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2024年10月の読書メーターまとめ

アキ
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感想・レビュー
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1741ナイス

2024年10月に読んだ本
16

2024年10月のお気に入り登録
7

  • 名古屋ケムンパス
  • Nao023
  • Yuri
  • のえる
  • 葉々
  • 新平
  • 学生

2024年10月のお気に入られ登録
7

  • 名古屋ケムンパス
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

アキ
読み友さんのレビューを見て読みました。「お葬式」「マルサの女」の映画監督のイメージがあるが、この本が出版された1960年代にヨーロッパで俳優をして生活していたとは知りませんでした。サラッと述べている内容がなんとも粋で外連味がない。まだ日本人が少なかった時代に精一杯の背伸びをして欧州の名優たちと役を張っていた姿が透けて見えます。実体験や見聞きしたエピソードがどれも日本では味わえないものばかり。大江健三郎や三船敏郎との交友も興味深かったです。表紙のイラストも本文の挿絵も筆者のもの。多才な方だったのですね。
青いうさぎ号
2024/10/09 07:58

共読み嬉しいです\( ˆˆ )/✩「なんとも粋で外連味がない」とは、言い得て妙ですね!伊丹十三さん、今のご時世を見たら、どんな本を書かれたでしょう…と思えてなりません。

アキ
2024/10/09 10:26

青いうさぎ号さん、共読み、コメントありがとうございます!今でもダンディーなお姿が目に浮かびます。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

アキ

ナイス&コメントありがとうございます。先月は、夏目漱石「草枕」を何十年か越しに読み終えたのが印象に残っています。「新版・森林浴」を読んで赤松自然休養林で森林浴してきたのも良かったです。今月はスペイン関連本に終始するつもりです。2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:24冊 読んだページ数:4680ページ ナイス数:2450ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/695463/summary/monthly/2024/9

ナイス&コメントありがとうございます。先月は、夏目漱石「草枕」を何十年か越しに読み終えたのが印象に残っています。「新版・森林浴」を読んで赤松自然休養林で森林浴してきたのも良かったです。今月はスペイン関連本に終始するつもりです。2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:24冊 読んだページ数:4680ページ ナイス数:2450ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/695463/summary/monthly/2024/9
青いうさぎ号
2024/10/05 21:23

いつもながら幅広く、豊富な読書量。素晴らしいです。いつも刺激を受けています。赤松自然休養園、行ってみたいです!『ともぐい』が共読みでした😊今月もよろしくお願いします✨

アキ
2024/10/06 05:11

青いうさぎ号さん、いつもコメントありがとうございます!こちらこそ、共読みを楽しみにしております!今月もよろしくお願いします(^^)

