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2024年7月の読書メーターまとめ

まーくん
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感想・レビュー
6
ナイス
1161ナイス

2024年7月に読んだ本
6

2024年7月のお気に入り登録
2

  • pit
  • こだまやま

2024年7月のお気に入られ登録
3

  • うつしみ
  • pit
  • こだまやま

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

まーくん
本書の続編?『バッタを倒すぜアフリカで』が読メでの評判で面白そうなので、まずは7年も前の前篇から。インパクトの強い表紙から、本書の存在は出版時から知っていたが迂闊にも手に取らなかった。著者前野ウルド浩太郎さんは出身高校こそ違うが私と同郷秋田市の生まれ。(もうこれだけで応援してしまう)ファーブルに憧れ昆虫学者を志し、バッタの研究で博士になるが、昨今お決まりのポスドクの身分に。展望開けぬ将来に募る不安、一念発起、地の果てアルジェリアならぬ砂漠の国、言葉も通じぬ西アフリカ、バッタ大量発生に悩むモーリタニアへ。⇒
まーくん
2024/07/28 22:49

⇒飛び込んだ彼の地での活躍?苦行?などはともかく、無職・無収入の立場に陥りそうな状況を打開していく物語は興味深く感心した。京大白眉センターに採用され無収入を脱するわけだが、このような若手研究者育成組織があるのは知らなかった。故郷に錦を飾り民族衣装に正装して母校の高校で「凱旋講演」は聴いてみたかった。著者より30年前の我々の世代では研究者を志し博士号を得た者は直ちにどこかしらの大学に職を得てたような気が…。博士課程進学者数も減ってると言う。大丈夫か日本?本書内容で一番面白いのは勿論アフリカでの話。念のため。

が「ナイス!」と言っています。

2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

まーくん

毎度のことながら今年ももう半年が過ぎてしまった。年寄りの時間が早く流れるのは特殊相対性論の示すところ?今月は600頁超の大作『石油の帝国』を読んだので一応満足の読書量かな。 2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2897ページ ナイス数:1501ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703427/summary/monthly/2024/6

毎度のことながら今年ももう半年が過ぎてしまった。年寄りの時間が早く流れるのは特殊相対性論の示すところ?今月は600頁超の大作『石油の帝国』を読んだので一応満足の読書量かな。 2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2897ページ ナイス数:1501ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703427/summary/monthly/2024/6
が「ナイス!」と言っています。

2024年7月の感想・レビュー一覧
6

まーくん
本書の続編?『バッタを倒すぜアフリカで』が読メでの評判で面白そうなので、まずは7年も前の前篇から。インパクトの強い表紙から、本書の存在は出版時から知っていたが迂闊にも手に取らなかった。著者前野ウルド浩太郎さんは出身高校こそ違うが私と同郷秋田市の生まれ。(もうこれだけで応援してしまう)ファーブルに憧れ昆虫学者を志し、バッタの研究で博士になるが、昨今お決まりのポスドクの身分に。展望開けぬ将来に募る不安、一念発起、地の果てアルジェリアならぬ砂漠の国、言葉も通じぬ西アフリカ、バッタ大量発生に悩むモーリタニアへ。⇒
まーくん
2024/07/28 22:49

⇒飛び込んだ彼の地での活躍?苦行?などはともかく、無職・無収入の立場に陥りそうな状況を打開していく物語は興味深く感心した。京大白眉センターに採用され無収入を脱するわけだが、このような若手研究者育成組織があるのは知らなかった。故郷に錦を飾り民族衣装に正装して母校の高校で「凱旋講演」は聴いてみたかった。著者より30年前の我々の世代では研究者を志し博士号を得た者は直ちにどこかしらの大学に職を得てたような気が…。博士課程進学者数も減ってると言う。大丈夫か日本?本書内容で一番面白いのは勿論アフリカでの話。念のため。

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まーくん
近代科学は1500年から1700年までにヨーロッパで編み出されたとする従来のストーリーに強く異を唱える。古代ギリシャの知識を翻訳発展したアラブの科学は多少評価されてきたが、これまで殆ど無視されてきた中国、日本、インド、トルコ更には中米、アフリカ諸国までグローバルな地域での科学の発展への貢献があったとする科学史の見方を事例を挙げて展開している。プトレマイオスの複雑極まる宇宙観から、コペルニクスが『天球の回転について』で天動説に辿り着くまでにイスラム科学の成果『アルマゲスト大要』から直接影響を受けたという。⇒
まーくん
2024/07/20 14:53

⇒ニュートンが頭の上にリンゴが落ちてきたことで重力を発見したという俗説に対し、実は仏海軍がパリで較正した振り子時計(数学者ホイヘンス考案:振り子が長さに比例した一定周期で揺れ、長さ1m弱の振り子は1秒毎に左右に1回揺れる)が南米赤道近く仏領ギアナでは一回揺れるのに1秒より長くかかり1日では2分以上遅れることに気付いた。これは地球の観測場所により重力が異なることを示し、地球が両極が潰れた回転楕円体であることによるためと、ニュートンは『プリンキア』中で自らの重力方程式に基づき計算してる―という話は興味深い。⇒

まーくん
2024/07/20 14:54

⇒植物の分類法を編み出したのはカール・リンネだけではなかった。16世紀末、明代の中国で李時珍著『本草綱目』が刊行された。ヨーロッパと中国における博物学の発展は互によく似通っていた等々。ダーウインの進化論、相対論、量子力学、遺伝学などについても多くの興味深いストーリーが取り上げられている。日本人では徳川吉宗、石川千代松(生物学者)、田中館愛橘、長岡半太郎、高峰譲吉、仁科芳雄、湯川秀樹などが出てくる。

