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2024年9月の読書メーターまとめ

るみえーる
読んだ本
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読んだページ
3166ページ
感想・レビュー
9
ナイス
62ナイス

2024年9月に読んだ本
9

2024年9月のお気に入られ登録
1

  • ハブ君

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

るみえーる
失業中の男が新雑誌を立ち上げて、マルチタレントとしてテレビ・週刊誌方面で有名になって、会社を辞めて鬱になる1960年代前半(1962年暮れぐらい)までの話。ライトノベル5冊読むぐらいの時間がかかってしまった。当時の東京とか食べ物屋その他に関する描写が細かいので、せっせとメモ取ってたのね。ところで1962年夏と言えば、映画『アメリカン・グラフィティ』の年なんだけど、あの映画で扱われるヒット曲って微妙に当時のものじゃなくて数年前のものが中心なんだよなー。
るみえーる
2024/09/25 23:05

フィクションとしてはもっと滅茶苦茶に書けそうだけど、たぶんそれは小林信彦が書きたかった話じゃないんだろう。

が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
9

るみえーる
大森望の本で「亜麻色の髪ってどんな色、ってことが知りたくなったらこの本を読め」と書いてあったので読みました。本の2/3ぐらいがイーディ・セジウィックっていうウォーホルの映画モデルの美人さんに関する愛の話だった。いやそんなに多いわけはないんだけどね、なんとなく。亜麻色の髪の秘密と、小麦色の謎はとりあえずわかった気になれる。それよりも面白いのは、旧ソ連・レニングラードの特別閲覧室で、他の研究者が真面目に読んでいる中、禁断のトロツキーの書物などをゲラゲラ笑いながら手にしている「カラスコ」と名乗る男の話。
るみえーる
2024/09/30 01:31

その男の正体は……なんと……なんと、ラモン・メルカデル! トロツキー暗殺の罪でメキシコに20年間投獄され、出獄後勲章はもらったけどスターリン時代はとっくに終わってて、プラハで「プラハの春」を体験し、また旧ソ連に戻って、最後はキューバで肺癌で死ぬ。ボルヘス『悪党列伝』に出てきてもおかしくないキャラだ!

が「ナイス!」と言っています。
るみえーる
これの後に「自作自注最終版」も出てるんだけど、自分はKindleで読みました。日本近代文学館とか東大閥とか、嫌いなものを言ってるわりに「関西大学の講師に桂文珍を選んだのは俺」とか、向井敏・開高健その他の身内閥の推しが権威主義的なのが滑稽。なんでこの人はあの人・人たちを憎んでいるのか、動機みたいなものを推測して見たくなるのよね。村上春樹に原稿断られてから悪口書くようになった安原顯とかあるからね。映画の試写会が特別ではなく一般試写会だったので悪口書く映画評論家とかね。
るみえーる
2024/09/30 00:08

やはり仲間で褒め合いをぐるぐる回してた丸谷才一みたいな生きかたのほうがメリットあるよなー。

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るみえーる
失業中の男が新雑誌を立ち上げて、マルチタレントとしてテレビ・週刊誌方面で有名になって、会社を辞めて鬱になる1960年代前半(1962年暮れぐらい)までの話。ライトノベル5冊読むぐらいの時間がかかってしまった。当時の東京とか食べ物屋その他に関する描写が細かいので、せっせとメモ取ってたのね。ところで1962年夏と言えば、映画『アメリカン・グラフィティ』の年なんだけど、あの映画で扱われるヒット曲って微妙に当時のものじゃなくて数年前のものが中心なんだよなー。
るみえーる
2024/09/25 23:05

フィクションとしてはもっと滅茶苦茶に書けそうだけど、たぶんそれは小林信彦が書きたかった話じゃないんだろう。

が「ナイス!」と言っています。
るみえーる
字幕翻訳者(字幕屋)として、というか字幕エッセイストとして著名な著者による苦労話。1秒4字が原則の字数で、なにをどうけずるか(増やすかということはまずない)という大変な仕事を、1/24秒単位で台本と映像を見ながら調整する職人さん。職人なので映画が大ヒットしても別に翻訳料が印税的にドバッと入るわけではない。個人的には映画『エデンの東』の字幕を、ジェームズ・ディーンは弟じゃなくて兄なのに、って訳し直した話で知ってる。でももう8年前、56歳で亡くなってたんだな。
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るみえーる
十数年前に新編として出た翻訳者でブックレビュアーな著者による、SF翻訳周辺に関する話。この本が出てからだいぶ経つのに、新しい翻訳者は出てこない。出てきているのかもしれないけど、誰もSFなんか読んでないから金にならない。しかし連載中に一番面白かったフェミニズムSF批判(という時代があったんです)とか、仁賀克雄の翻訳をボコボコに叩いた回がないじゃないか。いろいろ事情があるんでしょう。矢野徹の翻訳に関しては一言も触れてない、とかね。なおこの本を読んでもSFの翻訳者には多分なれそうにないかな。
るみえーる
2024/09/23 22:24

