2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2905ページ ナイス数:208ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703986/summary/monthly/2023/12
追記>今村氏は何気ない文章でその人となりを描き出す。後白河上皇の描写「もっと重厚な、雷鳴の如き威厳のある声だと勝手に思っていた。だが実際は、須恵器を鉄で引っ搔いたような甲高い声だったのである/p220」。長文なので引用しないが、主人公知盛が何かと反対する叔父の経盛との幼少の頃の山椒の葉のエピソード思い出すシーン/p249。知盛が無断で戦場に赴いた息子知章を武将として諭し、父として叱るシーン/p286。このあたり、いい意味で従来型の歴史小説的じゃないんだよな。
(追記1)キーワードのように出てきた「僕はそうは思わない。/p25」。論破王(別名;論理破綻王)ひろゆきの「それってあなたの意見ですよね」と 似ているようで全く非なるパワーワード。この言葉の解説が巻末にインタビューにあったけど、伊坂氏は日ごろから言葉をアタマのなかで転がしているんだな。この辺り、ホント職人気質の小説家。「僕はそうは思わない」乱用はダメだけど、自分もを心の隠し玉に持っておこう。
(追記2)もうひとつ「ギャンブルではなくチャレンジ/p196」。思い出したのは「人生最大の失敗は挑戦しないこと」という言葉。最近聞いたのはJリーガー渡邊りょうのインタビュー。彼は高校・大学を経てJ3の沼津へ(この時はサッカーしつつ別の仕事もしていた)。そこで成績を残しJ3藤枝に移籍→J2昇格に貢献。そこでも活躍、昨シズーン夏にJ1セレッソ大阪に誘われ移籍。「人生最大の失敗は挑戦しないこと」。話す言葉もサッカーもすごくクレバー。とても好きな選手。昨年は大事な時にケガしてしまったが、今年はすごく期待している。
遠田ファンの嫁が先に読み、その感想を聞くと「ああ、ふつうかな」。いやいや、むちゃくちゃ面白かったで。それに“直木賞候補作”やん。でも、こんなにいい小説なのに「受賞せんのか」と審査の先生方の書評を読むと、【厳しい言葉】が並ぶ。うーむ。そうなのか・・・。
追記>探偵の質問の仕方や洞察力、さらには職業意識。このあたりの描写も小説に深みを与えている。日本のリアルな探偵像というと自分の中では大沢在昌氏の長谷川公だったが、あれとは違うリアルさ。
2020.06.20.更新 2020.12.08.追記 2021.01.04.改訂
2022.11.05.更新 2023.08.23.更新 2024.01.15.更新
子育て&会社の経営責任から離れて5年目に入った。
嘱託社員で気楽な身分だったが、そろそろその先のことも考えねば・・・
という時期になってしまった(年金制度ってホント、ややこしいぞ)。
趣味はあいも変わらず、「読書」「山」「セレッソ大阪」。
【読書】
幼いころから本好きで。童話「泣いた赤鬼」はその頃の愛読書。
中学2年の時に友人より大量に譲り受けた星新一で読む楽しさを覚え、
大学に入って生協で本が10%割引で買えることから、さらにどっぷり。
以来、本とともに生きてきた。
読後は次の本に移る前に読書メーターに必ず感想を。
制限文字数255字できっちりと収めることをおのれに科す。
「東京會舘とわたし」部門で
第4回 レビュアー大賞 優秀レビュアー賞をいただきました。
次の機会には最優秀をと思うが、いまだ夢は叶わず。
・・・というか、この催しは終わったのかな。
今年も年間最低100冊をめざす。
【山】
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの術後後遺症(左足裏と臀部にシビレ)に
悩まされながらも、山歩きは続行。
2023年の夏に「息子の嫁と一緒に家族4人で北アを登る」夢を
息子がかなえてくれて、燕岳・大天井岳縦走。
また、秋には手術や台風などで4度予定をキャンセルした
折立から黒部五郎岳→双六岳→新穂高温泉を実現。
ただ足が辛かった。いつまで登れるか・・・と思いつつ、
今年も北アルプス、苗場山、八幡平を構想中。
【セレッソ大阪】
始まりは、2002年のW杯。
ダフ屋から10万円で買ったチケットを手にスタジアムで見た
チュニジア戦でのモリシのゴール。
そこからが自分のセレッソサポーター史スタート。
居場所はメインスタンド中央より北。
2023年は優勝できる戦力だったのに、失速。
3つ目の星は生きている間に拝めるか。
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追記>今村氏は何気ない文章でその人となりを描き出す。後白河上皇の描写「もっと重厚な、雷鳴の如き威厳のある声だと勝手に思っていた。だが実際は、須恵器を鉄で引っ搔いたような甲高い声だったのである/p220」。長文なので引用しないが、主人公知盛が何かと反対する叔父の経盛との幼少の頃の山椒の葉のエピソード思い出すシーン/p249。知盛が無断で戦場に赴いた息子知章を武将として諭し、父として叱るシーン/p286。このあたり、いい意味で従来型の歴史小説的じゃないんだよな。