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2023年9月の読書メーターまとめ

リュウジ
読んだ本
10
読んだページ
3385ページ
感想・レビュー
10
ナイス
192ナイス

2023年9月に読んだ本
10

2023年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

リュウジ
★2 ストレスで仕事を辞めた36歳独身女性。取りあえず契約社員で時給の仕事に就こうと職安へ。そこで紹介されるありそうでなさそうで絶対にない5つのお仕事の短編連作。女性は一人で取り組む仕事を希望するものの、どの仕事も同僚や他人の人生に関わっていくこととなる。最後の章で「働かずに明日だけ考えて生きていく」人が登場し、働くと働かないの対比もあるんだけど、ちょっと全体的にストーリーが複雑かなぁ。サポーターの価値観(例:降格した時の人生の絶望感)なんて一般の人にはわからんしね。仕事/会社への絶望感に近いんだけどね。
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2023年9月にナイスが最も多かったつぶやき

リュウジ

2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2665ページ ナイス数:240ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703986/summary/monthly/2023/8

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2023年9月の感想・レビュー一覧
10

リュウジ
今巻もページを繰るたび、対ロ戦闘&対米外交のヒリヒリする展開。ギリギリの状況で冷静かつ大胆な判断をしていく艦長たちと女性総理と米国への特使。今回、特に胸の奥深くに刻まれたのはP145の「紛れもない正論」。これ以上の戦争拡大を防ぐ一手として日本が米国に突き刺したシーン。しかしリアル世界において「正論」は平和を守る切り札となるのか。今のロシアは自己都合な大義を掲げ勝つまで止めない戦争を続ける。中国も台湾への野心を隠さない。日本は無能な増税メガネがトップ。この漫画の女性総理のような政治家は現実にはいないのか。
リュウジ
2023/09/29 11:50

追記>最近話題の安芸高田市の議会の様子をYouTubeでよくみている。 論理的な思考も議論もできない議員が余りにも多く、かつ力を持っているのを見て絶望する。沖縄県や静岡県なども地方行政が痴呆行政になってる。おそらく国政の中身も変わらないだろう。仕事をしない与党議員や思想と感情で政治判断する野党議員でなく、安芸高田市長のような論理でものを考える人がもっと出てこないもんだろうか?ちらほらいるんたけどね。でも彼らに力がないんだよね。

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リュウジ
★3 家康にどんどん信頼され重要な役を与えられる茂兵衛。ただ命令を下す家康の機嫌を損ねないよう「ほうほう」「はあはあ」と返事の仕方にも気を遣う/P99。しかしなぁ、茂兵衛、それでええんか。余りに分別臭い。少し前から思っていたが、おまえの目標は?おまえの志はなんや、義はあるんか、何のために生きとるんや・・・とイライラとこの巻を読んでいたら、P173でようやく自問自答し、内心を言葉にしてくれた。らしいな。というか今の時代っぽい。マンガ「ワンピース」にも通じる思い。これこそが戦国小説家の想像力。次巻は12月か。
リュウジ
2023/09/28 18:17

追記>唐突に瀬名が平和主義者になって見るのを止めた「どうする家康」。「どうした大河」、これが大河か。なにか変えようと思っているのだろうが、違うでしょ。余りに腹が立ってヤフコメに「史実に分からない部分があるからそこに作り手の想像力が入ってもいい。事実、影武者の家康や臆病者の家康も小説にある。ただ当時の時代背景まで無視したら、それは歴史ドラマでなくただのファンタジーだわ」と書いた文が新聞記事内に取り上げられたりした。ホントこの小説を大河ドラマにした方が、よっぽど新しい挑戦だわ。

