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2024年3月の読書メーターまとめ

yama
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感想・レビュー
20
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1747ナイス

2024年3月に読んだ本
20

2024年3月のお気に入り登録
1

  • 中玉ケビン砂糖

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • 轟直人
  • 中玉ケビン砂糖

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

yama
ネタバレ自分の恋心について決して正解にはたどり着けない自問自答を繰り返す主人公たちの姿を描く青春小説。川本かずらは同じ2年生で図書委員の武市大地と仲が良い。だが、大地が後輩の上森あゆみと付き合い始めたことを知り動揺し、さらにかずらは同じ図書委員の藤枝高広から告白され…。恋に悩む高校生たちの姿がほほ笑ましい。第1章と第3章がかずら、第2章が高広、第4章(相当)があゆみ、と章ごとに語り手が変わるのも面白い。続きが楽しみ。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

yama

寒暖差の激しかった2月、私は背中や腰を冷やしてしまい、横になっている状態から起き上がった時にギックリ腰になり、一時的に読書どころではなくなりました。今は整形外科・リハビリに通っています。みなさんどうぞご自愛ください。3月は読書ペースを上げたいです。2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:26冊 読んだページ数:6040ページ ナイス数:2266ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/661569/summary/monthly/2024/2

宵待草
2024/03/09 11:27

yamaさん こんにちは 今ほど拝見しました!🙏 腰痛は辛いですよね!😓 呉々もお大事に願います!💫 3月もどうぞ、宜しくお願い致します!✨ 宵待草

yama
2024/03/09 13:21

宵待草さん。ありがとうございます。当分整形外科へリハビリで通院し、理学療法士先生の指示に従ってストレッチと筋トレの日々になります。まだ寒い日が続きますのでご自愛ください。m(_ _)m

