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2023年12月の読書メーターまとめ

リュウジ
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感想・レビュー
9
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208ナイス

2023年12月に読んだ本
9

2023年12月のお気に入られ登録
1

  • maca339

2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

リュウジ
★4 なぜ彼は配下の者たちを捨て、大阪城から逃亡したのか。そこに至るまでの彼のことを知りたかった。司馬氏は彼の立場や行動を表現するのに随所に「舞台」を比喩に使った。望んでもいないのに勝手に期待されて幕の下りない舞台に立たされ、自分の考え通りに踊れば期待したのと違うと言われる。逆に倒幕側は楽。やれ攘夷せよ、やれ勅許を無視するなと幕府に注文し続けれはいいんだから。体制を守るしかない慶喜最後の賭け、大政奉還策で完敗した。軍事的に勝利してもどうにもならない、必要なのは政治的勝利。なるほど、司馬氏の捉え方はそこか。
リュウジ
2023/12/24 19:23

追記>歴史番組ではあっさり“彼は水戸の人ですから、錦の御旗を見たから何もできません”と言われたり、映画「燃えよ剣」ではビビリで頼りない人物として描かれたり。なんかかわいそうw そんな人ならあの時代に生きていないし、一私人になった後に「あの時はこうでした」と世に出て自分で語っただろう。今、明治維新(薩長史観)の見直しも始まっている。そっちも読んでみるかな。

リュウジ
2023/12/24 19:25

追記2>正論は強い。でも正論はうっとおしい。西郷(さらに言えば江藤新平なども)は正論を吐きすぎて、滅ぼされた。慶喜も超有能だったが、新政府設立の時には排除された。現代の政治でも未来の政治でも同じかもね。

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2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

リュウジ

2023年11月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:2998ページ ナイス数:271ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703986/summary/monthly/2023/11

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2023年12月の感想・レビュー一覧
9

リュウジ
★3貧困、非行、いじめ、暴力。子供たちが抱える問題はその中身も抜け出せない理由も日本と全く違う。ルアン先生の特別クラスにいるのは、主にアフリカ系米国人やメキシコなどの移民たち。「本当に悪い子だったらその子は学校に来ることさえ考えない」という割り切れない割り切りの中で、生徒と一緒にめざすのは「高校卒業」という“やればできた”成功体験とコミュニティを抜け出す切符。先生はギリギリまでもがく。米国がすごいのは、やるやらない、守る守らないの全ての責任は子供たちにあるという考え方の徹底。日本は過保護すぎると感じるわ。
リュウジ
2023/12/31 10:52

追記>この本は1995年作。約30年前。不完全ながら学校内にこんなクラスが設置され良い先生たちもいるにも関わらず、米国の差別にかかわる問題は大きく変わってない。また最近では過激なLGBT思想家が教育現場に現れ複雑化。例えば大学での保守派とLGBT学生の討論。「生物学では男と女しかいない」ことを否定する学生に「では女性以外の人間に子供は産めますか」という質問はヘイトだと(その学生を「あなたは正しい」と思想を吹き込む大学教授がいる)。理屈がわからない、新たな“差別問題”を抱えた世界はどこへ行くのだろうか。

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リュウジ
★4 なぜ彼は配下の者たちを捨て、大阪城から逃亡したのか。そこに至るまでの彼のことを知りたかった。司馬氏は彼の立場や行動を表現するのに随所に「舞台」を比喩に使った。望んでもいないのに勝手に期待されて幕の下りない舞台に立たされ、自分の考え通りに踊れば期待したのと違うと言われる。逆に倒幕側は楽。やれ攘夷せよ、やれ勅許を無視するなと幕府に注文し続けれはいいんだから。体制を守るしかない慶喜最後の賭け、大政奉還策で完敗した。軍事的に勝利してもどうにもならない、必要なのは政治的勝利。なるほど、司馬氏の捉え方はそこか。
リュウジ
2023/12/24 19:23

追記>歴史番組ではあっさり“彼は水戸の人ですから、錦の御旗を見たから何もできません”と言われたり、映画「燃えよ剣」ではビビリで頼りない人物として描かれたり。なんかかわいそうw そんな人ならあの時代に生きていないし、一私人になった後に「あの時はこうでした」と世に出て自分で語っただろう。今、明治維新(薩長史観)の見直しも始まっている。そっちも読んでみるかな。

リュウジ
2023/12/24 19:25

追記2>正論は強い。でも正論はうっとおしい。西郷(さらに言えば江藤新平なども)は正論を吐きすぎて、滅ぼされた。慶喜も超有能だったが、新政府設立の時には排除された。現代の政治でも未来の政治でも同じかもね。