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リュウジ
★3 勝手な独断。宮崎駿は「決して勧善懲悪を描かないよな」といつも思う。彼の作品にはじめて出会ったナウシカ(アニメのほうね)の印象が強いからかもしれない(思えばもののけ姫もそうかな)。誰が正しいとか、誰が間違っているとか、ではなく、人が生きていくためにはみんなが正しく、みんなが間違っている。自然や他の生物はそんな人間を諫めることも自ら人を助けることもなく、ただただそこにいる。双六岳から槍ヶ岳を1時間ほど何も考えずに眺めた後に読んだからかもしれないけれど、本の主題とは異なる自然と人間の関係まで思いをはせた。
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リュウジ
★4自分には遠い昔。大学モラトリアム時代の物語。友達とつるみ「似たようなことやってるな」と思いつつ、大の違いはそこに異性がいることwしかもSNS時代の薄い関係でなく、距離感を持ちながらも深く気に掛ける関係。著者の後書きを読むとこの小説に励まされたり、生きる道標とする若者が多いそうだ。傷つくのを恐れず相手を思いやる。一生懸命考える。いい出会いにはいい人生がついてくる。そん分別臭いことしか言えなくなった老いた自分が哀しい。「馬鹿馬鹿しくって元気が出るよ」とギャハハと鳥井が笑うとこがいちばんのお気に入りシーン。
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リュウジ
★4 短編の題がいつものひらがな4文字でないからか、はたまたピース(住人)が全部揃っていない【おけら長屋第2形態】あたりのせいなのか。いつもと筆味、異なる空気感が漂う外伝。類は友を呼んでしまい即本性を現す万松、今はいない住人お蝶さん、幼少期の殿様、迷いに迷いまくる鉄斎さんの短編を読んで、畠山さんの想像力の懐の深さを感じた一冊となりました。で、忘れてはならない金太。やったー、唐茄子売りしてくれたわー。また加藤諒太の顔で再生された。ホント、おけら長屋は愛すべき性善説物語。こんな小説がないと時代は息苦しくなる。
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リュウジ
★4様々な要素の糸が絡み合いながらももつれることなく物語はラストへ。読み応えあった。山にも行きたくなった。物語を通し感じたのは世の中は余りにもアンバランスな状況にあるということ。自然環境と人間社会、犯罪と量刑、老人の頑なさと若者の嫌気、大人の考えと子供の気持ち、獣を守ろうとしながらも殺さなければならない時が来るジレンマ。そんなアンバランスと折り合いをつけながら、人は生きなければならない。そしてもうひとつ。人は人と出会い自然と出会うことで成長する。この小説は妻(母)を亡くした主人公と娘の成長物語でもあった。
リュウジ
2023/09/20 06:32

追記>昨晩寝ながらこの物語のことを考えてたんだけど、ずっと通しのテーマとしてあるのは「共に生きる」(行政用語的な「共生」ではなく)なのかなぁ。先に書いた獣と人間の関係、自然と社会の関係もそうだけど、亡くなった人との関係も忘れるのではなく「共に生きる」。主人公親子も父を殺された妻と娘さんも婚約者を失った女性もみんな共に生きるを選んだ。その先にあるのは共に生きるために「何をすればいいか?」。遺志を受け継ぐといった教科書的なものだけでなく個々人の心のなかから生まれるもの。いろんなことを考えさせられる小説でした。

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リュウジ
★4 表紙装丁を見ると孤独なハンターの物語?読み進めると空腹で里に下りたツキノワグマなどの獣が人間を喰らう動物パニック小説?・・と思ったが、それだけでもない。食害の問題に加え、山のしきたりと法の問題、動物愛護団体の問題、不法投棄の問題、狩猟の問題、地方行政の問題、いじめの問題、地方移住の問題、高齢社会が生む老害の問題、肉親と死別するメンタルの問題など、日本の水面下に蠢くアレコレを含め、上巻は日本の課題をぶちまけた。これだけの問題を複合させてもストーリーは破綻していない。これはすごい。さて下巻はどうなるか。
リュウジ
2023/09/15 08:48

追記>先日、営業にきた人材会社系のスゲー面白い女性が銃もワナも使える狩猟免許の持ち主。話を聞くと、遠く離れた地方から獣害の駆除の依頼の電話が入るのだそう。猟ができる人間の老齢化だけでなく、いろいろとややこしい問題で人不足なのかね?最近熊は市街地まで下りてくるし、折立の登山口や上高地キャンプ場にも毎年、熊が出てくるし、先日も牛を襲い続けた熊が駆除されたしね。これからどうなっていくんだろうか。