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2024年3月の感想・レビュー一覧
20

yama
ネタバレ女性書店員たちが店舗閉鎖の危機に立ち向かい奮闘する姿を描くお仕事系エンタメ小説の傑作。/とある書店チェーンの吉祥寺店副店長の理子はことあるごとに部下の亜紀と感情的に対立していて、激しい罵り合いもしばしば。そんな中で理子は店長に昇進するが、書店本部は半年後の吉祥寺店閉鎖を言い出して…。/物語の後半、店の危機を契機に理子は自己を改め部下たちの意見も聞き入れるようになり、亜紀をはじめとする店員たちも一丸となって売り上げ増進に奮起するところからはラストまで一気読みしてしまった。登場人物たちのリアリティ、→
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yama
ネタバレ39歳のポールは夫と離婚し、少し年上で浮気性のロジェという中年の恋人と付き合いながら、ショーウィンドーデザイナーとして仕事をしているが、15歳年下のイケメンであるシモンに言い寄られ、やがて二人は関係を持ち…。パリの街を舞台に、孤独な心を持て余した男女が幸福か何かを求めてさまよい、彼らの複雑で曖昧な心情が縺れる様子を描く恋愛小説。読後に気怠さが残る。
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yama
ネタバレ中国の古典に親しみ西洋の近代文学を吸収する中でキリスト教も学んでいた芥川龍之介。そんな彼が近世初期に日本に渡ってきた「切支丹」に帰依した人々の姿を若干奇抜にも思える解釈を加えて描いた切支丹物13篇。今回は大半が再読であったが、キリスト教を素直に吸収するのではなく独自に咀嚼し解釈して消化吸収してしまう日本人に愕然とする宣教師を描く「神神の微笑」、殉教死直前で思い留まり転向を表明した親子を芥川が逆説的に解釈する「おぎん」などが印象的だった。
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yama
ネタバレディストピア小説。メイヤー農場の家畜たちが反乱を起こして酒浸りの牧場主ジョーンズを追放し、自分たちで「動物農場」を名乗り、動物は平等という理念の下で自主管理生産を開始するが、やがてリーダー格のブタが特権階級さらには独裁者となり…というスターリン主義体制・社会主義批判の寓話。反乱の首謀者であるブタのメイジャーはレーニン、メイジャー亡き後リーダー格のブタとなるスノーボールはトロツキー、やがて独裁者のブタとなるナポレオンはスターリンがモデルで間違いなかろう。また動物農場で次々と起きる事件・混乱はソ連史そのもの→
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yama
ネタバレ生老病死、愛別離苦、求不得苦といった四苦八苦で苦しんだ末に仏陀に帰依した尼僧たちが、どのような修行をし、どのような悟りを得たのかについて述べた詩句集。苦しみの思いから離脱し、喜びに至った境地について、歓喜を持って詠う。言い寄ってきた男を追い払うために自分の眼球を抉り出して男に渡したというニバー尼の激しいエピソードはインパクト大であるが、欲望を抑制することの大切さを滔々と語る尼僧が多い印象。欲望に駆られて苦しむということは仏陀の時代のインドでも、現代の日本でも本質は変わらないものだと実感する。
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yama
ネタバレ空間経験を堪能するための京都案内の書。仏像や宝物を鑑賞するピンスポット観光ではなく、歩いて回って眺望や景観を楽しむユニークな京都ガイド。なので銀閣寺の夜の庭、哲学の道、白川沿いの道、きぬかけの道、上賀茂神社の楢の小川、大田神社裏道、東山トレイル、などが紹介されている。自転車による鴨川河川敷北上ルートの紹介がよい(私は出町橋から九条大橋まで自転車で河川敷を猛スピードで南下したことがありますがとても楽しいです)。寺院は青蓮院庭園、河井寛次郎記念館中庭、龍安寺方丈南庭、妙心寺境内、大徳寺界隈など、→
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yama
ネタバレキューバ・ハバナ湾の漁師サンチャゴは長期の不漁に苦しむも、少年マノーリンの助けも得ながら船を出し続ける日々。そしてある日、超大型のカジキマグロが鉤に掛かり、サンチャゴと獲物との死闘が始まる…。/この福田恆存訳は老人とカジキマグロとの長時間に渡る闘いの熱量や濃密さを引き出す名訳だと感じた。以前岩波文庫版で読んだ時よりも訳文の線が太くてインパクトが強い。また巻末の訳者解説では20世紀前半のアメリカ文学・ヨーロッパ文学各々の到達点・限界点についての個人的見解と訳者のアメリカ文学に対する不満とが述べられていて、→
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yama