今のSF翻訳業界は、10人の訳者が3000人の読者のために訳してる、ぐらいの規模になっちゃってるかな。映画化とかベストセラーはあるんですけどね。

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るみえーる
『赤毛のアン』の副読本として、薄いけれども目を通していたほうがいい一冊。アンの友だちのダイアナって名前が異教的だとか、ダイアナのおばさんのミス・ジョゼフィンが江戸っ子っぽい語り口だとか、隣人のリンド夫人が政治的には意外に進歩派だとか、確かにちゃんと読めばそうなんだよな、とハッとする。現在比較的入手可能な3人の訳者(村岡花子・松本侑子・掛川恭子)の訳しかたにも気づかされて、ネトフリの〚アンという名の少女〛の◯◯ぶりに呆れた人には特におすすめ。むしろ感動している◯◯な人のほうに、かな。
るみえーる
2024/09/06 23:26

たとえば「by hand」って言葉には「手作りの」という意味があって、子供に関しては「手塩にかけて・手づから」という日本語が使われるんだけど、ディケンズ『大いなる遺産』以来それは「手で(殴って)」という意味も持つようになったらしいのね。だから掛川恭子訳だと「手塩にかけて」と「塩をかけられて育てられて」みたいな対比語を使って訳してる。無理はありますけどね。

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るみえーる
1960年代後半から2021年末ぐらいまでの、ライトノベルの流れを手際よく紹介しているガイド本、とでもいうのかな。読み終わった印象は、◯◯年には◯◯が刊行された、累計部数は◯◯万部、という数字ぐらいしか記憶に残らない。少女小説とかエロ系ライトノベルとか、ウェプ小説発表の場の多さとか(自分はカクヨムとなろうぐらしか知らない)、周辺も含めて勉強になった。この本刊行後3年ぐらい経って変わったのは、Vtuberを含む配信ネタの扱いですかね。異世界ものや学園もので新潮流と言えるほど流れを変えてるのはでてましたっけ。
るみえーる
2024/09/05 21:06

ギャルゲーの全体的な衰退と、スマホゲーの物語性のゆるさが気になるところなんだよなー。3年以内の流行りそうな話だったら「AIとの悲恋系」とかあるかなー。

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るみえーる
隔離されている城壁都市における4つの犯罪と、それを4人の能力者(バケモノという語が使われてる)の能力で解決する異世界・異能ミステリー。事件の関係と各キャラのオーバーテンプレな性格・能力つけにちゃんと意味があるのはまとまりのよさとして楽しめた。各犯罪における動機や能力の使いかたに関しては、作者がわざとそうしてるんじゃないのか、と思えるくらい普通。なんか能力バトルより肉体バトルのほうが描写も展開もうまいように思えるので、どうも作者の自分に関する描写力を勘違いしているような気もする。
が「ナイス!」と言っています。
るみえーる
歌で戦うヒロインとポストアポカリプスの世界。砂漠を走るヒロインによる、世界と物語のつかみはオーケーなんだけど、この人は汗かかないんだな。テーマおよび作者が間違った世界と感じているような世界の描写はテーマ先行しすぎていろりろとっちらかってるかな。歌を含むパフォーマンスの描写は、歌詞も含めてほぼ皆無なのは別に許容内なんだけど(そういうアイドルものって小説ならOKかもな、みたいな。銃撃戦や格闘戦と同じようなもの)、読んで喜怒哀楽の情が起こらないのはどうもあかんね。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/06/16(3081日経過)
記録初日
2016/07/11(3056日経過)
読んだ本
1487冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
466727ページ(1日平均152ページ)
感想・レビュー
1484件(投稿率99.8%)
本棚
0棚
外部サイト
自己紹介

これは主にライトノベル感想用のアカウントです。アイコンは「化け猫アイコンメーカー」で作成しました。「図書館から」「ブックオフから」と、著者に益が還元されない方法で読書していることを公言しておられるかたはご容赦ください。

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