その男の正体は……なんと……なんと、ラモン・メルカデル! トロツキー暗殺の罪でメキシコに20年間投獄され、出獄後勲章はもらったけどスターリン時代はとっくに終わってて、プラハで「プラハの春」を体験し、また旧ソ連に戻って、最後はキューバで肺癌で死ぬ。ボルヘス『悪党列伝』に出てきてもおかしくないキャラだ!
たとえば「by hand」って言葉には「手作りの」という意味があって、子供に関しては「手塩にかけて・手づから」という日本語が使われるんだけど、ディケンズ『大いなる遺産』以来それは「手で(殴って)」という意味も持つようになったらしいのね。だから掛川恭子訳だと「手塩にかけて」と「塩をかけられて育てられて」みたいな対比語を使って訳してる。無理はありますけどね。
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フィクションとしてはもっと滅茶苦茶に書けそうだけど、たぶんそれは小林信彦が書きたかった話じゃないんだろう。