ネタバレいわゆる戦後民主主義に懐疑的な保守派の評論家・福田恆存による幸福論。お説教調の文体で「貧乏人に生まれたものが金持ちのように大事にされることを望んではいけない」「不具者が健康人のように扱われぬからといって、世間を恨んではならぬ」「現実の世界では人間は不平等」などと激辛なリアリズムを読者に突き付ける(人によってはもうこれで驚愕して読むのを止めるはず…)。そして、先々の幸不幸は分からないが自分の流儀で生きること、失敗しても他者のせいにしないこと、自分や人間を超えるより大いなるものを信じること、等を説く。→
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yama
ネタバレ脱力系文学。とんでもない程にくだらないのだが、間違いなくクセになる1冊。著者が喫茶ルノアールに通い、店内で過ごしながら見聞きしたことから繰り広げられる妄想が、1話3〜4ページで描かれる。どこからどこまでが経験で、どこからが妄想なのかの区別も曖昧なのだが、読んでいるとたちまち《せきしろワールド》に引き込まれる。「この著者、大丈夫なんやろか?」と読んでいて心配になるエピソード、いや妄想の乱れ打ち。そして人畜無害な笑いの後にやってくる脱力感…。読み切って特別な感動や感激がある訳でもなく→
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yama
ネタバレ治療法のない難病で余命10年を宣告された二十歳の茉莉(まつり)。彼女は幼い頃から周囲に気を遣い、自分の感情を押し殺して生きてきた。発病後は生きることへの諦念から、死に対する恐怖も薄れて、ただただ時間をやり過ごす日々。何気なくコスプレを始め、イラスト・マンガを描き、恋愛はせずに10年後を目指そうとするが…。余命をしっかり生きようとする中で、健康な他者に嫉妬し、葛藤し、どこかで抑えていた怒りを爆発させ、しかし遺される人々への思いやりも忘れない茉莉の姿に、痛々しさを感じながらも感銘を受ける。→
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yama
ネタバレ「抱かれることは、美しいこと」…歌人俵万智と作詞家荒木とよひさとの不倫関係の…ではなく、俵が詩人、荒木が妻子ある脚本家に扮して、秘め事としての手紙のやりとりを行うという架空の往復書簡集。共鳴する精神が綴るラブレターを読むと、二人の関係において身体の関係はほんの数パーセントに過ぎず、大部分はお互いを愛しみ合う想いであることが伝わってくる。仮想・架空のやりとりとはいえ、俵も荒木も心の中では超えてはいけない一線を何度も超えたのではなかろうか。
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yama
ネタバレイプセンが描いた19世紀末ノルウェイ人の病は21世紀の日本人にも通ずる近代人の宿命的な病でもある。美人で魅力的だが、それ以外は平凡で特に優れた能力もなく、だがしかしプライドだけは高くて、常に他者より上に存在したくて、他者の成功に嫉妬せずにはいられないヘッダ。家柄を自慢し、夫を小馬鹿にしながらも、実は臆病者であり、夫のライバルとなる元彼の男性が再び彼女の前に現れると、夫の出世によって自分を満たすために、元彼とその恋人とを陥れようと画策し…。そしてその挙句の果てに…。世のため人のために生きる道を見出せずに、→
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yama
ネタバレ原始社会から近世末期・江戸時代の終わりまでの日本の文化史についての概説。情緒的な表現を徹底的に排し、土台・上部構造論に基づく上部構造としての文化についての分析と記述が中心となっている。各々の文化的創造物の積極面と消極面と両面を公平の評価したり、例えば『源氏物語』について当時の婚姻制度である妻問婚、貴族の脱官僚化、荘園の間接管理化などの社会の構造による貴族の意識と役割の変化が作者や作品にどのように反映されているのかについて論ずるなど、歴史への理解が進む内容(この部分だけでもNHK大河ドラマ鑑賞の参考と→
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yama
ネタバレ1989年から90年にかけて小説家司馬遼太郎とと日本文学研究者ドナルド・キーンとの間で交わされた対談。戦後直後に一時的に見られた「近世=鎖国=暗黒時代」論が終わり、「鎖国は日本にとって有益であった」「出島に来ていた欧州人は徳川幕府を賞賛していた」「近世日本の文化は世界的に認められていた」という視点から、江戸期の井原西鶴、近松門左衛門、平田篤胤、松尾芭蕉らや、明治期の夏目漱石、森鴎外、福沢諭吉らを具体的に取り上げて、江戸期鎖国下での日本人の諸外国への好奇心、明治期の西洋文化の積極的な受容について語り合う。→
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yama