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
16

アキ
レコンキスタとは、一般に711年ムスリムにより侵入されたスペイン領域の奪還と言われているが、中世の当事者らはレコンキスタという語を使っていない。近世スペインという国家を形成する上でレコンキスタ神話を編み出した。当時の社会情勢をイベリア半島だけでなく、中東やローマ教皇も含めて解読している。異端審問制も同じ頃に開始された。イベリア半島ではキリスト教、ユダヤ教、イスラームの距離が近く、それ故に複雑な要素が絡んでいたことを知った。現代スペインにも通じる歴史のあり様を、単純化する危険性を戒めるメッセージ性を感じた。
が「ナイス!」と言っています。
アキ
プラド美術館で「フェルナンド七世像」を見た。そして「わが子を喰らうサトウルヌス」をはじめとする「黒い絵」も見た。しかし、生涯2000点もの作品を残し、80歳にもなりボルドーへ亡命し、尚「おれはまだ学ぶぞ」とデッサンに詞書したゴヤの絶筆「ボルドーのミルク売り娘」の絵の前で感慨に耽ることとなった。著者はこの長い評伝を終わらせるに当たりゲーテの言葉を引用して締めくくる。「永遠にして女性的なるもの、われらを引きて昇らしむ」まことに見事な幕の引き方である。橋本治の「ひらがな日本美術」と語り口が似ていると感じた。
が「ナイス!」と言っています。
アキ
バルセロナの強みは、ラ・マシアで同じ戦術のトレーニングを若い頃から受けているため、どの選手が出ても戦術理解度が高いこと。今シーズンからバイエルン・ミュンヘンで6冠を成し遂げたハンジ・フリックが規律と走力を要求しオフサイドラインの徹底から守備も立て直し、ラ・リーガでレアル・マドリードを引き離し独走状態である。クラブの財政難から21年夏にメッシを手放してから補強も十分出来ず、今シーズンはダニ・オルモを獲得しただけだが、17歳ヤマルをはじめ若い選手が躍動している。今年は強いバルサの復活でラ・リーガが面白くなる。
が「ナイス!」と言っています。
アキ
「フォーブ」によると、世界で最も資産価値の高いフットボールのクラブのランキングで、3年連続でレアル・マドリードがトップに輝いた。2023-2024シーズンは国内リーグはもとより、チャンピオンズリーグで通算15回目の優勝を成し遂げた。「レアル・マドリードは国境を超えた存在だ」と表現したペレス会長は、2000年に就任してからクラブのグローバル化を推し進めた。今年はサンティアゴ・ベルナベウの改修工事が完了し、遂にキリアン・エムバペ9が加入した。ヴィニシウス7、ベリンガム5、ロドリゴ11の活躍も楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
アキ
土耳古のスタンブールで下宿人エフェンデイたちの交流の物語。英国人のディクソン夫人、獨逸人のオットー、希臘人ディミィトリス、土耳古人ムハンマド、そして日本から来た村田。それぞれ信じる神が異なり、その神とは人とは違った形のありようにすぎないのだ。ディミィトリスが言ったセネカの言葉「私は人間である。およそ人間に関わることで私に無縁なことは一つもない」を村田は帰国しても忘れることはない。デイスケ・ガウデーレ「楽しむことを学べ」土耳古で知った友人からのメッセージを、ケマル・パシャの成し遂げた革命を知り、思い起こす。
が「ナイス!」と言っています。
アキ
「着衣のマハ、裸のマハ」から「巨人」に至るまで、ゴヤの絵画を参照しつつ、スペインの社会の変遷を知ることが出来る。ナポレオンのスペインに対する的確な戦略と民衆の抵抗。フェルディナント7世の無能さと、戦争で勝ち取った憲法への民衆の戸惑いと流された多くの血。1808年5月2日はスペインにとって近代化への忘れられない日となった。ゴヤの立ち位置は、宮廷主任画家でありながら、民衆を描く稀有な存在となる。ロンドンナショナルギャラリーで盗難に遭ったウェリントン公爵の肖像画が、なぜロンドンにあるのか理由がよくわかった。
が「ナイス!」と言っています。
アキ
図像による政治的効果に関する5編の試論。第5試論「剣と電球-《ゲルニカ》読解のために」のみ読了。1937年7月パリ万国博覧会スペイン館の壁画を描くことを受諾したピカソは当初画家とモデルがテーマのデッサンを描いていた。4月26日ドイツの空爆部隊がバスク地方のゲルニカの空爆を行い二千人の犠牲者を出した。ゲルニカは6月に制作を終え7月に展示された。ファシズム不在の反ファシズム絵画として最も有名なゲルニカにおける牝牛は野獣性を、馬は人民を表しており、折れた剣、倒れた兵士だけでなく、三角形を形成する構図に言及する。
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アキ
大高保二郎「ベラスケス」岩波新書と同じ内容だが、カラーの絵画があり理解しやすい。真作約120点のうち50点はプラド美術館所属。1600年代はじめはマニアリズムからバロックへ芸術の流れが転換した時期。セビージャでパチェーコに師事していた頃のボダゴンの名作「セビージャの水売り」は現在ロンドンにある。弱冠23歳でフェリペ4世付きの宮廷画家となってから肖像画と物語画が多くなった。とりわけ17世紀のアルカサルの中で矮人の肖像画を生き生きと描くまなざしは現代にも通じる公平さがある。スペインを代表する偉大な画家。
Sally
2024/11/05 06:02

宮廷肖像画でさえ人の目を惹きつけて離さないベラスケスがもし、宮廷に縛り付けられてなければどんな作品を描いたのか?をよく考えます。彼の生涯を俯瞰できる一冊、ぜひ読んでみたいです。

アキ
2024/11/05 07:16

Sallyさん、同感です。ベラスケス本人の絵画についての言及が残されていないので謎が多いですよね。謎が多いからこそ想像する楽しみが生まれます。先月プラド美術館で実物に会いに行ってきました。

