」の「アメフリ」といった名唱199篇を所収している。これらを音読してみると、日本の風土や土着の感情をしっかりと継承し、同時に子供の童心を見事に→
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yama
ネタバレカレル・チャペックが故郷のチェコと、1918年に一緒の国となったスロバキアとのあちこちを巡って描く見聞録。チェコスロバキアに暮らす人々へのあたたかな目線、自然豊かな風景や歴史ある建造物への愛情など、ユーモアと祖国愛が溢れる漫遊記的エッセイ。チャペック一家の祖先と土地の結びつきにも触れられている。そして晩年(1938年死去)の文章には、ナチス・ドイツとヒトラーによるチェコスロバキアへの恫喝外交、ミュンヘン協定とズデーテン割譲(1938年)、チェコスロバキア崩壊(1939年)という暗い時代の中で→
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yama
ネタバレ何かをする意欲を失った時や、どうしようもなくなった時、私は相田みつをを手に取ることがあります。どういようもない自分をどうしようもないねと自覚し、それでもまあ生きようと決意させてくれる力が相田みつをの言葉にはあるからです。今回、本書からは「七転八倒 つまづいたりころんだりするほうが自然なんだなあ 人間だもの」「いまここにだれともくらべられないはだかのにんげんのわたしがいます」「花はただ咲くひたすらに」などから生きる勇気を受け取ることができました。また「いのち アノネ にんげんはねえ自分の意志でこの世に→
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yama
ネタバレナイーブな心情を歌う現代短歌への誘(いざな)いの書。「少女の色」「ふとした違和感」「女が見る女」といった1テーマごとに3首前後、著者の心のアンテナに掛かった短歌をピックアップして鑑賞する。「風を従え坂東太郎に真向へば塩のごとくに降りくる雪か」(石川一成)といった鮮烈な歌や、「紺いろの水着ちいさくたたまれてカルキのにおいのからだを残す」(加藤治郎)、「指からめあふとき風の谿は見ゆ ひざのちからを抜いてごらんよ」(大辻隆弘)、「君の手に掬ひあげられ我が胸はそのとき初めて乳房となりぬ」(永田千奈)といった
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yama
ネタバレ「奇遇ですねえ!」…京都・百万遍近くの大学(間違いなく京都大学)を舞台に、晩春の夜の先斗町や、真夏の下鴨神社の古本市、秋の大学祭(11月祭)、悪い風邪の流行する真冬の街中での、サークルの後輩「黒髪の乙女」と彼女に片想いをする先輩との偶然を装った度々の出逢いと、彼らが遭遇する数々のハプニングを描くファンタジックなラブコメ小説。果たして二人は結ばれるのか…。私自身も京都在住時によく通った古書店の名前も出ていて懐かしかった。巻末掲載の羽海野チカによる解説代わりのファンアートが可愛いらしくて素晴らしくて必見!
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yama
ネタバレ仮に日本と世界の作家たちがカップ焼きそばの作り方を綴ってしまったら…文豪たちが人生の喜怒哀楽を描くあの文章、あの文体でもって、ジャンクさ極まるカップ焼きそばの説明書きを書けば、それは滑稽なこと間違いない。村上春樹や村上龍などが面白いのだが、中でもフィッツジェラルドの「ぼくの湯切りテクは最強だった」には笑いが堪えられなかった。百田尚樹にカップ焼きそばの作り方を語らせながら朝日新聞と左翼への攻撃をさせるなど芸の細かいものもある。また柄谷行人、吉本隆明、落合陽一ら思想家のものはとにかくシュール。企画勝ちの一冊。
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yama
ネタバレネガティヴの度が過ぎるカフカの名言を読んで元気になろう!という本。「生きることは、たえずわき道にそれていくことだ。本当はどこへ向かうはずだったのか、振り返ってみることさえ許されない」とか言われても読者は笑うしかない。ネガティヴさも限界突破すれば思わず笑ってしまうものであることを逆手にとった好著。私もたっぷり笑った。なお編者による翻訳はいわゆる超訳もあるとのこと。しかしカフカの言葉から構成される自己啓発書とは、発想が飛んでいて驚いた。
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読書データ

プロフィール

登録日
2016/03/09(3566日経過)
記録初日
2016/03/19(3556日経過)
読んだ本
1153冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
292135ページ(1日平均82ページ)
感想・レビュー
1149件(投稿率99.7%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
https://ameblo.jp/to7d/
自己紹介

落語探偵です。昭和の名人たちのCDを聴き、各地の落語会に出没しています。今は亡き立川談志師匠・古今亭志ん朝師匠が特に好きです。囲碁・将棋・文学・映画も愛しています。落語探偵ブログ( https://ameblo.jp/to7d/ )もやっていますが、最近は更新が滞りがちです。読書メーターは字数制限が厳しいので、敬語や丁寧語は使いづらく、荒っぽい表現となることも多いのですが、よろしくお願いいたします。

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