ネタバレ人気歴史小説家とアメリカ人の日本文学研究者との間で交わされた日本文化にまつわる異例の対談。外国文化の受容における「唐めきたり」、「ますらおぶり」と「たおやめぶり」、空海の天才ぶりと一休の魅力、理解不能な足利義政、封建制下での忠義と裏切りが「生きて捕虜の辱を受けず」を生んだこと、日本のモラルの根拠は世間体であり神あるいは宗教にはないこと、江戸時代における神道・儒教・仏教の同時信仰、芭蕉は普遍的で外国人にも理解・共感される、近松は特殊的で外国人には理解不能、本居宣長は不自然…と話題は多岐に渡る。→
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yama
ネタバレ甘酸っぱさ100%の青春小説第三弾。高校3年生の2学期となり図書委員会を引退したメンバーは受験勉強に勤む日々。そんな中、川本かずらは同じクラスのモテ男で武市大地と同じ部活の小嶋君から告白されたことを契機に、自分は藤枝高広が好きなことを自覚し、大地は微妙な気持ちとなり、高広は焦り…とみんなの気持ちが錯綜し…。前半はかずらと大地の目線パートが交互に展開する「トモダチと恋ゴコロ」、後半はかずらと高広をくっつけようと画策するかずらの友人・壬生っち目線の「女のトモダチ」。図書委員会メンバー諸君の受験の結果、→
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ネタバレ「職業芸術家は一度亡びねばならぬ/誰人もみな芸術家たる感受をなせ/個性の優れる方面に於て各々止むなき表現をなせ/然もめいめいそのときどきの芸術家である…」といった激しいアジテーションをも行う宮沢賢治…。良く知られた童話や詩以外の側面について、全集に収められている絵画や若き日の短歌、童謡、散文、手紙、創作メモ、学生に演じさせた劇の脚本、小説などからその一部を精選している。農学校での実習を素材にした静かな散文「台川」「イギリス海岸」。生き方に迷う中での家族や友人に宛てた書簡類。険しさの漂う宗教詩→
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ネタバレ恋や進路に心が揺すぶられる高校生たちの姿がむず痒くて仕方のない青春小説の第二弾。図書委員長の「ワンちゃん」こと岸本一。高校2年3学期の進路志望で農業を継いでほしい祖父と対立し、年に一度の図書室のワックス掛けを無事に指揮し終え、顧問で司書の牧田先生に恋をしては、先生が意外にもパンクロック好きであることを知ってしまい衝撃を受け…というワンちゃんの「委員長の初恋」。動揺するワンちゃんを不思議に思いながら、一度告白してフラれた川本かずらとの関係が3年生になったら切れるのではという不安に駆られてドタバタする→
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yama
ネタバレ「ダークマター」「暗黒エネルギー」「ワームホール」といった言葉を聞くと中二病が疼くが、これらは全て現代の天文学・宇宙論の概念である。本書は138億年に渡る宇宙の歴史について数式などは使わずに、アインシュタインの特殊相対性理論&一般相対性理論から、宇宙膨張、ビッグバン、素粒子のこと、インフレーション理論、ビレンキンの無からの宇宙創成論、ホーキングの無境界仮説、等を一気に解説する。イラストも多くはないが、とりあえずざっくりとした理解が得られる。とはいえ「宇宙は無から生まれた」「宇宙は《果ての無い場所》で→
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yama
ネタバレ自分の恋心について決して正解にはたどり着けない自問自答を繰り返す主人公たちの姿を描く青春小説。川本かずらは同じ2年生で図書委員の武市大地と仲が良い。だが、大地が後輩の上森あゆみと付き合い始めたことを知り動揺し、さらにかずらは同じ図書委員の藤枝高広から告白され…。恋に悩む高校生たちの姿がほほ笑ましい。第1章と第3章がかずら、第2章が高広、第4章(相当)があゆみ、と章ごとに語り手が変わるのも面白い。続きが楽しみ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/03/09(2970日経過)
記録初日
2016/03/09(2970日経過)
読んだ本
865冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
218425ページ(1日平均73ページ)
感想・レビュー
860件(投稿率99.4%)
本棚
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性別
外部サイト
URL/ブログ
https://ameblo.jp/to7d/
自己紹介

落語探偵です。昭和の名人たちのCDを聴き、各地の落語会に出没しています。今は亡き立川談志師匠・古今亭志ん朝師匠が特に好きです。囲碁・将棋・文学・映画も愛しています。落語探偵ブログ( https://ameblo.jp/to7d/ )もやっていますが、最近は更新が滞りがちです。読書メーターは字数制限が厳しいので、敬語や丁寧語は使いづらく、荒っぽい表現となることも多いのですが、よろしくお願いいたします。

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