が「ナイス!」と言っています。
アキ
ベラスケスの書簡はすべて事務的なもので、絵画論を含めて自らの作品について残された記述はない。死の8ヶ月前にサンティアゴ騎士道修道会のメンバーとなり正式に貴族となったが、近年の研究で改宗ユダヤ教徒の血統であったことがわかった。モンテーニュもスピノザも同じくコンベルソの家系であった。フェリペ4世から絶大な信頼を置かれて王室画家と王宮配室長を兼務し、多忙な中真作120点が残された。マネに画家の中の画家と呼ばれたセビージャ生まれのベラスケスの記念塔はマドリードにある。プラド美術館で赤い十字章を見てから訪れよう。
が「ナイス!」と言っています。
アキ
ゴヤの生涯のうち40歳から56歳頃までが第Ⅱ巻である。ゴヤにとっては貧乏な絵描きから宮廷画家となり、そして這い上がって来たところで聾となる。47歳、働き盛りの時にである。しかし、1797年「アルバ公爵夫人像」を完成させる。主席宮廷画家となっても版画集「気まぐれ」を発売し、1800年「カルロス四世家族図」が数少ない宮廷の仕事のひとつであった。そしてフランスでは革命が起こり、その余波がスペインにも及ぶことになる。スペインの激動の政治、社会とゴヤの成り上がり人生が相まって、ゴヤの描く絵画の解説も詳しい良書です。
が「ナイス!」と言っています。
アキ
フラメンコに魅せられてセビージャに移住した程思い入れがある著者の主催するエルスール財団でのスペインとフラメンコに関する講義をまとめたもの。エルスールとは個人的に一番好きな映画ビクトル・エリセ・アラス監督の「エル・スール(El Sul)」に因んでいる。映画では触れられていないが、原作では主人公エストレーリャがセビージャに着いて、亡くなった父の面影を辿る。今回のスペイン旅行で北のバスク地方と南のアンダルシア地方を首都のマドリードから巡る予定なので、南への憧れを示す映画エル・スールを旅行後に再鑑賞しようと思う。
が「ナイス!」と言っています。
アキ
アトリビュートやアレゴリーなど西洋絵画にはお約束が多い。特に美女の裸体を描く依頼主の言い訳に使われてきた気もしないではない。ボッティテェルリ「ヴィーナスの誕生」には薔薇を、「パリスの審判」には黄金のリンゴ、ジェラール「プシュケとアモル」には蝶を配して、神話を示している。母乳もメタファーになるのは笑えます。プラド美術館「聖ベルナルドゥスと聖母」ではマリアの乳から白髪の老人の口に一直線に母乳が飛び込んでいます。ゼウスが息子にヘラの乳を吸わせ、その乳が天上に行くと天の川となり、下界に行くと百合ができる、らしい。
が「ナイス!」と言っています。
アキ
主にヨーロッパとアメリカの23の図書館を取り上げて、その成り立ちと歴史を豊富な写真と共に紹介しています。ニューヨーク公共図書館は昨年行きましたが、とても大きくてゆっくり本を読む心の余裕はありませんでした。ヨーロッパでは修道院図書館が多く見られ、修道士たちの写本がそもそもの始まりだと知りました。スペインの王立エル・エスコリアル修道院図書館は、フェリペ2世がフランスに勝利した後に、マドリードの北に作ったもの。1586年に聖別され、1654年に完成した。ベラスケスもここに多くの絵画を購入し装飾したのでしょう。
が「ナイス!」と言っています。
アキ
読み友さんのレビューを見て読みました。「お葬式」「マルサの女」の映画監督のイメージがあるが、この本が出版された1960年代にヨーロッパで俳優をして生活していたとは知りませんでした。サラッと述べている内容がなんとも粋で外連味がない。まだ日本人が少なかった時代に精一杯の背伸びをして欧州の名優たちと役を張っていた姿が透けて見えます。実体験や見聞きしたエピソードがどれも日本では味わえないものばかり。大江健三郎や三船敏郎との交友も興味深かったです。表紙のイラストも本文の挿絵も筆者のもの。多才な方だったのですね。
青いうさぎ号
2024/10/09 07:58

共読み嬉しいです\( ˆˆ )/✩「なんとも粋で外連味がない」とは、言い得て妙ですね!伊丹十三さん、今のご時世を見たら、どんな本を書かれたでしょう…と思えてなりません。

アキ
2024/10/09 10:26

青いうさぎ号さん、共読み、コメントありがとうございます!今でもダンディーなお姿が目に浮かびます。

が「ナイス!」と言っています。
アキ
600ページを越える大判の美術書。プラド美術館の470点の絵画を時には見開きで、また細部を拡大して堪能できる。フェリペ2世やフェリペ4世をはじめ歴代のスペインの王たちが蒐集してきた作品は選りすぐりの名画ばかり。但しカトリックの王国だけにフランドル絵画はオランダの主流とは異なる。ロンドン・ナショナル・ギャラリーの「アルノルフィーニ夫妻の肖像」もプラドにあったがナポレオンが掠奪し現在ロンドンにある。ベラスケス、ゴヤなどのスペイン絵画はもちろん、ルーベンスやティツィアーノ、レンブラントなど錚々たる顔ぶれである。
が「ナイス!」と言っています。
アキ
フラメンコを生んだアンダルシアに関するエッセイ。著者のスペインの歴史への造詣が深く、東西の文化が交流し、アフリカやアメリカ大陸からの交易で栄えた地域への深い洞察と愛情が感じられます。イベリア半島にヒターノ(ジプシー)が流入したのは15世紀半ばであり、フラメンコのレトラは死をはてしない苦しみを歌うためのものと言われる。「フラメンコの人びとは、悲哀に酔うすべを知る詩人なのだ」アンダルシア的なものと、ヒターノ的なものとは深いところで融合している。「スペイン人は、みんな、神様の次に偉いのは自分だと思っている。」
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/07/30(3038日経過)
記録初日
2013/02/16(4298日経過)
読んだ本
4195冊(1日平均0.98冊)
読んだページ
909677ページ(1日平均211ページ)
感想・レビュー
4175件(投稿率99.5%)
本棚
8棚
性別
血液型
B型
職業
専門職
自己紹介

50歳台 男です
読書は一生の趣味です。

2020年は年間600冊読了を達成しました。
2021年、年間700冊をクリアしました。
2022年は年間680冊で、700冊には届きませんでした。

読友のみなさんからコメント・ナイスを頂けることが励みになり、また皆さんの読んだ本を参考にさせて頂いております。

2023年は600〜700冊を目安に好きな本を雑駁に読んでいこうかなと思っています。

本年もなにとぞよろしくお願いします。


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