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リュウジ
~21巻は合法サイトで全話無料読了。22巻はU-NEXTのポイント購入。高校生がタイムスリップ→本物とスイッチ→織田【部下思いのいい人】信長として天下取り。ほんの一部だがストーリーの都合の悪い史実/伝承は無視しつつも、ほぼ忠実に話が続き、いよいよ大詰めの本能寺へ。自分の好きなお市や家康、元勝たちはすごく魅力的に、大嫌いな秀吉は悪人に描かれていて大満足w 史実を志の低い想像力でこねくり回して破綻した「どうする家康」よりも何倍もドラマチックで面白かった。次で最終巻。この作者はどう話を〆るのか、楽しみだ。
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リュウジ
★5時折不具合は起きるものの、優秀な技術に支えられているのでこの社会は安全快適にずっと続くと思ってた。その思い込みがこの小説で木っ端みじん。扉の溝にパチンコ玉一つ挟まっただけでダイヤがズタボロになるように一瞬でスマートタウンがダウン。そこに襲い掛かる原始の力。約束された快適性も答えをくれるSiriもいなくなり、役に立たない最先端に。それでも旧来の現実にしがみつく意識高い系住民たち。信じるものしか信じない想像力の欠如、今の熊駆除クレームにも繋がる自然への甘えた不認識など、様々な危機への備え方を教えてくれた。
リュウジ
2023/12/19 21:24

追記2>原題は「DEVOLUTION」。翻訳者は「退化」と訳していたけども、自分的には「(権利などの)移転、移行、継承」のほうがしっくりきた(人間→ビックフット/サスクワッチへの主導権移譲)。また「モンスターパニック!」という邦題も結構好き。モンスターとはビックフット/サスクワッチを指すのか?それとも制御不能な巨大な社会インフラを指すのか?・・とかね。また、古臭いモンスターが超最先端を破壊していくお話だしね。

リュウジ
2023/12/19 21:26

追記3>P287。果実が実る自然豊かな住宅地に鹿がやってくる。鹿が間近で見られると喜ぶ住民たち。鹿を狙ってピューマもやってくる。これにも住民たちはピューマも間近で見られると喜ぶ。「だって、ピューマはまさか人間を襲わないはず」。しかし小型犬が襲われ、ドーベルマンが襲われ、そして人間も襲ピューマの標的に。人間は蚊帳の外にいる特別な存在ではない。人間も食物連鎖に組み込まれる存在。今の熊騒動も、見方を変えればそれかもね。

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リュウジ
読みたいとこは読んだので読了枠へ。2号連続本紙購入は久々。購入理由は百名山に加え二百名山まで一覧できるから。といっても自分は百名山踏破を目指している訳ではない。ただこれだけの山(正しくはこれ以上の数の山)が日本にあり、知らなかった山、自分には登れない山、行きたいけど行けない山を眺めているだけで心が躍る(ある意味、山は小説/本と似ているわ)。付録の地図を見ているだけでも面白い。予想外の収穫は巻頭の山本大史氏のアラスカの写真&エッセイ。「人もその土地に内包される」という見方は目から鱗。この人、追っかけよう。
リュウジ
2023/12/17 16:30

追記>自分は踏破は目指していないというものの数えてみると、日本百名山の踏破数は9座、二名山も9座、三百名山は10座。その中には複数回登った山があるけど、全く登れてないw。踏破した人、目指している人はホントすごいわ。あと、「二百名山」が生まれた経緯もこの雑誌で初めて知った。

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リュウジ
★3ホント茂兵衛は丸投げOK&使いべりしない良い中間管理職だわ。奥州の戦場へと派遣された彼は、今でいうバブルもリーマンも根性で乗り越えてきたような上役武将たちと、修羅場=大きな合戦は経験できなかった今の若者のような部下たちの間で気を配りまくりつつ、家康のミッションを上手くこなし帰還。秀吉との間に緊張感がないわけではないが「これで戦さは終わりか。若い奴は出世のための手柄を立てられなくなったな。可哀そうだな」と思ってる茂兵衛。でもそうじゃないんだよな。これ以降、徳川家と茂兵衛に何が起こるのか教えてあげたいわ。
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リュウジ
★4 物語の始まりは変死体。先が気になりどんどん読み進めたい気持ちと同時に主人公に何が待ち受けているのか、それを知ってしまうのが怖い気持ちが混じり合う。主人公と自然との間柄の面白さもあるが、自分が感じた物語の芯は「人を許すか許さないか」という選択。主人公の孤独な女性、彼女を置き去りにした母親と兄弟、彼女を愛する男性、彼女を蔑んでいた街の人たち・・・。北野武は神様は人間に罰ではなく「いい行いをするか」「悪い行いをするか」どちらを選択するか、その自由を与えたと言った。登場人物たちの考えた末の選択は心に染みた。
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リュウジ
★5幸福と言えないものの、自分の暮らし=人生が突然、破滅したら。8つの短編に登場するのはそんな女たち。明日はもちろん、今どうすればいいのかも分からない。でも女たちは人生を捨てない(小説中、同様な目にあった途端に膝から崩れ落ちるのは男ばかりw)。生きる。女の崩れ落ちる弱い部分は主人公の一人の男(ワル)が埋める。慰めない。男はただそこにいるだけだ。この小説は男のためではなく女のための物語だと思った。何度も出てくる濡れ場を通勤電車のなかで読むのは気恥ずかしかったが、女性目線で描かれるその文章はエロ美しかった。
リュウジ
2023/12/06 14:59