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リュウジ
★2 ストレスで仕事を辞めた36歳独身女性。取りあえず契約社員で時給の仕事に就こうと職安へ。そこで紹介されるありそうでなさそうで絶対にない5つのお仕事の短編連作。女性は一人で取り組む仕事を希望するものの、どの仕事も同僚や他人の人生に関わっていくこととなる。最後の章で「働かずに明日だけ考えて生きていく」人が登場し、働くと働かないの対比もあるんだけど、ちょっと全体的にストーリーが複雑かなぁ。サポーターの価値観(例:降格した時の人生の絶望感)なんて一般の人にはわからんしね。仕事/会社への絶望感に近いんだけどね。
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リュウジ
★3 昨年の手術以来、幸運なことに偶然ともいえる嘘みたいなタイミングで、何人もの良いドクターや医療従事者さんたちに巡り合えている。みんな「なんとかしたい」気持ちが伝わってくる人たちばかり。ホント医療は熱意と使命感でできていると思う。このシリーズ4で主人公は性格も年齢も人生背景も異なる3人の患者を見送った。医療技術ではなんともならない寿命と運命。その状況下で医師は何をどうすればいいのか。主人公は答えの出ない答えを考え続ける。人は常に良いドクターを求める。では患者はどうあるのが理想なのか?そんなことを考えた。
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リュウジ
★3 「鎌倉殿の13人」で大筋は知ってる。ただこの小説は政子の目を通して描くあの時代のドロドロと彼女の心模様。互いに愛し合う頼朝と政子だが、価値観(男は冷血に権力を求め、女は一途に幸せを求める)はすれ違い。やがて政子は男の理屈も理解するが子供たちには難しすぎる。理解されないまま、大姫、三幡、頼家、実朝、公暁と我が子は権力の魔物に取りつかれ先に逝く。「鎌倉殿」では理解されない義時がつらかったけど、この小説は理解されない政子がずっとつらい。その裏で女たちの嫉妬と噂話で人が死に、男たちの欲とエゴで人が殺される。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/31(3041日経過)
記録初日
2007/03/12(6501日経過)
読んだ本
1057冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
360627ページ(1日平均55ページ)
感想・レビュー
1050件(投稿率99.3%)
本棚
2棚
性別
血液型
O型
職業
クリエイター系
現住所
奈良県
URL/ブログ
http://blog.livedoor.jp/ryucere/
自己紹介

2020.06.20.更新 2020.12.08.追記 2021.01.04.改訂
2022.11.05.更新 2023.08.23.更新 2024.01.15.更新

子育て&会社の経営責任から離れて5年目に入った。
嘱託社員で気楽な身分だったが、そろそろその先のことも考えねば・・・
という時期になってしまった(年金制度ってホント、ややこしいぞ)。

趣味はあいも変わらず、「読書」「山」「セレッソ大阪」。


【読書】
幼いころから本好きで。童話「泣いた赤鬼」はその頃の愛読書。
中学2年の時に友人より大量に譲り受けた星新一で読む楽しさを覚え、
大学に入って生協で本が10%割引で買えることから、さらにどっぷり。
以来、本とともに生きてきた。

読後は次の本に移る前に読書メーターに必ず感想を。
制限文字数255字できっちりと収めることをおのれに科す。
「東京會舘とわたし」部門で
第4回 レビュアー大賞 優秀レビュアー賞をいただきました。
次の機会には最優秀をと思うが、いまだ夢は叶わず。
・・・というか、この催しは終わったのかな。
今年も年間最低100冊をめざす。

【山】
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの術後後遺症(左足裏と臀部にシビレ)に
悩まされながらも、山歩きは続行。

2023年の夏に「息子の嫁と一緒に家族4人で北アを登る」夢を
息子がかなえてくれて、燕岳・大天井岳縦走。
また、秋には手術や台風などで4度予定をキャンセルした
折立から黒部五郎岳→双六岳→新穂高温泉を実現。

ただ足が辛かった。いつまで登れるか・・・と思いつつ、
今年も北アルプス、苗場山、八幡平を構想中。


【セレッソ大阪】
始まりは、2002年のW杯。
ダフ屋から10万円で買ったチケットを手にスタジアムで見た
チュニジア戦でのモリシのゴール。
そこからが自分のセレッソサポーター史スタート。
居場所はメインスタンド中央より北。
2023年は優勝できる戦力だったのに、失速。
3つ目の星は生きている間に拝めるか。

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