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まーくん
生命。そもそもの始まりは、増えて進化するものの出現であるが、「増える能力を持った物質が生物になった」と言うほうが正確。最初の物質はRNA(現時点で最有力)でも別の物質でも構わない。増えて遺伝する能力を持った物質がひとたび出現すると進化現象がおそらく起きる。生命の誕生は増える性質が引き起こす物理現象。― 実に急所を突いた説明だと思いました。増え方の戦略としては、細菌など単細胞生物の短い時間で世代交代を繰り返す「多産多死」と「少産少死」の二つあり、人間は究極の「少産少死」で寿命も長い。→
まーくん
2024/07/12 21:39

→なぜ性があるか?という点についても『鏡の国のアリス』のエピソードに因んで「赤の女王仮説」という、性による多様化の効果が高速で進化(変異)するウイルスに対する対抗手段だったという説は興味深い。現代社会では人間には有性生殖は必要なくなるだろう。相手を見つけて同意を得ることは面倒だから生殖は人工子宮などの技術で解決する方向に進み、女性は妊娠から解放され性差による不平等が解消されるだろうと言う。なんだか、つまらない世界になりそう。自分が生きてる間には実現しないだろうから心配はしないが…。

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まーくん
読み友さんの感想に「面白いかと言われれば面白くない。読み進めるにはエネルギーがいる。」というユニークなものがありましたが、確かに面白くない。1993年生まれの著者の半生が’97年に中国に返還された香港の一国二制度の”破綻”に至る四半世紀の歴史と絡み合いながら語られる。「返還」は著者4歳の時のことで、彼女の半生はほぼ”中国の香港”の時代に生きていると言える。彼女は労働者階級の家庭に属しているにも拘らず、小学校はインターナショナルスクールという富裕層子弟が通う英語で教育を受ける学校に通った。→
まーくん
2024/07/10 16:17

→このことが、その後の彼女の人生を切り開いたとも、逆に困難なものにしたとも言える。英語で教育を受けた富裕層出身者は、香港を捨てて海外移住の選択肢を持っているが、その他大多数の人々は広東語で教育を受け実質上香港を捨てる選択肢はない。およそ人口の10%の英語教育を受けた人々が文学、ジャーナリズム、芸術などの世界を独占、一般大衆が占める広東語世界を知らず、このエリート層が「香港」について世界に発信することになる。→

まーくん
2024/07/10 16:30

→著者の自伝部分が香港の政治的困難な面を反映してるとも言えるが、ひどく冗長に感じてしまったのですが…。雨傘運動や最近の国家安全維持法の成立とそれに対する抗議行動の経過なども勿論語られている。 私の知る香港は40年以上前の英領香港ですが、香港島セントラル(中環)の豪壮なビジネス街からトラムに乗って東西に離れるに従い、英語表記の看板等が次第に中国語表記のみの豪華ではないが活気のある商業街に変わっていたのを思い出す。自由で活気あふれる香港は消滅してしまうのだろうか?

が「ナイス!」と言っています。
まーくん
中国語の「方言」広東語の世界を取上げたユニークな一冊。単に語学の本ではなく大きく文化を論じている。広東語は広東省の大部分を含む華南地方で話されているが、歴史的な華僑や労働者として移民した東南アジアやアメリカでも広く使われている。広東語の中心は広州にあらず、現在は香港だそう。標準語とされている北京語とは発音が全く異なっている他、口語での表現には独特のものも多く、文法的にも異なる点もあるよう。しかし、書き言葉、つまり文語では(発音は違っても)全く同じで、公文書、文学、新聞などの文章は共通であるという。→
まーくん
2024/07/06 22:01

HMaxさん、アメリカでのお仕事、辛苦了!

HMax
2024/07/06 22:14

Wiki によるとアグネスラムの姓のラムは、父親の姓「林」の広東語読みだそうです。

が「ナイス!」と言っています。
まーくん
本書の原本は1999年刊、定年退官を控えた佐藤文隆京大教授が自身の研究生活を振り返りつつ20世紀の物理学の進展を語る。19世紀末、古典物理学には暗雲が立ち込めていた。理論では光はエーテルという媒質を介して伝播すると考えられていたが実験で検出できず。20世紀に入り原子やその核を支配する量子力学、空間と時間の関係を扱う特殊相対論、重力を説明する一般相対論が発表。エーテル仮説は不要となり、X線及び放射能が発見され、原子の崩壊が認められた。特殊相対論のE=mc↑2公式で膨大な核エネルギーの存在がわかった。→
まーくん
2024/07/04 22:32

→原子の世界、量子力学の世界の始まり。その後二度の大戦を挟み膨張宇宙の発見、原爆開発、素粒子…。そして物質科学の拡大に伴い核磁気共鳴、トランジスタ、レーザー、アイソトープ…工学方面への応用。ビックバンなど宇宙論創成。物理帝国は多方面へ展開する。そして21世紀への課題として時間空間の量子論が挙げられている。現代物理学の確立の歴史が具体的出来事を挙げながら語られるので大変興味深い。(尤も後半、最新の研究課題の内容については自分にはチンプンカンプンでしたが…。)

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/29(3013日経過)
記録初日
2006/01/01(6906日経過)
読んだ本
1239冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
357760ページ(1日平均51ページ)
感想・レビュー
737件(投稿率59.5%)
本棚
17棚
性別
血液型
A型
現住所
千葉県
URL/ブログ
https://plus.google.com/116499574817220354366
自己紹介

先月(2016.8)このサイトを見つけました。
表紙写真が表示されるの気に入り、最近10年くらいに読んだ本を少しづつアップしてます。
似たような傾向の本を読んでる方のコメントなどおもしろく拝見してます。

読メ登録、一年たちました。気まぐれですが、ちょこっと感想も書き始めました。(2017.9)

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