追記>久々の桜木氏。今回はタイトル買い。彼女の小説はいつも読むスピードが途端に遅くなる。桜木さんが書くセンテンスを何度も読み返すからだ。言葉の選び方なのかな。情景描写に感情を宿らせる書き方なのかなぁ。ホント好きだわー、あざといという人もいそうだけど、ね。で、続編があるようだ。いつ読むか。

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リュウジ
★5斉彬が“こののち十余年生きていたら”、竜馬が“この後、十数年を生きてあったなら”と小説の中で池波氏は記す。それは同時に“西郷の力をどう活かすことができただろう”という点にも繋がるのだろう。大久保も木戸も他の維新の生き残りも西郷どんの「時を見る。しかし事に当たって計算をしない。自分が死んででも、これだけはやるべきだと考えたらいささかのためらいもなく死地へ飛び込んでしまう/P91」本質・正論・正義を正しく使うことができなかった。同時にそれでも進まなければいけなかった盟友大久保の哀しみも感じた。染みる小説。
リュウジ
2023/12/02 10:02

追記>「西郷隆盛とはいったいなんだったのか」。その興味からこの小説を読んだ。そしてこの小説を読んでいるなかで思ったのは「徳川慶喜とはいったいなんだったのか」。次はこれかな。また、探さないと。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/31(3039日経過)
記録初日
2007/03/12(6499日経過)
読んだ本
1057冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
360627ページ(1日平均55ページ)
感想・レビュー
1050件(投稿率99.3%)
本棚
2棚
性別
血液型
O型
職業
クリエイター系
現住所
奈良県
URL/ブログ
http://blog.livedoor.jp/ryucere/
自己紹介

2020.06.20.更新 2020.12.08.追記 2021.01.04.改訂
2022.11.05.更新 2023.08.23.更新 2024.01.15.更新

子育て&会社の経営責任から離れて5年目に入った。
嘱託社員で気楽な身分だったが、そろそろその先のことも考えねば・・・
という時期になってしまった(年金制度ってホント、ややこしいぞ)。

趣味はあいも変わらず、「読書」「山」「セレッソ大阪」。


【読書】
幼いころから本好きで。童話「泣いた赤鬼」はその頃の愛読書。
中学2年の時に友人より大量に譲り受けた星新一で読む楽しさを覚え、
大学に入って生協で本が10%割引で買えることから、さらにどっぷり。
以来、本とともに生きてきた。

読後は次の本に移る前に読書メーターに必ず感想を。
制限文字数255字できっちりと収めることをおのれに科す。
「東京會舘とわたし」部門で
第4回 レビュアー大賞 優秀レビュアー賞をいただきました。
次の機会には最優秀をと思うが、いまだ夢は叶わず。
・・・というか、この催しは終わったのかな。
今年も年間最低100冊をめざす。

【山】
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの術後後遺症(左足裏と臀部にシビレ)に
悩まされながらも、山歩きは続行。

2023年の夏に「息子の嫁と一緒に家族4人で北アを登る」夢を
息子がかなえてくれて、燕岳・大天井岳縦走。
また、秋には手術や台風などで4度予定をキャンセルした
折立から黒部五郎岳→双六岳→新穂高温泉を実現。

ただ足が辛かった。いつまで登れるか・・・と思いつつ、
今年も北アルプス、苗場山、八幡平を構想中。


【セレッソ大阪】
始まりは、2002年のW杯。
ダフ屋から10万円で買ったチケットを手にスタジアムで見た
チュニジア戦でのモリシのゴール。
そこからが自分のセレッソサポーター史スタート。
居場所はメインスタンド中央より北。
2023年は優勝できる戦力だったのに、失速。
3つ目の星は生きている間に拝めるか。

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